〜その2〜

いよいよドングリ食の挑戦を実行。まずはドングリ拾いと保存のための処理からとりかかることにしました。

この年になってドングリ拾いをするとは思いませんでしたが、季節の移り変わりをこれまでにないほど身近に感じられるなど、思わぬ発見もありました。山の中で自然の恵みを自分で取ってきて食べるなんて、もしかすると現代では大変ぜいたくなことなのかもしれませんね。

■ステップ1■ドングリ拾い

まずは山でドングリを拾ってきます。
やみくもに山の中を歩いてもしかたがないので、山沿いに車を走らせて、道に落ちているようなところで山に少し入って取りました。

本当にドングリがどんどん落ちている時は、拾っている回りで絶えず「ガサッ、ガサッ」と音がして落ちてきます。特にコナラはすさまじい量でした。たぶん1日かけて真剣に拾えば、百キロ以上拾えるでしょうね。縄文時代は数人で毎日拾っていたでしょうから、主食として1年間の生活を支えることもできたのでしょう。

今回はクヌギがまず落ち始め、クリをはさんで、コナラとマテバシイ、その後にスダジイという順で、10月から11月の1ヶ月半ほどの間に落ちていきました。ドングリ拾いをしていると、1週間ほどの単位で季節が進んでいく様子が実感できます。
道路に散らばるクヌギ。まんまるの形とイガイガ帽子が目印。
拾ってきたドングリを水をはったバケツの中に入れて虫出しをする。
水は毎日とりかえる。
特にコナラは渋皮の茶色い汁が出てくるので、まめにとりかえる。

■ステップ2■保存処理

拾ってきたドングリを保存するための処理をします。すぐに食べるのなら必要ないのですが、縄文人は秋に拾ったドングリを、翌年まで、時にはさらに長期間保存していたようです。何といっても主食ですから。秋に取れたお米を翌年まで食べる現代と同じですね。

保存処理は、「虫出し」と「乾燥」の順に行います。
虫出しとは、ドングリを数日間水に浸して、虫を殺す処理です。ドングリの中に入り込んでいた虫が呼吸ができないため外に出てきます。
次に、日なたで数日〜1週間程度乾燥します。実が乾いて小さくなり、振るとコロコロいうようになります。

乾かしたら、温かい乾燥したところで保存します。
昔は「火棚」と呼ばれるいろりやかまどの近くで保存しました。今はそういうものはないので、温かい冷蔵庫の上にかごに入れて保存します。

燥が終わったところ。左からコナラ、クヌギ+マテバシイ、クヌギ。
今年はクヌギがたくさん取れた。