全体として 〜試験全般に関すること〜
最終更新:2010.08.03

1.試験をよく知り、得点計画をたてよう
2.問題1は、合格論文を作るコツを押さえよう
3.問題2は、毎年同じような問題が出るので、過去問題をしっかりと
4.問題3は、テーマを絞って答案を作っておこう
5.問題4−1は、やや得意分野・やや不得意分野に集中した勉強を
6.問題4−2は、技術指針基準類・類似試験対策資料で勉強を
7.午後の解答順序をよく考えよう
8.今年で合格してしまおう!

        ◆より詳細・具体的な試験対策の解説は書籍「RCCM合格法」に掲載しています。
2010年度版は10月初旬刊行予定。こちら
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1.試験をよく知り、得点計画をたてよう
RCCMの問題構成および推定配点は、以下のとおりです。※配点はあくまで推定です。合格基準は平成15〜16年度試験での基準です。
問題番号 問題内容 解答形式 問題数・記述量 割り当て時間 推定配点 合格基準
経験論文 論述 2,400字、B4答案用紙4ページ 2時間
10:00〜12:00
35〜40 各問題50%以上
and
総合得点60%以上
一般知識 択一(四択) 40問 4時間5分
13:10〜17:15
20(@0.5)
管理技術 論述 1,600字、B4答案用紙2ページ 25〜30
4−1 基礎技術 択一(四択) 20問 10(@0.5)
4−2 専門技術 択一(四択) 20問中10問選択 10(@1)
問題4は4−1・4−2それぞれで50%ボーダーなのか、両方で50%ボーダーなのかはっきりしません。これまでの受験者の情報からは後者だろうと思われます。すなわち、極論すれば4−1で15問、4−2で0問という組み合わせでも合格ラインには届きます。

このような、複数問題からなり、各問題の最低ラインと、それに少し上乗せした総合得点が必要な試験は、得点計画をたてて、計画的に準備することをお勧めします。
各問題分野の得意・不得意は人によって違うと思いますが、最も一般的な作戦としてお勧めなのは、以下のような得点計画です。
  1. 平均的に取れそうな人向け
    問題番号 推定配点 目標得点 見込み点数 コメント
    35〜40 55% 19〜22 技術上・管理上の問題点の選び方、対応内容が大きくズレていなければ、取れるはずの得点。
    20 80% 16 過去問題をしっかり掘り下げ、関連知識をざっと勉強すれば、確実に取れる得点。
    30〜25 60% 18〜15 問題を予想し、押さえるべき用語・項目を使って文章を整えておけば、確実に取れる得点。
    4−1 10 50% 8 よほど経験則だけで何も勉強していない技術者でなければ、5割取れないことはないはず。
    4−2 5 専門分野の基礎テキストや基準・指針・法令等を最低限知っていれば、確実に取れる。
    (合計) 100 61
    もっともスタンダードな得点構成です。目標得点の高さは、出題内容の予想しやすさにほぼ比例しています。
    経験論文は、出題意図を大きく履き違えていなければ十分得点可能なラインです。このサイトの対策に沿い、合格論文例を参考にして論文案を作成し、一度添削を受けておけば十分でしょう。
    問題3は、答案の骨子あるいは構成を作っておけば、この程度は十分取れます。

  2. 経験論文が苦手な人向け
    問題番号 推定配点 目標得点 見込み点数 コメント
    35〜40 50% 18〜20 テーマ、技術上・管理上の問題点が適切であれば、確実に取れる。
    20 80% 16 過去問題をしっかり掘り下げ、関連知識をざっと勉強すれば、確実に取れる。
    30〜25 70% 21〜18 問題を予想し、押さえるべき用語・項目を使って文章を練り上げておけば、取れるはず。
    4−1 10 50% 8 よほど経験則だけで何も勉強していない技術者でなければ、5割取れないことはないはず。
    4−2 5 専門分野の基礎テキストや基準・指針・法令等を最低限知っていれば、確実に取れる点。
    (合計) 100 63〜62
    経験論文になるようなネタが乏しい人、経験論文のコツがつかめていない人などにお勧めの、経験論文を最低ラインでクリアする場合です。このサイトの対策に沿い、合格論文例を参考にして論文案(文章力がある人は骨子・構成まででもよい)を作成しておけば、十分得点可能です。
    問題3は、これまでの出題傾向が続く限り、ほぼ完璧に予想できます。そこで、この答案をあらかじめ作って練り上げ、あるいは覚えて試験に臨む作戦です。

  3. とにかく文章を書くのが不得意な人向け
    問題番号 推定配点 目標得点 見込み点数 コメント
    35〜40 50% 18〜20 テーマ、技術上・管理上の問題点が適切であれば、十分に取れる。
    20 80% 16 過去問題をしっかり掘り下げ、関連知識をざっと勉強すれば、確実に取れる。
    30〜25 50% 15〜13 問題を予想し、押さえるべき用語・項目を使って文章を整えておけば、十分に取れる。
    4−1 10 70% 11 過去問題や類似問題で勉強しておけば、十分可能。
    4−2 5 専門分野の基礎テキストや基準・指針・法令等でしっかり勉強すれば、十分可能。
    (合計) 100 60
    文章のねじれやダラダラ文、否定の連発など、とにかく何を言いたいのかよくわからない文章になってしまう人は、問題1・3は添削によって練り上げた上で暗記して、試験の時はとにかく暗記内容を転記するだけという状態にしておかないと、なかなか得点できません。ところが、なかなか丸暗記できなかったりします。そもそも文章が苦手な人は、文字や単語をイメージではなく記号としてしか捉えていなかったり、文章を「流れ」で捉える感覚に秀でていないことが多いので、暗記に際しても、イメージや流れでの暗記ができないため、なかなか覚えられないことが多いのです。
    そういう人は、論述問題は最低ラインに何とか到達するようにして、知識択一問題で点数を稼ぐようにします。ただ、択一問題は配点が低いと思われる一方、あるレベルから上はなかなか取れないようになっています。
    問題2は80%くらいは余裕で到達するでしょうが、それ以上は、ポカミスも考慮すると、なかなか見込めません。
    問題4−1は、広く浅い知識なので、素の実力で6割は取れないと、付け焼刃の知識では7割に持っていくのはなかなか難しいところです。
    問題4−2は、その部門の専門技術者であれば、素の実力で7割程度は取って欲しいところですが、実はこの問題が鬼門になっている受験者の方は多いようです。仕事の合間をぬって、テキストになるような本をしっかり勉強する必要があるでしょう。
    他の方法に比べれば、勉強が大変ですが、RCCMが欲しいと本気で思うのなら、ここはがんばりどころです。

得点計画は、まず素の実力を知るところから始まります。過去問題を解いてみるなどして、自分の得意・不得意を客観的に把握しましょう。
不得意な分野は、勉強しようという気になかなかなれないものです。そういう分野は最低ラインに到達すればいいと割り切りましょう。多少とも得意な分野、気乗りする分野での得点アップを狙うのが一番効果的な方法です。
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2.問題1は、合格論文を作るコツを押さえよう
いかに契約内容(発注者ニーズ)を正確に把握して、段取りよく実行したかが基本的に問われています。途中で生じたトラブルの処理能力を問われているのではないことに注意しましょう。
業務遂行上考えられる技術上・管理上の問題点を事前にきっちり把握し、高い技術力と管理力をもって工程管理し、しっかりした技術的内容の成果品を工期内に納めましたというストーリーを作ることがポイントです。
 ●技術士ほど高度な創意工夫は不要。指針基準類に従った着実な技術的対応が求められる。
 ●管理技術力が重視される。コスト・品質・工程管理のいずれかについての問題解決例をあげる。

こういった点をきちんと押さえれば、合格論文を作ることはむずかしくありません。
また、必要に応じて多少の脚色もできます。
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3.問題2は、毎年同じような問題が出るので、過去問題をしっかりと
問題2は、大部分は前年度と同様の問題が出題されます。したがって、過去問題をしっかりやること、具体的には、正解が何かわかればよいという模試的勉強ではなく、なぜそれが正解なのか、正解知識の周辺知識も含め、しっかりと勉強することが必要です。もっと具体的には、「他人に対して、各問題の正解解説ができる」程度になることを目標にします。
さらに、問題2は常識感覚で答えられる問題が多くあります。得点しやすい問題2でできるだけ得点しましょう。目標は80%です。熟年技術者諸氏には十分可能だと思います。
覚えることは
  ●RCCMのこと(受験資格・登録・求められる資質)
  ●建設コンサルタント登録
  ●入札形態(公募・簡易公募・一般の区別、プロポや総合評価方式の種類と内容)
  ●標準委託契約約款、共通仕様書
  ●社会資本整備に関する重要テーマ(コスト構造改革、IT、品質確保、CALS、ISO、環境配慮など)
  ●技術者倫理や著作権
6テーマで十分です。最低限、最初の4テーマは自信を持って答えられるようにしておきましょう。
なお、この問題は過去問題をやれば(ただし、正解知識の周辺知識も覚える)ほぼ間違いなく大丈夫です。
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4.問題3は、テーマを絞って答案を作っておこう
問題3は、
 ・前年と同じ問題と、新しい問題を組み合わせて出題
 ・同じテーマに関する問題は、基本的に何年たっても問題文が変化しない
という「法則」があります。(ただし、そうでない年もありますので1問だけのヤマ張りは避けましょう)
これに従うならば今年度は、
  ●公共事業評価・政策評価
  ●プロポーザル・総合評価方式
  ●アカウンタビリティ
  ●品質確保・業務評定
  ●コスト構造改革・構造改善
の5テーマについて勉強しておくことが適当と思われます。
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5.問題4−1は、やや得意分野・やや不得意分野に集中した勉強を
とにかく過去問をやってみましょう。その結果を採点し、自分の得意・不得意分野を把握しましょう。そしてその結果に基づき、以下の4分類を行い、それぞれに応じて対応しましょう。
  ●本当に得意な分野は勉強しない。時々実力チェックするだけ。
  ●比較的得意な分野は積極的に勉強・補強して得意分野にする。
  ●比較的不得意な分野は得点を押し上げられる程度に勉強して底上げする。
  ●本当に不得意な分野は捨てる。

実力判定→不得意分野の勉強計画・実施を繰り返し、確実に基礎知識の補充をしましょう。資料としては、大学テキスト、1級土木施工管理技士受験テキストなどがお勧めです。また、インターネットで基礎的用語を調べるのも手であります。
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6.問題4−2は、技術指針基準類・類似試験対策資料で勉強を
16年度に始まってからそれなりに年数がたち、同じ出題傾向だった部門、傾向が変化した部門など様々です。次の手順で勉強することが適当ではないかと思います。
 (1) 過去問題の掘り下げ(他人に正解解説をできる程度になる)
 (2) 過去問題出題知識の周辺知識の理解(丸暗記ではなく、理解。他人に説明できる程度を目指す)
 (3) 試験で使われそうな部分の集中勉強(数値や似たような用語など)
勉強に際しては、関連テキスト等を決めて、これで行います。専門分野の技術指針・基準等がテキストになります。(たとえば河川砂防の河川砂防技術基準、港湾の港湾基準など)
また、類似試験として技術士第一次試験専門科目一級土木施工管理技士などがあるので、これらの対策資料で勉強してみるのもいいでしょう。
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7.午後の解答順序をよく考えよう
問題番号順にやる必要はない。
わからない問題は飛ばしていけばよい。

ということは、多数の問題を短時間でどんどん解いていく択一式試験の基本です。
問題2や問題4のわかるところを一気にやる
問題3をやる問題2・4のわからないところをやる
というのが最善の順序でしょう。
問題3を全部やる問題2・4をやるというのでもいいでしょう。
問題2・4を全部やる→問題3をやるという順序では、問題2・4のわからない設問で悩んでしまうと、問題3の時間がなくなり、さらにあせりも入るのでよい解答ができにくくなります。
できる問題だけをやっておくと、気分が楽になって調子が出やすいので、その後論述問題にかかるとよいのではないでしょうか。なお、このように得意ジャンルの問題を先に片付けることで集中力が高まる「特恵効果」というのがあるそうです。
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8.今年で合格してしまおう!
15年度にこのページで次のような記述をしました。
問題4のような広い範囲の基礎知識を問う問題は、技術士第一次・第二次試験でも増える傾向にある。
国土交通省の傘下にあるRCCMは、文部科学省の技術士に対抗しようとしているという話もあり、国家試験化をめざしているとも言われる。
このため、今後試験のレベルアップは確実視されるため、なんとしても今年のうちに合格してしまうんだ!という強い意志と危機感をもって合格を目指そう。
14年度の問題4新設、16年度の問題4−2追加、18年度ごろからの問題3のい出題傾向変化と、予想通りRCCM試験は着実にボリュームアップ・レベルアップしているようです。
今年で合格してしまう」という強い気持ちを持ってがんばってください。
最後に蛇足になりますが、「勉強のはかどる脳科学」というコラムを作ってみました。よろしければ参考にどうぞ(近所の高校文化祭からのパクリネタです^_^;)
●モーツァルトを聞くと頭がよくなる●
一時的ながらIQが8〜9ポイントも高まるそうです。一番効果があるのは「2台のピアノのためのソナタ ニ長調K・448」とか。

●夢は大切●
勉強には復習が大切ですが、夢は脳の復習で、海馬が必要な情報とそうでないものを分けているのだとか。
ということは、徹夜するとすべて忘れるということ?脳の復習には6時間以上の睡眠が必要だそうです。

●バイオリズム●
ホルモンの関係から、記憶力は朝〜午前中に高まるのだとか。
夜型の人がいきなり朝型に変えると「時差ボケ」状態になるので、普段から朝に勉強するようにすることが大切。
また科学的解明はされていませんが、学習効果が高まるのは金・土曜だとのこと。

●危機的学習法●
生物学的に危機的状態と判断される、「空腹」「寒い」という状態で頭は冴えるそうです。
試験当日は朝食・昼食を少なめにしたほうがいいかもしれませんね。

●特恵効果●
得意科目を極めることで、「学習の転移」という、他の科目も身につく現象が起こります。
試験でも得意ジャンルの問題を先に解くことで集中力が高まります。

●べき乗効果●
勉強量をX軸、成績をY軸にとると、グラフはべき乗になります。
つまり最初は伸びが悪いですが、ある時からググッと伸びます。
非実践的基礎知識の勉強はつらいものですが、きっとその努力が一気に開花します。がんばってください。

●初頭努力と終末努力●
心理学では何かの作業を行うときの集中力が初めと終わりに強くなることをこう呼ぶそうです。
逆に真ん中の時間が「中だるみ」。試験時間中にもあるそうです。
この対策として、60分の試験時間なら、半分の30分で終わると思い込む、あるいは「30分でここまで」と目標をたてて、試験時間を分断してとらえる練習をするなどの方法があるとのこと。

●作業興奮●
「やる気」・モチベーションは、脳の「側坐核」を刺激することで生じます。
いやいや始めた掃除なのに気分が乗ってきて、部屋をすっかり片付けてしまうのと同じで、とにかく行動を起こして側坐核を刺激するとやる気が沸いてくるかもしれません。
結局、机に向かわなければそのきっかけも生まれないということでしょうか。

参考:東進ブックス「最新の科学が教える高校生の勉強法」
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