技術士第一次試験 専門科目実力養成試験(60分テストbP)
【問題】
問題1 ある土の湿潤密度が2g/cm3、土粒子の密度が2.7g/cm3、含水比が20%であった。この土の間隙比に最も近いのは次のうちどれか。 |
|
(1) 0.4 | |
(2) 0.5 | |
(3) 0.6 | |
(4) 0.8 | |
(5) 1.0 |
|
問題2 次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) 一般に砂質土は排水性がよいので、三軸圧縮試験はUU試験を行うのが適切である。 | |
(2) 土の一次圧密において、圧力Pが圧密降伏応力pcを上回っている領域を「正規圧密領域」という。 | |
(3) Terzaghiの静力公式は、計算要素として土の内部摩擦角φが入っていないが、φの値に無関係ではない。 | |
(4) 三軸圧縮試験のうち、非圧密非排水試験(UU試験)とは、圧密過程を経ず、供試体内の水の出入りを許さない状態で、間隙水圧の発生をかまわずに上下方向に軸力を加えて土をせん断する方法である。 | |
(5) 一軸圧縮試験は、シルトなど低塑性の細粒土には不向きである。適用の可否を判断する目安に、塑性指数がある。 |
|
問題3 次の記述のうち、[ア]〜[ウ]に入る言葉の正しい組み合わせはどれか。 一般に、材料がどのような条件によって破壊するかという基準を破壊基準という。土の破壊基準としては、[ ア ]の破壊基準が広く用いられている。 土のせん断強さを試験する方法には、室内で行う試験と原位置試験とがある。室内でせん断強さを試験する方法としては、通常一軸圧縮試験、三軸圧縮試験、直接せん断試験([ イ ]試験)の3者が用いられている。 飽和した乱さない正規圧密粘性土の一軸圧縮試験を行うと、三軸圧縮試験の[ ウ ]試験における見かけの粘着力cuに相当する強度定数が得られる。 |
|
(1) ア:クーロン イ:一面せん断 ウ:CU | |
(2) ア:テルツァーギ イ:ベーン ウ:CU | |
(3) ア:テルツァーギ イ:一面せん断 ウ:UU | |
(4) ア:テルツァーギ イ:ベーン ウ:UU | |
(5) ア:クーロン イ:一面せん断 ウ:UU |
|
問題4 次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) 疲労破壊は、材質の部分変化や応力集中、加工時の欠陥などが疲労により成長して破壊に至るとされている。 | |
(2) 材料の検査方法の1つにアコースティックエミッション(AE)法がある。これは、材料の亀裂発生や破壊に伴って弾性波(振動や音)が発生するのを利用した検査方法で、欠陥検出や強度推定などの材料評価などに用いられている。 | |
(3) 磁粉探傷法は、材料の内部にあって表面からは見えない傷も検出できる非破壊検査方法である。 | |
(4) 鋼材のねばり強さ・もろさを表す指標として、曲げに弱く、もろい性質をじん性、逆にねばり強い性質をぜい性という。 | |
(5) 鋼材の引張強度より低い荷重でも、その応力を多くの回数繰り返して作用させると破壊がおきる。 |
|
問題5 橋梁を設計するにあたり考慮すべき荷重について、誤った記述はどれか。 |
|
(1) 荷重のうち、橋梁に常に作用するものを主荷重、常に作用しない者を従荷重という、ここで、風荷重は従荷重に分類される。 | |
(2) 死荷重とは橋梁の自重であり、一般に、けた橋やトラス橋を設計する場合には、等分布しているものとみなす。 | |
(3) 活荷重とは、道路橋に作用する自動車・群衆・軌道荷重や、鉄道橋に作用する列車荷重であるが、時代とともにその重量が増加し、また載荷頻度が大となる傾向にある。そのため、活荷重の強度は、将来を推定した妥当なものでなければならない。 | |
(4) 活荷重は移動加重であるので、振動による動的な効果を伴い、活荷重を静的に載荷した場合より大きい応力を橋梁に発生させる。このような効果によって生じた応力を衝撃応力といい、重要な橋梁を設計する際には考慮しなければならない。 | |
(5) スパンLの橋梁が温度変化ΔTをきたすと、線膨張係数αによって、橋梁の長さはΔL=αLΔTだけ変化する。ラーメン橋やアーチ橋などでは、両端固定の状態にあるので、温度応力の解析が設計の際に不可欠となる。 |
|
問題6 フレッシュコンクリートの性質を表す用語に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) 変形あるいは流動に対する程度をコンシステンシーという。 | |
(2) 運搬・打ち込み・締固め・仕上げなどの作業の容易さを表す用語をワーカビリティーという。 | |
(3) 細骨材の最大寸法、粗骨材率、粗骨材の粒度、コンシステンシーなどによる仕上げの容易さを示す用語をフィニッシャビリティーという。 | |
(4) 容易に型に詰めることができ、型を取り去るとゆっくり形を変えるが、崩れたり材料が分離したりすることのないような性質を表す用語をプラスチシティーという。 | |
(5) ポンプコンクリートにおいて、ポンプによって管内をアッ奏されるフレッシュコンクリートの流動性を表す尺度をポンパビリティーという。 |
|
問題7 都市交通整備のための調査計画に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) パーソントリップ調査は、統計学的な抽出によって選ばれた住民のある1日の、徒歩を除く交通行動のすべてをアンケートにより調査するものである。 | |
(2) 人が出発地から目的にA到達するまでの全交通過程を調査するパーソントリップ調査は、人々の社会経済活動が交通に結びつく関連も明らかになるし、ある地点に一定の交通量が生じるメカニズムも把握できる。 | |
(3) 自動車を中心とした交通の起終点調査をOD調査といい、自動車を用いたトリップの起点と終点を地域別・目的別・交通時刻別などに調査するものであり、一般にはアンケート調査により実施される。 | |
(4) トリップの集計量には、生成交通量、発生・集中交通量、分布交通量の3つの基本形がある。 | |
(5) 従来の四段階推定法における各段階のモデルは集計モデルを中心に研究開発されてきたが、弾力的硬化予測には十分な対応ができないといった弱点があったため、これを補うものとして非集計モデルが用いられることが多くなってきた。 |
|
問題8 次の記述のうち、正しいものはどれか。 |
|
(1) 区域区分が定められていない都市計画区域(非線引き区域)についても、都市施設として少なくとも道路、及び下水道を定めなければならない。 | |
(2) 都市施設は、円滑な都市活動の確保と良好な都市環境の保持を目的として、適切な規模で必要な位置に配置することとされている。都市計画区域の中で、市街化調整区域には都市施設を定めることができない。 | |
(3) 市街地開発事業は、市街化区域または区域区分が定められていない都市計画区域内において一体的に開発・整備する必要がある土地の区域について定めるものであるが、必要に応じて市街化調整区域にも定めることができる。 | |
(4) 市街地開発事業の施行区域内において建築物の建築をしようとする者は、例外なく都道府県知事の許可を受けなければならない。 | |
(5) 市町村は、都市計画区域の整備、開発及び保全の方針に即した都市計画マスタープランを定めるが、このときこれを遅滞なく公表するとともに、都道府県知事の承認を得なければならない。 |
|
問題9 感潮河川について記述した以下の文章のうち、誤ったものはいくつあるか。 (ア) 河口における淡水と海水との混合度合いのうち弱混合型は、淡水と海水の混合の少ない状態で、海水がくさび上になって淡水の下を河道内に入り込む。これを塩水くさびと呼ぶ。 (イ) 緩混合型では、淡水と塩水の境界に混合部ができ、塩水の等濃度曲線が上流側へ向かって傾斜する。 (ウ) 強混合型は、潮位差の大きい海に緩流河川が流入するといった場合に現れやすい。 (エ) 海水の混合型は、わが国において最も多いのは弱混合型である。 |
|
(1) 0(全て正しい) | |
(2) 1 | |
(3) 2 | |
(4) 3 | |
(5) 4(全て誤り) |
|
問題10 河川堤防に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) 本堤より川の中心に向かってほぼ直角に突出したものを横堤といい、地勢などの関係で川幅が広く高水敷法線外の堤外地に耕地がある場合、これを保護するとともに横堤内に洪水を遊水させることを目的としている。 | |
(2) 羽衣堤は、横堤の下流側への傾きの大きいものをいう。 | |
(3) 2つの河川が合流するとき、その中間にあって両方に堤防の用をなしているものを瀬割堤(背割堤)といい、合流点を下流に移すことにもなる。 | |
(4) 一端または両端を山に取り付けて、破堤の危険性を低下せしめた堤防を山付堤という。 | |
(5) 水位がある高さ以上になると水が堤防を越流するものを越流堤といい、洪水調節用の遊水池などに用いられる。 |
|
問題11 河川水理に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) 河川状況がほぼ一様である区間の上下流の断面間において、平均断面積A、平均径深R、水面勾配Iを求め、その間の粗度計数nを推定して平均流速Vを求めれば、等流の流量QはQ=AVで計算される。ここで平均流速Vの計算にはマニング式V=1/n・R^2/3・I^1/2がよく用いられる。 | |
(2) 洪水波の特性として、1つの地点について考えると、洪水波の通過と共にまず流速の最大値が現れ、続いて流量の最大値、最後は水位の最大値が現れることとなる。 | |
(3) 水が流れている時には水底面には必ずせん断力が働いているが、このせん断力がある限界以上になると土砂の運動が始まる。この限界のせん断力を限界掃流力と呼び、せん断力(掃流力)がこの限界地を超えて大きくなるほど大規模に砂礫が移動することになる。 | |
(4) 不等流逐次計算法では、計算区間を適当な距離に分割し、ある断面と直上流断面の水位差を求める。この作業を順次上流に進めて各断面の水位を求めていく。流れが射流であっても同様である。 | |
(5) 流水によって流送される土砂の運搬形状は、掃流砂・浮流砂および洗流砂の3つに大別されるが、比較的重い砂礫は河底に沿い、または河床に近いところを運動するので、これを掃流砂という。 |
|
問題12 次の記述のうち、正しいものはどれか。 |
|
(1) 浮桟橋は、潮位差が大きいところに有利であるだけでなく、漂砂などに対する影響が少なく、また新設・移設が簡単であるという利点があるが、波や潮流の激しいところには不適である、良質地盤でなければ適応不可であるなどの短所もある。 | |
(2) 係留施設の設計水深は、対象施設の計画水深に余裕水深を加えたものとするため、一般に設計水深と計画水深は一致しない。なお、余裕水深は、構造形式・現地地盤水深・施工方法等により異なるので、慎重に決定する必要がある。 | |
(3) 港湾施設は地震により破損すると復旧が困難である一方で、非常時において被災地に物資を搬入する重要な施設でもあるため、耐震設計にあたっては一般に地震応答解析を行うこととされている。 | |
(4) 港湾計画において、港内の静穏を保つことは重要である。港口を2箇所以上設けると、静穏度の確保がむずかしくなるので、一般に港口は1箇所か2箇所である。 | |
(5) 灯台は、重要港湾では各航路の外防波堤・内防波堤の片舷側に設置することとなっているが、避難港では主港口の両舷側に置くことになっている。 |
|
問題13 次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) 貯水池式水力発電所の常時使用水量とは、1年間のうち355日はこれを下回ることのない水量をいう。 | |
(2) フライアッシュは火力発電所で微粉炭を燃焼する際に副産され、混和材やフライアッシュセメントとして用いられる。良質なフライアッシュを使用すれば、単位水量低減、ワーカビリティー改善、水和発熱量低下、長期強度および耐久性の増進など多くの効果があり、ダムコンクリートなどのマスコンクリートに利用されてきた。 | |
(3) 風力発電は、1973年のオイルショック以降、石油代替エネルギーとしてアメリカ、カナダなど世界で脚光を浴びたが、風のエネルギー密度が小さいことやエネルギー変動の大きいという短所がある。また、日本においては風力発電に適した場所の気象条件が厳しく、耐久性や信頼性などが課題になっている。 | |
(4) 燃料電池発電の中でも、リン酸型燃料電池はすでに一部で実用化されている。本格的な実用化のためには、コスト低減、信頼性の向上、長寿命化などが課題となっている。 | |
(5) ダム式の水力発電は、流れ込み式に比較して、豊水期や渇水期などにおける河川の流量変化に発電量が左右されることが少ない。 |
|
問題14 次の記述のうち、正しいものはどれか。 |
|
(1) ITSとは、車利用者の交通行動の変更を促すことにより、都市または地域レベルの道路交通混雑を緩和する手法の体系のことである。 | |
(2) 2種3級道路は、原則として道路幅員は3.0mである。 | |
(3) 4種道路には、原則として植樹帯を設けることとされている。 | |
(4) 設計速度は、最高100km/hである。 | |
(5) 自転車歩行者道の幅員は自転車分と歩行者分を考えて3m以上とされているが、積雪寒冷地の冬期有効幅員は、自転車がほとんど通らないと考えられるので、自転車分の幅員は不要である。 |
|
問題15 次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) 排水性舗装は、路面より雨水が迅速に排水され、雨天時の事故防止に効果があるだけでなく、道路交通騒音を軽減する効果もある。 | |
(2) ITS(高度道路交通システム)とは、情報通信技術を用いて高度な道路利用、運転・歩行負荷軽減により、安全性・輸送効率・快適性を向上させるものであり、ETC(ノンストップ自動料金支払いシステム)、AHS(走向支援道路システム)、歩行者ITS(注意喚起・周辺情報提供・経路案内など)、ASV(先進安全自動車)といったものがある。 | |
(3) 設計時間交通量は、計画交通量×K値/100、あるいは計画交通量×K/100×D/100なる式で求めることができる。 | |
(4) 道路の設計にあたっては、第1種、第2種および第3種1級の幹線道路では、セミトレーラが円滑に走行できるよう考慮する必要がある。 | |
(5) 路肩の昨日の1つは、車道・歩道・自転車道または自転車歩行車道に接続して、道路の主要構造部を保護することである。 |
|
問題16 次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) シームレス化(乗り継ぎ円滑化)には、ハード面とソフト面がある。ハード面としては相互直通運転、同一ホーム、同一方向乗換化などが、ソフト面としてはプリペイドカードなどのカード乗車券の導入などがある。 | |
(2) 定尺レールをつないでロングレール化することにより、保守軽減・騒音振動軽減などのメリットがある。これは一般に、現場において定尺レールを溶接していくことでロングレール化することで実施する。 | |
(3) 脱線にはいろいろな形態があるが、最も多く発生しているのは乗り上がり脱線である。 | |
(4) 緩和曲線、縦曲線、無道床橋梁には分岐器を設けてはならない。 | |
(5) 駅に駐車場を整備し、ここまで自家用車で送迎してもらい、そこから鉄道で移動する交通方式をキス&ライドという。 |
|
問題17 次の記述のうち、正しいものはどれか。 |
|
(1) 覆工コンクリートは、地山変位の収束を待ってから、全断面打設することを原則とする。 | |
(2) 我が国における山岳トンネル工法は、ロックボルトとコンクリート吹付けにより地山の強度を活用して安定を図りながら掘削するNATM工法が標準工法であったが、1970年代より鋼アーチ部材と矢板による支保工で地山を支持する鋼アーチ支保工が、より経済的で高品質が得られることから急速に広まり、1980年代には山岳トンネル工法の標準工法となった | |
(3) 覆工型枠は、コンクリートが打設後に収縮することを見越して、計画天端より幾分下がった位置に組む必要がある。 | |
(4) 開削工法のうち、周辺を山留めした後に溝状に掘削し、構造物外周を作成の後にこれを土留めに内部掘削を行う工法をアイランド工法という。 | |
(5) 大深度地下法(「大深度地下の公共的使用に関する特別措置法」)は、三大都市圏の公共性の高い事業について、大深度地下を使用する場合には原則として事前補償なしで使用権を設定できると規定しており、平成19年より施行の予定である。 |
|
問題18 次の記述のうち、正しいものはどれか。 |
|
(1) ベンチカット工法は、ベンチ長さによりロングベンチ(地山が安定しているときに適用)とショートベンチ(広範囲の地山条件に適用)に細分されるが、地山条件の変化に対する順応性が悪いのが欠点である。 | |
(2) NATM工法においては、ロックボルトの縫付け効果・はり形成効果・内圧効果およびアーチ形成効果により地山の安定を図り、吹き付けコンクリートにより風化の進行および岩塊の脱落を防ぐ。 | |
(3) NATM工法では、掘削、吹き付け(一次覆工)、ロックボルト打設、二次覆工と連続して施工しながら掘り進むので、地山のゆるみが少ないのが特徴である。 | |
(4) 沈埋工法のメリットの1つとして、沈埋されるトンネル本体に浮力が働いて見かけ比重が小さくなるため、支持力の小さい軟弱地盤でも施工できることがある。 | |
(5) 推進工法は刃口推進工法、密閉型推進工法、小口径管推進工法の3工法に大分類され、一般に巨礫・玉石地盤に強い。 |
|
問題19 次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) 環境影響評価法に準拠した環境影響評価を行う場合、事業者はまず住民や都道府県・市町村の意見を聞き、これに配慮して方法書を作成する。 | |
(2) 環境影響評価法では、環境影響評価を行う項目や手法などは特に定めておらず、知事と住民意見を聞いて、事業者または都市計画決定権者が選定するオーダーメイド方式となっている。 | |
(3) 騒音レベルには等価騒音レベルと時間率騒音レベルがあるが、特定工場騒音の規制値は時間率騒音レベルで定められている。 | |
(4) 公共用水域の水質に係る環境基準は、「健康項目」と呼ばれる六価クロム、PCB、鉛、亜鉛、砒素、水銀、銅などの有害重金属類および有機塩素化合物と、「生活環境項目」と呼ばれるBOD、COD、SS、pH、DO、大腸菌群数などについて定められている。 | |
(5) 環境影響評価法では、開発等行為について、その事業の種類と規模に応じて第一種事業と第二種事業を定めている。第一種事業は必ず環境影響評価を行わなければならない事業であり、第二種事業はスクリーニング手続きによって環境影響評価実施の要否を決定する事業である。 |
|
問題20 大気汚染に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。 |
|
(1) 大気中の粒子状物質のうち、比較的重くて重力または雨などによって補足されて降下するばいじん、粉じん等を降下ばいじん、微細でなかなか沈降しにくく、長く空気中に浮遊しているものを浮遊粉じんと呼んで区別している。 | |
(2)浮遊粉じんのうち、粒径が10μm以下の粒子で、気道より咽頭、気管支を通じて肺まで到達する可能性のあるものを浮遊粒子状物質と呼んでいる。 | |
(3) 浮遊粒子状物質には、ダスト(粉じん)のほかに、昇華・蒸留・燃焼・化学反応などによって生じた蒸気が凝結した固体粒子であるフューム、蒸気の凝結・化学反応・液体の噴霧などによってできた流体粒子であるミストも含まれる。 | |
(4) 降下ばいじんは、時間をかけて発生源からかなり離れた地点にまで到達し、広域的な苦情の原因となることが多い。一般にt/(km2・月)の単位に換算して表示する。 | |
(5) 降下ばいじんの量は、集じん装置などの普及、燃料の転換などによって、最悪の危機的状況を脱したようであり、降下ばいじん量の測定を長期にわたり継続している測定点の経年変化は、全般的に減少傾向を示している。 |
【正解と解説】
問題1:正解は3
土粒子体積Vs=100cm3と仮定する。土粒子密度ρs=2.7より、ms=270g。
含水比w=20%より、mw=ms×w=270×0.2=54g。よって、Vw=54cm3。 m=ms+mw=270+54=324g。
湿潤密度ρt=m/V=2より、V=m/ρt=324÷2=162cm3。
よって、Vv=V-Vs=162−100=62cm3。
間隙比e=Vv/Vs=62/100=0.62。よって正解は(3)。
※V・Vv・Vw・Vs、m・mw・msと各物理特性値の関係を正しく知っていれば難しい問題ではありません。
問題2:正解は1
(1)・・・・× 排水性が良い土に対して非排水試験を行うことは、現実にはあり得ない試験をしていることになる。CD試験が適切。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ φという変数は入っていないが、φから決まる支持力係数があるので、φの値に無関係であるということはない。
(4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。塑性指数15%未満の土は、一軸圧縮試験でなく三軸圧縮試験でせん断特性を把握するのが適当である。
問題3:正解は5
[ア]・・・・クーロン
[イ]・・・・一面せん断
[ウ]・・・・UU
問題4:正解は4
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・× じん性とぜい性が逆である。「じん性」は強靭の「靭」、「ぜい性」は脆弱の「脆」である。
(5)・・・・○ そのとおり。疲労のことである。
問題5:正解は4
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・× 重要な橋梁に限らず、考慮しなくてはならない。
(5)・・・・○ そのとおり。疲労のことである。
問題6:正解は3
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・× フィニッシャビリティーは、粗骨材の最大寸法、細骨材率、細骨材の粒度、コンシステンシーなどにより表す。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
問題7:正解は1
(1)・・・・× 徒歩も調査対象交通行動に含まれる。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
問題8:正解は4
(1)・・・・× 道路・水道だけでなく、公園も定めねばならない。
(2)・・・・× 都市施設は都市計画区域内のどこでも定められる。
(3)・・・・× 市街化調整区域では市街地開発事業を定めることはできない。なお、市街地開発事業には、土地区画整理事業、新住宅市街地開発事業、工業団地造成事業、市街地再開発事業、新都市基盤整備事業、住宅街区整備事業の6つがある。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・× 承認は不要で、通知すればよい。
問題9:正解は2
我が国で最も多いのは緩混合型である。(ア)〜(ウ)は正しい。
問題10:正解は4
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・× 山付堤の主な目的は流路の整正である。
(5)・・・・○ そのとおり。
問題11:正解は4
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・× 流れが射流の場合には、計算は上流から下流に向かって進めなければならない。
(5)・・・・○ そのとおり。
問題12:正解は2
(1)・・・・× 浮桟橋は比較的軟弱な地盤にも適している。その他は妥当な記述である。
(2)・・・・○ その通り。
(3)・・・・× 一般には震度法が用いられている。
(4)・・・・× 港口は主航路の他に2箇所以上設けたほうがよい。
(5)・・・・× 重要港湾では両舷側、避難港では片舷側に設置することとなっている。
問題13:正解は1
(1)・・・・× 年間を通じて使用できる最小水量をいう。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
問題14:正解は5
(1)・・・・× 記述は、ITSではなくTDMのことである。
(2)・・・・× 2種道路には1級と2級しかない。
(3)・・・・× 植樹帯を設けることとされているのは、4種1級および2級道路だけである。
(4)・・・・× 設計速度は最高120km/hである。
(5)・・・・○ そのとおり。
問題15:正解は4
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・× 第1種、第2種、第3種1級だけでなく、第4種1級の幹線道路でもセミトレーラの円滑走行に配慮する必要がある。
(5)・・・・○ そのとおり。
問題16:正解は2
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・× ロングレール化は、工場で定尺レールを溶接してロングレール化し、これを現場でさらに溶接するのが一般的である。ただし例外として、地下鉄などレールの搬入が困難な条件では、定尺レールを現場溶接してロングレール化する。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
問題17:正解は1
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・× NATMと鋼アーチが逆である(それぞれの工法の解説は正しい)。鋼アーチからNATMに標準工法が移っている。
(3)・・・・× コンクリート重量により沈下するので、上げ越しする必要がある。
(4)・・・・× 記述はトレンチカット工法である。
(5)・・・・× 平成13年4月にすでに施行済である。
問題18:正解は4
(1)・・・・× ベンチカット工法は、地山条件の変化に強い。
(2)・・・・× 吹き付けコンクリートは風化防止よりも支保機能を期待する。
(3)・・・・× 二次覆工は、地山変位が収束してから施工する。連続的には施工しない。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・× 推進工法は一般に巨礫・玉石地盤に弱い。
問題19:正解は1
(1)・・・・× 住民や都道府県・市町村の意見を聞くのは、方法書を作成してからである。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・○ そのとおり。
(5)・・・・○ そのとおり。
問題20:正解は5
(1)・・・・○ そのとおり。
(2)・・・・○ そのとおり。
(3)・・・・○ そのとおり。
(4)・・・・× 降下ばいじんは、重力落下によってかなり早く発生源の近くに降下し、発生源付近の苦情の原因となることが多い。
(5)・・・・○ そのとおり。