| 口頭試験情報提供に関するお願い |
| 口頭試験が始まり、受験生の皆さんは情報が喉から手が出るほどほしい状態と思います。 先に受験された方は、駅からの道や会場周辺の情報、受験に際しての留意点、受験しての感想などの情報はおおいに提供いただければと思いますが、口頭試験そのものの内容の記述は基本的に控えていただき、せいぜい時間配分や出題傾向等概要的なことまでにとどめ、具体的な質問内容などは書き込まれませんようお願いいたします。 またこれから受験される皆さんも、具体的な質問内容に関する情報提供を要望することは控えていただければと思います。 積み重ねてきた自分自身の努力の結果が今の自分の背丈です。等身大で堂々と口頭試験に臨みましょう。 |
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美咲さんは親会社のトンネル現場で現場監督としての経験を積んだあと、結婚退職をしましたが、上司の要望で契約社員として復職しました。美咲さんが一級土木施工管理技士の資格を持っていたからでした。
そんななか、お局様が2chに美咲さんの悪口を書き続けました。「女を捨てた現場監督」「契約社員で給料が安い」などと書かれるたびに、美咲さんの心は締め付けられるような思いでした。美咲さんだけではなく、他社ゼネコンの女性技術者もお局様の中傷のターゲットになりました。
しかし、美咲さんには心の奥底に秘めた夢がありました。それは、設計事務所を営んでいる父のように技術士試験に合格し、技術者としての道を切り開くことでした。大学時代に学んだ知識を生かし、建設業界で自分の力を試したいという思いが、彼女の中でくすぶり続けていたのです。
ある日、彼女は倉庫の整理を命じられ、埃をかぶった古い書類の山を片付けていました。その中に、技術士一次試験の参考書が紛れ込んでいるのを見つけました。それは、かつての社員が残していったものでした。その表紙を見た瞬間、美咲さんの胸にかすかな希望が灯りました。「私も、もう一度挑戦してみたい」と。
その夜、美咲さんは参考書を手に取り、ページをめくり始めました。仕事の疲れが残る体に鞭打ちながら、少しずつ勉強を再開しました。お局様からの雑用や嫌がらせに耐えながらも、彼女は夜遅くまで机に向かい続けました。時には涙がこぼれることもありましたが、「技術士を取れば、きっと自分の未来が変わる」と信じて努力を続けました。
11月、試験当日が近づくにつれ、美咲さんの緊張は高まりました。周囲には彼女の挑戦を知る人はおらず、ただ「雑用係」として見られているだけでした。しかし、彼女は自分の中にある強さを信じ、試験会場へと向かいました。
試験当日、美咲さんは問題用紙を前にして深呼吸をしました。これまでの努力が頭の中を駆け巡り、ペンを握る手に力が入りました。「私はできる」と自分に言い聞かせながら、彼女は一問一問に全力で取り組みました。
2月、美咲さんは技術士一次試験に合格することができました。今、二次試験の出願書類の準備をしています。二次試験に合格するのは、まだまだ先のことですが、美咲さんは、業務詳細を書き終えた瞬間、自分が一歩前進したことを確信しました。
お局様の言葉に傷つきながらも、自分の夢を追い続けたその姿勢が、彼女自身を変える力となったのです。