長期計画による二次試験合格〜公務員技術者さん

<建設・河川砂防及び海岸海洋>

このたび無事平成21年度技術士第二次試験に合格しました。
思えば17年前、これからの公務員も自分の専門を持ったプロフェショナルの資格を持った人が(当時も土木研究所出身の上司は取得している方がいた。)業務に当たらなければならなくなる日が来る。この資格こそ「技術士」だ。ただ私のような現場畑の者がこの資格を取ることはかなり難しい。ということからまず一級土木施工管理技士を取得し、一般教養試験免除(とても数学、物理など合格しそうもない。)で技術士第一次試験(H4当時の試験は小論文もあった。)を目指し、合格。
一次試験合格後かなり時間が経過したが、第二次試験への挑戦は平成16年度から。全く受験講座もわからなかったので、市販の受験参考書(理工図書の過去問の正答例2冊。日経コンストラクション定期購読。)を購入し、独学で試験勉強。
16〜18年度結果は、体験論文のみA判定。このままでは永久に二次試験合格は無い。と落胆している所にHPで「すきやき塾」を知り、早速講座申し込み開始と同時に申し込み、運良く出願講座から筆記試験講座を受講させていただくことが出来ました。
毎回、合格論文とはほど遠い内容の私の提出論文に対して、的確な問題点を指摘した添削指導を担当講師の方からいただくことを繰り返すことにより、19、20年度の二次試験においては、なんと専門論文がA判定。一般論文で涙を呑むものの、私も合格できるかもしれない。という希望が出てきた。
そしていよいよH21年度技術士試験を迎えた。
一般問題は低炭素化への取り組み。これは常日頃から業務の中でも言われていることと、昨年度予想問題として取り組んでいたことで、問題用紙3枚をめいっぱい記述。(用紙を埋めれば良いということではないが。)取り組みについては、@環境負荷の少ないエネルギーへの移行。A省CO2型の都市構造の構築。B拡散型都市構造の抑制と自動車依存型都市構造の変革。と決め、記述した。
午後の専門問題はAグループは地球温暖化を選択。昨年度出題予想をしていたので少し面食らったが、気を取り直して鉛筆を走らせる。最初、適応策を論じよ。という指定に対して迷ったが、すきやき塾の筆記試験講座の課題において緩和策を述べよ。という指定に対して、私はハード、ソフト対策の適応策のみ記述し、添削を受けていたので、ばっちりの回答。
Bグループは迷わず中山間地における土砂災害対策の課題。これは天の助け。私はH16発生した新潟県中越地震の河道閉塞対策に携わった経験があるため、
とにかく、道路の寸断。通信施設の破壊。集落の孤立。河道閉塞による下流土砂災害のハード、ソフト対策。自衛隊、県、市町村との連携の強化。後日、雑誌等で紹介される内容を直に体験した。試験時間終了の17時まで鉛筆を走らせ、最後3分ですきやき塾講師直伝の合格テクニックである大項目、中項目を色分けして下線で強調して、論文を完成し、提出。10.27朝9:00に恐る恐る技術士会のHPにアクセスし、自分の名前を確認。小声を上げ、喜ぶ。
その後すきやき塾の筆記講座の講師の方にさらに迷惑をかけ、口頭対策の指導を受ける。最後にすきやき塾口頭セミナーに参加し、口頭試験を迎える。
ほとんど体験論文の内容に対して試問される。発表2週間前から不安で毎日、合否について考えていたが、3.7(新型インフルで2日ほど入院のため。)無事、合格を確認。
最後に、◎合格に導いてくださったすきやき塾の講師の方に心から御礼を申し上げます。有り難うございました。これからは自己研鑽に励むとともに、職場とは違う技術士の輪の中に飛び込んで、いろいろな方と知り合いたいと思います。
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技術系公務員のスキルアップ〜ぽむぽむイワンパパさん

<建設・道路>

・ポイントは、普段の業務から得る知識を使い捨てにしないよう心がけること、そして限られた時間で集中的に試験勉強することだと思います。

・はじめての受験で、技術士第一次試験に運良く合格し、翌21年には、幸運にも恵まれて、第二次試験に合格することが出来ました。
・「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」Webサイトには、試験対策、そして、モチベーションの維持など、大変、お世話になりました。また、セミナーにも参加させて頂き、はじめての挑戦で、何とか合格することができました。

1.受験時のプロフィール 
・平成20年に一次試験を何とか一発クリアし、二次試験の挑戦機会を得ることが出来ました。平成21年4月の二次試験の受験申込時、43歳。地方公務員(大卒21年、課長補佐3年目)。建設部門の「道路」で受験。

2.H21二次試験のスケジュール
・受験申込 平成21年4月17日(金)〜5月7日(木) 
・筆記試験 平成21年8月2日(日)
・筆記試験合格発表  平成21年10月27日(火)
・技術的体験論文提出 平成21年10月27日(火)〜11月9日(月)
・口頭試験 平成21年12月6日(日)※私の場合の試験日
・合格発表 平成22年3月5日(金)

3.受験対策
【受験申込】
・口頭試験に悪影響が出ないよう、経歴の記述には注意して、受験申し込みを作成しました。この時点で、口頭試験は、もうはじまっています。

【筆記試験対策】
・筆記試験と口頭試験からなる二次試験は、独特のテクニックが必要だと思います。
・受験対策は、第一次試験の終了後(平成20年10月)に、ボチボチと約2カ月間(休日2時間の勉強×8回)、Webページ「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」及び購入書籍をベースに、集中的に傾向を把握しました。
・受験者のほとんどは再挑戦の方ばかりなので、受験申込までにレベル差を埋めることを心がけました。
・その後は、特別に勉強することもなく、普段の業務の中で、知り得た知識、取り組んだ内容を使い捨てにしないよう、心がけました。(この心がけは、普段の業務の支障というよりは、質の向上につながったような気がします。)
・試験約1カ月半前に「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」のAPEC筆記試験対策セミナーを受講し、ある意味、合格に向けた頭の整理が出来ました。
・仕事や家庭の支障とならないよう、毎日の通勤時間(30分間)と休日(3時間の集中勉強)国土交通白書のポイントを頭に入れることと、APECセミナーで教えて頂いた「骨子法」による論文作成演習(自己評価)を繰り返しました。
※骨子法(@現状分析・把握、A問題点の抽出、B解決の方向性、C具体的解決策)

【筆記試験当日】
・部門一般論文(2問中1問選択、600字詰め原稿用紙3枚、150分)
→構成組み立てに60分を要したため、時間ギリギリ。
・選択科目論文(必須1問+5問中1問選択、各問600字詰め原稿用紙3枚、210分)
→構成組み立てを30分に縮減したものの、1問あたり105分のため、時間が不足。
・もともと筆が遅いのですが・・・本当にハードな試験でした。
・手がパンパンで、思い通りに筆が進まず、焦りどおし。しかし、最後まで頑張り通し、何とか原稿用紙を埋めました。

【筆記試験の成績及び結果】
T選択科目:A、U部門一般:A
・何と合格。神風が吹きました。ここまで来れば、絶対に合格したい。いよいよ技術的体験論文の本格的な仕上げへ。

【技術的体験論文の対策】
・口頭試験に向けた技術的経験論文を作成。
・これまでの業務、取組みを再認識する良い機会だったと思います。
・筆記試験終了の約1カ月後に、合格発表も待たず、「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」のAPEC技術的体験論文セミナーを受講するなど、モチベーションを維持しました。
・筆記試験合格発表前に骨子をかため、発表後に本格的に仕上げることにしました。
・ハッキリ言って、この論文の出来不出来が、口頭試験の合否に直結すると思います。
・論文は、骨子法を用いた整理、プレゼンを意識した図表類の挿入を行いました。
・ポイントは、アイデアの提案ではなく、問題点抽出解消型、課題解決プロセスの証明です。

【口頭試験の対策】
・口頭試験前に「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」のAPEC口頭試験対策セミナーを受講し、模擬面接を経験しました。自分のロジックの矛盾、プレゼン時の癖(相手の印象を害する可能性のあるもの)を指摘してもらえるなど、模擬面接は、本当に重要です。
@経歴及び応用能力:技術的体験論文のプレゼンと質疑応答。
A体系的専門知識:筆記試験のフォローや一次試験程度の基礎知識の再整理。
B技術に対する見識:専門技術のトピックスのチェック。
C技術者倫理:3義務2責務、公益確保と守秘義務のトレードオフなど。
D技術士制度の認識その他:技術士法、CPDなど。
・ハッキリ言って、口頭試験対策に、最も時間を費やしました。筆記試験合格発表から口頭試験の受験まで、約1カ月半、技術的体験論文の作成も含め、休日は、試験勉強一色でした。技術的体験論文のプレゼン、技術に対する見識や技術者倫理など、この受験を通じて得た知識や考え方の整理は、本当に財産となりました。

【口頭試験当日】
・午前中に東京入りし、図書館で最後のあがき。夕方に会場入り。
・とにかく落ち着くように自身に言い聞かせ、口頭試験に臨みました。
・経験業務への質問が続き、あっという間に倫理に入りました。
・質問に的確に、そして、喋り過ぎないよう、注意したつもりです。

【口頭試験の成績及び結果】
・合格発表日、官報に名前を見つけるまで、前夜からのそわそわ・ドキドキ感を楽しみました。
・何と合格。自分の頑張りを労いつつ、勉強期間中の家族の協力に感謝、感謝です。
・翌日、成績通知書が郵送されてきました。

4.教材、セミナー(そして勉強に着手した月日)
・セミナー
「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」APECセミナー→@筆記試験:6/28、A体験論文:9/6、B口頭試験:11/29
・Webページ
「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」→一次試験終了後、前年の10/20〜
・購入書籍
「技術士第二次試験「建設部門」合格指南」→一次試験終了後、前年の10/27〜
著者:日経コン、発行:日経BP社、価格:2940円
「国土交通白書」2008、価格:2900円   →一次試験終了後、前年の10/27〜

5.おわりに
・ぎりぎりの得点だったかもしれませんが、少ない勉強時間ながら集中力でカバーしたような感じです。
・自分にプレッシャーをかける意味で、受験を周囲に報告していました。
・はじめての挑戦で合格できたのは、「技術士受験を応援するページSUKIYAKI塾」、APECセミナー等に参加させて頂き、ノウハウを習得させて頂いたおかげだと思っています。
・今後は、技術士受験で習得したノウハウを日常業務に活かしていきたいと思います。
・合格後は、速やかに登録手続きを行い、3月中に登録が完了しました。
・最後に、一時的ではありましたが、休日などは、勉強ばかりして、家族との時間を犠牲にしてしまったにも拘わらず、この受験を理解し、協力してくれた家族に感謝をします。(平成22年3月)
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