問題4-1:基礎択一 ~土木関連技術の必要基礎知識を問う問題~
最終更新:2008.07.31

    1.問題の内容
    2.出題傾向
    3.20年度問題の対策
    4.出題が予想されるテーマ
    5.解答のコツ

1.問題の内容

  • 土木関連技術の必要基礎知識についての理解度が問われる。
  • 問題2・問題3・問題4-2ともで13:10~17:15(4時間5分)
  • 4択問題20問
  • ウェイト:推定10%(問題4全体で20%)
    ●平成14年度から新設された問題で、次のような内容の土木関連技術基礎的学力・知識を問う問題です。
    • 測量
      座標系、水準原点、誤差と精度、測量方法の手順・分類など
    • 構造力学
      力およびモーメント、解析方法など
    • 鋼構造およびコンクリート
      材料および施工に際してのコンクリートの特性、鋼材
    • 土質力学
      土の各種特性値、土圧、せん断・変形・圧密、各種試験内容
    • 水理
      静水圧、ベルヌーイ式、限界水深、定流・不定流など
    • 土木計画
      法勾配、基礎形式、トンネル、コンクリート打設機など基礎的な知識
    • 数学等
      組み合わせ、単位、微分、2進法など
    • その他
      土木史、情報、環境、信頼性など
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.出題傾向

最近3年間の問題内容を比較してみました。
出題分野 問題番号と問題内容 コメント
平成17年度 平成18年度 平成19年度
①測量 トランシットの誤差 平板測量の誤差 縮尺と実寸 測量・作図等に関する基礎的な知識問題が出ている。
測量座標系 GPS測量 平板測量
②構造力学 柱上端でのせん断力 梁にかかる等分布荷重のたわみ変形図 梁にかかる集中荷重の反力 大学の構造力学で真っ先に習うような基礎的問題。
矩形断面の断面二次モーメント 片持梁先端集中荷重のモーメント図 門型ラーメン集中荷重の曲げモーメント図 縁のない技術者には難問?
門型ラーメン柱上端の曲げモーメント図 断面二次モーメントが最も小さい断面 単純トラス桁の引張部材
③鋼構造コンクリート 鋼材のリラクセーション スランプ試験の目的 プレストレスコンクリート コンクリート2問、鋼構造1問。
鉄筋コン計算上の仮定 スターラップの役目 コンクリート構造の劣化 コンクリートに関する基礎知識一式が必要。
鋼材の性質 鋼構造の特徴
(道路) 各種舗装の特徴 17年度のみ出題。
④土質力学 地質図の情報 液状化現象 粘土のせん断強度計測試験 問題レベルはごく基礎的だが、土質全般にわたって出題。
土の圧密 土圧・せん断・圧密 土の分類
標準貫入試験の定義 土質用語 沖積砂質土の表記
⑤水理 等流水深・限界水深 静水圧の性質 ベルヌーイ定理 水理工学の基礎レベル問題。
管路の損失水頭 せきに作用する水圧 流速(マニング式)
流出量計算手法 長方形断面水路の潤辺・径深 流域からの流出量
⑥施工管理 溶接の種類 鋼管杭腐食条件 掘削機械 出題内容に年度ごとのばらつき・偏りあり。
長大支間橋架設方法 ネットワーク式工程表 地盤改良工法
⑦数学等 2進法 補助単位(ナノ) 単位換算 高校数学レベルだが、忘れている人は多い?
最小公倍数 公約数 自然数の2乗和と和



情報 ネット著作権 電子納品要領 H17は基礎知識、H19は実用知識
ネット知識
環境 大気汚染環境基準項目 H19に3年ぶりの出題
信頼性 フールプルーフ H18のみスポット出題
分野にもよりますが、問題レベルは大学で習う内容の中でも基礎レベルです。
工学系大学へ行っていない(あるいは行ったけれど忘れている)人、自分の専門分野以外の分野の知識が乏しい人、先輩・上司から教えてもらったことを基礎理論(なぜそうなっているか)を学ばず丸暗記してきただけの人は、50点取れないということもあるかもしれません。
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3.20年度問題の対策

管理技術者として、最低限の広い知識または技術的知見を持っているかということが問われる問題です。
全20問中、18問はおおむね出題ジャンル・出題内容とも一定しています。基本的には、工学系大学で習得する知識のうち、基礎的部分に徹して出題されている感覚です。特に構造力学と水理工学はその傾向が顕著です。
ジャンルは一定なのですから、過去問題を中心にジャンル・内容を絞り込んで勉強し、出題範囲がやや広がったり、出題傾向を変えてきたりした場合に備え、補強していくという勉強方が妥当ではないかと思います。
問題レベルとしては、2級土木施工管理技士試験と同等程度ではないかと思います。
そこで、次のようにして勉強していってはいかがでしょう。
  1. 過去問題で実力チェック
    RCCMの過去問題、テキスト「RCCM」の模擬問題、2級土木施工管理技士試験の過去問題などもありますので、そういった問題を集めて解いてみましょう。

  2. 不得意分野の抽出と補充勉強
    この問題で失敗するとすれば、基礎知識が偏っているとか欠けている分野がある場合です(全体に得点があげられない人は、RCCM試験を受けること自体に問題がある)。
    不安のある分野を抽出し、工学系大学テキスト2級土木施工管理技士対策本などで勉強しましょう。

  3. PDCAサイクルで効果的な勉強を
    やみくもに勉強しても効果はなかなか出ません。
    不得意分野など重点的勉強計画→勉強実施→実力判定→不得意分野抽出という、計画・実行・判定・処置のPDCAサイクルを繰り返し、効率的に合格レベルの実力を身につけていきましょう。
    サイクルは、試験まで3ヶ月以上あるときは1ヶ月程度、1ヶ月前までは2週間程度、1ヶ月前からは1週間程度のサイクルがいいと思われます。

  4. 過去問題の出題ジャンル・内容に重点を置いた勉強を
    問題傾向が比較的決まっているので、その事項に重点を置いて勉強します。
    その上で、出題ジャンル・内容がほぼカバーできたら、その周辺分野もカバーしていきます。2級土木施工試験出題内容が参考になるでしょう。
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.出題が予想されるテーマ

過去問題やテキスト「RCCM」問題集などを参考に、分野別に出題テーマを予想してみました。
  1. 測量
    測量実務の基本的事項を押さえておきたいところです。測量の基礎知識は、たとえばこちらで閲覧できます。
    知識としては、東京湾平均海面・日本水準原点・座標系・測地系など(参考例:こちら、測量手順、GPS(参考例:こちら・リモートセンシング、数値地図・GISなどを押さえておきたいところです。
  2. 構造力学
    いつも3問出題されており、重要分野です。断面二次モーメント式やモーメント・せん断力分布などを押さえておきましょう。
    わかりやすく、教科書代わりにいいと思うサイトはこちらです。
  3. 鋼構造コンクリート
    鋼構造は鋼材に絞ってもいいでしょう。
    コンクリートは、基礎知識はこちらで見られます。また、コンクリート標準示方書も参考になります。こちら
  4. 道路
    17年度新しく1問だけ出題されましたが、今後も出題される保証はありません。
    道路に関する技術的知識は細かい記憶事項が数多くあるので(たとえばこちらしばらく様子見でもいいかと思います。
  5. 土質力学
    3問出題の重要分野です。重さWと体積Vによる土の物理特性の理解や圧密(参考例:こちら)、土圧(参考例:こちらを中心に知識を確認してください。
  6. 水理
    3問出題で、水理工学をしっかりやっておけば大丈夫です。ベルヌーイ式、流体に関する各種知識、マニング式・ストークス式・ダルシー・ワイスバッハ式など、ダルシー則・フック規則など。(参考となるサイト:こちらなど)
  7. 土木計画
    施工管理全般(参考例:こちら、統計管理など。熟練技術者ならば常識感覚で解けると思います。
  8. 数学等
    基本的には高校数学を復習しましょう。一次試験基礎科目対策(参考例:こちらも参考になるかもしれません。
    また、2進数はこちらにまとめてあります。
  9. その他
    • 土木史
      もう数年出ていないので、出ないものと思っておいていいでしょう。
    • 情報
      3年間出ていて、18年度は出ませんでした。このままなくなるかもしれませんが、現代技術では重要分野なので、ネット用語をざっと勉強しておきましょう(参考例:こちら)。
    • 環境
      16年度に出題されただけでしたが、地球環境を中心に、廃棄物リサイクルなどを勉強するといいと思います。
      廃棄物(特に産廃)の分類、マニュフェスト、バーゼル条約など建設環境分野の勉強をしておきましょう(参考例:こちら)。
    • 信頼性
      18年度、「今年度も、新分野の追加はあるかもしれません。あるとすると、施工管理(土木計画とまとめて?)あたりではないかと思われます。」と言っていましたが、まあ近いものが出ました。
      こういったものやフェールセーフ、リスク管理などは出る可能性の高い分野ではあります。余裕があれば勉強するに越したことはありません。
    情報を除き、技術士第一次試験基礎科目の「技術連関」分野からの出題と思っておいてもいいような内容ですから、こちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
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.解答のコツ

  1. 問題用紙に○をしてから写す。何度も直さない。
    問題用紙に○×や選択○をどんどんしていって、最後に解答用紙に写す。
    わからない選択問題を何度も見直して悩んでいると、アツくなって思考がヘンな方向に行き、間違った答えに直してしまうことのほうが多いらしい。

  2. 次のような手順でやると効率がよい。
    1. 自信があるものは二重丸にして、一切見直さない。後で解答用紙に転記するだけ。
    2. これかな?と思うけれどいまいち自信がないものは一重丸(または?つきの丸)にして、問題Ⅱ-2を全部やった後で見直す(問題Ⅲの後に回すと忘れてしまう)。
    3. ぜんぜんわからないものは「?」としておいて、最後の最後にじっくり考える。
      それでもわからなかったら、他の問題の配分から予想するか鉛筆ころがしで決める。

  3. 択一問題は、「誤りはどれ?」と「正しいのはどれ?」を間違えないこと。
    最初にそのことだけで問題を分類し、番号の横に大きく「×?」「○?」などと書いて識別しておくのも手のひとつ。

  4. 誤りはどれ?問題の特徴
    1. 「~しなくてもよい」といった「責任逃れ」「怠け」的なものがアヤシイ。
    2. 「~のみ」、「~しかない」といった断定的・限定的なものがアヤシイ。
    3. 「何のことを言っているのか」に着目した場合、1つだけ違う事項の話をしている選択肢がアヤシイ。
    4. 数値にワナがあるものは、一番国交省が関心のなさそうな事項がアヤシイ。

  5. 正しいのはどれ?問題の特徴
    1. 一番まじめで誠実そうなことが書いてあるのが正しいことが多い。
    2. 一番役所風の文章(きれいな言葉がちりばめてある)のがアヤシイ。
    3. 一番短い文・一番長い文がアヤシイ。
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