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筆記試験(必須科目:部門一般、選択科目:専門問題)および口頭試験(技術的体験論文作成および口頭試験)の、全般的な受験対策について記します。
ただし、受験対策は人それぞれです。同じ建設部門でも、調査設計コンサル、ゼネコン、独立経営、公共機関、それぞれの立場で、ポイントは変わってきます。また、若年層・熟年層でも変わってきます。うのみにするのではなく、参考にできるところは参考にするというスタンスでお読みください。
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答案用紙はA4サイズ・600字詰めです。
模擬練習用答案用紙を用意しましたので、お使いください。なお、この答案用紙は吉兼さんよりご提供いただいたものです。 |
| Word版 PDF版 |
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●総監以外の部門
次のようなスケジュールで試験対策を進められてはどうでしょう。なお、部門一般対策は建設部門について書かせていただきました。
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12 |
1 |
試験スケ
ジュール |
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出願 |
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筆記
試験 |
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筆記
発表 |
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口頭試験 |
部門一般
対策 |
前年版白書の
第2部を中心に
勉強
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当年版白書の
第1・2部を中心
に勉強 |
知識拡大
模試などでトレーニング |
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専門問題
対策 |
専門知識の体系的整理や知識補充
模試などでトレーニング |
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技術体験
論文対策 |
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題材決定
骨子の作成 |
(放っておく) |
文章作成、できれば添削推敲 |
添削・仕上げ
→提出 |
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口頭試験
対策 |
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筆記答案再現
できれば技術者倫理など勉強 |
プレゼン含むトレーニング
技術者倫理など勉強 |
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- 筆記試験対策(部門一般)
- 試験対策の基本は、受験部門と社会とのかかわりという視点で知識・見識を身につけることです。建設部門であれば、国にとってのインフラ整備、その中での技術・技術者のあり方といった視点になります。
- 建設部門については、国土交通白書がベーシックな教科書になります。
白書の試験当該年版は4〜5月に発行されますが、それまで待つ必要はありません。白書は1部・2部より成っていますが、2部は年によって大きく変わることはありませんから、旧年版でじっくり勉強することができます。
そして4〜5月に新年版が出たら、その年の重要課題である1部を読み込みます。これは2部(インフラ整備全般)の基礎知識があってはじめて厚みを持った知識・見識となりえます。
また2部も旧年版を読んでおくことでインフラ整備全体の中のどの部分が変わったのかが把握でき、変化しつつある分野とそうでない分野の違いが理解できます。(当然ながら変化している分野の方が重要なことが多いし、試験にも出やすくなります)
逆に言えば、旧年版白書の知識なしに新年版白書だけでインフラ整備の勉強を始めても、1部の意味合い(背景や社会全体での位置づけ)や2部の中での変化しつつある部分がわからないので、表面的な勉強、つまり従来型の鵜呑み・暗記型勉強になってしまい、一歩踏み込んだ出題をされた場合に対応できないという懸念があります。
日頃の生活や仕事の中で社会経済やインフラ整備のあり方などについての知識・見識を蓄積している人はいいですが、目の前の仕事に追われて広い視野が持ちにくくなっている人は、旧年版白書から時間をかけて勉強していかれることをお勧めします。
- 白書だけでは知識として十分とはいえません。内閣府や国交省、自民党などのホームページなどを介して、より深い知識・見識を身につけられることをお勧めします。
また、国土交通白書は環境に関して弱いので、環境白書などで知識・見識を補充されることをお勧めします。
- 知識・見識がひととおり身についたら、論理的に読みやすい文章を書くトレーニングが必要になります。
具体的には、模擬問題などで答案を書いてみて、それを添削してもらうのが一番です。
ただし、それは答案を暗記するためではありません。暗記するための文章を作るのではなく、練り上げる過程で論理展開力・表現力・文章力を身につけるのです。
つまり、トレーニングです。それも、できるだけ多くの問題例に対して繰り返しトレーニングを行うことが効果的です。
これは、たとえば小学校で行う避難訓練に似ています。教室にいるときに避難訓練をやってそれきりだと、教室から工程に逃げる手順は覚えても音楽室にいるときには応用できません。ところが、教室にいるとき、理科室にいるとき、体育館にいるときというように何度も避難訓練をすると、音楽室にいるときにも応用できるようになるのです。つまりいろいろなケースで繰り返しトレーニングを行うことで、未体験のケースにも対応できる応用力が身についてくるのです。
時間のかかる話ですが、もっとも確実な試験対策であり、また合格後も、あるいは不合格になったとしても、実務にも役立ちますし、技術者としての実力養成に効果を発揮します。
予想問題を仕入れるか作るかして、それぞれの問題用の答案を用意して暗記するという方法は、最も効率が悪く、また実力もつきません。暗記はやめましょう。
答案の添削を受けるのは、読みやすい文章、理解しやすい論理展開力を身につけるためです。暗記する答案を作るためではありません。
答案を覚えるのではなく、答案の作り方を覚えるのが添削の目的です。
- 建設部門における具体的な勉強内容は、「筆記試験対策 必須科目(建設一般)」で述べます。
建設部門以外の部門については、皆さんからの情報提供をお願いし、「各部門の部屋」に掲載していきたいと思います。
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- 筆記試験対策(専門問題)
- 問われる資質は専門知識と応用能力であり、対策は
地力をつけること
経験を使い捨てにしないこと
これに尽きると思います。
- 地力をつけること
業務経験を通じて身につけた技術について、技術文献(たとえば土質基礎なら土質工学ハンドブックなど)を勉強することで、
技術体系の中で整理する
背景となる基礎理論も理解する
といったことが可能になります。
- 経験を使い捨てにしないこと
(1) 整理
(2) 根拠付け
(3) 一歩踏み込んだ考察(発展)
(4) 視野の拡大
の4ステップで業務に取り組むことをお勧めします。
- 整理
問題点とその解決策を整理します。これは、体験論文・専門問題・一般記述いずれものコアになる事項であり、こういったことの整理を常にすることで、業務内容を整理する力をつけます。これは、必ず文章化します。
- 根拠付け
実際に行った解決策の根拠を整理することです。論理的な文章を書くためには、こういったトレーニングが最も有効です。これも文章化します。そして、できれば3層の根拠付けをします。つまり、Aの根拠はB、そのBの根拠はC、Cの根拠はDというように、根拠の根拠を掘り下げます。そうすると、自分では論理的と思っていた中に、実は「思い込み」や「何となく」が多いことに愕然としたりします。なおこれは、実際の業務における考察でも非常に有効です。
- 一歩踏み込んだ考察
有効な代替案がないか探す
解決策の改良について考察する
新技術の適応性などについて考察する
などです。こうすることで、柔軟な発想を育てます。これもできれば文章化したほうがいいですが、頭で考えるだけでもかまいません。
- 視野の拡大
たとえば橋梁設計をしたなら、「この橋にはどんな道路が接続され、どのような社会経済的意味をもって使われるか」とか、「地域経済の中でどんな役割を果たすか」といったことについて考えます。そうすると、国土交通白書の記載事項と自分の仕事がリンクしたりします。これはインセンティブにもつながります。また、たとえば「これだけたくさん橋があったら、中には耐震性を持たせないで安く作る橋があってもいいのでは。地震の時は使わないというルールを作って」とか、これまでの枠にとらわれない自由な発想ができたりするかもしれません。すなわち、創意を鍛えます。
- 以上のことは、全て日常業務の中で実行可能です。忙しい中、目の前の「やらなければならないこと」(ルルマ)をこなすことで精一杯かもしれません。しかし、ノルマをこなすことしかせずに過ごしていると、ノルマをこなすことしかできなくなるのです。そして受身でしか仕事に当れない技術者になってしまいます。
これからは、技術士になれるかどうかの瀬戸際は、試験前に時間が取れるかどうかなどということではなく、受験までの技術者人生をどう過ごしてきたか、経験を使い捨てにしてきたか身につけてきたかによって決まることになるのではないかと思います。
なお、上記の「地力をつけること」、「経験を使い捨てにしないこと」は、組織における技術者育成にもそのまま通じます。特に建設業界ではインフラ投資の削減と談合廃絶の中で再編が進んでいますが、品質確保法を引き合いに出すまでもなく、技術力が組織の浮沈を決定づける時代が来ています。体系的な技術者育成に取り組むことは、組織の存亡にかかわることだと思います。体系的・継続的に技術者育成に取り組めば、技術士試験はその一過程にすぎなくなるはずです。
- 具体的な試験対策は、部門一般と同じく、数多くの模擬問題を解いて、その答案を添削指導してもらうという方法、つまり繰り返しトレーニングが一番です。
なお、模擬問題は過去問題から一歩進んで応用能力を問う問題とするのが適当で、仮想事例もしくは新知見・新技術などが考えられます。
模擬問題については、今後できる範囲でサイト上で提供していきたいと思います。
- 建設部門における具体的な勉強内容は、「筆記試験対策 選択科目(専門問題)」で述べます。
建設部門以外の部門については、皆さんからの情報提供をお願いし、「各部門の部屋」に掲載していきたいと思います。
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- 口頭試験対策(技術体験論文)
- 題材は非常に重要です。ただし、ここでいう「題材」とは「業務」ではなく「創意工夫」です。
従来の経験論文でも「どうこねくり回しても、この業務例では合格レベルの論文は書けない」という例はまずもってありませんでした。しかし、「創意工夫がこの程度では苦しい」という論文は少なからずありました。(それでも7割以上は練り上げれば合格レベルに到達できるものでした。そのことは、これまで実施してきたSUKIYAKI塾の成果が物語っています)
問題は業務ではなく、「創意工夫は何か」なのです。
よく「ネタはどれがいいでしょうか」という質問をメールでお受けします。しかし多くの人は、業務の概要のみを送ってこられます。そうではなく、創意工夫は何かをお送りいただかねばお答えしようがないのです。
この「創意工夫は何か」というコア部分、そして
(1) どのような業務で
(2) どのような問題に直面して
(3) どのような創意工夫で解決して
(4) 今の技術水準から見るとどのような改善点があるか
という4点についてまとめた骨子、これが最も重要です。さらに言えば、
その創意工夫・解決策が正しい根拠、あるいは導かれる過程(論理展開)
が一番重要です。
※従来はこれを読むだけで理解・評価してもらうための文章力が最も重要でしたが、今後は口頭試験でのプレゼンのほうが重要になりますので、体験論文での文章力の重要度は低くなると考えます。
この題材(コア)の決定と骨子の作成部分を、できれば早めにやっておきましょう。
このような作業は、「頭を作る」という発想の切替的作業になることがありえますので、時間がかかる可能性があります。
この部分がもう決まっている・できているという人はいいですが、そうでない人は、3月くらいから題材決めにとりかかったほうがいいでしょう。
なぜ3月からかというと、体験論文の題材が何かによって、願書の経歴欄にも影響する可能性があるからです。口頭試験の段階になって、「経験論文内容と業務経歴に食い違いがあるのだが、どうしよう」という人がよくいます。そういった余計な心配をしないためにも、出願前に題材くらいは決めてあったほうがいいと思うのです。
なお題材と骨子は、2例程度以上用意しておくといいでしょう。
- 4月くらいに題材が決まり、骨子もできたら、あとは筆記試験が終わるまで放っておきます。ここで具体的な文章まで書いて、推敲して、添削してもらって・・・・というようなことは全く余計なことで、そんなヒマがあったら肝心の筆記試験科目に注力すべきです。
- 筆記試験が終わって、筆記答案の再現もできたら、決めてあった題材と骨子をベースに、技術体験論文を作成しましょう。
筆記試験の合否もわからない先からやる気が起きないということもあるでしょう。そういう人は合否判定後まで放っておいてもかまいません。ただし、合否判定後に大慌てになるリスクを保有しているということは十分心に留めておいてください。
筆記試験の出来がよくなかったと思ってやる気がなくなってしまい、筆記答案の再現すらしていなかった人が思わず合格して口頭試験前に大慌て・・・・という話を聞きます。自己責任ですからとやかく言うことではありませんが、そうなっても誰も助けてはくれません。
- 論文ですが、従来の経験論文との一番大きな違いは、
従来の経験論文は、答案を読むことだけで評価を受けた。
技術体験論文は、論文をベースに口頭試験の場で説明し、そこで評価を受ける。
という点です。
口頭試験における技術体験論文の扱いは、試験官に配布されるマニュアルに「読んで評価するのではなく、口頭試験の場でのプレゼンと質疑応答で納得できたら○にする」というようなことがうたわれているそうです。
つまり、技術体験論文は評価を受ける論文ではなく、プレゼンのためのツールになります。従来の経験論文と同じだと思っていると、他の受験生に大きく差をつけられます。
- この場合、技術体験論文の良し悪しは、
- いかにプレゼンしやすい資料になっているか
- それだけを読んでも、前述の骨子4点、業務概要・問題点・解決策(創意工夫)・現時点での評価と改善点が明確に書かれているか
になります。
そのために必要なのは、
・大項目・中項目・小項目といった論文構成
・どこで何述べて、それを受けてここで何を述べて・・・・といった論理展開
がいかにしっかりしているかです。
これをしっかりさせるのに有効なのはコンテです。
文章力のない人は、上記のような論文構成や論理展開を練り上げることなく、場合によっては当時の記憶を探りながら、時系列で文章を書いてしまったりしているものです。コンテを書くことで、それぞれの章や段落で「何を述べるのか」が明瞭になって、文章が締まります。
具体的な方法などは、「口頭試験対策 技術体験論文」で述べます。
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- 口頭試験対策(口頭試問)
- 試験時間が18年度以前より15分長くなっており、その長くなった分は技術体験論文の説明(プレゼン)とそれに対する質問に使われます。
- 従って、従来はあまり問われなかったプレゼン能力が重要になります。コミュニケーション能力ももちろん従来以上に重要になります。
ここで最も必要とされるのは、従来は読んで理解してもらっていた体験論文を、口頭で説明して理解してもらわねばならないということです。つまり、筋道立てて要点を明確にしたメリハリある口頭説明が求められます。提出済みの体験論文を暗記して棒読みするなどは論外です。
- 筆記試験で合格レベルを確認済みという前提がなくなりますので、厳しく突っ込まれる可能性はあります。ここで浮き足立ってしまうと、他の項目もボロボロということもあります。それだけに、技術体験論文の中身(創意工夫)と口頭説明が重要になります。
- 従来も口頭試験は大きな不安の中で緊張して受験してきましたが、今後は口頭説明しなければならないこと、まったく一からの評価ということで、なおいっそう不安と緊張が高くなると予想されます。
主な不安点は、
- 技術体験論文がどう評価されるか、どんな質問が来るか、ちゃんと答えられるか
- 筆記答案に対して厳しい突っ込みが来ないか、ちゃんと答えられるか
- 技術者倫理がよく理解できない
- 緊張のあまり失敗しないだろうか、頭が真っ白になって固まったりしないだろうか
といったことではないかと思います。(他にもあるでしょうが、主なものとして)
このことは、A〜Dの備えがきちんとできれば不安は和らぐということを示しています。
- 上記A〜Dの備えですが、以下のようなものかと思います。
- (1) 技術体験論文をしっかり作りこむ。
(2) 論文自体ではなく、口頭試験を前提とした「添削」を受けて想定問答を作る。
(3) 模擬口頭試験などでトレーニングをつむ。
- (1) 筆記再現答案をしっかり作り、不適当な解答部分がないかチェックする。
(2) さらによい解答(より適当な技術的対処など)がないか、改善答案を作る。
(3) 再現答案に対してアドバイスを受ける。
(4) 模擬口頭試験などでトレーニングをつむ。
- (1) 技術者倫理をしっかりと理解する。
(2) 実際事例・トピックを技術者倫理の視点で考察する。
(3) 模擬口頭試験などでトレーニングをつむ。
- (1) 模擬口頭試験などでトレーニングをつむ。
- 上記についてのポイントは3点あります。
- 添削やアドバイスなど、第三者の目でより高い視点で見てもらう
第三者の目は客観的ですので、見落としていた穴を見つけてくれます。
また、先輩技術士など、より高度な技術力を持った視点で見てもらうと、論理的な問題点や技術的に不十分なところなどが指摘してもらえ、補強できます。
「より高い視点」がむずかしければ「第三者の目」だけでもいいので、とにかく誰かに読んでもらってアドバイスをもらいましょう。
ただし、既技術士の中には技術的体験論文と従来の「経験論文」を同じように思っている人が少なからずいます。人間誰しも自分の経験が第一になってしまいますから仕方がないのですが、そういう人の添削はかえって逆効果になりかねません。
「技術的体験論文はプレゼンツール」ということを理解してくれている人、あるいはまるっきりそういうことに関して真っ白な人に見てもらったほうがいいでしょう。
- 技術者倫理の理解を深める
これが結構大事です。技術者倫理はわかったようなわからないようなところがあるので、勉強量を重ねても自信につながりにくいのです。
やはり明快な説明を受けるなどして、言葉面でなく本当に理解することが大事です。
サイトにもできるだけわかりやすく説明ページを設けますが、講習会を受けるのも効果があります。
- トレーニングをつむ
「こう聞かれたらこうしよう」などと頭で考えていてもそのとおりにはなりません。
即答しなければならない口頭試験では、頭の回転が止まったら万事休すです。
避難訓練と同じで、本番でパニックにならないための一番のクスリはトレーニング、つまり訓練です。
受験者同士のロールプレイや、組織の人でも家族でも誰でもいいので試験官になってもらっての模擬面接などでどんどん鍛えましょう。
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●総監部門
- 筆記試験対策(択一問題)
- 択一問題は、青本に書かれている総監技術を身につけること、これが基本です。
青本以外から出題されることも多くなってきましたが、それでも青本をしっかり押さえておけば十分得点できます。
- 青本は理解に時間がかかるので、早めに取り組みましょう。
なお、PMPさんの「青本徹底ガイド 即戦力「技術士総合技術監理部門の技術体系」を学ぶ」は青本の内容がコンパクトにまとめられているのでお勧めです。副読本というより、こちらを主にしたほうが効果的に勉強できると思います。
また、同じくPMPさんの「技術士総合技術監理部門完全突破 総監虎の巻」は、第2章の「総合技術監理技術体系の解説」が総監を理解する入り口として最適です。
さらに、資料Aの「総合技術監理部門の技術体系 内容構成」は、キーワードが表でまとめられており、勉強や過去問題演習のチェックリストにもなるので、効率よく勉強が進められます。
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- 筆記試験対策(記述問題)
- 総監は、「総監の頭」になれるかどうかが勝負です。従来の経験論文でよく見られたものが、
- 総監技術を勉強せず自分勝手に解釈している。そもそも総監技術の知識がない。
- 総監の知識はあるのだが、総監そのものが理解できていないので、使いこなすことができない。
というパターンでした。総監試験で評価されるのは総監リテラシー、すなわち総監技術を知っていて、使いこなすことができるかどうかです。言い換えれば総監専門知識と応用能力です。
これがクリアできれば、ほとんどの受験生は既技術士なのですから文章力やプレゼン力はあるはずなので、総監クリアは容易であると思います。
逆に言うと、合格できないのは
1.総監技術の知識が不足している。
2.総監の発想ができない。総監の頭になっていない。
のどちらかあるいはその両方であることが大部分だといえます。そして多いのが2ができない人なのです。
そしてこういう人は、知識だけはあるので択一問題の成績がよいのですが発想が総監的でないので記述問題で総監の論文が書けなかったり、表面的に答案を暗記していくしかできないので毎年ころころ変わる出題傾向に対応できなかったりすると思われます。
- 19年度以降の試験では、経験論文ではなく、課題解決能力と応用能力を問う問題が出ます。そしてそれは19年度のBCP問題でも端的に現れていたように、予想のつかないサプライズ問題である可能性が高いと思います。
こういった問題に対処するためには、青本に出てくる用語をただ覚えていたのでは駄目で、とにかく総監リテラシーを身につけなければなりません。
そのために、次のような手順で総監の勉強をされることをお勧めします。
- 青本を使って、総監技術の知識を身につける。
- トピック事例などを総監の視点で解釈し、あるべき方向について考えるトレーニングをつむ。
- 自分の職務や業務を総監的視点で見直し、課題の掘り起こしと対策について考える。
これを試験問題に当てはめれば、1.択一問題、2.記述問題、3.技術体験論文となります。この逆をやってしまっている人が多くおられます。既技術者だけに、自分の専門分野での発想からなかなか抜け出られない人も多いようです。
- 上記勉強の後、仮想事例について課題抽出整理と解決策提示のトレーニングをつむことをお勧めします。ただ仮想事例などあまり思いつかないという人もおられるかもしれません。
そういう方は、実際事例を少しアレンジして仮想事例にするという方法をとってみてください。慣れてくると、かなり実際事例に縛られない仮想事例が思いつきます。
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- 口頭試験対策(技術体験論文)
- 総監技術の知識をそこそこに身に付け、「総監の頭」を持っておれば、技術体験論文作成は難しいものではありません。(さらに言えば、総監自体が難しいものではありません)
- 基本は、
いつもやっている業務・職務管理を、
・5つの管理に整理して
・総監技術やキーワードを使って
・5W1Hに注意して
・総監的視点で見直す
ということです。
いつもやっている管理内容を総監的視点で見て、総監用語を使って5W1Hを明確にしつつ記述すれば、ほとんど合格レベルの論文が書けます。
- そしてそのためには、やはり5つの管理それぞれについて整理してみることが一番です。これまでの年変わりの問題も、あくまでこれの応用にすぎません。
それに対応できないということは応用力がないということ、つまり総監を表面的にしか理解していないということです。
- その対策としては、やはり題材・骨子整理を行うことが一番だと考えます。
具体的には、何か業務を取り上げて5つの管理それぞれについて課題・対策の方向性・具体的方策・今後のあり方を整理し、それぞれが総監的視点で総監技術を使っているかを添削指導してもらうのが一番だと思います。
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- 口頭試験対策(口頭試問)
- 従来以上に、「知識だけで総監の頭になっていない」状態でも口頭試験に進みやすくなると思われるので、逆に言えば、いかに「総監の頭」を持っていることをアピールできるかが重要ポイントになると思われます。
- 総監以外部門と同様、技術体験論文のプレゼンが考えられます。これも含めて、
(1) 添削やアドバイスなど、第三者の目でより高い視点で見てもらう
(2) 技術者倫理の理解を深め
(3) トレーニングをつむ
という3つのポイントを押さえた対策をたてることが重要と思われます。
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●全体として
総監意外部門・総監部門ともにいえることは、次のようなことです。
- 答案を用意して丸暗記して臨むよりも、時間をかけて地力をつけたほうがいい。
世のため人のために役立つ技術者たらんとすれば、そのほうがいいということも言えます。
- 技術体験論文は、早めに題材と骨子を決めて、筆記試験終了まで放っておく。
文章作成や推敲まで進める必要はありません。それよりもっと大事なことをしましょう。
- 記述問題は、模試などでトレーニングを積む。
予想問題答案を覚えるのではなく、訓練で実力をつけましょう。
- 筆記試験答案再現は確実に実行。
たとえ不出来で力が抜けてもひとふんばり。後で慌てるのはあなた自身です。
- 技術体験論文は要旨に近いイメージで。
口頭で説明するための資料です。読んで評価してもらうための論文ではありません。
- 口頭試験はとにかくトレーニング。
コミュニケーション能力・プレゼン能力を鍛えましょう。
まだ試験まで時間がある(あるいは、まだ合格を焦らなくてもいい)若手技術者(学生含む)は、日々の業務の中で
地力をつける
理論的背景を理解した上で、技術体系の中で整理。
経験を使い捨てにしない
整理、根拠付け、一歩踏み込んだ考察(発展)、視野の拡大の4ステップで。
ということを、ぜひ実践してください。これを実行できた人と、日々の仕事を受身でこなすだけに終始した人では、1年もたつと誰の目にもはっきりした差が生まれます。
そしてそれが資格取得だけでなく、仕事への高い評価、技術者としての高い意識、実力のある技術者に自然とできていく人脈などにつながり、さらなるインセンティブを生み、結果として差はどんどん広がっていきます。
理想の合格の形は、素のままで受験してスッと合格することです。今回の制度改定は、その可能性を広げたのは確かだと思います。そしてそれを可能にするのは、日々の積み重ねです。
一方、とにかくできるだけ早く合格したい(あるいはしなければならない)中堅・熟練技術者は、その豊富な経験を、技術体系の中で整理してください。
目の前の仕事をとにかく片付けてきたかもしれませんが、試験合格のためにはそれだけでは不足です。たとえ辛くとも、「勉強」をしてください。ハンドブックなどの基礎的技術文献にたちもどり、自分の経験を理論的バックをつけて覚えなおしてください。どこかで応用力の広がりを実感できれば、それがインセンティブになっていくはずです。
それさえクリアできれば、豊富な経験がある分だけ、技術者の厚みを出せるはずです。 |
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