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【質問】2019(令和元)年度RCCM試験(問題4-2:河川砂防) 問28について

Name:マジヤベー  2026/01/09(金) 16:57:34 

※少し長くなります

質問内容から申し上げますと

「令和元年の問28に不備がある…?(というより問28がよくわからない)」です

問28は

海岸堤防に関する記述として、『誤っているもの』を選びなさい。

a. 堤防の型式は〜(以下略)

b. 設計波に対する堤防の必要高は、一般に設置位置が汀線よりも沖側にある場合は越波流量から、汀線よりも陸側にある場合には波のうちあげ高から算定する。

c. 緩傾斜堤は、表法勾配が1:3程度であれば、直立堤防に比べて波のうちあげ高や越波流量の低減が期待できる。

d. 堤防と一体的に〜(以下略)

(出典:「海岸保全施設の技術上の基準・同解説(平成30年8月)」)

答えは C

【解説】緩傾斜堤を用いる場合、表のり勾配が3割程度では、うちあげ高、越波量が直立堤に比べ低減しない。表のり勾配を4〜5割以上にするか表のり粗度を大きくしたり階段を設けたりすることによって、低下させる。

とSUKIYAKI塾さんの掲示板過去ログと参考書で解説されていました。

ここで気になったのはbの

「設計波に対する堤防の必要高は、一般に設置位置が汀線よりも沖側にある場合は越波流量から、汀線よりも陸側にある場合には波のうちあげ高から算定する。」

になります

かみ砕いて解説すると

・海に近い堤防(沖側)
→ 波が“乗り越えてくる量”で高さを決める(越波流量)

• 陸に近い堤防(陸側)
→ 波が“どこまで駆け上がるか”で高さを決める(打ち上げ高)

と説明されていますが

「汀線よりも沖側(ほとんど海に漬かっている堤防)の必要高を乗り越える波前提で考えるのはおかしくないか?」

「堤防=生活を守る盾と考えると
必要な高さ=そもそも波を乗り越えさせない高さでは?」

「沖側にある堤防ほど「うちあげ高」で算定すべきでは?」

と直感的な違和感を持ちました

そこで質問です

【質問】

Q1 選択肢bの記述は、設計実務において一般的な考え方なのでしょうか。

Q2「沖側=越波流量」とする根拠やエビデンス(『海岸保全施設の技術上の基準・同解説』での扱いなど)をご教示いただけないでしょうか。


仕事の関係上、手元に最新の技術基準がなく、周囲に専門家もいないため、独学で苦慮しております。お力添えいただけますと幸いです。


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Re: 【質問】2019(令和元)年度RCCM試験(問題4-2:河川砂防) 問28について

Name:名無し  2026/02/28(土) 22:31:10 
仕事柄、調査等で浜辺を歩く機会が比較的多い者です。
設計の門外漢なので、誤った認識をしている可能性もあり、現場の感覚的な話であるとご理解いただいたうえで、斜め読みしてもらえればと思います。

「汀線より沖側にある堤防」と言われてイメージするのは、消波堤(ブロック構造物)や人工リーフ(潜堤)です。これらは、防潮堤や海岸護岸のように来襲する波をシャットアウトするのではなく、波のエネルギーを削って、陸のダメージを軽減させる構造物です(透過構造なので越流がある)。
砕波させたうえで、陸に到達する流量で受けるダメージを許容範囲に収められるのかということが設計思想と認識しています。
そのため、「乗り越えさせない」でなく「乗り越えた後のエネルギーをどれだけ削るか」が重要であるため、越波流量で算定することになるのではないでしょうか。

自分も勉強がてら、マジヤベーさんのコメント(疑問)をAIに投げかけてみた結果を以下に貼ります。
参考となれば、幸いですが、如何せん門外漢からのコメントなので、ご自身で基準書等を見直された方が良いかと思います。

≡≡≡≡以下、AIからの返答≡≡≡≡

結論から言うと、選択肢bの記述は現在の海岸設計における「ド定番」の考え方です。
​マジヤベーさんが感じた「沖側(海の中)にある堤防こそ、波を完全に跳ね返す(打ち上げ高)で考えるべきでは?」という直感的な違和感は、実は「昔の設計思想」に近いものです。なぜ現在はbのような考え方になっているのか、整理して解説しますね。
​Q1. 選択肢bの記述は一般的なのか?
​回答:はい、現在の実務において非常に一般的な考え方です。
​平成12年の海岸法改正や、その後の基準改訂(特に平成16年、30年)を経て、設計の考え方が「波を完全に止める」から**「許容できる範囲で越波(波が乗り越えること)を認める」**という方向へシフトしました。
​Q2. 「沖側=越波流量」とする根拠とエビデンス
​『海岸保全施設の技術上の基準・同解説』の考え方をベースに、マジヤベーさんの違和感を解消するポイントを3つに絞って解説します。
​1. 「打ち上げ高」で高さを決めると、堤防が巨大化しすぎる
​沖側に堤防がある場合、波のエネルギーをダイレクトに受けます。これを「一切越えさせない(打ち上げ高を基準にする)」高さで設計すると、堤防がとてつもなく高くなってしまいます。
​景観・環境への悪影響: 海が見えない巨大な壁ができる。
​コストと構造: 建設費が跳ね上がり、堤防自体の安定(重さや基礎)を保つのが難しくなる。
​そのため、**「多少は波が乗り越えてくる(越波する)ことを前提に、背後地に被害が出ない程度の量(許容越波流量)に抑える高さ」**で設計するのが合理的だとされています。
​2. 「陸側(セットバック)」では波がすでに「這い上がっている」
​堤防が汀線より陸側にある場合、波はすでに浜辺を駆け上がっている状態(段波状)です。
この場合、波がどこまで駆け上がるかという「打ち上げ高」を計算し、その最高点よりも高い堤防を作れば、波を完全にシャットアウトしやすくなります。陸側にあるからこそ、「乗り越えさせる」必要がなく、「到達させない」設計が可能になるという理屈です。
​3. 堤防は「盾」だが「完全な防水壁」ではない
​マジヤベーさんの「堤防=生活を守る盾」という考えは正しいです。しかし、現代の土木設計では以下のように役割を分けています。
​堤防: 越波を「許容範囲内」に抑える。
​裏のり・天端の被覆: 越波しても堤防が壊れないように補強する。
​排水施設: 越えてきた水を安全に流す。
​これらを組み合わせて「地域を守る」というパッケージで考えているわけですね。

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Re: 【質問】2019(令和元)年度RCCM試験(問題4-2:河川砂防) 問28について

Name:マジヤベー  2026/03/03(火) 09:55:01 
返信が遅くなり申し訳ございません。

丁寧なご回答をいただき、ありがとうございます。

「波のエネルギーを削る」という考え方は、とても腑に落ちました。

私の仕事では直接扱う概念ではないものの、どうにも合点がいかず気になっていたため、今回質問させていただきました。

重ね重ね、名無し様回答ありがとうございます。

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