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必須問題(建設一般)のうち、記述式問題対策について記しています。 |
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| 1.出題内容と対策 (1) 評価基準 部門一般(必須科目)は、「部門全般にわたる論理的考察力と課題解決能力」を評価します。ちなみに18年度以前は「部門全般にわたる一般的専門知識」を評価していました。 そして、それぞれの評価基準の概念と確認方法は下表のとおりです。
従来、一部で指導されていたようにキーワードを並べるとか、答案を丸暗記して題意と少々ずれていてもいいから書きまくるといった作戦は、論理的考察力や問題点等の抽出・分析などについて評価が低くなりますので、通用しなくなります。 (2) 問題の構造 問題文は、評価基準が変更される以前から基本的に変わっていません。これは建設部門だけでなく、他部門でも同じです。 問題文は、下図のように3つの部分から成っています。 ![]() Aは、現状について書いてあります。 Bは、「すべきこと」、つまり与えられた課題(Theme)です。実際の試験問題では、「社会資本整備について」などという包括的な言葉でなく、もっと絞り込んだテーマ、たとえば「地域を活性化させる」とか「災害に強い国づくり」とか「効率的な社会資本整備」、「既存インフラを生かした社会資本整備」などになるでしょう。他部門なら、それぞれの部門の社会的役割がここに書かれるはずです。 Cは課題クリアのための方策・解決策です。 後述の骨子法で整理すると、下表のようになります。
少しわかりにくいのは「問題点」ですが、これは「課題」(Theme)とは違って、課題クリアを阻むもの、ボトルネックになるもの(Problem)です。たとえば (課題)地域を活性化させる (問題点)労働力確保困難、交通弱者の住みにくいまち などですね。 「【課題】を実現したいんだけど、【問題点】がネックになるんだよね」 みたいな感覚です。 この問題点がきちんと抽出できるかどうかが、前述の課題解決能力の重要な評価ポイントになります。また、その問題点抽出根拠は、現状のところ(A)に書いておきます。たとえば、 (現状)少子高齢化の進行や労働力人口減少、中心市街地空洞化や都市のスプロール化 などであり、これらは上記問題点の原因でもあります。このあたりがきちんと書けていないと、前述の論理的考察力における「論理の飛躍や要素の過不足」、課題解決能力の「問題点の抽出・分析が的確」というあたりで評価が低くなります。 さて、上記Aは、現時点における建設部門の社会的役割、すなわちインフラ整備(安全・安心確保や、インフラ整備に伴う環境負荷の最小化も含む)にとって問題視あるいは活用すべきような事象になります。 ・地球温暖化の進行 ・地球温暖化に伴う異常気象や高潮など安全・安心を脅かすもの ・環境の社会的重要性の高まり(地球環境問題、生物多様性、国民意識、景観法、観光立国など) ・労働力や地域維持力といった人的資源の縮小・減少 ・居住環境の変化(都市のスプロール化、過疎化、地域間格差など) ・厳しい財政状況、インフラ投資の制限 ・インフラ整備に対する国民理解の低下 ・既存インフラの老朽化、更新の必要性 ・災害の起こりやすい国土(地形・地質、土地利用) ・経済構造の変化(東アジアの影響など) ・情報化社会 ・国民意識の変化(価値観の多様化、ボランティア浸透など) ・インフラ整備の推進力の変化(官民協働、民活導入、市民参加など) これらは互いに絡み合っていますので、たとえば地球温暖化に伴う異常気象が「災害の起こりやすい国土」をさらに顕著にするとか、厳しい財政状況と国民理解低下が既存インフラ更新を妨げるとかいった複合的な問題が生じてきます。 これらを「踏まえつつ、建設部門ではその社会的役割であるインフラ整備を進めるわけですが、試験問題ですから、現状を踏まえると実現困難性が増すような課題が用意されています。たとえば
そしてその課題を実現するための意見・方策などを述べよという問題文になるわけです。 (3) 答案作成手順 答案は、次のような手順で作ります。
※なお、私が提唱する骨子法は、評価される横目に漏れなく応えた答案を作るため、「現状」「課題」「問題点」「解決策」などの漏れや、それらの相互関連の漏れ(論理の飛躍や要素過不足)がない答案構成を作るための手法です。 (4) 求められる資質 以上のように、評価基準と問題構成、答案作成手順を踏まえると、 における、 ・Aに関する知見 ・Bについて問題点を抽出する能力 ・Cについて考え表現する能力 が求められているといえます。 さらに言えば、Aに関する知見を持つということは、たとえば「少子高齢化の現状を知る」ということなのですが、それにとどまらず、その現状に関して問題視されていること(労働力確保とか地域コミュニティ維持困難とか)も知見として知っており、また解決策としてどのようなものが提唱されているのかも、鵜呑みではないけれど知識としてきちんと知っていることでもあると考えられないでしょうか。 知見を持っている → 現状&問題点&提唱される方策 を知っている ということですね。 つまり、前述した ・地球温暖化の進行 ・地球温暖化に伴う異常気象や高潮など安全・安心を脅かすもの ・環境の社会的重要性の高まり(地球環境問題、生物多様性、国民意識、景観法、観光立国など) ・労働力や地域維持力といった人的資源の縮小・減少 ・居住環境の変化(都市のスプロール化、過疎化、地域間格差など) ・厳しい財政状況、インフラ投資の制限 : : などについて、現状と問題点、提唱されている解決策を一通り知っていることが求められているということではないかと思います。 さらに解決策については、自分の意見も持っていることが望まれます。「自分の意見」とは、独りよがりな意見ではなく、たとえば自分の「持ち場」、職務を踏まえた役割とか、地域の実情(特異性)を踏まえた取捨選択・アレンジあるいは独自案などについて述べることができるということです。(それが個性でもあります) そして前述したように、これらの諸問題は絡み合っている(複合的になっている)ことが多くなっていますから、多くの問題について知見を持ち(現状と問題点、提唱されている解決策の知識を持ち)、それらを組み合わせて論じられることも望まれます。 まとめると、 ●いろんな問題について、現状・問題点・解決策について知識がある。 ●地域や職務などの特異性を踏まえ、個性ある意見が(も)述べられる。 といった資質が求められるということだと思います。 これを答案として表現するには、論理構成が重要になるわけですが、これについては骨子法の活用などで対処できると考えます。 (5) 問題予想の落とし穴 建設一般(他部門も同様ですが)は、「今年の問題予想」がいつも花盛りになります。 最初に述べたように、キーワード列挙や題意とずれても暗記答案を書きまくることで点数が取れた(なぜなら一般知識が評価基準だった)時代の二次試験ならともかく、今は「問題を予想して答案を作成しておく」(さらに場合によっては暗記する)という試験対策は有効でないと考えます。 たとえば 「白書に地球温暖化が取り上げられたから地球温暖化が出題される」 とか、 「温暖化は露骨すぎるから出ない。○○のほうが出る」 みたいな議論は、何に注目すべきかという情報を得るためには有効ですが、だからといって 「○○の答案は作ったけれど温暖化はまだ」 では、たとえば以下のような問題が出たらどうするのでしょう。
問題予想をするのはかまいませんが、それぞれに対応した答案を作っていると、個別には対応できても応用が利かなくなりがちです。 それよりも、 のAの部分、諸問題の知見を蓄えることを優先し、それを答案に表現するトレーニングは、たとえばそのツールとして骨子法を使ったりして、別途行ってはどうかと思うのです。 問題予想に悩む時間があったら、諸問題について勉強し、知見を蓄積したほうが時間のムダがありません。なぜなら諸問題は相互に関連するところが必ずといっていいほどあるのですから。 そして、たとえば「既存インフラの問題が出るなら、地球温暖化に関する知識はいらない」ということはありませんし、そのような考え方で知見を蓄積すると、多くの場合狭い、あるいは一面的なものの見方が答案に現れます。つまり課題解決能力の評価ポイントである「多様な観点」において評価が低くなりますし、何よりも読んでいて幅の感じられない、薄っぺらな答案になってしまいますから、相対的に評価が低くなり、合格ラインに達しにくくなるといえます。 ※骨子法が何度も出てきますが、私が提唱しているというだけで、それを使うかどうかは個人個人の相性もありますから、各自のご判断でお願いします。 |
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| 2.出題傾向 建設一般問題は、明瞭な出題傾向が2つあります。
このようなことから、前述した のAについて多く列挙した中でも、 ・地球温暖化の進行 ・地球温暖化に伴う異常気象や高潮など安全・安心を脅かすもの ・環境の社会的重要性の高まり(地球環境問題、生物多様性、国民意識、景観法、観光立国など) ・厳しい財政状況、インフラ投資の制限 ・インフラ整備に対する国民理解の低下 ・既存インフラの老朽化、更新の必要性 ・国民意識の変化(価値観の多様化、ボランティア浸透など) ・インフラ整備の推進力の変化(官民協働、民活導入、市民参加など) といった課題が特に注目されます。 前述の例1~例3の想定問題やSUKIYAKI塾筆記試験対策講座の練習問題は、こういった検討結果にたっています。 |
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こちらで述べたように20年度試験は、
以上です。なにせ考えをまとめるために骨子表にしたものをそのまま章構成の見出しに使うのですから、読み手にも理解しやすいものになるはずです。ダラダラ文もありませんから、なおさらです。 |
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4.いい答案を書くために
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5.重要課題について
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