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ここでは、口頭試験前に提出する技術的体験論文対策について記しますが、ただし、受験対策は人それぞれです。調査設計コンサル、ゼネコン、独立経営、公共機関、それぞれの立場で、ポイントは変わってきます。また、若年層・熟年層でも変わってきます。うのみにするのではなく、参考にできるところは参考にするというスタンスでお読みください。
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1.技術的体験論文の内容
技術的体験論文は、筆記試験に合格した受験生に対して、口頭試験前に提出が義務付けられるものです。技術士会公表の提出要領はこちら
- 概要
- 技術的体験論文の仕様
- A4用紙2枚以内、図表を含め3,000字以内、白黒(カラー不可です!)
- 原則としてワープロ打ち(手書きも可)
- 1枚目に受験番号、氏名、技術部門、選択科目、専門とする事項を記載
2枚目は受験番号、氏名のみ
- 片面印刷、横書き
- 1枚目40文字×35行、2枚目40文字×40行
- 文字の大きさは原則10.5ポイント
- 左上1箇所をホッチキス留め3部(コピー可)提出
- 問題(課題) 2例略記1例詳述です
- 総監以外の部門
あなたが受験申込書に記入した「専門とする事項」について実際に行った業務のうち、受験した技術部門の技術士にふさわしいと思われるものを2例挙げ、それぞれについてその概要を記述せよ。さらに、そのうちから1例を選び、以下の事項について記述せよ。
(1)あなたの立場と役割
(2)業務を進める上での課題及び問題点
(3)あなたが行った技術的提案
(4)技術的成果
(5)現時点での技術的評価及び今後の展望
- 総監部門
あなたが受験申込書に記入した「専門とする事項」について実際に行った業務のうち、総合技術監理部門の技術士にふさわしいと思われるものを2例挙げ、それぞれについてその概要を記述せよ。さらに、そのうちから1例を選び、以下の事項について記述せよ。 (1)あなたの立場と役割 (2)業務を進める上での課題及び問題点 (3)あなたが行ったもしくは行うべきだったと考えている総合技術監理の視点からの提案 (4)総合技術監理の視点からみた提案の成果 (5)総合技術監理の視点から見て今後の改善が必要と思われること
- 提出期限
平成21年10月27日(火)〜平成21年11月9日(月)
※早めに提出するようにしましょう。論文の書式や部数などに不備があると、受け付けてもらえず返送されます。それから修正して郵送しているうちに期限が来たら、せっかく筆記試験の狭き門をくぐり抜けたのがパーです。
- その他
- 提出は持参もしくは郵送のみ。郵送用宛名用紙はこちら
- 論文入力用紙フォーマットはこちら、入力説明はこちら
※入力用紙は、2ページ目に書き進むと受験番号・氏名入力済みの2ページ目が自動的に現れます。
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- 頭に入れておいてほしいこと
- 試験場で何も見ずに手書きで書くのではない
ということは・・・・
- 丸暗記する必要はない。ただし口頭試験時に頭に入っていないといけない。
・・・・つまり、文言よりもストーリーを頭に入れる必要がある。
- 図表をたくさん使えるし、手書きできないような複雑な図表も作れる。
・・・・つまり、図表が重要なキーになる。
- 論文自体が評価対象ではなく、口頭試験での問答が評価対象になる
口頭試験の試験官に配布されたマニュアルに、
| 論文自体は採点の対象ではない。口頭試験でのプレゼンテーションと、補足説明で試験官の疑問が解消されればいい |
というようなことが書いてあったそうで、順を追って、しっかりと根拠付けしながら説明するプレゼンが求められるようになったのです。なお、説明時間は10分程度というのが多かったようです。
ということは・・・・
- 文章主体の読んで理解してもらう論文ではなく、プレゼンのツール、たとえば研究発表要旨のようなものと考えたほうがいいかもしれない。
・・・・つまり、文章主体の論文ではなく、図表を多く使って箇条書き・短文主体でまとめたほうがいい。
- 口頭説明を論文中の図面でフォローすることができる。
・・・・つまり、文章による説明は最小限でいい。
- 事前提出なので、試験官は目を通してから口頭試験に臨むと思われる
ということは・・・・
- 読んで理解できるようになっていないといけない。
・・・・つまり、参考資料集みたいになってもいけない。
- 読んだ結果で質問内容を用意すると思われる。
・・・・つまり、体験論文を読んだ時点でそこそこに評価してもらう必要がある。
従来と同様、ある程度のレベルには達していないと質問が厳しくなる。
以上のことから、次のような論文を作成することが適当と考えます。
- 論文のテーマとなる創意工夫・課題解決策は、従来と同様、技術士としてふさわしいものであることが望まれる。
- 筆記試験で評価される応用能力・論理的考察力・課題解決能力が口頭試験でも評価されると思われるので、これらの能力があることを示すような論文であることが望まれる。
つまり、次のようなことができるということを示すべきである。
- 対処すべき課題について、問題の抽出整理が的確にできること
- 必要な分析が論理的にできること
- 解決策や創意工夫が論理的に導かれること、実現可能なものであること
(単なる思い付きや論理の飛躍、理論的裏づけの欠如などがないこと)
- 最新の技術動向を踏まえたさらなる改善についても論じられること
(単に過去を振り返って「あれは正当だった」というのではなく、最新技術などを考慮した上で「今ならこういうよりよい方法がある」ということを論じられること)
- 以上を整理すると、以下の点において評価されるに足る論文になっていることが望ましいと思われます。
- 課題の説明
問題点の抽出と分析
- 創意工夫・解決策
特に解決策に至る過程・正しい解決策である根拠が、知識・経験に基づいて論理的に、また実現可能な内容で、そして多様な視点から検討されていることの説明
- 今後の改善策
最新技術動向の把握、それを応用したさらなる改善策の提示
- 論文ですべてを書ききる必要はない
論文+口頭プレゼン+質疑応答の3つで合格ラインに達すればいいのです。
あれもこれも論文の中に書こうとすると百花繚乱的になり、課題解決のポイントは薄れ、理解もしにくくなります。
論文には、
・問題点抽出解消型の課題解決のテーマ(1テーマかせいぜい2テーマくらい)
・何が課題で、何が問題点で、解決策が何か、そしてそれぞれの根拠は何か
といったことに絞り込んで書きましょう。それ以外のことは口頭プレゼンで説明するか、あるいは質問されたら答えるようにしておけば十分です。
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2.技術的体験論文のテーマ
- 経歴票・専門とする事項と矛盾しない業務を選ぶ
内容以前の問題として、経歴票の「職務内容」欄の記載内容、あるいは「専門とする事項」と矛盾するテーマの業務は適当ではありません。
- 業務ではなく課題解決プロセスで選ぶ
「技術的体験論文のテーマ」とは、従事した業務ではなく課題解決プロセスであるということをしっかりと認識してください。
×「私はこんなに大きな(あるいは重要な)仕事に携わりました」
○「私はこんな問題に直面して、このように課題解決をしました」
どのような題材がふさわしいかというと、
- 現状に関する情報をきちんと整理して、そこから問題点が論理的に導き出されている
- その問題点にきちんと対応して、論理的に、かつ実現性をもって解決策が提案されている
- その解決策による結果に対して、現時点での技術水準に照らしたさらなる改善案(=現時点での評価)がなされている
という3点が満たされていることが最低条件だと思います。さらにできれば、
・問題点がマニュアルでは解決できないこと、あるいは複雑であること
・解決策に創意工夫があること
という点も満たしていればベストです。
- 問題点が抽出できていること
いろいろな現状に関する情報から、「ここがポイント!」という問題点を抽出し、その問題点をクリアするための方策を導き出すこと、これが「プロの仕事」なのです。
たとえば、
「軟弱地盤上に道路盛土をいかにして構築するか」
といったものは問題点ではありません。それは課題(Theme)、すなわち求められているテーマ、ニーズです。そして「軟弱地盤上に道路盛土を構築する」という課題の解決にあたり、様々な地盤情報と盛土計画を総合的に眺め渡した中から抽出された、
「泥炭質地盤なので、二次圧密の問題をどう解決するかが問題」
というように、絞り込まれた「これが一番の問題」というようなものが問題点(Problem)なのです。
こうやって問題点が絞り込まれれば、それに応じて解決策も絞り込まれます。
つまり、大事なのは問題点の抽出なのです。
ちなみに、上記例では泥炭質地盤の特性、二次圧密とは何でそれがどう問題なのかといったことを知っていなければ問題点としての抽出はできません。このように、問題点が抽出できるということは、相応の技術力を持っているということでもあります。
- 根拠と具体性があること
問題点がしっかり絞り込まれていれば、解決策はおのずと導かれます。しかしその解決策は単なる思い付き、根拠のない経験則、試行錯誤、マニュアル依存ではいけません。きちんと論理的根拠をもって提案すること、そしてそれは実現可能であることが必要です。つまり、
・論理的な根拠が示してある
・具体的に検討してある
ことが必要です。
- 「創意工夫」とは着想と実用化
着想とは、問題解決の道筋、「こうしたらいいんじゃないか」というアイデアです。
この部分が見当たらないとかあまりにも当たり前であると、創意工夫とは見なされず、「当たり前のことをしているように見えるんだよね」というようなことを言われてしまいます。
これはある程度当たり前な順当なものでかまいません。19年度からは、豊富な経験に裏打ちされた独創的発想よりも、理論的に一つ一つ積み重ねていく論理的解決力、つまり論理的問題解決能力・応用能力がより重視されます。
実用化は、その着想を実現可能なものにするための様々な対応・工夫で、ここが創意工夫の肝の部分です。
この部分の内容で評価が決まると言っても過言ではありませんので、論文ではこの部分に特に紙面を割き、実用化に至る過程で必要なのが根拠付けしながらステップバイステップで進めます。
以上のように、
@どのような着想で
Aどのような過程で(ステップbyステップの根拠を明示)
Bどのような結果になったか
を簡潔明瞭に書くこと、これが創意工夫であり、特にAの過程が重要なのです。
- 技術士としてふさわしいレベルであること
- 課題(問題点)が安易なものではないこと
それなりのレベルの技術者にお出まし願わねば解決しそうにない困難な課題を解決することが「技術士ならでは」になってきます。
- いろいろな制約条件がある
コスト・工期・周辺配慮(インフラ供用継続など)・スペース(近接施工など)の制約条件があるにもかかわらず相当レベルの品質を求められるといったケースです。
- マニュアルが通用しない
何らかの理由があって、マニュアル通りにやっていたのでは解決しないケースです。
このような課題にはそうそう行き当たるものではないという気がするかもしれません。でも、大抵の場合はそんなことはありません。課題に行き当たっているのに気がついていないか、あるいは解決しようとしていないのです。
- 自分で考えていること
マニュアルに従ったとか、誰かのアドバイスに従ったというのはダメです。まるっきり一から考える必要はありません。大事なのは「課題解決策を組み立てる部分は自分で考える」ことです。
- マニュアルをなぞっていないこと
結果的にマニュアル通りになったとしても、「書いてあったから」ではなく、論理的に解決策を導き出した結果、たまたまマニュアル通りであったという書き方が適当です。逆にマニュアルから外れる場合は、それ相当の論理的な理由が必要です。
- 主体的に解決していること
文献引用でも何でもいいのですが、上司や指導技術士に言われて、そのまま機械的にこなしているだけでは、どんなに高度な技術計算でも技術士としてふさわしいとはいえません。
受身的に割り当てられた役割の中でかまいませんから、主体的に課題・問題点を抽出・分析し、その解決策・創意工夫を主体的に考案していることが必要です。
- 効果的であること
- 実現可能であること
- 多様な視点から検討していること
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3.あるべき技術的体験論文
- 体験論文の構成
体験論文の基本的な構成は、
- 業務の概要
- あなたの立場と役割
- 課題・問題点
- 解決策
- 技術的成果
- 現時点評価と今後の改善
という6章構成が基本です。(ただし、1は2例分)
評価したいのは応用能力・論理的考察力・課題解決能力だと思われますので、
- 問題点の抽出・分析(対処すべき問題点の明確化)
- 専門知識・経験に裏打ちされた的確かつ実現可能な解決策の提案
- 上記過程が論理的プロセスを経ていることの説明
ができているかどうかを尺度として評価するものと思われます。
以下、上記6章の内容について書き方を示します。
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- 業務の概要
業務概要部分のポイントは、事象羅列でなく、技術士にふさわしい経験であることの表現です。
- 業務の名称
業務の名称は、契約業務名称でもいいのですが、テーマが分かりやすい名称にするのが得策です。
- 業務の時期
業務の時期は、古くないほうが好ましいですが、古くとも今でも斬新さを失っていないような業績ならOKです。陳腐化してしまったようなネタではインパクトも弱くなります。
- 業務の概要
「あれをしてこれをした」というような単なる事象の羅列にならないよう配慮します。
詳述事例であれば後の問題点につながるよう、業務のポイントをここでも強調します。あるいは社会的意義なども書いてもかまいません。
略記のみとなる事例については、後は何も書かないわけですから、技術士としてふさわしい業務であることをここで書いておきます。
・対象あるいは目的を明確にする
・課題(できれば解決策も)を明記する
ことがポイントです。
| 業務概要でのチェックポイント |
●テーマを表す業務名称になっているか
●対象、課題・取り組み内容もしくは解決策を含んだ業務概要になっているか |
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- あなたの立場と役割
立場・役割でのポイントは、業務における役割と主体的に取り組んだ内容の明確化です。
業務全体において主体的な立場である必要はありません。たとえ業務やプロジェクトのリーダーは別にいて、あなたはその指揮下で受身的に役割が分担されていてもかまいません。肝心なのは、問題点抽出分析とその解決において主体的であることです。業務の中では補助的立場でも、その立場の中で能動的に考え、判断して、業績を上げたということが技術士としてふさわしいとみなされるのです。
・まず自分の立場を書く。
・次に自分が主体的に何に取り組んだのかを書く
| 立場・役割でのチェックポイント |
●自分の業務上の立場は明確になっているか。
●課題抽出から解決までを主体的に取り組んだ業務内分担範囲が明確になっているか |
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- 課題・問題点
問題点の抽出と分析により、対処すべき問題点が明確化されていることがこの評価ポイントです。
問題文には「課題及び問題点」とありますが、「課題」と「問題点」はどう違うのでしょうか?
・課題 ・・・・ 課せられた要求事項。「これをクリアせよ」と言われていること。
(例)河川の道路橋として最適な工法を選定する
・問題点 ・・・・ 課題クリアを妨げるもの。課題クリアを難しくしているもの。
(例)重要な生活道路で仮橋が必須だが架橋できるスペースが取れない
(最初のポイント)
業務目的として与えられた課題の中で、要求を満たすことが難しい問題点を抽出する
(第二のポイント)
何が、なぜ、どのように難しいのかを明確にする
技術士にお出まし願うような問題点としては、次のようなものが考えられます。
・マニュアル類では対応できない
・通常とは異なった対応が求められる
・複数の事象が絡み合って複雑である
・制約や懸案事項が多い
いずれにしても、図表・箇条書きなどを有効に使って、問題点を整理して、わかりやすく説明することがポイントです。特に、問題点そのものが複雑であったりして、問題点が何なのかがよくわからなくなると、解決策との対応がわからなくなるので注意が必要です。
| 課題でのチェックポイント |
●解決が難しい問題点が明確に抽出されているか(問題点の抽出)
●何が、なぜ、どのように難しいのかが明確になっているか(問題点の分析) |
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- 解決策
- 第一のポイントは創意工夫
・専門知識と経験を動員して、状況に応じた最適解を構築したか
・専門知識と経験を動員して、新しい知見を構築したか
ということです。この逆は「マニュアルに沿って解決しただけ」というものですね。また
・○○工法という新工法を使って解決した
・FEM解析により解決した
というようなものもダメです。いずれもあなた自身の手柄ではありません
求められているのは応用能力、つまり体系的専門知識と経験の応用です。
- 第二のポイントは論理的根拠
理論的に正しい解決策を、論理的に、明確な根拠をもって導いているか
ということであり、論理的根拠が明確であることが必要です。言い換えれば、
・単なる思い付き、あるいは偶然の産物
・経験則に基づく解決策
・試行錯誤や対処療法による「結果的」解決
といった論理的根拠がない解決策はダメです。
お勧めの書き方は、ステップbyステップでの考察検討過程を書きながら、それぞれの判断根拠を、「○○と考えた。なぜなら△△」というように結論→根拠の順に示すことです。
| 解決策でのチェックポイント |
●解決策がきちんと根拠付けされて導かれているか
●課題抽出からその解決までを主体的に取り組んだ部分が明確になっているか
●解決策にはそこそこのレベルの創意工夫があるか(当たり前ではないか) |
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| ワンポイントレッスン:比較検討は単純ではなく総合技術判断に |
土木設計において、たとえば軟弱地盤とか斜面崩壊等の問題に対する対策工決定に際しては、複数の工法を比較検討して最適工法を選出することが一般的です。(土木建設に限らず、問題に対して、これに対処する手法や製品などを複数リストアップして、これを比較検討することはごく一般的な問題解決アプローチです)
この比較検討を解決策の中に書くときには、問題点(制約条件)を整理し、これに対する複数工法の長所短所をリストアップして比較検討し、採用工法に行き着く形でまとめるのが一般的であり、表形式(比較表)でまとめると読みやすくなります。実際の設計業務でも通常は比較表を作りますね。
ここで注意すべき点は、比較検討の内容が単純なものではなく、総合技術判断的なものである必要があるということです。
下表を見てください。表1において工法Bが最適であることは、表を見れば誰だってわかりますね。
では表2はどうでしょうか。これは単純に○の数とかいったものでは決まりません。もちろん「○は5点、△は2点、×は0点として合計点で決める」というようなものでも決まりません。それぞれの欄の○△×の意味を知らねば判断できませんね。たとえば
「工法Aは工費・工期の面では優れているが、当現場には施工方式が合わず、施工不能に陥るリスクも無視できない程度に高いので、検討上はほぼ論外」
とか、
「工法Cは工費がかさみ工期もやや長いが、非常にスムーズで管理リスクの小さい施工が可能なので、状況次第では検討に値する」
とか、そういった総合的な判断を必要とするのです。
この総合的な技術判断には、専門知識はもちろん、経験に裏打ちされた俯瞰的視野と実現可能性判断力が必要とされます。つまりこれができることが技術士としての力量でもあります。
| (表1) |
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(表2) |
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工法A |
工法B |
工法C |
| 工費 |
○ |
○ |
△ |
| 工期 |
△ |
○ |
× |
| 施工性 |
× |
○ |
△ |
| 判定 |
× |
○ |
× |
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工法A |
工法B |
工法C |
| 工費 |
○ |
△ |
× |
| 工期 |
○ |
○ |
△ |
| 施工性 |
× |
△ |
○ |
| 判定 |
× |
○ |
△ |
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また個々の判定においても、
「必要安全率1.2に対して1.5あるからOK」
とか、計算しさえすれば判断は誰でも一目瞭然なものも好ましくありません。(そういったものが入っていてもかまいませんが、そういうものばかりではいけません)
蛇足ですが、計算にFEMを使ったとか、計算過程の高度さをアピールする人がいますが、「それはあなたの手柄ではありません」と言われてしまいます。どんな高度なソフトなどを使っても、最後の判断を下す人のレベルが低かったら「宝の持ち腐れ」です。FEMを使いこなす力量というものもありますが、それなら解析担当技術者としての能力アピールになります。
実際の業務では「誰が見ても一目瞭然になるようにまとめる」ことが求められるかもしれませんが、決められた手順と方法で解析計算した結果を整理して一目瞭然でわかるような判断を下すのは、技術士にお出まし願わなくてもできることです。技術士は技術士でないとできないような高度な総合的判断を求められるのです。 |
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| 戻る |
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- 技術的成果
試験は課題解決プロセスを評価するものですから、結果はあまり大事ではありません。
技術的成果にウェイトをかけないようにする
という、ちょっと日常的な仕事の感覚と違うようなことがポイントなのです。技術的成果は、
「これによって切土法面・盛土構造物基礎の安定は確保され、工事は無事終了した」
といったように簡単に書いてもかまいません。
可能であれば、川下側への効果波及についても記述すると成果を強調できます。
| 技術的成果のチェックポイント |
●現時点評価・展望と内容がダブっていないか
●川下側への波及など視点の広さが表れているか |
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| 戻る |
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- 現時点での評価および展望
現時点評価の基本は、
最新の技術動向を踏まえるということ
です。「あのときの対応は間違っていなかった」などということを書けというのではありません。
そして改善とは、失敗点を改善するという意味ではなく、適切だったものを、最新技術を活用することでもっと良くするということです。
- 業務実施時点でなお残った問題点があった場合、問題点の内容およびその時点での対応を記載し、「今ならどうする」ということを書きます。
- 業務実施時点では問題はなかった場合、「あの時点ではベストな対応であった」という趣旨のことを書き、技術進歩・改良なども踏まえた上で、「今ならこのようにしてもっと良く(あるいは効率的に)できる」といったことを書くのがいいでしょう。
このように、「今なら」という視点で書くことが重要です。
| 現時点評価および改善でのチェックポイント |
●最新技術動向を踏まえているか
●当時の解決策に対して「今ならもっといい方法がある」という視点になっているか |
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4.技術的体験論文の作成手順
技術的体験論文を作成するとき、文章の並びどおりに業務概要から順番に書いていくというのはお勧めしません。そのようにすると、業務報告書の概要版のようになってしまうとか、最もアピールすべき創意工夫が明確でなくなってくる(創意工夫の直接関係ないことが書いてあって読みにくくなる)とか、あるいは百花繚乱的になってしまうといった弊害が起こりやすくなります。
さらに19年度は試験内容が変更になりました。
読んで評価する論文から見て聞いて評価する口頭試験の資料に変わった
ということを強く認識しておく必要があります。
また、筆記試験準備を進めるべき時期に体験論文添削などをするのは愚行です。筆記試験終了後に取り掛かりましょう。
お勧めの作成手順は以下のような手順です。
- テーマと骨子を決める
前述したような「技術士としてふさわしい創意工夫のある課題解決はこれ!」というテーマを決めます。
ここで、願書に添付した経歴票との整合性には十分な確認が必要です。
従来の経験論文では、採点時に経歴票を参照したかというと、ほとんどしなかったのではないかと思われます。しかし技術的体験論文を評価するのは口頭試験時であり、その試験では同時に経歴票についてもチェックし質問します。ですから経歴票との整合性はこれまで以上に重要になると思われます。
また、単につじつまが合っているということだけでなく、経歴内容から想定される技術者像(得意分野やレベル)と技術的体験論文の間に乖離がないか(つまり、こんな経歴の技術者にこんな仕事ができるわけないだろうと思われたりしないか)も重要です。
また、創意工夫そのもの以上に、課題解決に至る道筋が論理的であるかどうかが重要な評価対象になりますから、課題抽出から解決に至る過程が論理的に整理されていることが必要です。つまり、課題、課題解決策、その中の創意工夫などの骨子を論理的裏づけをもって整理することが必要です。
これは、こちらのような表形式フォーマットで整理するとわかりやすくなります。過年度受験生などですでに論文として書き上げている人も、この表に整理することで改めて自分の論文を整理でき、求められている事項が書かれているかどうかのチェックになります。
- 願書提出から筆記試験終了までは何もしない
この理由は何度も申し上げました。筆記試験に合格しなければ技術的体験論文をいくら考えても無駄ですし、願書の経歴票はもう直せませんから整合性を考えても無駄です。
論理的考察力・課題解決能力・応用能力のアップなら筆記試験模擬問題などでトレーニングしたほうがよほど意味があります。
- 図表類を用意する ・・・・8月〜9月に行うのがお勧め
この作業は筆記試験後に行います。もし願書提出前に題材・骨子選びができていなかっても、この時期にやれば十分間に合います。なにせ2ヶ月以上あるのですから。
骨子をもとに、
業務の概要
課題に含まれる問題点がいかに困難か
課題解決策を導いた手順
課題解決策の論理的根拠
何が創意工夫か
解決策のもたらした成果
今後の改善点
などについて、
試験官が読んだ時に理解を助けるもの
口頭試験で説明するときの補助ツール
として図表類を用意します。
覚える必要もないし時間制限の中で手書きする必要もないので、手書きできないような複雑な図面も書けますし、数も多く書けます。 図表はできるだけ多く使いましょう。文章だけの論文を読みながら口頭説明を受けて、どこまで「創意工夫」がアピールできるか大いに疑問です。
ここで注意していただきたいのは、ワープロ打ちだとCAD図面やスキャンした図などをそのまま貼り付けたくなってきますが、要点だけに絞ったポンチ絵のような図にするようにしてください。
報告書概要版ではないのですから、スケールの正確な平面図も断面図もいりません。
一方、手書き時代にはあまりお勧めできなかったグラフが効果的に使えるようになります。これは図面とは逆にスケールがしっかりしたもののほうがお勧めです。これまでは増えたとか減ったとか多い少ないといったイメージを表現する以上のことはできず、時間をかけて描く効果があまりなかったのですが、やはり物量比較・変化をビジュアルに表現するならグラフが一番です。
また、手順が複雑なものについてはフローが有効な場合もあります。
こういった図表の作成にはけっこう時間がかかります。業務報告書からのコピペでいいのならすぐにできますが、理解しやすいように余計な情報を省いてポンチ絵にするのですから、相応の時間がかかります。
この図表類にどれだけ手間隙をかけるかが出来栄えを左右すると思っていいでしょう。文章などは読んで終わりですし、本番の口頭試験では文章を読みながら説明を聞くなどということはしません。(人間は、耳と目で同時に異なる言葉情報を処理できません)
もし文章だけの論文を作ったら、口頭試験で説明する時の補助ツールはなくなります。
- 論文として仕上げる ・・・・9月〜10月に行うのがお勧め
論文は3000字などといいますが、理解補助のために図表をふんだんに使えば、おそらく2000字、あるいは1500字未満の文字数しか書けなくなると思われます。
そうすると、骨子整理の時に書いた内容でおおむね埋まってしまって、文章を長々と書くスペースなどなくなってしまうと思われるのです。つまり、
論理構成を練り上げた骨子の内容(ほぼ見出しになる)
上記を説明するコメント
視覚的な理解補助・口頭説明補助ツールとしての図表類
だけになってしまって、何行にもわたる長々とした文章はあまり入れられなくなると思われます。逆にそのような長文が入れられるということは、図表類が不足していることになるでしょう。
試験官は、おそらく1日に10人近い受験生を口頭試問します。そのために技術的体験論文が事前に配布されるわけですが、おそらく目を通すのに2週間程度しか与えられません。2週間で10人の技術的体験論文に目を通さねばならないわけです。もし複数日の口頭試問を担当するならそれ以上の人数になります。
長々と文章を読ませるのではなく、短い箇条書き主体の文章と豊富な図表で骨子(論理構成)をしっかり理解してもらうことを考えるべきです。
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5.論文作成のポイント
- 2例略記の順序
略記のみとする事例を最初に、詳述までする事例を2番目に書かれることをお勧めします。
- 略記のみの事例の記述内容
略記のみとする事例では、数行の略記部分が論文上は全てですから、本当に業務の概要だけで終わらせないようにしたほうがいいでしょう。一方で、「概要を記述せよ」と指定されているのに、課題とか技術的提案などの章を設けて記述しては「指示に従っていない」と取られかねません。
そこで、前述したように、業務概要に課題解決内容を含む経過を記述することをお勧めします。
| 本業務は、○○市△△町と□□市▽▽町を結ぶ、主に山岳部を通過する延長4.5kmの3種3級道路詳細設計業務である。 |
| ↓ |
| 本業務は、山岳部を通過する道路詳細設計業務であり、急峻地形の中での幅員確保と地形改変最小化・景観保全・コスト縮減といった設計ニーズに対して、○○工法を応用することで対応した。 |
というような感じにして、「技術士としてふさわしい業績」であることを示すというものです。
なお、19年度試験では、略記したほうの事例についても技術的内容の説明を求められていますので、略記事例についても詳述事例並みに技術的課題解決内容を整理しておくことをお勧めします。
- 詳述事例の略記部分
詳述事例では、業務の技術的内容は課題解決部分で述べるわけですから、技術的内容が重複しないようにしましょう。もし略記部分で技術的な概要も書くのであれば、「ここを読めば全体の流れがわかる」ようにしておきましょう。そのためには、課題・問題点と提案・成果をごく簡単に(2行程度を限度として)まとめるといいでしょう。お勧めなのが横向きフローです。
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【縦向きフロー】
普通のフローです。 |
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【横向きフロー】
限られた行範囲に収まります。 |
- 詳述部分のストーリー立て、図表類の選定と配置
詳述部分、特に課題・問題点と技術的提案部分はプレゼン手元資料として使えるように詳述しておくことを強くお勧めします。具体的には、
・口頭で説明する内容を考え、その流れに沿って記述する。
・口頭説明内容に応じて図表を選定して配置する。
といったことです。
- 図表類の書き方
- プレゼン手元資料を意識する
図表類はプレゼン手元資料としての使用を意識しますが、A4サイズ2枚しかないスペースに書けるよう、図表にすると効果的なものに絞りましょう。お勧めなのは、以下のような部分です。
- 業務概要部分
試験官には、まずもって業務の内容を理解してもらわないと先に進みませんし、背景がわかってこそ問題点も解決策も効果が理解できます。業務の流れ(フローがよい)、業務の主な特徴(表あるいは箇条書きがよいが、箇条書きも目立たせるために枠で囲うなどするとよい)、状況(図面類。建設部門だと平面図や断面図が有効なことがおおい)などを図表で説明します。
- 課題と問題点の部分
工作物の部品の問題ならその工作物の立面図などを描いて、問題点を吹き出しで書き込むなどが考えられるでしょう。言葉で説明できるものであれば表や枠囲いの箇条書きなどがお勧めです。
- 解決策、あるいは解決策と成果の部分
工作物の図面と吹き出しなどや表が有効だと思われます。また、根拠説明や対策効果など因果関係を示したい場合は、矢印付き枠囲いを使って相関図のようにすると有効です。また対策前後の変化を比較したい場合などは、2つの図を矢印で結ぶと有効です。
- 視覚的に理解しやすい図表
手元資料としての図表は、ポンチ絵、イメージ図、概略図、模式図、グラフ、フローなど視覚的に理解しやすい図表にします。余計な情報を削り、線も太くして見やすくし、字は大きく入れた概略図や鳥瞰図的なイメージ図を使うと見栄えが断然違ってきます。
表は、数値表についてはできるだけグラフ化します。数値も示したければグラフに付記します。表にしたほうがいいのは、工法比較表のような比較表、箇条書きをさらにまとめたような一覧表です。
- 写真も効果的
写真を使うこともできます。図と文章だけでは現場がイメージしにくいときにも写真は効果的です。
- 塗色・ハッチ・グラデーションを駆使
塗色やハッチ、グラデーションなどの表現方法も駆使しましょう。
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(A)線だけ |
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(B)塗色付き |
- 複数の図をリンクしてもいい
横向きフローと図をリンクすると、ほとんど図だけで表現することができるようになります。
- 総監では相関図も
ダジャレではありません。^^;
総監の場合、ひとつの問題点から5つの管理が絡んで波及的に様々な問題点が生まれます。たとえば
納期が厳しい
→焦って作業し、また検査もいいかげんになって品質が低下しやすくなる
→組織構成員の士気が下がる。バタバタ作業でOJTの質が下がる
→設計図の管理もバタバタになって新旧図面の取り違えが心配
→組織構成員の健康が心配
みたいな感じですね。さらに副次的問題点がまた別の副次的問題点を生んだり、とにかく相関関係がややこしくなりがちです。こうなると問題点の抽出もしにくくなり、また試験官も読んで理解しにくくなります。もちろん口述でのスッキリした説明も難しくなります。
そこで、たとえば下のように相関関係図を作ってみてはどうでしょうか。原因、副次的現象などの関係が視覚化できるとともに、5つの管理で整理しやすくもなります。
もちろん問題点抽出もしやすくなりますし、何より読み手が理解しやすくなるとともに、口頭試験の場で参照説明できるようになります。
- 住民説明資料のような感覚で
読み手(試験官)はもちろん技術者であり、選択科目程度の範囲で「同一分野」ともいえますが、数多くの論文を読まなければならないため、ぱっと見て理解しやすい論文であることが大切です。あなたの体験論文は、あなたにとってはオンリーワンかもしれませんが、試験官にとってはOne
of themであることを忘れてはなりません。
そのため、読み手に少しでも理解してもらおうというこういった細かい気配り・読み手に少しでも理解してもらおうという努力が必要です。つまり、住民説明資料を作るような感覚で図表類を作ったほうがいいと考えます。
いかに視覚的に理解しやすい論文を書くかが勝負だと思ってください。
- 「経験論文」からの脱却がポイント
これまで見てきたように、従来の経験論文と技術的体験論文は似て非なるものです。
どちらも業務体験について書くものですし、技術士にふさわしい創意工夫が必要ではありますが、
@手書きであることによる、文字を含む視覚表現の限界
特に記憶に頼った手書きであることによる、図表を使った表現の限界
Aかけられる時間の制限
が取り払われたことをどれだけ重視するか、逆に言えばこれらが取り払われたことで可能になったことをどれだけ生かそうとするかで、大きな差がつきます。
経験論文の感覚から脱却すれば、図表に限らず、いろいろな表現ができることに気がつくはずです。
たとえば、文字フォントを全部明朝体で作るのと、タイトル行や強調したいポイントにゴシックやアンダーライン、囲みなどを使ったのとでは表現力がぜんぜん違います。せっかくワープロ打ちになったのですから、その利点を最大限に活用しましょう。※ただし、フォントサイズは規制されているので注意しましょう
結局、技術的体験論文は経験論文とは大違いであることに気がつくかどうか、この差は口頭試験の場で明瞭になることでしょう。
- 添削を受けよう
技術的体験論文ができたら、できるだけ添削を受けてください。
自分自身の体験業務だけに「自分が誰よりも知っている」わけですが、逆にそれゆえに、前提化してしまって説明を怠っていること、思わぬ論理展開の穴、思わぬ「突っ込み所」があったりします。
ぜひとも第三者の目で添削を受け、完成度の高い論文になるよう、時間をかけて練り上げてください。
あまり良い例が用意できないのですが、私自身が平成14年度に建設部門に合格したときの経験論文を、技術的体験論文用にアレンジしてみました。経験論文のまま(例A)、見た目は技術的体験論文になっているが中身は経験論文のまま(例B)、プレゼン資料と考えた技術的体験論文(例C)と、徐々に変えていってあります。参考にご覧下さい。※例Cを「見本」だとは思わないでください。この程度ではまだまだ練り上げの余地を残しています。実際、SUKIYAKI塾受講生さんの中には工夫を重ね、この程度のものよりずっと理解しやすく口頭試験で活用しやすい体験論文を作っておられる方もあります。皆さんも工夫を重ねてよいものを作ってください。
| 論文例 |
内容 |
ダウンロード |
| Word |
PDF |
| 例A |
H14合格論文を、H18までの経験論文書式にそのまま落としたもの。
当時は4,000字だったので6枚には収まっていないが、おおむね「従来の経験論文」といえるので、これまで作った経験論文をベースに技術的体験論文を書く人は、おおむねこれが「素材」と考えていい。 |
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| 例B |
例AをH19書式に落とすとともに、2例略記1例詳述に書き換え、2枚に収まるように図の大きさなどを調整したもの。構成や文章などは基本的に変えていない。
ベースとなった「経験論文」を「技術的体験論文」にコンバートしただけのような状態で、「経験論文」の感覚から脱却できないと、このような体験論文になると思われる。 |
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| 例C |
例Bを一歩進め、視覚的にアピールすることと、図表をプレゼン資料として使うことを念頭に、図のビジュアル化と文章の一部図中書き込み、技術提案全体のフロー図化を行ったもの。現況と課題については図−1を、技術的提案については図−2を試験官に参照してもらいつつ説明しようと思っている。
またフォントもタイトル行はゴシックに変えて目立つようにしてある。 |
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