情報の少ない情報工学部門の合格体験記〜kazu0gooさん

<情報工学部門・ソフトウェア工学>

 このたび、技術士(情報工学:ソフトウェア工学専攻)を1回で合格できました。振り返りの意味と、後に続く人の参考情報提供のために、長いですが、合格体験記を纏めておきたいと思います。
 (長いのは、試験当日のメモをコピペしたためです) 

【1:受験のきっかけ】
  
 社会人になった頃、前職のシステム会社の奨励資格の一番上に、システムアナリストとならんで技術士(情報工学)が並んで書いてあったため、「技術士のような高レベルの資格をとりたいなー」と漠然と思い続けていました。
 その後、30歳(2002年)を迎えたとき、自分をある程度証明できる資格がを取ろうと思い、前から考えていた「経営と技術が分かるコンサルタント」を目指すため、中小企業診断士と技術士の取得を狙うことにしました。
 ・・・ただ、診断士試験の方を先に着手したため、技術士試験は後になってしまい、34歳(2006年)から技術士試験の勉強を開始することになってしまいましたが・・・。
※診断士試験は未だに苦労してますが・・・。

【2:1次試験】

 前にも書いた通り、診断士試験と並行でやっていたため、1次試験にはあまり時間をかけたくありませんでした。
 そのため、対策としては新技術開発センターの1次通信講座と過去問、参考書1冊を2〜3回繰り返し解いただけです。勉強としては、専門以外の科目について1週間程度しかやっていないです。
 専門以外については、範囲は広いですが問題をよく見ると出題されているところも決まっているので、SUKIYAKI塾などで情報を仕入れて出そうなポイントを繰り返し勉強すれば、問題ないと思います。
 専門科目の方は・・・情報処理試験の方が難しいので、1次試験については特段勉強しませんでした。過去問をみて、苦手なところだけさらっと見ておく程度でいいのではないでしょうか?

【3:2次試験(準備編)】

 1次試験合格後、まず1月は2次試験の情報入手ということで、過去問や体験論文を集めたり、新技術開発センターの無料セミナーなどを受講したりして、技術士2次の試験イメージを固めました。
 ・・・その後2月〜4月くらいまで急に仕事が忙しくなり、結局経験論文作成や経歴票整理などの作業は全然やっていませんでした。
 
 結局5月に入って、2次対策本を買って、いろいろ本の真似をして、どうにか出願できたという感じです(そのため、出願してから、あれで良かったのか?と相当不安でしたが)。
 出願のとき一番迷ったのが、自分の専攻をどうするか?ということでした。ソフトウェア工学と情報システム・データ工学のどちらでも良かったのですが、過去問をみて、自分に合っていそうなのでソフトウェア工学にしました。
 ・・・出願後に合格率をみて、止めときゃ良かったーとも思いました(過去のソフトウェア工学の合格率がかなり低かった)が、今年は情報システム・データ工学の選択科目は難しかったこともあり、結果としては良かったです。
 専攻がダブっている人の場合、専攻を決める部分が1つの分岐点かもしれません。

 で、その後も過去問を漠然と見ていただけで、あまり真剣に勉強しておらず、このままではダメかな?と思っていましたが、7月くらいに、ダメもとでもちゃんとやろうと、再度一念発起して、1ヶ月勉強しました。
 
 勉強方法は、なんだかんだ言って過去問分析。平成10年〜平成18年度までの問題(自分の専攻外も含めて)を見て、どういう出題をしているか徹底的に分析しました。そうすると、ぼんやりとですが、出題者の好みの範囲というのが見えてくるので、その範囲について、インターネット検索(というよりgoogle)でひたすらキーワードを集め、それを600字で纏める作業をやりました。最終的には150程度集めました。そのままそれを想定問題集として使いました。
 論文系の試験でよく問題になる記述スピード向上については、診断士試験とか情報処理試験の午後2論文の方がキツく、技術士試験は時間的制約が緩いとおもったので、試験前に過去問で1〜2回程度時間を計って紙に書いただけです。

【4;2次試験(当日)】

当日のメモをそのままコピぺしています。

午前:必須科目(II):2時間30分、1800字。去年とはまったく出題形式が変わりました。 II-1がジェイコム株誤発注の件に絡めて問題関連図が提示され、それに対する課題と解決策を書け、という問題。設問はなし(つまり1問)。与件は3ページありました。 II−2が個人情報保護およびプライバシーマークに関する資料が2つ、8ページ与えられ、それに対して意見を述べるという設問。設問は個人情報保護とプライバシーマークの2つ。 II-2では1800字を埋める自信がなかったため、II-1を選択。問題点の集約→課題→解決策という診断士ではおなじみの方程式を技術士試験で使うことになるとは思いませんでした。・・・それにしても、この2つのどこが情報工学なのかいまいち理解に苦しむ・・・午後:選択科目(I):3時間30分、3600字。I-1はいつもどおりの説明問題。問題文も短い。・オブジェクト指向のカプセル化・Webアプリのアーキテクチャ・テスト設計技法・EVM 選択したのは、WebアプリのアーキテクチャとEVM。これは予想どうり。ただ、Webアプリのアーキテクチャについては、使うべきキーワードが7つ指定されていた。600字しかないのに7つは多すぎる・・・。 で、問題のI-2。入場券販売機を設計しろだと? 一応、システム要件を整理→クラス図+シーケンス図+状態遷移図でまとめましたが、なんかいまいちうまくまとまりませんでした。落ちたら、まず、このI-2が原因だと思います。
感想:多分Iは判定Bだな・・・(涙)。

【5:2次試験(経験論文まとめ編)】

 上のような状況だったので、合格は微妙かな?と思っていたら、なんと筆記試験通過!!やばい、経験論文全然書いていない・・・ということで、慌てて、論文ネタ探し。

 やったことといえば・・・

・SUKIYAKI塾のアドバイス+APECさん著書のPDFの口頭試問対策書を読み込む。
・自部門の論文が全然見つからないので、他部門の論文をみて記述のレベル感をつかむ。
・1度書いて、次の日、読み直す。
・声に出して読んで、分かり易いかチェックする
・口頭試問のプレゼンテーション資料と位置づけて論文を作成する。
 論文を作りながら合わせてプレゼンの練習もやってみる。結構文章の間違いに気づく。
・提出日最終日まで粘りました(笑)。
 僕は年休を取ってギリギリまで修正してから、技術士会に直接持っていきました。

という感じです。
特にこの部分についてはSUKIYAKI塾がなかったら絶対落ちてたかも・・・。

【6:口頭試問】

当日のメモです。

日時:平成19年12月8日(金) 10:30〜11:05(35分間!)

場所:フォーラム8@渋谷

試験官:

 Left(以下L):  40代男性くらい?若手の教授または助教授という感じに見えました。顔の表情も温和そうでしたが、質問はいいところをついていました。

 Right(以下R): 50代後半〜60代男性?顔を見ると頑固そうな教授という感じに見えましたが、質問はあまり厳しくなく温和な方でした。試験前:
・朝目覚ましを5:00にセットしたはずなのに・・・なぜか6:30に起床。(目覚ましの設定が間違っていた・・・おいおい)。結局 着替えて、受験の持ち物を確認して、7時過ぎに家を出る。

・9:00に渋谷到着。 さらに途中でロッテリアでコーヒーを飲んで経験論文を何度も読み返すことにしました。

・10:00ごろ、フォーラム8到着。 受付にはお姉さんが2名。1人は面接案内用シール張り係、1人が説明係でした。・10:05、控え室到着。 えらく広いところですね・・・。2部屋分くらい? ある10人くらい待っていました。さすがにおっさん(含む自分)率が高いです。 ここで、再度体験論文を読み直したり、業務経歴を何度も暗誦したりしていました。
・10:20、試験室前に移動 試験室前の椅子に座って精神集中。あー緊張するな・・・。完全に心臓はレッドゾーンに突入してました・・・。

・10:30、試験官Lに呼ばれ、試験開始!!!!試験実況:

 ※質問の順番は前後していますのでご注意ください。
・(R)業務経歴と体験論文について10分程度で説明してください。
 (最初、業務経歴を3分程度、残りで技術体験論文を7分程度で時間配分を決めて説明開始) (業務経歴の部分については、守秘義務の関係で省略させてください。) (技術的体験論文は、簡単にいうと某開発案件におけるWebフレームワークの整備という内容です。その他の内容については、守秘義務の関係で省略させてください) (全部で12分程度かかってしまったと思います。緊張していたので最初の方は同じ内容を2回説明していたりしてました・・・)

・(R)開発メンバーの人数はどのくらいですか? 30人から多いときで40人程度です。

・(R)チーム体制はどのようになっていますか? 開発基盤チームと業務開発チームの2つに分かれています。 業務開発チームは、Web画面専門チームと業務アプリチームに分かれています。・(R)あなたの役割について教えてください。
 開発側のプロジェクトリーダーです。

・(R)開発形態はどうなっていますか? パッケージといっているが、SI部品としての提供なので、実際は受託開発がメインです。

・(R)現在使用しているデータベースは何でしょうか? JDBC経由で接続するので基本的には何でもいいですが、案件ベースで使用しているのはOracle、SQLServer、PostgreSQLです。・(R)案件ベースで一番良く使われるDBは何でしょうか? Oracleが一番多いです。

・(R)なぜ技術士を目指そうと考えたのですか? 1つ目が、最近RFP等でシステムの専門家の参画要求を求める中で、技術士の資格を要求しているケースが多いからです。日ごろ、顧客に信頼される技術者を目指しているので、挑戦し甲斐があると思いました。 2つ目が、技術士ネットワークに参加し、自己研鑽していきたいと考えました。・(R)日ごろの部下の教育はどのように行っていますか? OJTが基本ですが、最新技術の動向についていくには、OJTだけでは足りないので研修やセミナーを計画的に受講させています。   ・(R)最新技術の情報の入手方法はどうしていますか? 雑誌やWebサイトです。最近は情報の進展の速さということもあり、オープンソースコミュニティや開発者ポータルサイトなどのWebサイトをよく活用しています。・(L)失敗例について挙げてください。 XX案件のときに、機能追加が大きすぎて、開発ボリュームが大きくなりすぎたことです。そのため、納期遅延などが発生してしまいました。・(L)失敗例をどのように克服しましたか?それを今後に向けてどのように反映していきますか? 前の失敗は、ITベンダーとしての立場だけで物事をすすめてしまい、機能削除を検討していたのが問題だったように認識しています。 今後はお客様の立場に立って、同じケースになった場合でも、複数案を提示したり、優先順位付けを工夫していきたいと考えます。

・(L)成功例について挙げてください。 今回の技術的体験論文の内容(Webフレームワークの整備)以外に、バッチフレームワークも整備しました。 実施内容はほぼ技術的体験論文に近い形で実施しました。開発生産性向上にうまく寄与できたのはないかと思います。・(R)技術士の義務についてどのようなものがありますか? 信用失墜行為、守秘義務、名称表示の場合の義務です。・(R)守秘義務の罰則はどのようなものですか? 懲役1年以内または罰金50万円以内です。

・(R)今回の体験論文は特許や論文レベルですか? 自社の社内論文として発表した程度です。

・(L)フレームワークは自社開発なのですか? オープンソースのStrutsをベースに共通クラスの追加という形で改良しています。

・(L)フレームワークのどの部分を自分たちで改良したのか? Strutsベースなので、Web画面処理およびコントローラ部分以外の機能、たとえばコンポーネントの認証処理やロギングなどについて追加クラスを作成しました。・(R)公益通報についてもし自分の組織で発生した場合はどのように対応しますか? まず自分の力で組織を改善できないかを試み、対応できないケースについて社内の公益通報制度を活用していくと考えます。

・(R)大学時代の卒業研究についてはどのような取り組みをされたのか? Smalltalkを使ったオブジェクト指向言語によるネットワークエージェントの開発です。

・(R)卒業研究や経歴よりオブジェクト指向に強いと思われるが、筆記試験についてなぜオブジェクト指向の問題をえらばなかったのか? カプセル化と情報隠蔽がうまく切り分けて説明できるか自身がなかったからです。それよりも確実に知っているEVMを選択しました。 (R)それが多分正解ですね(笑)。・(L)今後どのような技術を取り込んでいきたいか? EJBについては、昔はEJB2.0時代は開発がややこしくて採用しにくかったのですが、EJB3になり対応しやすくなった。今後研究していきたいと考えます。 Ajaxについては、現在も研究中ですが、画面設計が容易になるメリットがあると同時に、セキュリティなどのデメリットも存在するため、使いこなせるようになれるよう、研究を重ねたいと考えています。  ・(R)その際、チームとして新技術への取り組みはどのようにおこなっていますか? リーダーである私と開発基盤チームが中心となって議論をかさね、技術研究・検証を実施し、検証済みの技術を業務チームに引き継ぐと同時に、業務チームの意見をヒアリングして、フィードバックするようにしています。・(R)CPDについて知っているか? 継続教育に関する制度ということだけは知っています。
 (R)CPDとは、技術資質向上のための継続教育に関するポイント制度です。よく理解しておいてくださいね。試験直後の感想:・試験時間が45分にもかかわらず、35分で終わってしまいました。 でも特に突込みが厳しい質問もありませんでしたので、これでいいのかなとも感じました。終始なごやかでした。 転職活動時の某社採用面接での経歴確認のほうが、完全な圧迫質問だったため、全然厳しかった気がします・・・。・たぶん失言はないと信じています(笑)。言い争うような質問や経歴を疑問に思うような質問もありませんでした。・私の筆記試験の解答用紙と思しき用紙がありました。 Rは結構その解答用紙をみて質問を用意しようとしていたようですが、結局1問だけでした。 しかも、「なぜオブジェクト指向の問題を選ばなかったの?」という質問。これも拍子抜けでした。 理由を答えたら、「それのほうが正解ですね」と笑っていってくださったので、問題ないかとおもっています。 相当復習したのに・・・。まあいいか。・基礎知識に関する質問は1問も出ず。これも拍子抜けしました。 まあ、体験論文の説明の中でAjaxとかEJB3とか結構説明したので、試験官が省略しただけかもしれませんが。・Lの方は結構こちらをみてうなずいてくれたので、落ち着いて回答できました。 Rは質問を考えているのか、あまりうなづきはありませんでしたが、途中からはRとも割りと会話のキャッチボールはできていたかな?・受験者の写真をならべた紙がありました。それをみて受験者本人を確認しているようでした。・試験官はは緑色?の試験マニュアルみたいな本を見て出題していました。 

【7.まとめ】

 口頭試問の感じやSUKIYAKI塾の掲示板の内容から、合格できたかな?という感触はあったのですが、試験が早かったこともあり、3ヶ月間のあいだ、やきもきしていました。今は、合格してほっとしています。
 
 1次試験については範囲について文句言っても仕方ないので諦めて勉強してもらうしかないですが、2次試験についていえば、全体的には、自分の持っている知識、業務経験をいかに論理的に分かり易く説明できるか?、にポイントが置かれているんだなと感じました。
 間違っても高度な知識で難しいロジックを使って書くのではないということですね。この辺りは普段の業務でも、「より簡単にいえば(一言で言うと)どうなる?」と常に考えていく癖を付けるのが有効だと思います。
 この辺は経験論文や口頭試問でも全く同じ考えで良いと思います。

 あと、情報工学部門に限って言えば、経験論文の内容については、システム開発中に自分が工夫したこと程度の内容でも、アピール次第でどうにかなるという感じでOKだと思います。
 僕のは正直言ってそのレベルです。新規性など全然ありませんし高度なシステム開発の経験を書いたわけでもないですが、自分がいかに考えたか、というプロセスを表現しきることに注力しました。それで口頭試問は耐えられます(笑)。
 逆に珍しすぎる内容だととっさの判断ができないので45分の面接に耐えられないと感じました。

 合格後についてですが、技術士ネットワークへの参加を通じて、人脈形成と自己研鑽に一層励みたいと思います。あとは中小企業診断士を取得して、経営面と技術面が分かるコンサルタントを目指して努力したいと思います。

 最後に、APECさんを始めとするSUKIYAKI塾関係者の皆さん、および掲示板に情報提供していただいている皆さん、本当にありがとうございました。
 これから受験される皆様、特に情報の少ない情報工学部門の皆様に、この文章が少しでもお役に立てれば幸いです。
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時間の有効利用が大事〜たつやさん

<総監部門・上下水道-上水道>

 私は、社会人歴6年の上下水道コンサルに勤める者です。技術士試験は、昨年(H18)上下水道部門(上水道及び工業用水道)に合格し、今年は総監(上下水道)に合格しました。上下水道部門は、ほぼ一夜漬けの準備しかしませんでしたが、仕事の延長線上にあること、記述問題が仕事でしっかり取り組んだ内容であったことから運良く合格できました。しかし、総監は仕事とは一線を画した内容であるため、青本や過去問を使って3ヶ月間の試験勉強を行いました。
 以下、私が実際に行ったスケジュール、試験勉強の内容、勉強時間の確保策、試験結果について記します。

1)スケジュール
  5〜7月:筆記試験の勉強(青本+過去問5年分を2回)
  11月初旬:経験論文作成・提出
  11〜1月 :口答試験の勉強(想定問答)

2)試験勉強の内容
(1)筆記試験
 青本と過去問を使いました。青本はとっつき難い印象があったので、実際の問題を見るのが近道と考え、過去問から手をつけました。はじめに過去問5年分と模範解答が収録された書籍を購入し、択一の5年分を解いてみました。知らないことばかりで大変でしたが、5つの管理分野ごとに5年通して解いていくと、重複する問題もあり段々慣れました。
 択一が一巡した後、青本を読みました。過去問をやったお陰で、青本は大分理解しやすくなったと思います。また、青本から多くの問題が出ていることも分かりました。
 青本を一通り読んだ後は、復習のためにもう一度択一を5年分解き、さらに青本ももう一度読みました。2回繰り返すのに2ヶ月半位かかり、あとの半月は苦手分野の復習を行いました。
 記述対策は、過去の出題形式がバラバラで予想が出来なかったため、出たとこ勝負と考え、特に勉強はしませんでした。
(2)口答試験
 経験論文は、上下水道部門で書いたテーマ(地震防災対策)を、リスクマネジメントとして総監に置き換えて使いました。「総監らしさ」を表現するのに苦労しましたが、先輩のアドバイスを受けながら修正を繰り返して仕上げました。提出前日は徹夜でした。筆記の合格発表後に始めたため、2週間ほどで作成しました。
 口答試験に向けては、想定問答を中心に準備しました。ただ、去年の経験から何とかなるだろうと思ったことと、論文を提出して気が抜けたことで、十分な準備はできませんでした。

3)勉強時間の確保策
 高校受験や大学受験などと違い、技術士試験は仕事や家庭を持ちながらの勉強になるため、如何に勉強時間を確保するかが一番のポイントと思います。上下水道の場合は普段の仕事にしっかり取り組むことが試験勉強にも繋がりますが、総監の場合は仕事以外の勉強時間がある程度必要になります。
 私の場合は、家では1歳の子供の世話があり勉強をしたくなかったので、@通勤時間、A外廻りの移動時間、B昼休みの3つの時間を勉強に充てました。@Aは一人の時間が取れるので、お勧めの時間です。Bは、覚えたことを同僚や先輩に説明する時間にしました。雑談のように話すだけでも意外と記憶に残ります。
 細切れの時間ですが、仕事や生活に支障が出ないし、毎日続ければ合計すれば割と長い時間になるので、このような勉強法が有効かつ現実的と考えます。 

4)試験結果
(1)筆記試験
 択一は27点/40点でした。勉強の成果が出て、青本や過去問に載っていることは出来ましたが、時事問題などは出来ませんでした。ただ、6割取ればよいこと、時事問題は幅が広く勉強が大変であることから、試験対策としては最低限のラインだったと考えます。
 記述(事業継続計画)は、経験論文でも使った地震防災対策を題材に書きました。問題は設問が細かく誘導的だったので、設問に沿って書いていくだけで文章がまとまりました。上下水道部門の経験論文、総監の記述+経験論文と3回も同じ題材で書くことができ、幸運でした。
(2)口頭試験
 十分な準備が出来なかったため、かなり緊張しました。試験では、経験論文の内容、上下水道に関する専門知識、技術者倫理を聞かれました。経験論文は普通に答えられました。知識は一問分かりませんでしたが、試験官がヒントを出してくれて答えられました。倫理については会社の方針が公共の福祉に反した場合のことを詳しく聞かれました。色々しゃべりましたが、「内部告発します」と答えたところで試験終了となりました。その答えを待っていた感じがしました。
 結果は、無事合格でした。総監部門(上下水道ー上水道及び工業用水道)では、筆記合格者の1/3が不合格になっており、厳しい口頭試験だったようですが、私の場合は倫理意外は素直な質問が多かったように思います。

5)まとめ
 技術士試験は、プロポーザルのように1番になるのではなく、受験と同様に合格点(60点)を取ることが目標です。そのためには、過去問を解いて出題傾向を知った上で教科書(青本)を勉強し、効率よく知識を身につけることが大事だと思います。
 また、仕事と家庭と勉強の両立のため限られた時間の中で準備することが必要となります。そのためには、通勤時間や移動時間などの細切れの時間を有効利用することが、私にはやりやすい方法でした。特に通勤時間は毎日あるので、比較的短期間で集中的に勉強することができました。
 技術士試験の合格率は20%程度ですが、個人的には、技術士試験はしっかり準備すれば合格率50%くらいはいくのではと考えます。したがって、如何に勉強時間を確保するかが大事だと思います。仕事が忙しいのであれば、空き時間を有効利用するのが近道と考えます。
 以上、総監の受験体験を記しました。参考となれば幸いです。
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自分に合った勉強法を実行〜白馬さん

<環境部門・自然環境保全>

○自己紹介
 白馬(30代後半、女性、地方の環境コンサルタント会社勤務)と申します。

○受験経歴
H15 一次試験 不合格
H16 一次試験 合格
H19 二次試験 合格

○一次試験
 周囲に技術士がいない環境でしたが、ふと目についた技術士という資格に興味を持ち、択一ならいけるかもということで受験を決めました。何も情報がなかったので新技術開発センターの通信添削を受けることにして添削問題に取り組みましたが、一年目は不合格でした。二年目にAPECさんのこのHPを知り、前年の添削問題に加えてHPを多いに利用させていただいてなんとか合格しました。

○二次試験(筆記)
 このHPをよく見ていたものの不安が大きかったので、再び新技術開発センターの通信添削とスクーリングを申し込みました。結果的に5回のスクーリング(2、3、4、6、7月に各1回)と5回の添削(技術的経歴論文×3回、あとの2回は筆記試験用模擬問題)が非常に役立ちました。勉強のペースをつかみ、様々な情報得ることができました。部門や専門を決めたのも講師の方々のアドバイスによるものでした。最初の添削結果は散々な批評でしたが、ある一つの問題で求められる論文の形式を身につけることができたと感じました。それ以降合格点をつけてもらうようになりました。添削問題以外にも過去問の解答を書き続け、ボイスレコーダーを利用して法律など暗記の必要な部分は聞いて覚えました。皿洗いや洗濯物干しなどの単純作業のときには絶えず聞くようにしていました。暗記の苦手な私には効果的だったと思います。
 本試験は予想内の問題であったため、スムーズに用紙を埋めることができました。

○経験論文
 小規模の業務しか行っていないため単純な内容であり、なかなか自信をもてませんでした。逆に考えると「本当に自分でやったのか」という点では疑い用のないもので、さらに自分の中で内容を消化するために付随事項を調べたりまとめたりする作業をしました。通信添削の講師、同僚技術士、夫による添削を経て私なりに練り直し、なんとか形はできあがりましたが、やはり合格レベルに達した論文なのか最後まで疑問が残りました。

○口答試験
 体験記などから様々な厳しい質問が飛ぶと知り、最初は体験記を読んでいるだけでどきどきしてくるほどでした。せっかく筆記に受かったのだから後悔しないようにできる限りの準備をしようと思い、まずAPECさんの口答試験対策講座を申し込みました。出席してみて、様々なアドバイスはもちろん、他の分野の受験者との交流によって予想以上の効果を得ることができました。ロールプレイで組ませてもらった別部門の受験者の方の明確で分かりやすい説明に、目からウロコが落ちました。また、APECさんの広い知識と論理的なお話に、技術士がどうあるべきかというイメージが一気に湧いてきました。この講座が終わってもまだ不安だったため、大阪技術振興協会のセミナーに参加することにしました。ここでも講師の方にAPECさんと同じような指摘をされ、試験までの勉強内容をアドバイスされました。二人からのアドバイスが近いものであったため、迷いなく試験日までの勉強ポイントを絞ることができました。
 当日はほとんどが想定内の質問内容で、落ち着いて答えることができました。一方で「とてもシンプルで分かりやすい実験結果ですが・・」と試験管に言われたことが気にかかり、発表まで合格の確信は持てませんでした。

○試験勉強
 子どもが小さいため、ここ数年は長期の現場や残業を控えさせてもらって働いています。そのため多くの実績を積むことが困難な状況です。また、休日にも育児・家事は必要であり、勉強時間を得ることに苦労しました。その半面、不規則な残業・出張などがないので受験勉強の計画を立てやすいという恵まれた面もありました。一時期よく現場に出ていたので業務経歴や経験論文を仕上げることができましたし、私なりの自信を持ち続けることができました。また、夫、義両親、両親など、周囲の多大な協力のもとに、遠方でのセミナーに出席することができました。定期的にセミナーに参加することでモチベーションを保てましたし、他の受験者との交流でパワーをもらいました。
 今後も育児と仕事の両立には頭を悩ませることと思いますが、環境調査の現場が好きですし、自分の興味ある分野で仕事を続けられることをうれしく感じています。地道に力をつけ、技術士として中味の濃い仕事をしていきたいと思います。
 合格に導いてくださったAPECさまを始めとするSUKIYAKI塾関係者の方々、このHPに関係する全ての方達に心よりお礼申し上げます。

○試験勉強参考資料
@環境白書 H15〜H18(環境省)
A環境・循環型社会白書 H19(環境省)
B匠塾−技術士第二次試験合格のための実例に基づくテクニック集−(株式会社テクノ)
 合格論文例が出ていて、論文構成の参考になりました。
C絵とき環境保全対策と技術(株式会社オーム社)
 このHPの受験体験記で紹介されていて購入しました。論文内に記述する図の作成に役立ちました。
D環境社会検定試験 ECO検定公式テキスト(東京商工会議所)
 環境を広く扱っていて分かりやすく、分かりやすい文章構成の参考にもなりました。
Eズバリ!口答試験合格法(トリフォリオ)
 臨場感あふれる口答試験体験記や対策が役立ちました。
Fその他、ネットから各自治体などが出している報告書などをダウンロードし、多くの資料を適宜利用
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自分に合った勉強法を実行〜たむさん

<建設部門・施工計画>

「技術士受験を応援するH.P.」では、非常に多くの情報を得ましたので、技術士受験を志される方皆様のお役に立てばと思い、情報を寄せさせていただきます。

以下に筆記試験以後の受験記録を時系列で列記します。個人の感想ですので、内容誤りについてはご容赦ください。

3月
経歴の整理だけやっておこうとまとめだけやっておいた。

4月 業務多忙な上、5月初旬より大阪から東京へ異動の内示、異動前にと、練りこみもせず、ばたばたと経歴作ってポン送信。口頭試験前に後悔することになる。
インターネット受付で送信の際に、3月に作った経歴整理ファイルから貼り付けたが、どこかに半角文字が混ざってて、いつまでもエラーの応酬で大苦戦した。

5月 単身赴任状態、引っ越し準備も忙しくなにもできない。筆記の先輩の作った模擬回答を往復の新幹線でチラ見するくらい。

6月 そろそろ準備をと思うが、仕事と家庭で手一杯、なにもできず

7月 さすがに残り一月。
残り一月で毎日1つ以上の論文を書くことを決意。
最初にどれくらい書くのがしんどいか先輩から頂いた模擬解答を転記してみた。書いた答案を見て・・・・・。マジ汚すぎる。字の練習からやってる時間はない。定規を下に当てるとそれなりに読めるようになった。でも、スピードは3/4に。まずは、汚くても丁寧に書くよう心がける。
 毎日論文を書いていると、自然と字も読みやすくなる。スピードも上がってくる。マス目の6割くらいの大きさで文字を書くと汚くても読みやすいことも分かってきたし、論文の書き方の本を読むと外来語を半角にすることなどいろいろと書いてある。
ただ、漢字が書けない。ホントに書けない。専門用語のみならず、建設一般で出てくる単語も書けない。一度でも論文を書いている最中に書けなかった漢字は、ワードで作った漢字備忘録へ書けなかった漢字を書き込んでおいて毎日退社前にプリントして書き取りをする。技術士を目指す勉強として、こんなことやってるなんて恥ずかしくて誰にも言えなかったが、普段から書けてる“つもり”の漢字でも 点やはねの向き など間違えていることがあり、自分のアホさにガックリだった。
でも、今気付いてよかった。ポジティブシンキング。この試験を受けなければ、たとえば「参加」と言う字のはねを、「冬」の向きに2本だけ書いたまま死んでたかも・・・気付いたときは顔が真っ赤になった。(真性のアホ)
建設一般の回答のオリジナリティーの出し方に悩む。友人の技術士に相談したところ、基本的には、建設白書のキーワードをなぞらえる+最後の“5.終わりに”の章で個性で十分とのアドバイス。去年合格したときの建設一般の解答など送ってもらった。非常に参考になった。と同時に白書をインターネットの国交省のH.P.で見るだけだったが、重要性を実感。7/15にインターネットで購入。
こんな寸前に白書読んでる奴もおらんだろうなと思いつつ、あわてて線を引きながら再度熟読した。
終盤は、休日を使って実際の時間配分で書いてみる。腕がパンパンになる実感あり。模擬試験形式を4、5回実施して本番に臨んだ。シャーペンは使ってみた実感でドクターグリップより、近所の本屋で売ってたアルファゲルなるもち手がゲルになってる1本600円くらいするシャーペンが疲れにくくよかった。

8/4技術士2次試験(筆記)
首都大学で受験。都内の自宅からでもすごく遠い。片道、1時間半。あまり早くついても会場に入れない。
感想は、とにかく書きに書いた。当日は、サロンシップを持っていった。午前(10:00〜12:30)の、建設一般の試験で腕パンパン。問題は「地方の活性化」と「団塊の退職」だった。
建設白書のテーマでもあり、予想がついていた「地方の活性化」を選択。具体例を挙げてってところで自分のカラーをさりげなく出すよう注意した。
昼から(専門13:30〜17:00)は、恥も外聞もなく右腕にシップ2枚貼り付け。これは、最高にきもちい〜感覚だった。選択は、当然、大規模掘削とコンクリート、どちらもこの年度から始まった応用的なエッセンスとしてトラブルに対する対応方法が出題された。
 専門で選択する予定だった、大規模掘削に関しては、応用力を鍛えるために、トラブルの事例集を数冊読んで対策を立てており、補助工法も対策と合わせてまとめていたので、この問題はほぼ90点近い回答を自認、もう一つ選択予定のコンクリートは、かぶりの非破壊検査方法がよく分からない。超音波?のような書き方をしたが、後刻調べると電磁波だった。リース屋なんかで簡易な計測器があり最近マンションとかで素人も使ってかぶり不足を指摘してくるのは知ってた。かぶり不足のトラブル対策は、書くだけ書いた感あり。グロスで6割の手ごたえはあった。去年までは、これにプラス経験論文か?まさに、技術士ならぬ“記述士”の感あり。

8/5(月)試験翌日 朝早めに会社に来て、2時間程度で、テスト中に問題用紙に書いていた骨子を見ながら、答案の再現を実施した。かなりの精度で書き起こせた。試験の終わった開放感から、後でいいかなと思ってやっていたが、後日即座にやっておいてよかったと思うことになった。

筆記試験全体の感想
 1月だったが集中的にとにかく書きまくって準備した。後で整理すると、50本以上は原稿を書いていた。また、技術資料も社内用、基準書類何でもとにかく目を通し、論文の肉付けに必要な技術事項は、コピーして内容を蓄積した。
また、論文を書き始める前に、書く内容を5〜10分ほどで、独学の骨子のような形にまとめ、更にその見出しで内容を記載する行数を決めて原稿用紙に記載する量を割り付けてから、書き始めるようにしていたので、勢いに乗って書きすぎてしり切れになることもなくバランスよい回答を作ることができた。また、試験翌日の書き起こしの際には、このメモが非常に役に立った。

参考にした図書
改定 技術士(建設部門)に合格する本 TECHNO BOOKS
〜論文文章の書き方と注意点は、非常に丁寧に書いてあると思った

以上
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電気電子の二次試験体験記〜yukisugiさん

<電気電子部門・電子応用>

SUKIYAKI塾の第二次試験対策は非常に参考になりました。ありがとうございます。
 私は今年2月で定年になった技術者です。コンピュータストレージ製品の開発を長く行って来ました。電気電子部門(選択科目:電子応用)の受験に関する報告がないようなので後れ馳せながら参考までに報告します。

1.筆記試験について
 準備としては もっぱら過去問に手書きで答えを書いてみて、疑問点や関連事項をWeb検索などで調べるという作業をしました。
 筆記試験は神田の東京電機大学の教室で行われました。教室の100人中60人が「電子応用」の受験者でした。実際の出席者は8割位のようです。私の前の席の人は早々とギブアップして退出しました。
 一応、答えは書いて提出しました。採点の甘辛次第という面があり、試験直後の時点では合格とも不合格とも判断できません。まるっきりだめと言うレベルではなく、合格する可能性もかなりあると思いました。
 電気電子部門の一般科目は昨年までと同じ形式でしたが、明らかな変化があります。電気電子部門は、発送配変電・電気応用・電子応用・情報通信・電気設備の5つの選択科目に分かれています。昨年までは受験者の選択科目分野の問題には解答出来ない(専門外の広い知識を問う)という縛りがありましたが、今年は、この制限が無くなりました。その分少し易しくなった訳ですが、その代わり単なる技術知識の説明でなく、背景や課題、展望、動向などを問われており、その点では難しくなっています。一般科目の電気応用分野の問題は 技術として知っていても動向や展望を書けないのでパスしました。
 電気電子の選択科目の問題は、4問解答で 3問は1枚以内、1問は3枚以内という形式に統一されていました。試験時間が増えたので、書く時間は足りました。
 FeliCaや有機ELの動向、リチウムイオン二次電池の不良回収の話など最新の話題が出るのではないかと想定していましたが、全部外れました。
 
2.技術的体験論文について
 体験業務ネタは下記3つを抽出しました。
@ 一番大きい経験について(20年近く前)
A 消費電力を規格内に抑える改善を超短期間で行った工夫について(8年前)
B 非常に珍しい故障の原因追及について(4年前)

 論文は添削してもらうべきだとの意見に従い、新技術開発センターの「技術士第二次業務経歴論文講座」を受講しました。これを選んだ理由の一つは講師が電気電子系だったからです。ところが講師が病気のため建築系の方に変わってしまいました。しかし結果的には専門が違っても支障はなく、論文添削は受けただけの価値がありました。
 ただ、この講座は2回目と3回目のレポートを提出する日程が筆記試験の前になっていました。ここはSUKIYAKI塾の日程案(テーマと骨子を決め、願書を提出したら、筆記試験終了までは論文に手を着けない)の方が合理的と考え、2回目の添削論文提出を遅らせて、筆記試験終了後に書くことにしました。
 4月の1回目の添削論文は@を書きました。添削では、書き方をぼろくそに言われた上、案の定、ネタが古すぎるとの指摘を受けました。8月の2回目は既に論文の課題が概要2例・1例詳述と発表された後なので、@は概要だけにし、Bを詳述することにしました。余計な記述を削り、核心部分だけに絞って行き、4回目には合格レベルとの判定をもらいました。

3.口頭試験について
 技術士第二次試験の口頭試験は 12月9日に渋谷・道玄坂のヤマハがあるビル・フォーラムエイトで行われました。
 今年から面接時間が15分延びました。受験参考書などの事前予想では15分は論文のプレゼンに充てられるはずでした。私はその準備に相当の時間を割きましたが、プレゼンは要求されず、肩すかしでした。筆記試験の答案内容についても、補足のコメントを準備していましたが、これも一切 質問無しでした。説明用にホワイトボードが用意されるだろうという予想もありましたが、ボードは用意されていなかったと思います。
 試験官は2人だろうと言われていましたが、4人でした。内一人は女性。主に2人が質問していましたが、後の2人も単なる事務員ではなく、質問に加わっていました。
 女性が待合室に呼びに来るのではなく、5〜15分前になったら部屋の入り口で待つスタイルに変わっていました。
 経歴については、予想通り、簡単に説明してくださいと要求されました。あなたの経歴で一番アピールできる点は何ですかという質問がありました。
 論文の内容については 試験官4人ともちゃんと読んできており、昔から同様の回路が使われていたのに、なぜ最近になって問題が起こったのかなど、的を射た質問がありました。
 技術士倫理要綱の項目を挙げてくださいという問いに対し、技術士倫理要綱は丸暗記していたはずですが、項目だけを挙げようとして、最初の「品位の保持」が出てこず、焦ってしまいました。この質問には5つ程来答えたところで、もう結構ですで、終了となりました。「しまった、これが原因で不合格になるかもしれない」と思いました。
 この頃偽装が多いですが、どう思いますか、論文を書きましたか、CPDをどのように行いますか、といった質問が出ました。
 質疑だけで、10分ほど短く終わりました、受験の理由や、今後の抱負についての質問もありませんでした。早く終わったのが、何を意味するか、見込みがないから早く終わったのか、もう十分と思ったのか、どちらとも見当が付かず、受験後しばらくは受け答えの後悔ばかりしていました。電気電子は筆記試験の合格率が特に低く、そのおかげで、口頭試験が甘くなったのかもしれないと思います。
                                      以上
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マイナー部門での受験〜kuwaさん

<衛生工学部門・水質管理>

「SUKIYAKI塾.」では、一次試験から本当にお世話になりました。周囲に指導いただける技術士がいなかった私が合格できたのは、このHPでご指導いただいたおかげだと思います。
また、私が受験した衛生工学部門はマイナーで、水質管理はさらに数が少ないため、参考になる方は少ないと思いますが、私自身情報収集に苦労しましたのでお役に立てればと思い、投稿させていただきます。

以下に筆記試験以後の受験対策を列記します。

【筆記試験対策(4月〜8月)】

『部門一般』
過去問や最近のトピックスからテーマ(キーワード)を10個くらい絞り込み、それぞれについて「現状やそのテーマの原因」、「問題点」、「解決の方向性」、「具体策」を骨子法(SUKIYAKI塾の筆記試験対策に記載されいるとおり)に基づいてまとめ挙げる。この時に、各種白書やいろいろな関連するHPを参考にしながら、さらに自分の意見をまとめていくことがかなり訓練になった気がします。

『専門科目』
@ 過去問の徹底分析
A「日本の水資源」、「上水道ビジョン」、「下水道ビジョン」の最新版を読み、要旨まとめ。
B「上下水道部門の筆記試験回答例(過去10年分)」、「上下水道工学」、「公害防止の技術と法規 水質編」、その他関連HPを参考にし、水質管理に必要な内容をまとめ
C社内購読していた月刊誌「用水と廃水」、「省エネルギー」について過去1年分に目を通し、気になる部分をメモ。
D上記A〜Cについて、さらにテーマごとに整理(ここでも骨子法のようなまとめ方が非常に頭の中の整理にもなり良かったと思います。)

【体験論文対策(9月〜10月)】
SUKIYAKI塾の骨子添削指導及び体験論文添削指導を受講。この指導のおかげでテーマや内容について自信が持てました。

【口頭試験対策(10月〜12月)】
@「水処理設計」、「純水・超純水製造技術」などの専門書を参考にし、自分の業務に関連する内容を一般知識としてまとめ。
A 自分の経歴書について各項目ごとの内容を簡潔に説明できるよう整理。
B 体験論文の内容について記載していない事項(数値など詳細)について整理
C 筆記試験問題を見直し、自分の回答内容の整理と補足、回答していない問題についても解答例をまとめ
DSUKIYAKI塾の口答試験対策に記載の「よく出る質問」について自分の考えを整理

まとめ
・試験勉強は4月からはじめ、1日2時間程度を毎日コツコツとやっていきました。
・当たり前のことですが、過去問題の内容を何度も読んで分析し、このHPの対策を踏まえ、勉強の方向性を決めることが第一だと思います。
・筆記試験の部門一般問題は予想していたテーマとは違いましたが、骨子法で訓練していたおかげでなんとか対応できた気がします。
・体験論文は自分だけでは見えない部分がありますので、SUKIYAKI塾の講座など第三者の指導が大切だと思います。
・口頭試験はSUKIYAKI塾の対策内容をしっかりやることで対応できたと思います。
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