問題4−2:専門択一 〜受験部門の基礎知識を問う問題〜
最終更新:2010.08.03

  1.問題の内容
  2.出題傾向および22年度問題の対策
  3.解答のコツ

1.問題の内容

  • 受験部門の専門技術知識についての理解度が問われる。
  • 問題2・問題3・問題4-1ともで13:10〜17:15(4時間05分)
  • 4択問題で、20問中10問を選択解答
  • ウェイト:推定10%(問題4全体で20%)
    ●平成16年度から新設された問題で、受験部門に関する専門技術知識を問う問題です。
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2.出題傾向および22年度問題の対策

主要部門について過去問題の内容を検討し、22年度問題対策について考察してみました。専門外の部門もあるので、内容に偏りがあることをお断りしておきます。
部門にもよりますが、出題内容は、一級土木施工管理技士試験技術士第一次試験専門科目などと重なる部分がかなり多くなっているように思います。
そこで、対策としてはこれらの受験対策資料を使った勉強が考えられます。
出題傾向がわかりませんので、全般にわたって広く浅い知識を得ておくことが必要ではないかと思います。下記を参考にしてください。
その他、各専門分野における技術指針・設計基準などが参考になると思います。たとえば河川砂防における「河川砂防技術基準(案)・同解説」、港湾における「港湾の施設の技術上の基準・同解説」などです。これらを持たずにコンサル実務ができるわけがありませんので、持っていない方はおられないと思います。万一持っておられない方は購入してください。
なお、択一問題のための勉強は、広く浅くが原則です。しっかり記憶していなくても、≒のイメージをつかんでいれば、選択肢の中から探せるものです。一つのことについてしっかり知っているよりも、いろんなことを広く浅く知っているほうが断然有利です。
特に受験部門の中で、自分が弱いと思っている分野については、「広く浅く」を実行しましょう。

また、問題レベルも、長年にわたりその分野の実務に携わってきた技術者である以上、50%正解できないことはまずない程度のものという感じがします。もし50%もわからないということであれば、経験則とマニュアル盲従だけで仕事をこなし、基礎理論・基礎知識の勉強を怠ってきたか、あるいは、ごく狭い専門分野の知識だけしかもっていないということになるのではないかと思います。そういう方にとっては、この試験は基礎知識をしっかり構築しなおすいい機会ではないかと思います。
いずれにしても、始まって年数が浅い問題なので、傾向が変わる可能性も多いにあります。ご自分が長年にわたって積み重ねてこられた技術力の中で、根拠や技術体系などがあやふやなところを整理して、スカッと体系化して頭の中に収めなおす作業を、ぜひ実行してください。
部門 H21年度の出題傾向 22年度対策
河川、砂防
及び
海岸・海洋
最近4年間で出題傾向はあまり変わりません。
基本的には、河川砂防技術基準からの出題が主体と考えて間違いありません。河川関連で11〜12題ですので、河川を専門とする技術者にはありがたい問題構成です。
「河川砂防技術基準・同解説」をテキストとして、知識体系の再整理をするのが一番ではないかと思います。問題レベルは基礎的なものばかりですので、実務に携わっていれば5点ぐらい取るのは何ら難しくはないと思います。
こちらに技術士一次試験専門科目対策として河川砂防関連知識をまとめておきましたので、参考にしてください。地すべりに関する事項も入っています。なお、ダムに関する設問は出ていないので、読み飛ばしても構わないと思います。
港湾
及び
空港
「誤ったもの探し」と「正しいもの探し」の問題数がかなり変動していますが、出題内容は大きく変わっていません。
港湾の問題は、港湾基準記載内容に集中しています。技術士試験などでは空港の出題はほとんどありませんが、RCCMは港湾・空港10問ずつです。逆に言うと、問題選択の余地が全くない状態です。
港湾については、「港湾の施設の技術上の基準・同解説」をテキストとして、知識体系の整理を行うのが一番です。かなり基礎的なレベルの問題ですので、大学の港湾工学などのテキストを使ってもいいでしょう。実務に携わっているなら5点取ることはたやすいはずです。
こちらに技術士一次試験専門科目対策として概略知識をまとめておきましたので、参考にしてください。
空港については「空港土木施設設計基準」がテキストになります。特に性能設計、ライフサイクルコスト、国際基準との整合性など最近の重要改定点をしっかり押さえてください。
道路 正しいもの探し・誤ったもの探しの比率がけっこう毎年変化しますが、出題分野はあまり大きくは変わりません。(ただし出題順は変動します)
道路構造令の様々な区分・数値その他の知識を確認するような問題が多く、大部分が誤った記述・仲間はずれ探しです。
道路構造令に定められた様々な規定、道路計画に関わる様々な用語等を理解・記憶していれば、特に問題はないと思いますが、この機会にぜひ知識体系の整理をしてください。
都市計画
及び
地方計画
出題傾向に大きな変化はなく、都市計画から集中的に出題されています。
都市計画法、市街地再開発・土地区画整理等の事業、都市交通計画の3つでほとんど押さえられます。
また、景観・環境問題やコンパクトシティに関する問題も出ています。
都市計画に関する知識を問われます。こちらに技術士一次試験専門科目対策として概略知識をまとめておきましたので、参考にしてください。
なお、練習問題として、宅建試験の問題が好適です。「Echoの宅建1000本ノック」(こちら)が特にお勧めです。
地質 地質は、土木調査から鉱山、地下水その他まで幅広いのですが、その広い分野から少しずつ、問題数を少しずつ変えつつも、律儀に各分野から出題されています。
内容も、単なる用語知識だけでなく、やや応用的知識なども出題されています。偏った知識の人は得点しにくいと思います。
非常に広い範囲からの出題であり、網羅したテキストというのはなかなかありません。土木調査関係であれば、旧日本道路公団の「土質及び地質調査要領」がお勧めです。
ご自分の専門分野を明確にし、その周辺分野とともに押さえるようにすれば、5点の得点は容易でしょう。
地質学の基礎がある人はいいのですが、そうでない人は経験則のみの積み重ねになりがちな分野です。この際、テキスト類を多く読んで、基礎知識を身につけておくと実務にも有効でしょう。
土質
及び
基礎
例年、出題傾向は大きくは変わりません。基本的には圧密沈下、せん断破壊、液状化といった「軟弱地盤3セット」について、その基礎理論、機構、実務における予見と調査解析と対策について知っていれば、かなり得点が期待されます。 土質工学系と基礎系に大きく分かれます。この分野も経験則で仕事をしている人が意外と多いので、土質特性の基礎(こちら)にまとめておきましたので参考にしてください)から学習しなおすのもいいでしょう。
文献としては「土質工学ハンドブック」、「地盤調査法」、「土質試験の方法と解説」(いずれも地盤工学会)などがお勧めです。特に土質工学ハンドブックは基礎理論に関する説明が多く、少し難解かもしれませんが、ここに記載されている内容が理解できればしめたものです。
鋼構造
及び
コンクリート
鋼構造・コンクリートともに橋が主体ですが、基礎知識を問う問題が出ます。鋼構造はより実務的内容、コンクリートは教科書的基礎知識という感じです。 鋼構造では、鋼材に関する材質表記・検査・応力に関する事項など、鋼橋に関する継ぎ手(溶接技術含む)や防腐防食・解析手法などの知識を整理しておきましょう。
コンクリートは、橋梁関連知識を中心に、一般特性知識もしっかり押さえておきましょう。伏龍さんに、コンクリート標準示方書(維持管理)の資料をご提供いただきました(こちら)。
トンネル 誤ったもの探し主体という点は変わりません。
問題内容は山岳トンネルが主体で、21年度はシールド系のトンネルに特化した問題がなくなっています。
工法選定や施工時の留意点を問う、基礎的ながら実用技術に関する問題が目立ちます。
また、近年環境に関する問題が目立つようになりました。さらに水路トンネル等も出題されます。
山岳主体で準備しておくのが適当でしょう。
「トンネル標準示方書・同解説(山岳、シールド、開削工法編)」、「山岳トンネルの補助工法」、「NATM工法の調査・設計から施工まで」、「シールド工法の調査・設計から施工まで」といった文献には目を通しておきましょう。
また、最低限のキーワードなどをこちら(技術士一次試験専門科目対策)にまとめておきました。
施工計画、
施工設備
及び
積算
出題分傾向がかなり頻繁に変化しますが、かなり実務に近い出題という感じがします。
また、一級土木施工管理技士試験と内容・レベルが近い問題が目立ちます。
主に出題されているコンクリートの基礎知識を確認し、またトンネル・舗装・基礎・法面・土留めなど広く浅く知識を整理しておいたほうがいいと思います。
また入札や品質管理・安全管理なども広く浅く押さえておきましょう。
テキストとしては、一級土木施工監理技士関連が適当と思われます。また技術士第一次試験専門科目対策資料(こちら)も参考になるかもしれません。
建設環境 出題分野が偏ってみたり均等になってみたり、それなり変化の激しい部門です。問題レベルはやや深く、たとえば「希少猛禽類のうち東南アジアで越冬するのはどれか」など、「広く浅く」だけではカバーしきれない問題が出ています。 知識確認問題が主体になるという点はこれまでと変わらないと思います。アセス法・生態系を中心に勉強して知識を増やし、加えて地球環境や典型7公害関係についても勉強しておくという対策が適当ではないかと思います。
あまり役に立たないかもしれませんが、技術士第一次試験専門科目対策として、環境影響評価・地球環境・自然環境・生態系についてまとめた資料がこちらにありますので、参考にしてください。
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3.解答のコツ

  1. 問題用紙に○をしてから写す。何度も直さない。
    問題用紙に○×や選択○をどんどんしていって、最後に解答用紙に写す。
    わからない選択問題を何度も見直して悩んでいると、アツくなって思考がヘンな方向に行き、間違った答えに直してしまうことのほうが多いらしい。

  2. 次のような手順でやると効率がよい。
    1. 自信があるものは二重丸にして、一切見直さない。後で解答用紙に転記するだけ。
    2. これかな?と思うけれどいまいち自信がないものは一重丸(または?つきの丸)にして、問題U-2を全部やった後で見直す(問題Vの後に回すと忘れてしまう)。
    3. ぜんぜんわからないものは「?」としておいて、最後の最後にじっくり考える。
      それでもわからなかったら、他の問題の配分から予想するか鉛筆ころがしで決める。

  3. 択一問題は、「誤りはどれ?」と「正しいのはどれ?」を間違えないこと。
    最初にそのことだけで問題を分類し、番号の横に大きく「×?」「○?」などと書いて識別しておくのも手のひとつ。

  4. 誤りはどれ?問題の特徴
    1. 「〜しなくてもよい」といった「責任逃れ」「怠け」的なものがアヤシイ。
    2. 「〜のみ」、「〜しかない」といった断定的・限定的なものがアヤシイ。
    3. 「何のことを言っているのか」に着目した場合、1つだけ違う事項の話をしている選択肢がアヤシイ。
    4. 数値にワナがあるものは、一番国交省が関心のなさそうな事項がアヤシイ。

  5. 正しいのはどれ?問題の特徴
    1. 一番まじめで誠実そうなことが書いてあるのが正しいことが多い。
    2. 一番役所風の文章(きれいな言葉がちりばめてある)のがアヤシイ。
    3. 一番短い文・一番長い文がアヤシイ。
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