平成8〜15年度技術士第二次試験問題(森林部門)
 ●林業・専門問題
提供:林業技術者さん

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(平成8年度出題)
T−2 次の3問題のうち1問題を選んで解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し、解答問題番号を明記し、6枚以内にまとめよ。)
   
 T−2−1 山村の振興も配慮しつつ、森林のもつ公益的機能を増進させる方策について論ぜよ。
 T−2−2 「流域管理システム」の期待されるあり方及びそれを確立するための問題点とその解決方策を述べよ。
 T−2−3 広葉樹林施業、混交林施業の得失と限界を技術的観点から述べよ。また、これらの施業を推進するために有効な方法を論ぜよ。

(平成9年度出題)
T−2 次の2問題のうち1問題を選んで解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し、解答問題番号を明記し、6枚以内にまとめよ。)

 T−2−1 林業は多様性を少なくすることで生産性を上げてきた。現在重要視されている多様性を生かした上で展開できる現実性のある林業の可能性を論ぜ よ。
 T−2−2 21世紀のなかばでは、一般的に財価の向上は期待できない。この時期の森林の取り扱い、管理手法について、人工林、天然林(さらに天然林を分けてよい。)に分けて論ぜよ。

(平成10年度出題)
T−2 次の3問題の中から1問題を選んで解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し、解答問題番号を明記し、6枚以内にまとめよ。)

 T−2−1 我が国の森林資源の現状及び林業を取り巻く経済情勢を念頭において、持続可能な森林経営を確立する方策を技術的観点から述べよ。
 T−2−2 多様性に富む森林とはどのような森林であるかを説明し、それが林業経営において持つ得失について論ぜよ。
 T−2−3 林業就業者の高齢化が進んでいるが、山村の活性化を視点において中山間地域の林業と農業の関係及び川上(山村)と川下(都市)の関係を論ぜよ。

(平成11年度出題)
T−2 次の3問題のうち2問題を選んで解答せよ。ただし、2問題のうちT−2−1は全ての受験者に共通問題とし、残りの1問題はT−2−2又はT−2−3から選択すること。(緑色の答案用紙を使用し、解答問題番号を明記し、3枚以内にまとめよ。)

 T−2−1 1992年国連環境開発会議(地球サミット)で「持続可能な森林経営」の考え方が打ち出された。その後これの達成に向けて国際的取り組みが行われているが、温帯林の持続可能な経営に関わる要因を整理したと言える、日本も参加しているモントリオールプロセスの基準・指針を説明せよ。
 T−2−2 森林整備の停滞による森林の公益的機能の発揮への影響を公益機能の種類ごとに技術的に評価せよ。
 T−2−3 里山の開発と利用を促進する方策を論ぜよ。

(平成12年度出題)
T−2 次の3問題のうち2問題を選んで解答せよ。ただし、2問題のうちT−2−1は全ての受験者に共通問題とし、残りの1問題はT−2−2又はT−2−3から選択すること。(緑色の答案用紙を使用し、問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

 T−2−1 林業技術者として次の世代に果たすべき責務は、森林の生態的健全性を確保することである。生態的に健全な森林の要件について記述するとともに日本の森林の健全性を高める技術的方法について論述せよ。
 T−2−2 「持続可能な森林経営」という国際的な枠組みを支援する森林の認証制度が民間で始まっている。この認証制度の種類とそれぞれの概要を述べ、日本でのこれらの認証制度導入の問題点と今後の対応について論述せよ。
 T−2−3 里山地帯等集落の近郊に多くみられる広葉樹二次林の成立した背景と今後の取り扱い技術と利用方法について述べよ。

(平成13年度出題)
T−2 次の3問題のうち2問題を選んで解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し、問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ5枚以内にまとめよ。)

 T−2−1 日本における森林生息獣類による農林業被害について、加害する獣類とその被害の特徴を述べ、そのうち2例について対策の現状を解説せよ。
 T−2−2 森林の緑のダムとしての機能が近年大きくクローズアップされてきた。森林の持つ水源かん養機能を把握する方法について、モデル流域を想定して記述せよ。
 T−2−3 造林における代表的な更新促進方法を5例挙げ、そのうち2例について作業内容と標準的な適用例を述べよ。

(平成14年度出題)
T−2 次の3問題のうち2問題を選んで解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し、問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ5枚以内にまとめよ。)

 T−2−1 里山をはじめ森林地域への人々の入林機会の増加とともに森林火災の発生件数も増加傾向を示している。森林火災発生に至る誘発条件及び防止・対策技術等について、具体例を挙げつつ述べよ。
 T−2−2 森林の公共財的な価値が高まる一方で、その管理のあり方を巡って多くの考え方が交錯している今日、様々な立場の人々の参加による合意形成の必要性が求められている。森林管理上の合意形成の意義及びその望ましい姿について、具体例を挙げつつ述べよ。
 T−2−3 森林が火災、台風、皆伐などの大きな攪乱を受けた後、遷移段階又は林分の発達段階に伴い林分の構造と機能は一般的にどのように変化するかを記し、それに基づき主な機能を発揮させるためにどのような森林管理が望ましいと考えられるかを述べよ。 

(平成15年度出題)
T−2 次の3問題のうち2問題を選んで解答せよ。(緑色の答案用紙を使用し、問題ごとに用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)

 T−2−1 今後の森林施業の方向として、複層林施業が重視されているが、それを推進するに当たっての留意点を述べよ。
 T−2−2 現在の山村の状況に照らして、木材生産を含む森林の多様な機能の発揮のために誰が森林管理を担っていくかは重要な問題である。今後の森林管理
の担い手について述べよ。
 T−2−3 森林には多くの環境保全機能が備わっているが、そのうちの土砂流出防止機能について述べよ。