循環型社会について [新5  青い炎 2004/05/20() 20:55 [37]

 

最近、槌田敦教授や武田邦彦教授のリサイクル批判の本を読んで、何がなんだかわからなくなりました。さらに不法投棄やリサイクルの実態を描いた『産廃コネクション:石渡正佳著』などはかなり衝撃的でした。資源の消費を抑えるためのリサイクルですが、現在においても大量に車や電化製品さらに住宅やマンションやビルが出来ていますが、本当に資源の消費が抑制されているのですかね。

トヨタ自動車など一社で一年に600万台の車を生産していますが、その大量の自動車がリサイクルされたとして、シュレッダーダストの需要なんてそれほどあるのでしょうか?これから大量にはじまる昭和40年代のビルの解体に見合った再生路盤材の需要なんてあるのだろうか?リサイクルにまわった廃棄物に有害物質が混入した場合、再生品にはそのまま有害物質が混入してしまうようですが、それでいいのでしょうか?

実は考えがまとまっていないのですが、議論すれば少しは考えがまとまってくるのかなと思った次第です。テーマは『リサイクルは本当に環境によいのか?』です。

 

P&B 2004/05/20() 21:21 [38] 

リサイクルやLCAについては、安井至さんが客観的に捉えていると感じています。安井さんの科学技術者としてのスタンスは、とても好きですね。

http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/AruAruRecycle.htmあるある大事典のリサイクル

http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/NoRecycle.htm「リサイクルしてはいけない」武田邦彦著

トップは下のですが、面白いテーマや切り口がいっぱいで、目を通すのも時間かかるけど、検索エンジンついているし、どうぞ覗いてみて下さい。

http://www.yasuienv.net/市民のための環境学ガイド

他には、エントロピーとかを考えると、あるべきリサイクルがどういうものか、あるいは3Rに対する基本的な評価はわりと明白だと思いますけど、どうでしょう?

しかし、それらを数値化して表現しようとすると極めて複雑・不確かになってきて、いろんな言い分が出てきてしまう。それから実践までの道のりの険しさが問題。ペットボトル捨てて、リターナブルガラスビン、使えますか?

 

ガン 2004/05/20() 23:40 [42] 

 「リサイクルは本当に環境に良いのか?」と問われると考えてしまいますが、盲目的にリサイクルを唱えることには反対です。リサイクルはバージンマテリアルの消費を抑える効果はありますが、大量生産・大量消費を抑える手段にはなり得ません。

また、製造過程の消費エネルギーを考えた場合、バージンマテリアルで作った方が省エネかもしれません。だからといって「ペットボトルを捨てて、リターナルガラスビン、使えますか?」と問われるとやはり考えてしまいます。

このように考えると、あまり思いつめずにバランスよく3R(4R?)を使い分けるということでしょうか。ただし、リサイクルよりリユース、リユースよりリデュース、リデュースよりリフューズという気持ちは持っておく必要があると思いますが。

ある小学校でリサイクルについて教えていた先生が子供たちにこう言ったそうです。「誰がアルミ缶を多く集めてくるか競争だ。」A君は早速家に帰ってビンビールを飲んでいた父親に言ったそうです。「お父さん、アルミ缶はリサイクルできるから環境に優しいのだよ。缶ビールに代えてよ。」お父さんはかわいい子どもの頼みにしぶしぶ割高の缶ビールに代えたそうです。

先生が間違ったことを教えたとは思いませんが、言葉足らずがもたらした笑えない笑い話です。

 

天馬 2004/05/21() 12:21 [51] 

「リサイクルは本当に環境によいのか?」いいものもあれば、悪いものもあるとしか言えないでしょう。LCAで判断せざるを得ないですが、完成された手法ではないですよね。

「ペットボトルを捨てて、リターナルガラスビン、使えますか?」判断にあたり、LCAもですが、外部不経済の内部化をした価格の設定も必要だと考えます。(バージン課税が不可欠でしょう。)

私は、一升入りの焼酎の紙パックを買うときに非常に悩みながら買っています。(LCAでは一升瓶より悪かったはずですが、だいぶ安いので・・・。)

 

パチスケ 2004/05/21() 13:07 [53] 

パチスケです。私も、ここ1年ぐらい、安田先生のHPで、色々と情報を仕入れて、自分なりに消化しようとしております。だからといって「ペットボトルを捨てて、リターナルガラスビン、使えますか?」と問われるとやはり考えてしまいます。

私(と妻)は、ジュースが余り好きではないので、醤油、みりん等のペットボトルを除くと、二人で1年に数本しかペットボトルを買いません。そのため、私自身は、ペットボトルを捨てても全く構わないのです。というか要りません。

しかし、醤油等はペットボトルの方が使いやすいし、ご老人や女性にとっては、ガラス瓶の醤油は重たいとは思います。一方で、まだ子供は居ないのですが、子供ができたらおそらく使い捨ての紙おむつを使うでしょう。これは、水分量が極めて多く、廃棄物としてはかなり負荷のかかるものです。このリサイクルもメーカーは視野に入れ始めたようですが、今私に、布おむつを使えと言われても、なかなか実践するのは難しいです。

とにかく、人それぞれ何かしらの環境負荷を与えているのは事実だと思います。人それぞれ生活スタイルがありますので、どの負荷は良く、どの負荷が悪いとは一概には言えませんし、この今の便利な生活を変えていくことにつながるので、なかなか解決策は無いとは思います。まあ、それこそ、(環境)技術士の仕事かと思いつつ、日々仕事と二次試験勉強に励んでいるところです。

 

魔法使い 2004/05/21() 14:15 [55] 

初歩的質問で申し訳ありませんが、教えてください。

@     スチール缶とアルミ缶ではどちらが、環境への負荷が少ないのか?

A     リターナブルガラスビンの使用が減っているのは1)紙パックのほうが安い。2)重くない。3)割れない。4)場所を取らない。と言うことが原因か?

B     紙など燃やせるものでごみ発電資源として利用すれば、一概に否定はできないとする意見はないのか?あるとしてその評価は?

C     分別して燃やす、分別して埋めるということにプラス点を与えるという考えはないのか?

D     ごみ発電の場合、純粋分別では温度が上がらず、ダイオキシンが発生するので、温度をあげるため、一割程度は、ペットボトルなどを混ぜると聞いたが、そうした使い方をした場合、ペットボトルのトータルコストはどのように評価するのか?

 

APEC 2004/05/21() 15:15 [56] 

私の市では、ようやく紙ごみとその他の燃えるゴミとの分別が近く実現することになりました。紙ごみは燃えにくいので焼却施設泣かせですが、「え?紙のほうが燃えやすいのじゃないの?」という認識の人のほうが多いようで、なかなか啓発も進みません。

私の市の場合、PTAの資源回収で新聞・紙・ダンボールに補助金を出しています。業者買い取りがkgあたり2円、補助金が3円で、合計5円です。

昨年、「もう1回多く資源回収ができないか?」と市から言われました。「クリーンセンターの補修費を思えば、補助金を1回分余計に出したほうがずっと安い」そうです。こういった自分の身近なところにあるごみ問題を、市民レベルで理解することって結構大切なんじゃないでしょうか。またまた議論を脱線させてしまったかな?

 

魔法使い 2004/05/21() 16:24 [60] 

APECさんの話は生活感があって、わかりやすいですね。APECさんが活動しているPTAの回収活動は、分別収集が徹底しているので、その後の処理がしやすく、焼却炉も傷めにくいので、トータルでお徳ということですか?合計5円と言うのは市の予算がキロ当たり5円と言う意味ですか?追伸、紙はその他の燃えるゴミに比べてなぜ燃えにくいのか、教えてください。もともと紙は重ねると燃えにくいのはわかりますが、そういった自覚はあまりありませんでした。私は紙を@新聞紙、A雑誌、B広告紙に分けていますが、@はリサイクル、Aは焼却、Bは焼却のためでもあるのでしょうか?

 

APEC 2004/05/21() 17:23 [65] 

魔法使いさん、キロ5円=業者買い取り2円+市の支出(補助金)3円という内容です。

ちなみに、資源回収で年間200万〜300万円ほどを市内全小学校で上げていると思われます。つまり400600トンですね。年に2回やるので、1回あたり市は60万〜90万出していることになります。これを何年か積み上げるより、紙ごみを燃やし続けた場合の焼却施設のメンテ費用のほうが高くつくということですね。紙ごみが燃えにくいのは、まさに「重なるから」だそうです。

ところで私の市の紙ごみ対策ですが、キロ5円での買い取り対象を個人にも拡大し、現金でなく地域通貨で貯めておき、中心市街地商店街での購買、市の行政サービス、イベントでのゲーム券、市営入浴施設の利用料などに利用してもらうという案を出してあります。検討に入ってくれるかな?

 

ガン 2004/05/21() 18:45 [67] 

APECさん、さすがですね。その提案はPTAという立場で行ったのですか?それとも個人?

 

青い炎 2004/05/21() 21:21 [69] 

APECさん、私が気になるのは回収された紙の行方です。運搬して、分別して(この分別作業は大変らしい)、再生紙を作ったとしても、当然売れ残ります。そうすると、ここでも税金を投入して再生紙を安くして利用を促すしかないと思われます。私は、なんとなくこういう自然法則を無視した無理やりリサイクルについて、危うさを感じます。

まず、古紙回収率が上がっているのに、紙の生産量が全く減っていないのはなぜなのでしょうか?リサイクルによって、結果としてバージン紙の生産量が減らなければ、意味がないと考えます。この視点がなければリサイクルのためのリサイクルになって結果的に環境にはよくない結果とならないだろうか、と心配になります。

次に、古紙に含まれる毒物除去の方法をなんとかしないと本当にやばいのじゃないかと思います。環境ホルモンなど微量でも人間に影響を及ぼすことが分かってきているのに、リサイクル品を推進するのは危険な香がしますね。現在再生紙から再生紙はできないのですよね(もしかしたらすでに新技術が開発されているのかな)。

もし、再生紙から再生紙へのリサイクルが可能になれば、毒物の生物濃縮みたいなことがリサイクル品に生じるのじゃないかと思います。魔法使いさんがあげていた、紙は燃やしてゴミ発電に使う方が環境によいという考え方も検討されて当然だと思います。

すべての町がリサイクル率を誇るのではなくて、バージン紙の消費量を減らしたことを誇るようになることが、大切じゃないかと思っているのですが、正直リサイクルはよくわからないですね。

 

APEC 2004/05/22() 10:28 [87] 

ガンさん、「PTA代表の自分」として発案したものです。私たちのPTAは「持ち帰って意見を聞いて・・・・」はできるだけ避けて、代表の立場で代表たる自分の思うところで意見を述べることを申し合わせています。

青い炎さん、単純にはメリット・デメリットですね。焼却施設の超寿命化を考えたとき、紙は「燃えないごみ」くらいに考えたほうがいいのです。そしてその「燃えないごみ」をどうするかというと、コストをかけて燃やすか、埋め立てるか、リサイクルするかということになります。経済性・環境インパクトなどを総合的に勘案して、リサイクルするのが、一番よい(メリット/デメリット比が大きい)ということだと理解しています。

なお、バージン紙使用量が減らないのは、紙の消費量全体の伸びとリサイクル紙がコスト高であるためだと考えます。後者については、「コスト」を購入費だけで考えるかどうかという問題があり、ここがポイントだと思います。前者については悩ましい問題です。コンピュータの発達は、紙の使用量を激増させました。この皮肉な結果をいかに解消するかが問題ですね。

結局のところ、「ごみ」というものは、燃やす、埋め立てる、リサイクルのどれかということになります。また、「燃えるごみ」と「燃えないごみ」の境界は状況、特に燃焼温度に応じて変化します。

RDF焼却炉はプラ類など何でも燃やせますが、当然コストがかかります。しかし1400度を保つのが大変です。私の市のクリーンセンターはRDFではありませんが、ダイオキシンを飛ばす800度を保つのに四苦八苦しています。温度を上げるのにいろいろ添加しないといけないそうです。紙ごみは燃えにくく温度を下げるというのが、紙ごみを燃やしたくない最大の理由です。

「燃えるごみ」と「燃えないごみ」ではなく、「どんなごみなら燃やせる施設を自分の自治体は持っているか」を知るべきだと思うのですが・・・・