技術士第二次試験環境部門の合格率 平成10年度以降の環境部門各科目における
合格率の推移と傾向分析を行いました。
 
提供:SC30さん

環境保全計画

年度 受験者数 筆記試験合格者数 最終合格者数 筆記試験合格率 口頭試験合格率 最終合格率
H10 151 39 34 25.8 87.2 22.5
H11 208 37 27 17.8 73 13
H12 247 24 22 9.7 91.7 8.9
H13 360 51 45 14.2 88.2 12.5
H14 460 56 55 12.2 98.2 12
H15 75 17 17 22.7 100 22.7
H16 164 30 29 18.3 96.7 17.7
H10−16 1,665 254 229 15.3 90.2 13.8


環境測定

年度 受験者数 筆記試験合格者数 最終合格者数 筆記試験合格率 口頭試験合格率 最終合格率
H10 84 20 15 23.8 75 17.8
H11 89 20 14 22.6 70 15.8
H12 107 20 14 18.8 70 13.1
H13 160 19 12 11.9 63.2 7.5
H14 183 29 24 15.8 82.8 13.1
H15 30 3 2 10 66.7 6.7
H16 61 9 7 14.8 77.8 11.5
H10−16 713 120 88 16.8 73.3 12.3


自然環境保全

年度 受験者数 筆記試験合格者数 最終合格者数 筆記試験合格率 口頭試験合格率 最終合格率
H10 141 28 27 19.8 96.4 19.1
H11 155 28 23 18.1 82.1 14.8
H12 184 32 29 17.4 90.6 15.8
H13 280 31 22 11.1 71 7.9
H14 399 46 39 11.5 84.8 9.8
H15 65 9 9 13.8 100 13.8
H16 105 12 12 11.4 100 11.4
H10−16 1,330 186 161 14 86.6 12.1


環境影響評価

年度 受験者数 筆記試験合格者数 最終合格者数 筆記試験合格率 口頭試験合格率 最終合格率
H16 88 22 21 25 95.5 23.9

注)各科目の受験者数は、合格者の受験番号と部門全体の受験者数から推定した値
  したがって、筆記試験合格率と最終合格率も推定した値

環境部門

年度 申込者数 受験者数 筆記試験合格者数 最終合格者数 筆記試験合格率 口頭試験合格率 最終合格率
H10 626 377 87 76 23.1 87.4 20.2
H11 730 452 85 64 18.8 75.3 14.2
H12 874 537 76 65 14.2 85.5 12.1
H13 1,098 800 101 79 12.6 78.2 9.9
H14 1,519 1,042 131 118 12.6 90.1 11.3
H15 256 170 29 28 17.1 96.6 16.5
H16 618 418 73 69 17.5 94.5 16.5
H10−16 5,721 3,796 582 499 15.3 85.7 13.1


各科目の最終合格率
過去7年を平均すると、3科目(環境保全計画、環境測定、環境保全計画)ともに合格率は13%前後と推定され、科目による差はあまりありません。細かく見ると、やや環境測定の合格率が低いと思われます。
むしろ年度による差のほうが大きく、3科目とも10%未満の年度から20%くらいの年度まであります。
注)各科目の最終合格率は推定値です

環境影響評価
平成16年度新設科目ですから、今回の結果しかありませんが、既存の3科目と比べると2倍くらいの高い合格率になっています。
よく、「新設の資格は合格率が高い」と言われます。確かに、そのような資格試験は多く、技術士2次試験も設立当初は今では考えられないような高い合格率でした。
このような理由としては、受験者の質の違いがあると思っています。
新設の資格はそれまでに誰も持っていません。十分な知識や経験を持ち、その資格をもつのに値する人も持っていません。資格新設当初は、そのような人たちがこぞって受験するわけですから、合格率が高いのも肯けるのではないでしょうか。

口頭試験合格率
一般に、口頭試験の合格率は90%程度と言われています。しかし、これは各全体を平均した値であり、部門・科目によっては90%よりも低かったり高かったりします。
環境部門全体としては、H11とH13に80%を割り込んでいますが、最近7年では約85%であり、最近3年に限ると全て90%以上です。
科目別に見ると、環境保全計画と自然環境保全が90%程度であるのに対し、環境測定は75%程度にすぎません。口頭試験合格率自体は年度によって多少の高低はありますが、どの年度でみても環境測定が必ず一番低くなっています。