RCCM資格試験(H17年度)問題4−2 推定正解および解説は、臨時掲示板での議論を元に作成しました。
補足・疑問等ありましたら、
メールでご連絡ください。
= 農業部門 =
問題と推定正解および解説 最終更新:2006.10.20

1. 畑地かんがいにおける必要な計画用水量を求める際の検討手順として、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. ほ場単位用水量→粗用水量→純用水量→畑地かんがい用水量
b. 純用水量→粗用水量→ほ場単位用水量→畑地かんがい用水量
c. 粗用量→純用水量→ほ場単位用水量→畑地かんがい用水量
d. ほ場単位用水量→純用水量→粗用水量→畑地かんがい用水量


推定正解:d
農業土木ハンドブック参照


2. 有効雨量の説明として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 水田では田面貯留可能量を上限としている。
b. 水田用水量計画では、5〜80mm の日雨量の80%程度を有効雨量とすることが多い。
c. 畑地では、算出において5mm/day 未満を無効とし、それ以上の降雨の70%を有効雨量とすることが多い。
d. 畑地では、有効雨量率は雨量、降雨強度、土壌の浸透性などにより異なる。


推定正解:?



3. 降雨強度の算定に用いる確率降雨強度式について、特に関係ない式をa〜d のなかから選びなさい。

a. タルボット式
b. シャーマン式
c. ラショナル式
d. 久野・石黒式


推定正解:c
a,b,dは確立雨量強度式(農業土木ハンドブック参照)


4. 土圧公式の分類と適用について、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. ボックスカルバート等移動変形を伴わない構造物についてはランキン土圧公式が用いられる。
b. フルーム水路等変形のみを考慮する構造物については、ランキン土圧公式又は、クーロン土圧公式が用いられる。
c. 擁壁など移動変形を伴う構造物については、クーロン系試行くさび法が用いられる。
d. 埋設構造物に作用する鉛直土圧は、鉛直土圧公式又は、マーストン公式が用いられる。


推定正解:a
ボックスカルバート等移動変形を伴わない構造物←静止土圧


5. 農業用パイプラインシステムの設計手順として、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 設計流量、設計水圧の設定→路線選定→構造設計→水理解析
b. 設計流量、設計水圧の設定→路線選定→水理解析→構造設計
c. 路線選定→設計流量、設計水圧の設定→水理解析→構造設計
d. 路線選定→設計流量、設計水圧の設定→構造設計→水理解析


推定正解:b
農水の標準設計指針


6. 農道(平地部)の計画交通量( 1,500 台/日以上4,000 台/日未満)により、車道幅員を6.0m(2車線)で計画した。道路区分として正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 第3種2級
b. 第3種3級
c. 第3種4級
d. 第4種3級


推定正解:b
2級は、4000台以上なので×
3級は、1500以上4000台未満 標準車道幅員3.0mで○
4級は、1500以上4000台未満 標準車道幅員2.75mなので×
第4種は、都市部であるため×



7. 平成13 年時点における我が国の基幹農業水利施設のうち、基幹的農業水路の総延長として、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 約45,000km
b. 約55,000km
c. 約65,000km
d. 約75,000km


推定正解:a
4,3000km程度


8. 平成16 年時点における我が国の農業就業人口として、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 約160 万人
b. 約260 万人
c. 約360 万人
d. 約460 万人


推定正解:b
H15年度の白書では290万人程度


9. 蒸発散量の算定方法として、関係ないものをa〜d のなかから選びなさい。

a. ソーンスウェイト法
b. ブラネイ・クリドル法
c. ペンマン法
d. シャーマン法


推定正解:d
前出問題3:降雨強度式の算定式


10. 土壌水の説明として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 自由水とは液体として自由に動きうる水である。
b. 無効水分はpF が高いために植物が完全に吸収できない水分である。
c. 約4.2 pF 値を永久しおれ点という。
d. 4.2 から7.0 pF 値の間の水分を一般的に植物は吸収する。


推定正解:d
永久しおれ点(Pf=4.2)以下の水分は、有効水分(TRM)、永久しおれ点以上の水分は、吸湿水といい作物に利用されない。


11. 我が国における乾田状態での代かき用水量の一般的目安として、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 50〜120mm
b. 100〜 180mm
c. 150〜 230mm
d. 200〜 280mm


推定正解:b



12. 農林水産省所管の農業農村整備事業ではない事業をa〜d のなかから選びなさい。

a. 畑地帯担い手育成事業
b. 農用地再編開発事業
c. 中山間地域総合整備事業
d. 総合農地防災事業


推定正解:a
b,c,dはNN事業(農業土木ハンドブック参照)


13. 農用地の造成方法でないものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 山成畑工
b. 斜面畑工
c. 階段畑工
d. 等高線畑工


推定正解:d
a,b,cは畑地の造成方法(農業土木ハンドブック参照)


14. 潮位の高さの順位について、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 既往最高潮位>基本水準面>平均満潮位>平均海面>平均干潮位
b. 既往最高潮位>平均満潮位>平均海面>基本水準面>平均干潮位
c. 既往最高潮位>平均満潮位>基本水準面>平均海面>平均干潮位
d. 既往最高潮位>平均満潮位>平均海面>平均干潮位>基本水準面


推定正解:d



15. ダムを設計する場合の基本事項として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 必要な貯留機能及び取水機能を確実に発揮できるように設計する。
b. 堤体及び基礎地盤は、力学的安定性を長期的に確保できるように設計する。
c. 完成後、容易かつ合理的な維持管理が可能となるように設計する。
d. 周辺地域の環境との調和が少々損なわれても経済性を重視して設計する。


推定正解:d
経済性も重要だが周辺地域の環境との調和も重要


16. ポンプ場の基本設計において定めるポンプ場が備えるべき具体的な機能に関する条件として、関係ないものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 吸水位及び吐水位
b. 実揚程
c. 用排水量
d. 建屋の形式


推定正解:d
a,b,cが基本設計の内容、建屋は詳細設計(農水の標準設計参照)


17. 開水路の流れのうち、「水深や流速が時間的には変化しないが、場所によって変化する流れ」を示すものとして、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 不定流
b. 定流
c. 不等流
d. 等流


推定正解:c
基準書水路工に同じ文章


18. 粗度係数(標準値)について、正しいものをa〜d のなかから選びなさい。

a. コンクリート(現場打ちフルーム) 0.015
b. コンクリート(既製フルーム類) 0.016
c. コンクリートブロック積 0.017
d. 塩化ビニール管 0.014


推定正解:a
土地改良事業計画設計基準に記載


19. 土質力学に関する事項の説明として、誤っているものをa〜 d のなかから選びなさい。

a. 含水比とは、土に含まれる水分の質量をその土の炉乾燥質量で割り百分率で表した値をいう。
b. 単位体積当たりの土の重量を密度と言い、湿潤密度や乾燥密度がある。
c. 骨材又は土などの粒状体は、一般に大小の径の粒子が混在しており、この粒子の粒径分布状況を粒度という。
d. 土が液体の状態から塑性状態に移るときの境界の含水比を塑性限界という。


推定正解:d
dは液性限界


20. ため池における設計洪水流量に関する説明として、誤っているものをa〜d のなかから選びなさい。

a. 設計洪水流量はA項流量を用いる。
b. 設計洪水流量はB項流量を用いる。
c. 設計洪水流量はC項流量を用いる。
d. 設計洪水流量は、A項、B項、C項流量のうちの最も大きい流量とする。


推定正解:d?