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1.22年度試験はどうだった?
19年度から始まった新しい内容の二次試験は、以下の3点に特徴があります。
- 筆記試験は知識問題から考える力を試す応用問題に変わった
これまでと同じ部門一般記述問題と専門問題が出題されたため、「対策もこれまでと同じ」と思った人が多かったようですが、実は大きく変化しています。
| 科目 |
確認される内容(採点対象) |
| 必須科目(部門一般) |
(H18)部門全般にわたる一般的専門知識
(H19)部門全般にわたる論理的考察力と課題解決能力 |
| 選択科目(専門問題) |
(H18)科目に関する一般的専門知識
(H19)科目に関する専門知識と応用能力 |
- 問題名称は、これまでと同じ部門一般記述問題と専門問題で、問題内容も大きくは変わっていません。
- このため、試験の求めるもの(採点基準)や対策もこれまでと同じと思った人も多かったようですが、そうではありません。
従来と同じ感覚で「キーワード羅列」や「用意した答案を丸暗記して記述」で対応した人はB評価が多かったようです。
- 新しい採点基準の求めるものを満たす答案を書く必要があります。
| 筆記試験答案の4つの評価尺度 |
(A)課題を整理し、その解決に至る上での問題点を的確に抽出できる
(B)問題点に対応した的確な解決策を提示することができる
(C)その解決策は実現可能で、かつ多様な視点から提案されている
(D)これらのことを、根拠付け、論理立てて考えることができる |
この4つの評価尺度が何を言っているのか、それに応えるような答案とはどんなことを書けばいいのかがつかめれば、後は必要な知識さえあれば確実にA評価はとれます。
- つまり、知識だけでなく、それよりも考える課程・応用力を重視した問題に変わりました。
多かったB評価原因は、4つの評価尺度のAとDが不十分な答案、つまり論理の飛躍・欠如(問題点と解決策の不一致)と問題点抽出が不十分な答案です。
論理の飛躍・欠如は、たとえば建設一般の少子高齢化社会の問題では、問題点として少子高齢化・財政逼迫をあげていながら解決策として脱モータリゼーションやコンパクトシティなど、問題点に対応していない方策を書くなどがあります。
問題点抽出の不十分は、課題解決におけるボトルネックをきちんと抽出していないため、解決策も的を射ていると評価できないものが多く見られました。
- 言い換えれば、解決策が評価されるのではなく、解決策を導く過程が評価される試験になったわけです。
これを認識せずに試験に臨むと、題意や与えられた条件から少々外れてもいいから暗記した答案を書くなどのことをしてしまい、解決策に至る過程(上記のような問題点の抽出やそれと解決策の対応など)が評価されずに不合格になったという人は少なくないものと思われます。
これらを予測し、SUKIYAKI塾では上記のような問題が発生しないように答案を作成する手法として、骨子法を提唱しました。
- 技術的体験論文はプレゼン資料となった
これも経験論文があったため、それと同じだと思って対応してしまった人は少なくないものと思われますが、筆記試験以上に大きく変わっています。
- 当初から強調していたように、19年度からの口頭試験はプレゼンです。そして技術的体験論文はそのプレゼンで、自分の業務体験を試験官に理解してもらうための資料です。
- 試験官に配布されたマニュアルには、
「論文自体は採点の対象ではない。口答試験でのプレゼンテーションと、補足説明で試験官の疑問が解消されればいい」
ということが明記してあったそうです。論文は読んで評価するのではなく、口頭試験の場でのプレゼン・質疑応答を踏まえて評価されるのです。
- プレゼン資料としての体験論文としてみるとき、重要なポイントは2つありました。
- 試験官が口頭説明を聞きながらで手元資料として見ることができる図表やフローなどの視覚的説明資料がふんだんにあること
- 論文構成が理解しやすいこと
たとえ読んで十分理解できなくても口頭試験の場で説明できるのですから、読みやすさはさほど大切ではなくなり、最も重要なのは構成になりました。特に
情報整理→問題点(課題解決のボトルネック)抽出→それに応じた解決策提示
というステップを明確に、また論理的つながりをもって表現できるかどうかです。
これらを予測し、SUKIYAKI塾では理解しやすい図表類の多用と骨子法を奨励し、体験論文添削講座でも指導してきました。
なお、「22年度から体験論文も採点対象になった」という「ウワサ」がありましたが、そうではありません。19年度から体験論文も踏まえて評価されていたという点は変化がなく、それが明文化された(それによって、体験論文をほとんど読まずに口頭試験に臨むということがなくなった)というだけで、体験論文そのものが採点対象にはなっていません。
- 口頭試験は総監以外部門はマニュアル化したが、近年は自由度が増している。総監部門はリテラシー確認化した
総監以外部門と総監部門で、口頭試験スタイルが明確に異なりました。
- 総監以外部門の口頭試験内容
- ほぼ予想通り、下記3点が明瞭な傾向として現れました。
●体験論文プレゼンが重要になる
→ 22年度も変化なし
●論文だけで評価されるのではなく口頭試験の場で評価される
→ 22年度も変化なし
●基礎知識確認が出て、これが意外と手ごわい
→ 22年度は試験官の独自性が目立ってきた
- 試験時間が従来の30分から45分に15分長くなりましたが、そのうち10分ほどを使って経歴や体験論文の説明をしろという例が多かったようです。10分使って濃密に説明した受験生との間には大きな差が開いたことと思います。
- 試験官にはマニュアル・質問集が配布されていました。ここには、前述のような体験論文評価基準などが書かれていたようですし、また質問すべき内容と正解(キーワード)が書かれた分厚い冊子だったようです。
19年度はここからそのまま知識確認問題が出されていたようですが、20年度は試験官独自の判断での質問も目立ち、マニュアル化はやや緩められたような印象です。21・22年度はこの傾向がさらに顕著になり、質問集からの定型的な質問よりも、試験官自身が考えた質問、やりとりの中で疑問に思ったことの質問などが増えてきたように思います。
- つまり、口頭試験の内容(質問の内容や回答に対する評価)が試験官に一任されていたのが、マニュアル化が進んだといえるでしょう(19年度はこれが顕著で、20年度はやや緩められたのではないかと思われる)。
このため、系統立てた準備がかなり有効になりました。
- 口頭試験不合格原因で最も多かったのは、体験論文プレゼンが不十分で試験官が納得できなかったことのようです。(経歴・応用能力の項に×)
- 19年度は試験官がまだ新しい時間配分に慣れずに時間がバラバラということが、特に総監以外部門でもあったようですか、20年度はきっちり5分前に終わるというパターンが多かったようです。さらに、「目的を達すればもういい」という考えからか、10分以上余裕を残して終わった例も多く見られました。21・22年度は試験官がさらに慣れたのか、30分そこそこで終わる例も増えて、自由度が増したという感じがします。
- 総監部門の口頭試験内容
- いろいろな仮想事例やたとえ話を出して、総監の発想・総監的対応ができるかという総監リテラシーを確認しよう、付け焼刃の総監技術でないことを確認しようという意図が強く感じられるものでした。
- 人によっては雑談のような、人によってはつかみどころのない、手ごたえの感じられない面接だったのではないかと思います。
- 体験論文はあまり重要ではありません。22年度は体験論文には触れないという事例も数多くありました。
これとともに、経歴票の重要性が増したことも特筆すべきでしょう。総監以外部門・総監部門とも、経歴票の中から任意の期間をピックアップして、あるいは「体験論文に書いた以外で」という指定で、技術士にふさわしい、あるいは総監技術士にふさわしい事例を示すことを求められたりしたという人が多くなっています。
こういった新制度試験に対応するためには、従来から挑戦を続けている人は、全科目について頭を切り替えることが大切です。筆記試験期間中から体験論文作成を最重要にしていたり、筆記試験を想定問題+答案暗記で乗り切ろうとしたりキーワードを並べて点数を稼ごうとしたり、これらは全て×です。
また新たに挑戦しようという人は、上記のようなことを先輩に指導されたりしても鵜呑みにしないことが大事です。18年度以前の試験はなかったものとして、19年度以降の試験内容を参考に対策を進めてください。
| 新制度試験の重要ポイント |
- 筆記試験は、解決策が評価されるのではなく、解決策を導く過程が評価される。
「4つの評価尺度」を満たす答案を書くことがポイント。
(A)課題を整理し、その解決に至る上での問題点を的確に抽出できる
(B)問題点に対応した的確な解決策を提示することができる
(C)その解決策は実現可能で、かつ多様な視点から提案されている
(D)これらのことを、根拠付け、論理立てて考えることができる
- 技術的体験論文は、口頭試験はプレゼンであると考え、図表やフローなど視覚的説明資料を多用し、理解しやすい論文構成にすることがポイント。
- 口頭試験は、総監以外部門は体験論文プレゼンがポイントだが、基礎知識確認も手ごわい。
総監部門は総監リテラシーの有無を確認されるので、「総監の頭」が最重要ポイント。
総監以外・総監とも、経歴票の重要性が増した。
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| =COLUMN:筆記試験答案用紙について= |
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2.23年度試験内容の予想と対策
- 総監以外の部門
- 筆記試験(部門一般)
- 19〜23年度と同様、受験部門と社会経済の関係に関する現状整理・問題点抽出・解決策提示を求める問題が出ると思われます。
建設部門では、社会経済情勢を認識した中で、インフラ整備のあり方に関する問題が1問、技術力の維持向上に関する問題が1問出て、どちらかを選択する方式が19〜21年度と出ました。22年度は政権交代に伴う変化の表れか、技術力維持向上問題ではなく、海外進出という業界のあり方的問題が出ています。
- 23年度試験は、前記4つの評価尺度を満たす答案を書くことができれば大丈夫だと思われますが、その中でも、問題点抽出・整理と実現性のある提案が重要ポイントになります。
少子高齢化が進む → 労働力が不足する
高齢者が増加する → モータリゼーション前提の都市構造が保てなくなる
など、現状あるいは予測される事項から、「そうするとどんな問題点が生じるか」を考えて、問題点を搾り出しているかということと、問題点の相互関係を整理・把握することが求められます。現状で書いたことと結びつかない問題点をあげたりしてはいけません。
また、たとえば「空港・港湾へのアクセス道路整備」と書いただけでは、具体的にどのようなことをどうやって整備するのかわかりませんね。これでは実現性の有無など評価しようがありません。
「具体的」とは、5W1H、特にWhy・What・Howを明確にするということです。
- 建設部門では、インフラ整備問題は国土交通白書をベースにします。
白書丸写しでは他の受験生に差をつけられませんが、白書を無視して独自論を展開するのは無謀です。
白書の記述内容をスポット的に拾うのではなく、論旨(書いてあることの主旨)を理解して引用し、できれば自分の言葉を交えて記述するべきと思います。
- 部門全般にかかわる社会経済との関係(建設部門ならインフラ整備)に関するテーマなど数がしれているのですから、それらに関する現状や問題点、解決策に関する知識を、有機的な結びつきをもって身につけておき、試験現場で答案を作ることが適当であると考えます。
とはいっても、構成レベルから考えていくのは大変でしょうから、現状・問題点・解決の方向性・具体策について、骨子をあらかじめ考えておき、論理構成はこれらを必要に応じて組み替えて整え、文章構成については骨子を見出しとして使って行間を短いコメントや箇条書きで埋めるという手法を提案します。
そして時間配分は、論理構成を考えるのに1時間程度、文章構成を考えて答案を記述するのに1時間30分程度をお勧めします。
また、図表やフローといったものを作る時間的余裕も出てきますから、そういったもので他の受験生に差をつけることも考えられます。
- 筆記試験(専門問題)
- 19〜22年度試験は、評価基準に沿って、より実践的な知識を応用して実際の課題を解決していく能力を問うような問題が出されました。
合否を分けたと思われる評価ポイントは、
●専門知識があること
●課題解決能力(問題点抽出、実現性のある解決策提示)があること
●論理的に答案を記述できること
の3点です。これはすなわち前述の4つの評価尺度です。
- 23年度も同様の出題が考えられますので、専門知識を身につけたうえで、それを応用する(使いこなす)ことができれば大丈夫です。そしてその「使いこなす」とは、4つの評価尺度を満たすような答案を書くということで、特に問題点抽出と解決策提示の部分に専門知識を要します。
- 問題は、19〜22年度と同様の傾向が予想されますが、より実践的になれば、仮想事例問題が増えるのではないかと思われます。
- 試験時間が18年度以前の1.5倍になったことにより、部門一般と同様、論理構成と文章構成に時間がかけられるようになると思われます。
また、図表やフローの効果も大きくなります。知識を示すような図表は記憶していないと書けないでしょうが、論理展開を理解しやすくするための図表(概念図や比較表)やフロー(検討フローなど)は、これがあると大いに評価が上がるでしょう。
- 口頭試験(技術体験論文)
- 19年度、技術的体験論文の位置づけが明確になりました。
●時間をかけてプレゼンする
●読んだだけでは評価せず、口頭試験で試験官が納得すればOK
という2点です。
そして口頭試験で試験官を納得させられずに「経歴・応用能力」欄に×(実際の成績表では「*」)がついたというのが主な不合格原因と判断されます。
- 20〜22年度と同様の試験傾向が続きましたので、23年度も同様でしょう。ですから、技術的体験論文には、プレゼン資料として優れていることが求められます。
- 具体的には学会発表の要旨みたいな作り方をしたほうがいいのではないかと思われます。
- 構成(骨子)をしっかり決める
- 表現することの理解を助ける図表・フローを作る
- 箇条書きなどを多用し、ダラダラ文ではない、最小限化した文章を作る
というステップです。これは19年度からサイトで勧めてきた方法です。
ただし、文章がない論文を作れとは言っていませんので勘違いしないでください。
- 作成にあたっては、筆記発表を待ってから一から作っていたのではレベルの高いものは作れません。
- 題材が決まっている人は、筆記試験の手ごたえにもよりますが、筆記試験を終えてから作成にとりかかっても十分間に合います。
- 題材が決まっていない人や、題材レベルで不安がある人は、まるっきり後回しにしたのでは不安でしょうから、4月ごろに骨子まで作りこんで、あとは筆記試験が終わるまで放っておくことをお勧めします。
- 少なくとも、筆記試験前の段階で従来の経験論文のように添削推敲を繰り返して文章の完成まで持っていく必要はありません。そんなことに力を割いて筆記試験に不合格だったのでは本末転倒もいいところです。
- 口頭試験(口頭試問)
- 19〜22年度口頭試験は、大きく四部構成でした。
(1) 経歴・技術的体験論文について・・・・主に技術体験論文のプレゼンと質疑
(2) 専門知識の確認・・・・@質問集から出題、A試験官が考えて出題のいずれか
(3) 見識の確認・・・・トピックを技術面・社会見識面でたずねることが多い
(4) 技術者倫理・・・・単なる丸暗記ではなく背景や解釈を問われる
試験時間が15分延びた分は予想通り技術体験論文の説明(プレゼン)に使われました。また、試験準備としては体験論文の口頭説明が重要になると予想しましたが、まさにそれが合否を分けました。
SUKIYAKI塾口頭試験講座では、技術的体験論文のレベルが低いので口頭試験の場で補足(ほとんど訂正)説明してフォローするよう指導して合格した例があります。論文内容は挽回できるのが新しい口頭試験の特徴です。
- 23年度も同様の傾向が続くと思われます。
ですから、技術的体験論文が非常に重要です。プレゼン資料に使えるものとすること、口頭試験までに必要な準備(質問予想、技術的・論理的フォロー)をしておくことが重要です。
また、経歴票も重要になります。経歴票に書く各経歴は、すべて内容・課題・問題点・解決策を整理しておきましょう。こちらのシートが活用できると思います。
- 質問集による専門知識確認も強敵です。一次試験専門科目レベル(受験科目に関するものだけでいい)の知識確認をしっかりやっておくべきと思います。
- 総監部門
- 筆記試験
- 択一は青本以外からの出題が少しずつ増えてきていますが、青本主体であることには変わりはないと思われます。
ただし、情報管理(IT関係)と社会環境管理については、社会変化が大きいので、青本だけでは不十分になってきています。
ITについては、知識を身につけながら関連トピックをまめにチェックすると効果があります。環境については、地球環境(特に温暖化)・リサイクルといったものを中心に、ここ数年間の法整備をよく勉強しておかれることをお勧めします。
- 記述は、経験論文は口頭試験時の技術体験論文に取って代わられます。
そして記述試験で判定しようとするのは課題解決能力と応用能力になります。
このことから、何らかの課題を提示して、それに対する総監技術を駆使した解決策を提案させるといった問題が考えられます。
19年度はBCPでしたが、20・21年度はリスク管理や不足の事態(業務改善)で、それも業務体験論文でした。さらに22年度は仮想事例におけるプロジェクトマネジメント的な問題Uなりました。
このようにバラバラの出題傾向ですから、23年度は何、といった予想はできません。
体験業務や仮想事例をいろいろ設定して、それを「いかにして大過なくクライアント要望に応えつつ遂行するか」という視点で5つの管理を駆使し、限られたリソースの最適配分とトレードオフ最小化を考察するという訓練を繰り返すといいでしょう。
- ともかく、知識よりも総監として発想し、5つの管理を使ってマネジメント計画が立てられるかどうかという点を重視してトレーニングを積んでください。総監リテラシーを身につけていないと、生覚えの総監知識だけではとても書ききれないと予想されます。
- すなわち、問題を予想して答案を準備するなどということはほとんど意味を持たず、とにかく総監として発想し計画を立てるということをトレーニングすることに尽きると考えます。
- 口頭試験
- 19〜22年度は、技術体験論文のプレゼンなどはなく、それもひとつとして、仮想事例やたとえ話などもつかって、総監リテラシーを確認するという点にほぼ絞って口頭試験が行われました。体験論文にはまったく触れられなかったという人も多くいます。
また、表面的あるいは初歩的なな理解ではなく、深い理解を求められることもあります。たとえば、「5つの管理のどれかを選んで、あなたの経歴の中で、それをどのように体系化してきたか説明してください」といった質問が実際に出ています。
また22年度に目立った質問は、
「5つの管理の中であなたの得意な管理は?」
「5つの管理の中で苦手な、あるいは課題が多いと思う管理は?」
といったものでした。
このように、総監口頭試験は総監以外の部門とはまったく異なります。一般部門と同じように経歴を説明して体験論文のプレゼンをすればいいと思っていると途方にくれてしまいます。
- 23年度もこの傾向は大きく変わらないと思われます。あるいは、さらに深めた質問が来ることも予想されます。
したがって対策は筆記試験と同様、総監リテラシーを身につけることにつきます。
- 総監の特徴として、択一問題と記述問題の配点1:1での合計点が60%以上なら合格という基準があります。このため、たとえば択一問題で8割取れれば、記述問題は4割でも筆記合格できます。
ところが、択一問題は機械が採点し、記述問題は人間が採点します。そしてその採点者が試験官となる(と思われる)ので、
「自分が40点しかつけなかった受験者が合格して口頭試験にやってきた」
ということも起こります
このような場合、当然ながら口頭試験は厳しいものになります。最初から「こんなの総監じゃないよ」と記述答案を全面的に否定され、取り付く島もなかったという例もあります。このようなことは「試験をやる前からほぼ不合格が決まっている」口頭試験は、総監以外の部門ではまずありません。
これは従来から変わらないことですが、青本で知識だけを詰め込んだものの、使いこなせない(リテラシーがない)人は、口頭試験で厳しい目に会うことが予想されます。
- さらに19年度からは、技術体験論文という「突っ込みネタ」が増えていますので、リテラシーがない人は、筆記記述答案と体験論文のダブルで責められ、これまでにも増して玉砕になることが考えられます。
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3.受験者数・合格率はどうなる?
- 受験者数

JABEE認定修習技術者の受験は、22年度は申込413名、受験386名(合格者は筆記31名、最終22名)で、まだ全体の2%にもなっていません。にもかかわらず受験者数は増加の一途をたどっています。このあたりは危機感が受験動機として考えられます。特に技術士受験生の大部分を占める土木建設系では、品質確保法の施行に伴い、資格者をそろえていないと受注機会がほとんど得られないということがあるのでしょう。
こういったことを踏まえると、受験者数は22年度よりさらに増加することが予想されます。
- 合格率
19年度は、私としては合格率アップを予想していましたが、筆記試験合格率アップと口頭試験合格率ダウンで相殺されて、トータルとしては横ばいでした。さらに20〜22年度の合格率はむしろ定価傾向で、22年度は新制度になってから最低の合格率になりました。
23年度も15%前後の低い合格率が続くのではないかと思われます。
- 有利な人、不利な人
19年度以降の試験傾向は、鵜呑み・丸暗記でいろいろな知識を断片的に身につけている人、マニュアルエンジニア、経験則タイプ、専門職人タイプの人(自分の専門以外はあまり知らない。社会経済一般にも疎い)、想定問題などを一杯用意して答案を作成し、これを頭に叩き込んで試験に臨むという人、臨機の対応が得意でない人、文章力があまりなく、あらかじめ練り上げないと読みやすい文章が書けないという人には不利になっていると思われます。
逆に理論的背景がしっかりし体系的に整理された知識を持ち応用力のある人や、かつ表現力やコミュニケーション力のある人には大いに有利に働きます。
また総監は、単純に総監リテラシーのある人には比較的なじみやすい、簡単だと感じるでしょう。しかし総監がいまいちよくわからずに青本で知識だけ仕入れている人、暗記型で柔軟な考察が不得意な人は、記述答案が書けずに苦しむことでしょう。
不利に働くタイプの人に大事なことは、自分がそういうタイプだということを素直に認め、欠点は欠点として認めたうえで、補強するように努めることが大切だと思います。
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4.試験対策はどうする?
現時点で私なりに考えている内容をこちらに述べていますので、ご覧になってください。 |
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