技術士第一次試験 平成16年度 専門科目《建設部門》 解答案 専門科目(建設部門)解答案一覧 4-1 4 4-11 4 4-21 4 4-2 4 4-12 4 4-22 1 4-3 4 4-13 3 4-23 2 4-4 4 4-14 5 4-24 1 4-5 3 4-15 3 4-25 2 4-6 5 4-16 1 4-26 3 4-7 3 4-17 3 4-27 2 4-8 3 4-18 2 4-28 1 4-9 1 4-19 2 4-29 4 4-10 5 4-20 2 4-30 1 4−1 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。そもそも不撹乱一軸強度と撹乱一軸強度の比が鋭敏比です。 (4)・・・・× 均等係数が大きいと、粒径加積曲線は緩やかになります。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−2 圧密後、非排水条件で三軸圧縮試験をしていますから、この試験は圧密非排水、すなわちCU試験、さらに間隙水圧を測定しながらですから、CUbar試験です。 右図で解説します。求めたい軸差応力は図のようにモール円の直径です。zzzzzz 初期有効拘束圧は200kPaでしたが、過剰間隙水圧100kPaが発生したため、せん断時の有効拘束圧は200−100=100kPaがσ3となります。 しかがって、モール円はσ3(100kPa)だけ原点から離れたところにあります。 有効応力表示したφ’が30°ですから、原点を通るモール円の接線の傾きがφ’=30°となります。 したがって、半径R÷原点とモール円中心の距離(=100+R)=sin30°となります。 sin30°=1/2ですから、R÷(100+R)=1/2より、R=100、よって軸差応力=2R=200kPaとなります。 よって正解は(4)です。 4−3 (1)・・・・○ そのとおり。  飽和粘土地盤+急速載荷→支持力は非排水粘着力cuだけの勝負になり、テルツァーギ静力公式でqd=α・cu・Ncとなります。  ここで形状係数αは帯状で1.0、正方形・円形で1.3ですから、円形>帯状となります。 (2)・・・・○ そのとおり。  即時沈下は地盤の弾性変形による「めりこみ」沈下、圧密沈下は地盤の圧密排水に伴う体積収縮による沈下です。 (3)・・・・○ そのとおり。  打ち込み杭はハンマー打撃騒音が大きいため、騒音規制法の特定建設作業に指定されています。 (4)・・・・× 先端抵抗+周面摩擦力で算出するのは杭の鉛直抵抗(鉛直支持力)です。 (5)・・・・○ そのとおり。  最後に中詰めおよび底版コンクリートを打設するので、「現場打ち」、これに対して「事前に作製」とあるので「既製品」と感じて、「ニューマチックケーソンは違うぞ」と解答した実務技術者の方がおられるかもしれませんが、そうではありません。  オープンケーソン・ニューマチックケーソンともにケーソン(事前に作製した箱)を1ロットずつ継ぎ足して施工しますので決して現場打ちではなく、また、実務技術者の方が選択肢記述を読むと、埋め込み杭のように完成済の既製品を埋めるという印象を持ったりするかもしれませんが、選択肢には「一発で設置」といった記述はありません。  大学テキストでは、たとえば「底のない円形・長円形・長方形の断面をもつ箱の内部を掘削して地盤中に沈め、支持層にすえ付けて基礎とする。この箱をケーソンという」といったように記述されています(出典:「最新土木施工」(最新土木工学シリーズ19)〜森北出版)。  現場でどのような印象を持っておられるかは別にして、一次試験は大学で教えている内容を知っているかどうかを問う試験ですから、大学テキストの記述内容に沿った判断が求められます。 4−4 (1)・・・・○ そのとおり。 後半の「継ぎ手材のせん断」は厳密には「普通ボルトのせん断」ですが、ボルトも継ぎ手材に含まれるのでマルです。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 高力ボルト接合は、摩擦接合が主体ですが、これは高力ボルトによって継手材片を締め付け、部材片接触面間の摩擦抵抗により応力を伝達するのものです。よって記述は誤り。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−5 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・× 高炉セメントは高炉スラグを混合します。フライアッシュを混合するのはフライアッシュセメントです。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−6 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・× 「最近の事例ではほとんど見られない」が誤りですが、大学テキストにも出てこず、一次試験設問としてはあまり適切でないと思います。 4−7 臨時掲示板のおつかれさまですさんご提供の情報より。情報ありがとうございました。 (1)・・・・○ 土地区画整理法第2条 (2)・・・・○ 「減歩はその目的により「公共減歩」と「保留地減歩」に分けられます。「公共減歩」とは、事業により道路、公園等の公共施設が整備されますが、その公共施設の用地を確保するための減歩をいい、「保留地減歩」とは、事業費の一部に充てるために売却する土地(これを保留地という。)を確保するための減歩のことをいいます。」(全日本土地区画整理士会、東京土地区画整理士会発行「はじめよう!我が街づくりより) (3)・・・・× 換地の定め方は、地積式から評価式・折衷式・再評価式と状況に応じて多様化している。 (4)・・・・○ 土地区画整理法第3条(第2章参考) (5)・・・・○ 国土交通省のHP(こちら)から。 4−8 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・× 第二次計画では都心から半径40〜50kmを近郊整備地帯としています。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−9 臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 効用最小化理論ではなく最大化理論です。 (3)・・・・× 非集計モデルの理論的基礎は1970年代に確立した新しい需要予測手法で、機関分担交通量予測に用いられます。 (4)・・・・× 個人データを直接分析するため少数のデータで多くの説明変数を組み入れたモデルです。 (5)・・・・× 確率的に解析するという点で、一般的には時間的空間的移転が可能と言われています。 4−10 (1)・・・・× 水質汚濁の原因になります。 (2)・・・・×  (3)・・・・×  (4)・・・・× 「いかなる場合も」ではない。 (5)・・・・○ そのとおり。河川砂防技術基準(案)同解説 設計編TのP.160に「堆砂位」の中に『堆砂形状については河川及び貯水池の形状、流入土砂の粒度特性、貯水池の年間変動形態、洪水規模と頻度、堆砂の進行状況などに影響され、通常、傾斜形状を呈するが、ダムの堤体の安定計算においては安全側となるよう考慮して、水平堆砂とすることとしている。」とあります。 4−11 臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。 (1)・・・・× 貯留関数法は非線形モデル。 (2)・・・・× 基本高水流量でなく計画高水流量。 (3)・・・・× 大河川では150〜200年確率ですが、その他の1級河川は100年確率程度。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・× 地域住民などの意見を反映されるのは河川整備基本方針ではなく河川整備計画。 4−12 臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。 (1)・・・・× スネルの法則ではなく反射の法則。 (2)・・・・× 速度の1/2乗ではなく2乗に比例。 (3)・・・・× 離岸流と離岸堤は無関係。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・× 弱混合〜強混合の順序が逆。 4−13 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・× 港湾基準に、設計潮位は「天文潮及び気象潮並びに津波等による異常潮位の実測値または推算値に基づいて定めるものとする」とあります。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−14 (1)・・・・○ そのとおり。港湾の施設の技術上の基準を定める省令第4条。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・× 対象船舶の長さではなく、対象船舶の長さの1.5倍です。 4−15 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・× エネルギー白書によれば、風況に恵まれた北海道、東北地方への設置が大半を占めているそうです。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−16 (1)・・・・○ そのとおり。トリチェリーの定理 v=√2ghです。 (2)・・・・×  (3)・・・・×  (4)・・・・×  (5)・・・・×  4−17 臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。 (1)・・・・× 含めます。 (2)・・・・× 355日です。 (3)・・・・○ そのとおり。15年度試験でも出た内容です。 (4)・・・・× 取水によるものではなく水温により形成されます。 (5)・・・・× 成層破壊により混合層からの発電取水となりますので濁水の長期化が発生します。 4−18 臨時掲示板で寄せられた情報をもとにまとめます。 (1)・・・・○ そのとおり。「道路構造令の解説と運用」p.94 (2)・・・・× 自動車の速度を抑制するため、ハンプ、狭窄郎、シケイン等を設けることができるのは幹線道路ではなくて生活道路です。  道路構造令第31条の2「第四種第四級の道路又は主として近隣に居住する者の利用に供する第三種第五級の道路には、自動車を減速させて歩行者又は自転車の安全な通行を確保する必要がある場合においては、車道及びこれに接続する路肩の路面に凸部を設置し、又は車道に狭窄(さく)部若しくは屈曲部を設けるものとする。」 (3)・・・・○ そのとおり。「道路構造令の解説と運用」p.101 (4)・・・・○ そのとおり。「道路構造令の解説と運用」p.103 (5)・・・・○ そのとおり。「道路構造令の解説と運用」p.108 4−19 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 地方にも直轄負担金がかかります。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−20 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 臨時掲示板より道マニアさんご提供の情報です。 高規格幹線道路約14,000kmは、約11,520kmの高速自動車国道(国土開発幹線自動車道等)と約2,480kmの国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路)に分けられます。 この約2,480kmの中に本州四国連絡道路180kmは含まれますが、都市高速道路は含まれません。都市高速道路は地域高規格道路に含まれます。 地域高規格道路のうち、道路整備特別措置法の第七条の二によるものとして、首都高速道路(首都高速道路公団法)と阪神高速道路(阪神高速道路公団法)の2 道路があり、道路整備特別措置法の第七条の十四によるものとして指定都市高速道路があり、名古屋都市高速道路、福岡・北九州都市高速道路、広島都市高速道路などが該当します。 道路法上も都道府県道または市町村道となります。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−21 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× ロングレールは200m以上です。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−22 (1)・・・・○ そのとおり。ニューヨークの地下鉄は1904年、ロンドンは1863年開通です。  「60年以上」を「60以上年」とする明らかな誤植がありますが、常識的に考えて解答に影響するような誤植ではないので、出題ミスとはならないと思います。 (2)・・・・×  (3)・・・・×  (4)・・・・×  (5)・・・・× 4−23 国土交通省令第百五十一号(鉄道に関する技術上の基準を定める省令)に答えがあります。 (1)・・・・○ そのとおり。省令第12条。 (2)・・・・× 省令第15条。「円曲線には、車両が受ける遠心力、風の影響等を考慮し、車両の転覆の危険が生じないよう、軌間、曲線半径、運転速度等に応じたカントを付けなければならない」・・・・目的が違います。 (3)・・・・○ そのとおり。省令第35条の2。 (4)・・・・○ そのとおり。省令第25条。 (5)・・・・○ そのとおり。省令第30条。 4−24 (1)・・・・○ そのとおり。道路構造令p.598。 (2)・・・・× 最小0.3%以上。道路構造令p.598。 (3)・・・・× 三心円あるいは五心円からなる馬てい形が用いられる。道路構造令p.599。 (4)・・・・× 一般に山岳部では山岳工法、都市部では山岳工法、シールド工法、開削工法、水底部ではシールド工法、沈埋工法が用いられる。道路構造令p.598。 (5)・・・・× サグ部での渋滞は自然速度低下により渋滞が発生するので、坑口形状・照明では解決できない。 4−25 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× ロックボルトの吊り下げ効果が期待できるのは岩盤地山。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−26 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。出来形管理は規格値内かどうかのみが判定基準となります。 (3)・・・・× 品質管理は個々の施工・材料等が規格値内かどうかというだけでなく、工程管理(品質のばらつきの管理)も必要です。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−27 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 道路構造令の解説と運用 p.111に「段階建設を行う道路では、経済性や将来追加施工時の施工性などとともに、暫定共用時の道路利用者の安全性や沿道アクセスを考慮した道路構造とする必要がある」とあります。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−28 基本的にアセス法に基づくアセス実施必要性の有無は、事業主体が誰かではなくて、規模により決まります。 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・×  (3)・・・・×  (4)・・・・×  (5)・・・・×  4−29 (1)・・・・× NO3ではなくSPMです。 (2)・・・・× 政令市「全て」ではありません。 (3)・・・・× 目詰まりなどにより半永久的な維持は無理です。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・× ロードプライシングの全国展開はされていません。 4−30 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 内閣承認ではなく環境大臣の同意。 (3)・・・・× 全都道府県ではありません。 (4)・・・・× そのような決まりはありません。 (5)・・・・× 公園整備も含まれます。 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// 技術士第一次試験 平成15年度 専門科目《建設部門》 解答案 第一次試験過去問題Topへ 専門科目(建設部門)解答案一覧 4-1 5 4-11 3 4-21 1 4-2 2 4-12 5 4-22 2 4-3 5 4-13 3 4-23 4 4-4 2 4-14 4 4-24 2 4-5 4 4-15 5 4-25 2 4-6 2 4-16 5 4-26 4 4-7 4 4-17 2 4-27 4 4-8 4 4-18 1 4-28 4 4-9 3 4-19 3 4-29 2 4-10 5 4-20 3 4-30 5 ※10/25  4-4 「1か5」を「2」に修正 ※10/26 4-17 「1」を「5」に修正 ※10/28 4-11 「4」を「3」に修正 ※11/05 4-17 「5」を「2」に仮修正 ※11/11 4-17 解答案を「2」に確定 4−1 土の基本的性質に関する問題です。(1)〜(3)はこちらをご覧ください。 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。液性指数IL=(Wn−Wp)/Ipです(Wn:含水比、Wp:塑性限界、Ip:塑性指数)。 (5)・・・・× 記述だと(e-emin)/(emax-emin)だが、本当は(emax-e)/(emax-emin)です。 4−2 圧密に関しては、こちらにざっとまとめてあります。この程度のことをよく理解していれば楽に解ける問題です。 (1)・・・・○ そのとおり。特に粘性土は透水性が低いので排水に時間がかかるので「時間遅れ」を伴います。 (2)・・・・× 有効応力の増加により起こります。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 (4)は試験方法に関することですので少しむずかしいかもしれませんが、(2)が明らかに間違いなので問題はないと思います。 4−3 (1)・・・・○ そのとおり。モール円の直径がqu、半径がcuになります。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。掘削概略計画などでよく使います。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・× およそ5cuです。 Teruzaghiの静力公式qd=αcNc+1/2βγ1BNr+γ2DfNqにおいて、たとえば粘土地盤ならφu=0よりNr=0、根入れ0よりDf=0となって、qd=αcNc、形状係数αは1程度、φ=0におけるNcは5ですから、qd≒5cuとなります。 4−4 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 応力分布は複雑だが、応力の流れは概して円滑である。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 【選択肢1について】 完全溶け込み溶接と開先溶接・すみ肉溶接では設計上の扱いが異なります。しかしボルトなどの摩擦継ぎ手と溶接継ぎ手の継ぎ手部分で、せん断強度はどうかというような、ごく基本的・一般論的なレベルでは、記述は正しいと思われます。 【選択肢2について】 溶接は、熱影響は確かに複雑で、このため溶接ひずみや残留応力もゼロにはできません。そのため、設計計算と実際が合いません(設計計算で考慮しようがありません)。よって、応力分布は複雑になりますが、Alpha-Omegaさんご提供のように、「大学の授業で使うような教科書に書いてあるようなこと」と考えると、応力の流れは円滑になるようです。 【選択肢5について】 減衰性が低下するということは、振動がなかなか収まらないということです。つまり、ボルトのような摩擦継ぎ手と溶接では、どちらが接合部の振動が吸収されないかということで、溶接のほうが吸収されにくいのなら、記述は正しいということになります。単純にはエネルギー発散が起こりにくくなること、ボルトに比べて一般に重量が軽くなることなどから減衰しにくくなります。すなわち、減衰性は低下します。よって、記述は正しいと思われます。ただ、その理由が一体化した構造を作りうるためだけとは言い切れません。よってこれも一般論としては正しいと思いますが、少々あやしいです。 ------------------- この問題については、正解が(2)か(5)か、掲示板でずいぶんと議論されました。通信教育業者さんの解答案も2と5に分かれています。 (2)については、溶接の熱影響を考え、残留応力など設計計算で汲み取りきれない複雑さがあるので、この記述は正しいという意見がありました。それに対して、外力に関しては応力の流れは複雑ではないといった反論もありました。 また(5)については、「一体化した構造を作りうる」という記述が間違いでは、とか、溶接のほうが減衰性が高くなる(振動が収まりやすくなる)はずだという意見がありました。それに対して、ボルト継ぎ手は摩擦・すべりによるエネルギー減衰が・・・・とか、全体重量が重くなるので振動しにくくなるのではといった反論がありました。 この問題の検討に当たっては、「技術の杜 ハヤブサネット」メンバーの鋼構造・コンクリート技術士の皆さんに議論いただきました。そこでは(2)が誤り(正解解答)であろうという結論でした。また、何人かの鋼構造技術士の方にもアドバイスいただきました。誠にありがとうございました。 「技術の杜 ハヤブサネット」における当問題の議論ログはこちら ------------------- そのような中、掲示板でAlpa-Omegaさんが次のような情報をくださいました。 **********皆様からの情報・ご指摘*****Alpha-Omegaさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 大学時代(10年も前ですが)に使っていた教科書で以下のように記述されてます。 伊藤学著『大学講義シリーズ11 鋼構造学』(コロナ社) 「溶接の特徴」の項より ……機械的接合方法であるリベットあるいは高力ボルト接合と比較して次のような利点がある。 ・連続的接合であるので、応力の流れが概して円滑である。 ……構造上の特徴から次のような点に注意しなければならない。 ・むだのない、一体化した断面に作りうるということは、構造物あるいはその構成部材における剛性の不足や振動減衰性の低下を招きやすい。 ********** これに対して、「いや、教科書ではそう書いてあるかもしれないが、実際は違うぞ」という反論はあるでしょうが、おそらくこれが正解で間違いないと思います。 一次試験の問題は、技術士会から依頼された作成者が作ると思われますが、この問題を技術士会に提出するときには、正解がどれかということと、その根拠としての問題出典を添えるはずです。 このことと、14年度の一次試験の後、「大学で習っていない内容の問題が出ている。作成者は大学で何を教えているかを知らないのではないか。大学関係者に出題させるべきだ」という意見が技術士試験制度審議会(確かそういう名前)で出されていたことを考え合わせると、15年度の試験問題は、全てあるいは大部分が「大学の教科書」からの出題であったと思われます。 大学では基礎知識を教えますから、例外的な部分はあまり入れずに一般論を広く浅く教えます。つまり、極論すれば、実現場での様々な例外やそれに対する技術、あるいは各技術者の経験則とは無関係に、「大学の教科書には何と書いてあるか」を問う試験だと言うことができるでしょう。 4−5 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 耐震壁増設工法とは、ラーメン橋脚等の間をコンクリートで埋めて曲げ耐力やせん断耐力を上げる工法です。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−6 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 記述は耐ラメアテア鋼のことであり、これは硫黄量の低減、SiO2、Al2O3の酸化物介在の影響も大きいので、脱硫、脱ガス処理され、さらに製造工程での酸化物系の混入がないよう工夫されているとのことです。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−7 用途区域については、本サイトで示した(こちら)より1段踏み込んだレベルでの出題でした。 用途制限については、こちらに出ています。うーん、ここまで勉強しないといけないか・・・・ (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 近隣商業地域では禁止。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−8 全総については、下記のようにまとめられます。 (1) 全国総合開発計画(S37)  高度成長経済・過大都市・所得倍増計画→地域間の均衡ある発展/拠点開発構想(新産業都市etc) (2) 新全国総合開発計画(S44)  高度成長・人口産業大都市集中→大規模開発プロジェクト(交通通信ネットワーク・大規模工業基地) (3) 第三次全国総合開発計画(S52)  石油ショックと安定成長エネルギー有限性顕在化→人間居住の総合的環境整備(定住構想) (4) 第四次全国総合開発計画(S62.6)  東京の世界都市化・地方の雇用深刻化・国際化→多極分散型国土の構築・交流ネットワーク構想 (5) 第五次全国総合開発計画(H10.3)  地球環境問題・大競争・高齢化・高度情報化→多軸型国土構造形成の基礎づくり   * 多軸型国土構造:北東国土軸・日本海国土軸・太平洋新国土軸・西日本国土軸 これより、(1)〜(3)および(5)は正しく、(4)が誤りである(都心への活動の集中を目指したことなど一度もない)ことがわかります。 4−9 臨時掲示板での議論で正解は(3)か(5)に絞られました。やっぱり頑張りすぎさんにご検討いただいた内容を転載します。 (1)・・・・× ロードプライシングは、料金徴収により、交通渋滞や大気環境の改善を図る制度のことです(参考:こちら)。 (2)・・・・× フレーター法は「分布交通量」の予測で用いる「現在パターン法」の一つで、「発生集中交通量の予測」ではありません。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 1960年代にはそのようなマネジメントの発想はありません。1990年代からです。 (5)・・・・× パーソントリップ調査ではなく一般交通量調査のデータ蓄積による。 **********皆様からの情報・ご指摘*****やっぱり頑張りすぎさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 【選択肢3について】 ●基本的な重力モデルにおける、ゾーンi及びゾーンjの分布交通量(Xij)の式   Xij=k・Gi^α・Aj^β・F(Tij) (ここで「F(Tij)」の基本形は「F(Tij)=Tij^−γ」)   つまり、Xij=k・Gi^α・Aj^β/Tij^γ    ここに、k、α、β、γはパラメータ    Gi:ゾーンiの将来発生量 、Aj:ゾーンjの将来集中量 、Tij:ゾーンi及j間の距離もしくは所要時間 ●ここで、この式の「成り立ち」を考える。  将来の人や物のゾーン間の動きを予測する場合に、これらが「何によって影響されるか」についての「仮定」を考えると ・ 吸引力(集中)が同じ2つゾーンで「ゾーン間交通量」を比べた場合、その量は発生源からの「距離」が影響し異なるであろう。 ・ また同じ距離である場合,それぞれの「ゾーン間交通量」は、交通手段の整備状況つまり「所要時間」が影響し異なるであろう。 ということは想像に難くない。そして、将来分布交通量予測にこの「仮定」を反映させ設定したのものが「重力式モデル」である。  つまり上記式は「時間距離が短くなると他の説明変数が一定の場合に、推計される交通量が多くなる」という結果が得られるように『時間距離を「意図的」に組み込んで構築した「モデル」』であり、かつ地域性等,諸条件により各説明変数の寄与度が異なるであろうから,それをパラメータにより変化させる構造となっている。  つまり(3)の文は、「重力モデル」が設定している「仮定」を説明しているに過ぎないし、その内容(仮定)は正しい。 【選択肢5について】 ●(5)文中の「BPR関数」とは・・ ・ 各経路(リンク)が有する抵抗を表す関数(リンクパフォーマンス関数という)の一つ。 ・ 一般の道路交通での経路選択は「所要時間」を主な要因として行われるので、これを目的関数(Ta)とし、また、道路でのリンク抵抗は「交通量(Xa)」に依存するため,道路交通のリンクパフォーマンス関数は、Ta=Ta(Xa)となる。 ・ BPR関数とは、このリンクパフォーマンス関数において「米国交通局(US Bureau of Public Road)」が開発したモデル(つまり“米国交通局式”関数)で、その関数形は次式である。    ■Ta(Xa)=Ta0・{1+α(Xa/Ca)^β}    ここに、Ta0:ゼロフロー時の所要時間、 Ca:可能交通容量、 α,β:パラメータ(α=0.15、β=4) ・ 日本では、道路規格が比較的類似していると言われるオランダで開発された「修正BPR関数」を用いることが多い。 (関数形は上記式と同じ。パラメータ値が、α=2.62、β=5) ●(5)中「パーソントリップの蓄積・・」如何? あるリンクで上記式を用いるためには,Ta0,Ca,α,βを設定する必要があるが,これらはパーソントリップ調査のような「アンケート方式」による調査を必要としないし.逆に必要なデータは「観測」によってしか把握出来ない。(PT調査では利用経路とその所要時間を聴き取るが,その時の交通量が把握できない。また可能交通量は沿道状況,信号数等の物理的要件で設定すべきである。物理要件が同じ道路であれば可能量は同じはずである)つまりα,βを回帰的に求めるデータが揃わず,また聞き取りであるため,実観測ほどの信頼性が無い。また,この場合,実験的に車両を走行させ交通量と所要時間を観測する方法も考えられるが,データ数の制限(調査の実行性)及び,式の汎用性の観点から,現時点で最も有効なデータ源は「一般交通量調査(道路交通センサス)」である。 ●道路交通センサスは以前から。では精度が高いモデルなのに「なぜ近年」か? ■BPR関数の歴史は古いが,この式は「現実に生じる交通流現象との乖離」という問題を有している。その意味を次に示す。 ■この式は「道路に流れる交通量は無限であり,その量の増大に応じて所要時間は増大する」つまり「単調増加」を示しているが 現実の交通流はこうならない。ある区間の単位時間当たりに着目して交通現象を見ると,流入交通量が増大するにつれて交通速度が減少し、ついには流入量が極端に減少する.いわゆる「極めて混雑している」の状態であるが,この状態では流出入量(⇒交通量が)少ないにも関わらず所要時間は大きい。このように道路の交通処理能力には限界があり,ある量(ある速度)を境に流出入交通量が下がり(下げられ),かつ所要時間は増加するため,交通量と所要時間の関係は単調増加ではない。グラフを描くと,ある交通量までは右肩上がりであるが,それ以降はグラフが反転する。つまり交通量と所要時間の関係式は2つの解を持っており,最終解(配分交通量)に一意性の確認できない「所要時間−交通量」関数、あるいは混雑状態(反転問題)に対応できないBPR関数は,実証性、実用性に問題があるとされてきた。 ■その代わり日本で用いられた道路におけるリンクパフォーマンス関数が「Q−V式」である。この式は不連続な関数であるが 従来多く用いられてきた「分割配分法」にとって部分的に線形であるため操作性が高い,その他の関数の検討や実証例が少ない、解が1つ(反転問題が無い)などの理由で多く用いられてきた。(が,その設定は経験に依る事が大きい,検証がなされていない等の問題を含んでいた。) ■その後,特に近年問題となっている整備効果判断時における「予測」と整備後の「現実」の乖離、ひいては便益計測の数値化・精密化への要求から、交通量配分の手法において「利用者均衡法」の研究が進む(精度が高い)。と同時に,この手法ではリンクパフォーマンス関数が単調増加である必要性もあり,不連続関数であるQ−V式から「BPR関数」形式のリンクパフォーマンス関数が研究され、その結果はパラメータを適切に設定することで、より精度の高い予測値(現況再現性)が得られることが検証された。(つまり、現実の渋滞状況での説明には適さないが、配分計算では「グラフ反転部分まで影響が及ばない」ということだと思う。その他に、渋滞発生下でも「所要時間−交通量」関数を「単調増加関数」として差し支えない、という研究結果もあった) ●まとめ  よって、問題文(5)のうち「パーソントリップ調査のデータ蓄積」は「近年、精度の高いBPR関数が推定され、実用されるようになった」こととは無関係であり、記述は誤りである。 ********** 4−10 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・×  4−11 正解は4としていましたが、DEGAさんより情報をいただき、3に修正しました。 (1)・・・・○ そのとおり。平成11年度専門科目にも出題されました。弱混合型は潮位差が小さい日本海側に多く見られます。 (2)・・・・○ そのとおり。この循環流のため、舌状砂州やトンボロが離岸堤に向かってできることもあります。 (3)・・・・× DEGAさんから下記情報をいただき、そのとおりと納得したので、3を誤りとしました。 (4)・・・・○ 「選択取水施設は、濁水長期化対策を目的とした施設なので間違い」としていましたが、DEGAさんからの下記情報により修正します。 (5)・・・・○ そのとおり。 富栄養化し、水深が大きい湖では、深層の溶存酸素濃度はどうなるかというと、還元環境になるため当然ながら低下します。光が届いて光合成により酸素供給がされると別ですが、そうでないと大気からの酸素供給を受けられない深層水は還元環境になるのです。残るは「透明度が低く深層まで光が到達しないため」ですが、前記よりそのとおりです。よって記述は正しいといえます。 **********皆様からの情報・ご指摘*****DEGAさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 (選択肢3について) 堆砂のデルタは粒径の粗い掃流砂(ベッドロード)によって形成されます。粒径の細かいウオッシュロードは、デルタ肩より下流に堆積します。したがって、3の記述は誤りで、これが正解になります。 なお、参考までに「芦田和男,高橋保,道上正規.1983.防災シリーズ5,河川の土砂災害と対策.森北出版株式会社.p.157」から引用した堆砂形状の図を添付します。この文献によると「ダム貯水池の典型的な堆砂形状は、下図のとおりである。この図の(@)と(A)の領域の堆積物は、比較的粗い成分であり、(B)と(C)の領域の堆積物は、ほとんど粒径0.1o以下のウオッシュ・ロード成分である。」となっています。 (選択肢4について) 貯水池容量に匹敵するような洪水が流入すると貯水池全層が混合されるため温度躍層が破壊され、全層が濁ってしまいます。このような状況では選択取水の効果は発揮できません。したがって、4の記述は正しいと思います。実際にあるダムでは、秋口の大出水のため全層が濁ってしまい、温度躍層が再度形成される翌春まで濁水長期化現象が続いたという事例もあります。 ********** 4−12 (1)・・・・○ そのとおり。河川法第3条第2項 この法律において「河川管理施設」とは、ダム、堰、水門、堤防、護岸、床止め、樹林帯(堤防又はダム貯水池に沿つて設置された国土交通省令で定める帯状の樹林で堤防又はダム貯水池の治水上又は利水上の機能を維持し、又は増進する効用を有するものをいう。)その他河川の流水によつて生ずる公利を増進し、又は公害を除却し、若しくは軽減する効用を有する施設をいう。ただし、河川管理者以外の者が設置した施設については、当該施設を河川管理施設とすることについて河川管理者が権原に基づき当該施設を管理する者の同意を得たものに限る。 (2)・・・・○ そのとおり。河川管理施設等構造令p.190に記述があります。 (3)・・・・○ そのとおり。河川管理施設等構造令p.116に記述があります。 (4)・・・・○ そのとおり。一級河川は直轄区間が国土交通大臣、指定区間が知事の管理になっています。 (5)・・・・× 地下浸透施設・防災調整池は氾濫域対策ではなく、流域対策です。 4−13 (1)・・・・× 傾斜堤のほうが底面積が広く軟弱地盤に向いており、ある程度フレキシブルで修理も容易なので液状化被害も少なくなります。 (2)・・・・× 直立堤は反射波が大きくなります。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 直立堤は傾斜堤に比較して透過波は小さくなります。 (5)・・・・× 直立堤は施工時の静穏が必要です。 4−14 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 港湾基準に「堤頭部の被覆石及び被覆ブロックは、堤幹部の被覆材の重量より大きくすることを標準とする」とあります。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−15 (1)・・・・× グルービングは、滑走路の降雨時における排水性を高めるために設けられます。 (2)・・・・× 離陸距離は、静止位置から離陸のための滑走を開始し高度50Ft(35Ftの場合もある)に達する距離です。 (3)・・・・× 当然こんなことはありません。揚力が異なるはずです。 (4)・・・・× 滑走路の舗装厚さは、CBR=3%の場合、ジャンボ飛行機対応で230cm程度にもなります。 (5)・・・・○ そのとおり。向かい風離陸は基本です。 4−16 (1)・・・・○ そのとおり。参考はたとえばこちら。 (2)・・・・○ そのとおり。結果として電気を食う施設ですが、昼間のピーク需要対応を目的としています。 (3)・・・・○ そのとおり。参考はたとえばこちら。 バイオマスの代表例である木質バイオマスは、植物として生育する段階で二酸化炭素を消費しているため、これを燃料として二酸化炭素を排出しても、生育時の消費と相殺されるので、結果的に二酸化炭素を増やしたことにならないという考えが「再生可能エネルギー」です。また化学反応により液体燃料やガス燃料を得ることができます。 (4)・・・・○ そのとおり。原子力発電の熱効率は33%、汽力発電は38%。 (5)・・・・× 「効率も良く」が誤り。 ガスタービン発電は、起動時間・負荷変動への対応、構造が簡単であることはそのとおりですが、高温ガスを捨てるので、熱効率は汽力発電に比べ低くなっています(汽力発電の熱効率が40%弱なのに比べ、ガスタービンは20〜30%台で小型ガスタービンでは15〜25%:参考はたとえばこちら)。なお、この欠点を補うべく高温ガスを利用して蒸気を作り発電する汽力発電を組み合わせたものがコンバインドサイクル発電で、熱効率40%以上と高くなっています。 4−17 (1)・・・・○ そのとおり。参考はたとえばこちら。 (2)・・・・× 淡水が流入する海域では温排水の拡散範囲は狭くなるか、あるいは「広くなるとは限らない」と判断されます。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。参考はたとえばこちら。 (5)・・・・○ 一般論としては記述のとおり(たとえばこちらあるいはこちら)。 【選択肢(1)について】 富栄養化した深い貯水池では、深層は溶存酸素量が欠乏しますが、逆に表層では大量発生した藻類の光合成によって溶存酸素が過飽和になり炭酸ガスが消費されるためにpHが高くなります。特に夏が顕著です。上下層の曝気循環により、相対的にpHの低い水との混合により即時的にpHが低くなるとともに、炭酸ガスの供給によりpHの上昇を抑える効果があるようです。 **********皆様からの情報・ご指摘*****滑走路さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 書名「大学土木 河川工学」 玉井 信行編 オーム社 H14.4.30 第4章3.貯水池の水質水理 P120 により抜粋 二酸化炭素とシアノバクテリア(藍藻)との関係  溶存酸素だけでなく溶存二酸化炭素の分布も湖沼の環境に大きな役割を果たしている.成層の強度が強くなる夏季においては二酸化炭素濃度は一般に有機物が分解される深層で高くなる.一方,表層では活発に光合成が行われ,その際に利用されるために二酸化炭素濃度は減少する. ところが,水中では二酸化炭素は炭酸水素イオン(HCO3-)や炭酸イオン(CO32−)としても存在しており,それぞれその場の条件に即した割合で平衡を保っている.  CO2+H20 ←→ HCO3 ̄+H+ ←→ CO32 ̄+2H+  ここで二酸化炭素が消費されると,それを補うために反応は左向きに進み,水素イオンが減少,pHが上昇する.そのため,夏季の表層ではpHの値は8〜9の弱アルカリ側に移行する.  ところが,pHが8付近になると,二酸化炭素の大部分はCO2ではなくHCO3 ̄の形態で存在するようになる.また,貯水池の管理上最も問題となる植物プランクトンであるシアノバクテリア(藍藻類)は,競合するほかの種類の多くが光合成に際しCO2のみを利用するのに対し,HCO3 ̄も利用することができる.これが,夏季においては藍藻類が優占する原因の一つと考えられている. ********** 【選択肢(2)について】 いろいろな方に相談した結果をもとに、淡水混入が温排水拡散範囲の大小に与える影響として考えられる事項をまとめてみると、次のようになります。 これらのことから、淡水流入により温排水拡散範囲は狭くなるか、あるいは広がる・狭まるいろいろなケースが考えられるため。「温排水拡散範囲が広くなる」と断定した選択肢記述は誤りであると判断されます。 ×温度差 川の水が流入することで、付近の海域は海水温度が低くなります。よって温排水と海水の温度差が大きくなるので、熱交換による冷却効果が高くなって、温排水の拡散範囲は狭くなると思われます。簡単に言えば、「淡水が混入する海域は水温が低いので温排水が冷却されやすく、あまり広がらない」ということになります。 ×密度差 塩分濃度の違いによる密度差は、温度差よりはるかに大きく影響します(河川水流入による塩分変動は、温度差10〜20℃にも相当するらしいです)。淡水塊と海水の境界ではそう簡単に混合がおこらず、明瞭な境界(潮目)が形成されるので、ここでシャットアウトされて拡散が止まると思われるので、一般的にみて拡散範囲は狭くなることが考えられます。 ○密度層 淡水が流入する海域では、淡水が表層に広がり密度成層場が形成されることが考えられます。ここに温排水を表層放流すると、温排水が中層(淡水と海水の間)に潜り込むなど、一様な密度の海域とは大きく異なり、3次元的な拡散挙動を示すことが明らかになっています(たとえばこちら)。温排水が淡水の下にもぐりこむことによって大気との熱交換による冷却が妨げられ、この点は逆に拡散範囲を広げる働きをすると思われます。ただしこれは特殊な例のようです。 ○河川水の運動エネルギー 河川水の流入量にもよるが、温排水が河川水の拡散に乗って遠く運ばれ、拡散範囲が広くなることが考えられます。これについては、河口の位置や流量などが選択肢に記述してないため、判断できません。逆に言えば、出題者の意図はこのようなところにはないのではないかとも考えられます。 【選択肢(5)について】 温排水がもとの取水温度より7℃程度高くなるのは事実です。 温度差が7℃より大きくなると、パイプの伸びその他構造上の問題が出てくるそうです。逆に7℃より下げようとすると冷却水量が増大し、コスト高になるので、「ちょうどいいところ」として7℃上昇で設計するそうです。 その一方で、現場では協定で温度上昇を7℃以下とし、それを超えることはないよう管理しています。しかし、これは現場での管理の話であって、この試験はあくまで一般論(大学専門課程で教えているような内容)を問うものであることから、この記述は正しいものとして扱われている可能性が大であると判断されます。 ※この問題は、当初私の知識不足で(1)と考え、その後上記のような現象があることを知ったため「協定7℃以下、目標はそれ以下」との話を参考に(5)に修正しましたが、やはり一次試験の特性である一般論から言えば、(5)は正解だなあ・・・・と内心思っており、それゆえにずっと「?」つきにしていました。今回、識者の方に教えていただいて上記のような理由で(2)が誤りであるというように、再々度の修正となりました。受験生の皆さんには、1点の正否に一喜一憂の中、ころころ解答案を変えまして誠に申し訳ありませんでした。 4−18 (1)・・・・× 高規格幹線道路(約14,000km)は、高速自動車国道(約11,520km)と国土交通大臣指定に基づく高規格幹線道路(一般国道の自動車専用道路:約2,480km)からなります(参考はたとえばこちら)。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−19 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・× 副道は車線数が4以上ある第3種(地方部)・第4種(都市部)道路で、必要に応じて設けるものです。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−20 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・× わが国の道路は、その維持・修繕がこれからの大きな課題です。また、道路ストックは戦後の高度成長経済期以降に整備されています。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−21 (1)・・・・× スラック量は曲線半径(円曲線の半径)・固定軸距で決まります。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−22 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 昇降口と改集札口を近接させると、通勤ラッシュの時などは混雑を助長し、階段での転倒など危険が考えられます。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−23 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× アメリカでは路面電車数(Tramway)とライトレール(Light Rail)で30以上です。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−24 「トンネル標準示方書(シールド工法編)・同解説」に記述があります。 (1)・・・・○ そのとおり。p.18 第11条 (2)・・・・× 消去法でこれが誤り。 (3)・・・・○ そのとおり。p.25 第14条 (4)・・・・○ そのとおり。p.19 第13条 (5)・・・・○ そのとおり。p.29 第19条 4−25 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 山岳トンネル掘削は機械掘削か発破掘削となるが、機械掘削のほうが低騒音・低振動。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−26 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 限界に達した時点での補修はコストアップにつながる。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−27 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 仮設工の指針もあり、施工中の条件考慮、仮設における荷重条件の設定とも必要です。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−28 (1)・・・・× 許認可者(たとえば道路なら国交大臣)です。環境大臣は許認可者に意見を述べることができます(参考はこちら)。 (2)・・・・× 環境保全目標は、「値」でなくてもよく、環境基準を満たせばよいというものではありません。たとえば、生態系への配慮は定量的に目標がたてにくいものです。また、現況において環境基準がすでに満たされていない場合は、「現状非悪化」にせざるをえない場合もあります。 (3)・・・・× 方法書において意見が述べられます(参考はこちら)。 (4)・・・・○ そのとおり。環境影響評価法施行令第5条。 (5)・・・・× 4車線10km以上の新築・改築は対象となります(参考はこちら)。 4−29 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× 日本の大都市部で2〜3℃の上昇です(参考はこちら)。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 4−30 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・× 「道路に面する地域については、原則として一定の地域ごとに当該地域内の全ての住居等のうち1の環境基準の基準値を超過する戸数及び超過する割合を把握することにより評価するものとする」とされています。 ////////////////////////////////////////////////////////////////////// 技術士第一次試験 平成14年度 専門科目《建設部門》 解答案 平成14年度専門科目(建設部門)について、私なりに解答を出してみました。 一部、後でインターネットなどで正解を調べたものもありますが、大部分は何の勉強もなしに解いてみたものですので、正解であるかどうかは保証できません。 ただ、参考になるようにと思い、解答決定までのプロセスをそのまま書きました。わからない問題はとんでもない解き方もしていますが、それも含めて参考になればと思います。 (4−1)択一問題 1. 土質及び基礎 (1)・・・・× コンシステンシー指数は、液性限界と含水比の差を塑性指数で除したもの。これがゼロに近いと、ほぼ液性限界=含水比ということになり、ちょっとした刺激ですぐ液性状態になってしまうので、施工における土の安定性が大変悪くなる。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・× 過圧密とは、圧密降伏応力>有効土被り圧の場合。設問のような場合は逆に未圧密といえる。 (4)・・・・× 場所打ち杭は現場で掘削・鉄筋挿入・セメントミルク注入により作成する杭。 (5)・・・・× 地下水を絞り出そうとするのだから、荷重を大きくする(載荷盛土と併用する)。 解答は(2) ※これは知らなければ答えられませんね。しかし、(3)〜(5)は常識レベルで消去してほしいところです。「コンシステンシー指数」も、土の安定度を示す重要な指標ですから、基礎知識として知っていてもらいたいところです。   2. 鋼構造・コンクリート (1)・・・・○ そのとおり。【参考例:http://www.con-pro.net/readings/mystory/doc0012.html】 (2)・・・・○ 多分そうだと思う。 (3)・・・・○ そのとおり。【参考例:http://www.jsce.or.jp/journal/contents/knowledge/vol9911.pdf】 (4)・・・・× 「アルカリ雰囲気を阻害」というのはよくわからないが、融雪剤散布で起こるのは塩害でアル骨反応ではないはず。 (5)・・・・○ そのとおり。 解答は(4) ※アル骨はH11にも出題されています。抑制策についても、http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/13/130801/130801_1.pdfなどに出ています。   3. 都市計画 (1)・・・・○ そのとおり。【参考例:http://www.tokeikyou.or.jp/city1.html】 (2)・・・・○ そのとおり。【参考例:http://www.zentaku.or.jp/004/houritu_tosikeikaku.html】 (3)・・・・× 指定するのは市町村。都道府県は市町村が協議し同意を得ることとなっている相手。 (4)・・・・○ そのとおり。【参考例:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/toshi/outline-ans1.html】 (5)・・・・○ そのとおり。 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 都市計画法第5条の2にて,「市町村は,・・・準都市計画区域として指定する」と記述があります. ********** 解答は(3) ※「誰に権限があるのか」の「間違い探し」はよくある手です。 ※都市計画に関しては、「Echoの宅建○×問題1000本ノック」(http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/index..html)がお勧めです。  このサイトの都計法に関する記載をひととおり読めば、都市計画に関する設問はほぼOKだと思います。   4. 河川、砂防及び海岸 (1)・・・・○? そうだろうなあ。 (2)・・・・○? そうだろうなあ。 (3)・・・・×  三級河川なんて聞いたことないぞ。 あきらかに違う選択肢が出てきたので、ここで終わり。 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 河川の区分的には,1級河川・2級河川・準用河川・普通河川です.このうち,法河川となるのは,1級河川(国)・2級河川(都道府県)・準用河川(市町村)です. ********** 解答は(3) ※専門知識がなくても、常識で(3)がおかしいとわかります。   5. 港湾及び空港 (1)・・・・○? そうだろうなあ。 (2)・・・・○? そんな気がする。 (3)・・・・○? そりゃそうだろう。 (4)・・・・×? どんな船でも水深に5mの余裕?ということは5m以浅のバースはありえないってか? (5)・・・・○? よくわからんが、利用率や待ち時間を考慮するという話はありそうだ。 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 港湾の施設の技術上の基準・同解説(第8編 係留施設の第2章 係留施設の諸元)に,「バースの長さは,船の全長に係船索の長さその他を考慮して15〜30mを,また,水深は,満載乞水に余裕水深として船型に応じほぼ0.5〜1.5mを加算して定める」と記述してあります. ********** 解答は(4) ※知識がなくても常識で解けます。 ※伏龍さん、そうですよね。そんな程度ですよね。   6. 発電 (1)・・・・×? あれは電力会社と消費者で、国は関与してなかったような・・・・。 (2)・・・・○  そのとおり。 (3)・・・・○  そのとおり。 (4)・・・・○? よくわからないが、それっぽい。 (5)・・・・○  そのとおり。 解答は(1) ※知らないと解けません。グリーン電力制度関連サイトは下記。  (経済産業省)http://www.meti.go.jp/report/downloadfiles/g10731hj.pdf  (九州電力)http://www.kyuden.co.jp/company/kigyo/green/  (東京電力)http://www.tepco.co.jp/corp-com/green/index-j.html   7. 道路 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・× ん?トンネル入り口などに「車高制限4m」なんて書いてあったりするということは、3.8mはおかしいんじゃない? (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 解答は(2) ※身近なところに答えはあります。知識がなくても解けます。   8. 鉄道 (1)・・・・○? アタック角って何だ?「すべり上がり」は「乗り上がり」より起こりにくいというのは、確かに感覚的にそれっぽい。。 (2)・・・・○? よくわからないが、激減しているのは確かだろう。 (3)・・・・○? わからないが、順序としてはそうだろう。 (4)・・・・?? それっぽいが、「40%」と「公共交通への転換」が怪しい。 (5)・・・・?? ぜんぜんわからない。 **********皆様からの情報・ご指摘*****あきさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 8は解答案の通り4が誤りです。日本のCO2排出量は産業部門40%、民生部門20〜25%、運輸部門20%程度です。 参考 http://www.env.go.jp/earth/report/h12-03/3-2.pdf 「公共・・・」は正しいと思いますが。 ********** 解答は(4) ※あきさんの情報で確定しました。ありがとうございました。   9. トンネル (1)・・・・× 高めに設定する。 (2)・・・・× 半分程度では不足。 (3)・・・・× 切羽は安定しにくい。 (4)・・・・?? よくわからないがもっともらしい。 (5)・・・・×? コンクリート打設は現場でするのではなかったっけ? **********皆様からの情報・ご指摘*****nomuさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 (4)と(5)のどちらが正解であるか、判別が出来ないとなっていますが、私は(5)が正解と考えます。 確かに、沈埋トンネルの施工方法には、幾つかの方法がありますが、問題の記述である「鋼殻内にコンクリートを打設した沈埋函をドライドックで製作」した事例として、新潟港沈埋トンネル、大阪港咲洲トンネル、神戸港港島トンネルなどがあります。大阪及び神戸は、鋼殻は造船ドックで製作し、鋼殻をドライドックに曳航し、引き入れて、ドライ状態でコンクリートを打設しています。これは、鋼殻を浮かべてコンクリートを打設する場合、百数十mの岸壁をコンクリート打設する間、占用する必要があり、数函同時製作が非常に難しいこと、コンクリート打設を浮上打設した場合の品質確保等が問題になったからだと思われます。 また、鋼殻を造船ドックで製作し、現地へ曳航し、浮上打設する方法を取っているのは、北九州の新若戸トンネル、那覇港トンネルなどです。これは、現地にドライドックを造成するスペースが確保できなかったことや、予算の関係で1函づつ施工していくことなどから採用されていると思われます。 東京港トンネルなどは、鋼殻式で無いことから、ドライドックで製作していますが、鋼殻式を採用していないのは、東京港トンネル及び第2トンネル等数例しかなく、現在の主流は、鋼殻方式(合成構造含む)となっており(止水性の問題)、ドライドックのスペースが確保できれば、コンクリート打設もドライドックで施工するのが、沈埋函製作の品質の面からも有利と思われます。 一方、トンネルの換気方式については、縦流換気方式がコスト面で有利であるが、長大トンネルについては、横流換気方式が採用されるケースが多いとのことです。(近代図書刊「技術士第一次試験の解答例[建設部門]」参考)トンネルの長大化が云々と前段で記述されていることを考え合わせると(4)の記述は誤りであると私は思っております。(前述参考書では(4)と思われるが明確でないとしています。) ********** 解答は(4)か(5) ※よくわかりません。(4)か(5)なのは確かなようです。もめていた問題ですね。(有)佐藤R&Dの解答案(こちら)では4ですが。   10. 環境保全 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。有風時にはプルーム、無風時にはパフと使い分ける。 (4)・・・・× 湖沼ではCODを用いる。 (5)・・・・○ そのとおり。 解答は(4) ※知っていれば解けます。(2)と(5)は常識でわかりますが、それ以外は専門用語を知っていなければ解けません。しかし、富栄養化は、押さえておきたい項目ですね。 ※昔の水質汚濁は有害物質の混入によるものが主であり、その主な排出源は工場などでしたが、近年(といってももう10年以上前からだが)は一般家庭からの生活雑排水などによる富栄養化が主になってきました。主な汚染物質は窒素やリンであり、汚染の結果、COD(化学的酸素要求量)やBOD(生物化学的酸素要求量)、SS(浮遊物質量、要はにごり)が増大し、還元環境になることによりDO(溶存酸素)の低下、pHの上昇が見られます。これらの水質汚濁指標項目は「生活環境項目」と呼ばれていますが、指標のうち「酸素要求量」は河川ではBOD,海や湖沼ではCODを用います。ですから、SSも指標の1つではあるのですが、富栄養化のみに起因するものでもないこと、そして「河川ではBOD」とくれば「湖沼ではCOD」と来ないと文章になりません。 (1−2)記述問題(略) ////////////////////////////////////////////////////////////////////// 技術士第一次試験 平成13年度 専門科目《建設部門》 解答案 最終更新:2003.10.1 鉄道解答案を(1)から(2)に修正 平成13年度専門科目(建設部門)について、私なりに解答を出してみました。 後でインターネットなどで正解を調べたものもありますが、何の勉強もなしに解いてみたものが多いので、正解であるかどうかは保証できません。できれば皆さんの情報・ご意見をいただき、より参考になる解答案にしていきたいと思います。 (4−1)択一問題 1. 土質及び基礎 (1)・・・・○ そのとおり。ちなみに、間隙体積と全体積の比は間隙率(単位%)。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。粘土は難排水性なので盛土直後は圧密強度増加が進行していないため。 (4)・・・・× 最大になるのは極限平衡状態のとき。 (5)・・・・○ そのとおり。厳密には先端支持力+周面摩擦力−杭自重だが。 解答は(4) ※これは知らなければ答えられませんね。しかし、(2)(3)(5)はごく基本的なことですので、知っておいてほしいところです。   2. 鋼構造・コンクリート (1)・・・・? 要は下に膨らんだ形だとおもうから、正しいかも。でも、「正弦半波」って衝撃波形じゃなかったかな? (2)・・・・× これは絶対違う (3)・・・・× これも直線ということだから絶対違う (4)・・・・? 下に膨らんだ形だが、2次関数だったら桁のところで曲率が一番大きくなるように思うので、違う気がする。 (5)・・・・× 3次関数だったら右上がりグラフになってしまうからおかしい。 **********皆様からの情報・ご指摘*****ずけさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 等分布荷重が作用している径間では、せん断力の分布図が1次関数となり、したがってモーメントの分布図は2次関数になると思います(いい加減な考え方ですが・・・)。よって解答は(3)ではないでしょうか。 ********** 解答は(4) ※ ずけさんのご指摘で気づきましたが、問題文をよく読んでおらず、等分布荷重なのに集中荷重のイメージでいました。ずけさんの解答をとらせていただきます。   3. 都市計画 (1)・・・・○ 都市計画区域総面積は約10万km2。国土面積は37万km2だから、3割弱ぐらい。 (2)・・・・○? それっぽいことが書いてある。【参考例:http://www.mlit.go.jp/crd/city/singikai/sn090033.htm】 (3)・・・・?? 受益者負担ということか?都市計画税ってこれなのか? (4)・・・・×? そもそも「用途地域を定めない市街化区域」なんてあったか? (5)・・・・○ そのとおり。【参考例:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/toshi/outline-ans6.html】 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 都市計画法第13条第1項第7号より『・・・市街化区域については,少なくとも用途地域を定める・・・』とあります. (解答はC) ********** 解答は(4) ※都市計画に関しては、「Echoの宅建○×問題1000本ノック」(http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/index.html)がお勧めです。  このサイトの都計法に関する記載をひととおり読めば、都市計画に関する設問はほぼOKだと思います。   4. 河川、砂防及び海岸 (1)・・・・× 支川が破堤したのだから、庄内川の堤防決壊の危険性は下がったはず。 (2)・・・・? 爆気は酸素供給のため? (3)・・・・× 流入河川付近で最も高く堆砂する。感覚的にわかる。 (4)・・・・? そのとおりっぽい? (5)・・・・× 離岸堤は波浪対策。 **********皆様からの情報・ご指摘*****三連星さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 (1)× 新川上流の降雨により破堤した。本川が破堤し、支川に流れたわけではない。 (2)○ 正しそう。好気性微生物により分解をうながすため。嫌気性微生物では、分解の効率が悪いし、硫化水素のようなよろしくない副産物が生じる。 (3)× 日本のダムに流入する土砂は、粘土は少なく砂や砂利が多いので、貯水池上流部に堆砂する。 (4)× 透過型:土石流の停止が目的。ダムに溜まった土砂は中小洪水で流出するため、いずれは空になる。 不透過型:貯水池上流の河床勾配が緩くなるので、土石流の減勢として働く。 よって、特徴を逆さに書いている。 (5)× 内湾の場合、湾を横切る形で防波堤を設ける。 コロナ社 港湾工学(初版:S32) P291。  本が古いので、現在のやりかたは違うかもしれません。 ********** 解答は(2) ※三連星さん、ありがとうございました。専門知識がなくても、常識で(1)と(3)は除外できます。(5)もちょっと考えれば常識的に除外できます。   5. 港湾及び空港 (1)・・・・?? 文の前半はわかるが、後半が分からない。なぜ新設不要?その場合なぜコンテナ輸送システムが成長する? (2)・・・・×? 「どの港湾でも」が間違いっぽい。 (3)・・・・×? 逆じゃないか?傾斜堤は反射波が小さそうだし、水深が浅い箇所向けだと思う。 (4)・・・・×? 構想段階ではないはず。 (5)・・・・○? そのとおり。なお、家屋の防音工事は補助という形。【参考:http://www.page.sannet.ne.jp/km_iwata/soubouhou.html】 解答は(5) ※(1)がよくわかりませんが、(5)はいかにも本当っぽくなっています。しかし、「個人所有物を公費で補修するの?」という疑問がわいたので調べました。   6. 発電 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× コンバインドサイクル発電は、熱効率に優れている。 (5)・・・・○ そのとおりっぽい。 解答は(4) ※火力発電のタイプとその概要に関する知識が必要です。(1)〜(4)は、http://www.fepc.or.jp/hatsuden/karyoku.htmlにそのまま答えが出ています。   7. 道路 (1)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.gifu-u.ac.jp/~ceip/douro4.pdf】 (2)・・・・○ そのとおり。車は隣のセルに行くには一度セル外へ出て決められた進入路から入る。 (3)・・・・○ そのとおり。道路構造令の知識を問う。【参考:http://www.hozen.or.jp/road/kijyun/kozou/ss-kozou.html#kozo39】 (4)・・・・? K値は年間交通量をピーク時間交通量に変換する指標、D値はK値や年間ピーク時における往復交通の偏り。だから? (5)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.autoascii.jp/auto24/issue/2000/0531/32nrp_si0531_02.html】 解答は(4) ※結局、都会はいつもべたーっとムラなく交通量が多いので、ピーク時間交通量の突出や偏りがなく、逆だということではないでしょうか。 ※私は「K値」と言われれば支持力や変形特性、あるいは硫黄酸化物のK値規制、D値といえば遮音性能しか思い浮かびませんでした。  一次試験問題としてはどうかと思いますが、道路専攻の人には何でもないレベルなのでしょうか?   8. 鉄道 (1)・・・・? 緩和曲線【参考:http://homepage2.nifty.com/carthago/newpage105.htm】はわかるが、どっちが乗り心地がよいかと言われると・・・・ (2)・・・・× 分布交通量ではなくて配分交通量の推計に使う。【参考:http://doboku2.ace.nitech.ac.jp/keik/kotsu/study/student/1998/katou/】 (3)・・・・○ それはそうだろうと思う。 (4)・・・・×? 下記考察結果では、「それは宮崎実験線。山梨実験線は「誘導反発吸引磁気浮上方式。」となる。 (5)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.mlit.go.jp/road/road/yusen/transit/】 **********皆様からの情報・ご指摘*****あきさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 1については、要はどちらが急に曲がるかということではないでしょうか?3次曲線の方が急な気がします。従って1は正しい?「鉄道ではサイン逓減曲線を用いる」そうです。 参考HP http://www.hsba.go.jp/gijutu/yougo/ka.htm でも4も一般的に「磁気浮上誘導反発方式」と言っているような気がしますが、「吸引」がないと間違いなんですかね?奇問ですね。 ********** **********皆様からの情報・ご指摘*****あきさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 (1)について・・・・ サイン逓減曲線は、片勾配のすりつけに使うに使うのではなかったか?(一般道路などは、手を抜いてあり直線すりつけ。) 平面形状要のすりつけ曲線と縦断形状用のすりつけ曲線がごちゃまぜになっているので、(1)は誤りです。 (2)について・・・・ JR東海の図は、磁気反発方式にしか見えません。磁気吸引方式は、レールが上にあり、車両を吸い付かせる形。 で、制御は磁気反発方式の法が簡単。レールと車両の間隔を一定に保つことを考えます。 磁気反発方式:間隔が離れると反発力が弱まるので間隔は元に戻る。 磁気吸引方式:間隔が離れると吸引力が弱まるので、間隔は更に大きくなる。 結果として、磁気吸引方式では、磁力を細かく調整する必要があるが、反発方式なら何もしなくてもある程度フィードバックできる。 ********** **********リニアモーターカーに関する私のレス リニアモーターカーですが、http://www.ssc.slp.or.jp/faq/20.htmには次のように記されています。 -------- では、リニアモーターカーはどのようなしくみで浮かび上がっているのでしょうか。ここでは「反発磁気浮上方式」について説明しましょう。 ・・・・(中略)・・・・ そこでリニアモーターカー・マグレブは、はじめゴムタイヤで走りながらだんだんスピードを上げていき、十分な磁気の反発力が生まれたところで浮かび上がります。これは、飛行機が離陸する時に、タイヤで滑走路を走るのとにています。 鉄道総合技術研究所の宮崎実験線では、主にこの方式がテストされていました。 しかし、1993年(平成5年)から実験が開始された山梨実験線では、コイルをガイドウェイの側壁(横側にある壁)につけ、より安定した走行ができる「誘導反発吸引磁気浮上方式」と呼ばれる新しい方式が採用されています。 宮崎実験線は誘導反発、山梨実験線は誘導反発吸引、というように違うタイプを採用しているんだ、ということだと思います。 なお、山梨実験線の吸引は、上からではなく横から(反発極のすぐ上に吸引極を置く)のようです。 ********** **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 Wardropの第1原則の基づく均衡理論は,利用者の均衡解を求めることから四段階推定法の配分交通量の推定に用いられるのであって,分布交通量の推計ではない. ********** 解答は(2) ※http://www.ssc.slp.or.jp/faq/20.htmに、「反発磁気浮上方式は宮崎実験線でテストされた。しかし山梨実験線では「誘導反発吸引磁気浮上方式」という新しい方式が採用された」とあります。これを読んだまま適用すると、選択肢の文は、「それは宮崎実験線。山梨実験線では違う方式」となり、誤り、という判断になります。うーん、重箱の隅ですね。   9. トンネル (1)・・・・○? そうだと思う。 (2)・・・・△ ほとんど導水路や上下水道で、道路は使われて入るが先進導坑程度。【参考:http://www.jhnet.go.jp/about/tech/tbm.html】 (3)・・・・? わからない (4)・・・・○? なんとなくそのように思う。 (5)・・・・×? 土地所有権の及ぶ深度範囲は制限されるが、建築物には制限はかからず、所有者も注意する必要はないのでは? **********皆様からの情報・ご指摘*****ずけさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 この問題は、(1)の記述が誤りです。山岳トンネルの標準工法はNATM工法であり、この工法では吹付コンクリートとロックボルトが主な支保部材となります。また、この二つの部材で地山の安定が図れない場合に鋼アーチ支保が追加されます。なお、NATM工法では矢板は用いられません。問題文(1)は、以前まで標準工法であった矢板工法についての記述だと思います。 ********** 解答は(1) ※ずけさんより確実に違うという情報をいただきました。 ※選択肢(5)もあまり妥当ではないように思われます。【参考:http://www.ktr.mlit.go.jp/kyoku/index/daishindo/honbun/shiyouhou.html】 ※選択肢(2)もあまり適当とは言えない書き方で、×に近い○だと思います。   10. 施工計画・施工設備及び積算 (1)・・・・? よくわからない。 (2)・・・・? よくわからない。 (3)・・・・× 圧入式くい打ちくい抜き機は特定建設作業には含まれません。【参考:http://www.nishi.or.jp/~kanhozen/tokken3.html】 (4)・・・・? よくわからない。 (5)・・・・○ そのとおり。 解答は(3) ※(3)が誤りだということが最初にわかったので、他は調べていません。これは知っていないと解けないでしょう。 (1−2)記述問題(略) ////////////////////////////////////////////////////////////////////// 技術士第一次試験 平成12年度 専門科目《建設部門》 解答案 平成12年度専門科目(建設部門)について、私なりに解答を出してみました。 後でインターネットなどで正解を調べたものもありますが、何の勉強もなしに解いてみたものが多いので、正解であるかどうかは保証できません。できれば皆さんの情報・ご意見をいただき、より参考になる解答案にしていきたいと思います。 問題はこちら 問題と難度の分析はこちら 第一次試験過去問題Topへ (4−1)択一問題 1. 土質及び基礎 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 粘性土の圧密促進のために行うの工法で、液状化するような砂質土地盤に施しても意味がない。 (5)・・・・○ そのとおり。要は完全液状化です。 解答は(4) ※塑性指数・鋭敏比・地盤反力係数・クイックサンドなどの語句の理解を問うていますが、ドレーンが何かさえ知っておれば、常識的にわかります。   2. 鋼構造・コンクリート (1)・・・・×? 透過するんだから、容積のある欠陥のほうに向いているんじゃないかな? (2)・・・・? そうなのかな?わからない。 (3)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.eishinkagaku.co.jp/mt/gennri.htm】 (4)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.eishinkagaku.co.jp/pt/genri.htm】 (5)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.tuat.ac.jp/~biomtrl/news/aemore/aemore.html】 解答は(1) ※日本原燃鰍フプレリリース(http://www.jnfl.co.jp/press/pressj2002/pr020922-1.html)に、使用済燃料貯蔵プールの漏水原因調査のレポートとして、「放射線透過検査では、溶接金属中に生じた小さな球状の空洞(ブローホール:溶接中に発生したガスにより生成した空洞)による7箇所の球状指示や、溶け込み不足と考えられる6箇所の線状指示が確認されました。また、超音波探傷検査では、7箇所の指示が確認されており、この指示は、放射線透過検査の指示とほぼ一致していました。」とあります。このことから、ブローホールの探査に放射線透過法が有効であること、超音波検査法のほうが解釈が難しそうなことが見て取れます。   3. 都市計画 (1)・・・・○ そのとおり。【参考:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/toshi/outline-ans6.html】 (2)・・・・○ そのとおり。【参考:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/toshi/outline-ans2.html】 (3)・・・・× 市街化区域は1000m2未満は許可不要だが、市街化調整区域はどんな規模でも許可が必要。        【参考:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/kaihatu/kaihatu-ans1.html】 (4)・・・・○ そのとおり。【参考:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/seigen/seigen-ans4.html】 (5)・・・・○ そのとおり。【参考:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/toshi/outline-sup1-ans.html】 解答は(3) ※(4)が「一般私人でもできる」と、やや無責任っぽく書いてあり、迷うところです。都市計画区域の名称と開発許可を要する面積は覚えておいたほうがいいかもしれません。 ※都市計画に関しては、「Echoの宅建○×問題1000本ノック」(http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/index.html)がお勧めです。  このサイトの都計法に関する記載をひととおり読めば、都市計画に関する設問はほぼOKだと思います。   4. 河川、砂防及び海岸 (1)・・・・○? そのとおりっぽい。 (2)・・・・×? そうなのかな?ではフィルダムは塑性状態にあるのか? (3)・・・・○? そのとおりっぽい。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおりだと思う。逆だと堆砂して作れなくなってくる。 解答は(2)(自信なし) ※   5. 港湾及び空港 (1)・・・・○? そのとおりっぽい。 (2)・・・・○ そのとおり。港湾は「限界N値法」を使う。(道路や建築は「FL法」を使う) (3)・・・・?? わからない。 (4)・・・・× 重要港湾の港湾計画に伴い、港湾環境影響評価が必要。【参考:http://assess.eic.or.jp/law/ex-222.html】 (5)・・・・○ いかにもそのとおりっぽい。 解答は(4) ※(4)は「しなくてもよい」などと無責任な書き方で、択一セオリーでも間違いと推定できます。   6. 発電 (1)・・・・× 水力発電の発電効率は約80%だから、揚水時のロスも見込むとさらに落ちる。【参考:http://sakai.elec.hkg.ac.jp/suiryokuhatsud/riron.htm】 (2)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.fepc.or.jp/menu/hatsuden/hatsuden2.html】 (3)・・・・○ そのとおり。ちなみに、         放水量:1年間のうち95日はこれを下らない流量         平水量:1年間のうち185日はこれを下らない流量         渇水量:1年間のうち355日はこれを下らない流量 (4)・・・・○ そのとおりっぽい。 (5)・・・・? 「必要としない」という言い方が無責任っぽいが・・・・。 解答は(1) ※伏龍さんご指摘の「数字があがっている選択肢が怪しい」という択一セオリー通りですね。(2)や(3)は基礎知識として知っておきたいところです。   7. 道路 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・×? 基本的に歩行者のため。【参考:http://www.ne.jp/asahi/michiwa/sapporo21/fellow/kf/kf1.html】 (3)・・・・○ 具体的には、道路区分・積雪寒冷の度・設計速度・曲線半径・地形の状況等を勘案して道路構造令に掲げる値以下で決める。 **********皆様からの情報・ご指摘*****ずけさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 解答は(4)です。「全車交通量」が誤りで、正しくは「大型車交通量」です。なお、(2)の記述は正しい記述です。 ********** 解答は(4) ※私は「側帯」と「路側帯」を混同していました。ずけさんに 道路構造令によると側帯とは、「車両の運転者の視線を誘導し、及び側方余裕を確保する機能を分担させるために、車道に接続して設けられる帯状の中央帯又は路肩の部分をいう。」と定義づけられています。基本的に中央帯も路肩も「車両のもの」なので、その一部となる側帯もやはり「車両のもの」になるということではないでしょうか。しかし、「路側帯」とは何のことを指してるでしょう?ちなみに道路横断の構成要素の中には「路側帯」というものはありませんでした。 と教えていただき、自分でも道路構造令を確認しました(http://www.hozen.or.jp/road/kijyun/kozou/ss-kozou-index.html)。 では路側帯とは?上記URL(http://www.ne.jp/asahi/michiwa/sapporo21/fellow/kf/kf1.html)で確認すると、「路側帯とは、歩道のない道路で、歩行者の通行のためや車道の効用を保つための白の線によって区分された道路の端の帯状の部分をいいます」(自動車教習所学科教本)あるいは「路側帯がある道路では、自転車は路側帯を走る事ができます。路側帯とは、道路の端に引かれた線の外側の事です。ただし、ここを通行する時は歩行者の通行を妨げてはいけません」(日本損保協会PR誌)とあります。要は側帯のうち路肩の部分か?   8. 鉄道 (1)・・・・? 意味がよくわからない。「全長において」がいいかどうかということか? (2)・・・・? わからない。要は急すぎないかということだと思うが。 (3)・・・・○ そのとおり、当然だと思う。 (4)・・・・○ そのとおりっぽい。 (5)・・・・? 脱線防止レールって何?「本線において」というのも怪しい。 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 @普通鉄道構造規則第16条より『カントは,緩和曲線の全長で低減する』ことが義務付けられている.ちなみに,緩和曲線の無い場合は,カントの400倍以上の距離で低減する. A普通鉄道構造規則第18条より『車両の留置または解結をする区域における側線の最急勾配は1000分の5』とされている.ちなみに,車両の留置または解結をしない区域の停車場における本線の最急勾配は1000分の10. C普通鉄道構造規則第27条より『分岐器は,車両の走行に支障を及ぼさすおそれのない構造でなければならず,緩和曲線及び縦曲線に設置することが出来ない』 D普通鉄道構造規則第48条より『曲線半径の小さい曲線または急勾配の区間にある曲線に脱線防止レールまたは脱線防止ガードを設けること』となっている. (解答はA) ********** 解答は(2) ※「数字が出ている選択肢は怪しい」と伏龍さんがおっしゃる択一セオリー通りの問題ですね。   9. トンネル (1)・・・・○ そのとおりっぽい。 (2)・・・・○ そのとおりっぽい。 (3)・・・・○ そりゃそうだろう。 (4)・・・・× 下水道にはよく用いるが、上水道にも用いる?あまり聞かないけれど。 (5)・・・・○ その通り。 解答は(4)(自信なし) ※   10. 施工計画・施工設備及び積算 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ 事前調査のこと。そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・× 逆だと思う。 (5)・・・・○ そのとおり。 解答は(4) ※知らなくても「軟弱地盤で開放型」というとなんとなくヤバい感じがしませんか? (1−2)記述問題(略) ////////////////////////////////////////////////////////////////////// 技術士第一次試験 平成11年度 専門科目《建設部門》 解答案 平成11年度専門科目(建設部門)について、私なりに解答を出してみました。 後でインターネットなどで正解を調べたものもありますが、何の勉強もなしに解いてみたものが多いので、正解であるかどうかは保証できません。できれば皆さんの情報・ご意見をいただき、より参考になる解答案にしていきたいと思います。 (4−1)択一問題 1. 土質及び基礎 (1)・・・・○ そのとおり。これが小さいと粒が揃っている(粒度が悪い)ことの指標となる。 (2)・・・・× それは過圧密粘土。 (3)・・・・○ そのとおり。砂浜で波打ち際を歩く時、足の回りの砂が盛り上がり、水がスッと引く現象などがそれ。 (4)・・・・○ そのとおり。破壊ひずみの1/2のひずみに相当する応力(確実な弾性体部分)でひずみ-応力曲線の傾きを変形係数E50とする。 (5)・・・・○ そのとおり。打込杭・埋込杭・場所打杭などで全て異なる。 解答は(2) ※均等係数・正規圧密・ダイレイタンシーといった語句の理解、一軸試験でわかること、各杭基礎の基本特性などの、土質基礎に関するごく基礎的な知識を問います。   2. 鋼構造・コンクリート (1)・・・・○ そのとおり。・・・・なんだろうなあ。 (2)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www1.sphere.ne.jp/jcaa/yoi/1.html】 (3)・・・・× 細骨材/粗骨材の分母が怪しい・・・・と思ったらその通り。細骨材/全骨材。【参考:http://homepage2.nifty.com/SLG/word/data/155.html】 (4)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.mlit.go.jp/kisha/kisha02/13/130801/130801_1.pdf】 (5)・・・・○ そのとおり。これを怠けるとコールドジョイントができる。         【参考:http://homepage2.nifty.com/SLG/word/data/237.html http://www.juno.dti.ne.jp/~rcconsul/con35.html】 解答は(3) ※「率」で分母が全体でなく当該対象以外のもの、というのは怪しいという常識でも当たりはつきますが、知ってないと苦しいでしょう。   3. 都市計画 (1)・・・・○ そのとおり。【参考:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/toshi/outline-ans10.html】 (2)・・・・○ そのとおり。都市計画法第11条の6【参考:http://homepage2.nifty.com/nab/Contents/Tokeihou-h12.73.htm#_Toc4518408】 (3)・・・・○ そのとおり。【参考:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/toshi/outline-ans7.html】 (4)・・・・× 「のみ許可できる」ではなく「許可しなければならない」。【参考:http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/seigen/seigen-ans3.html】 (5)・・・・○ そのとおり。都市計画法第77条【参考:http://homepage2.nifty.com/nab/Contents/Tokeihou-h12.73.htm#_Toc4518443】 解答は(4) ※都市計画に関しては、「Echoの宅建○×問題1000本ノック」(http://tokagekyo.7777.net/echo_legal/index.html)がお勧めです。  このサイトの都計法に関する記載をひととおり読めば、都市計画に関する設問はほぼOKだと思います。   4. 河川、砂防及び海岸 (1)・・・・○ 弱混合型の形態はそのとおり。日本海側に多い。潮位変化との関係が選択肢のとおりかは不明。 (2)・・・・○ そのとおり。ダム事態が軽いので、周囲の岩盤にふんばらなくてはならない。 (3)・・・・? 断面を大きめに変更したほうがいいのでは? (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 解答は(3) ※選択肢(3)は問題ありです。「大きい」がサイズなのか変更の程度なのかわかりにくくなっています。   5. 港湾及び空港 (1)・・・・○ そのとおりっぽい。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・? わからない。平均でいいのか? (4)・・・・○ そのとおり。控え杭を打った意味がない。 (5)・・・・○ いかにもそのとおりっぽい。 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 @耐震強化岸壁は,「地震発生の可能性」「被災した場合の経済社会影響度」を考慮し,一般埠頭,国際海上コンテナターミナル,多目的外資埠頭,複合一貫輸送対応の内貿ターミナルを対象に計画される.(港湾工学より) B防波堤の天端高さは,朔望平均満潮面上,防波堤の安定検討に用いる有義波高の0.6倍以上の適切な高さをすることを標準とする.(港湾施設の技術基準より) (解答は@) ********** 解答は(1) ※「国際海上コンテナターミナルに限定」というところが間違いでした。択一セオリー的な問題です。落ち浮いてきちんと読めば勘付くことができます(自戒の念もこめて)。   6. 発電 (1)・・・・○ そのとおりっぽい。 (2)・・・・○? つまり落下エネルギーを全て電気に変えているわけだ。理論出力だからロスはゼロでいいのかな。 (3)・・・・? わからない。 (4)・・・・× 水中放水は、温排水が放水口から浮上する過程で周囲水を巻き込みながら急激に水温低下するため温排水拡散範囲は小さくなる。        【参考例:http://www.meti.go.jp/topic/downloadfiles/e11024bj.pdf】 よって、むしろ周囲水との混合が多くなるのでは? (5)・・・・○ そのとおり。 解答は(4) ※知らないと解けません。なかなかむずかしい問題です。   7. 道路 (1)・・・・× 基本交通容量と可能交通容量が逆。 【参考:http://aries.dse.ibaraki.ac.jp/semi/20020731/suzuki20020731.pdf】 (2)・・・・○ そのとおり。 【参考例:http://www.jice.or.jp/census/census2/p05.html】 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 【参考:http://www.hozen.or.jp/road/kijyun/kozou/ss-kozou.html#kozo13】 (5)・・・・○ そのとおり。 【参考例:http://www.ogiken.co.jp/haisuiseitoha.htm】 解答は(1) ※交通容量(基本・可能・設計)の定義を知っているかどうかですね。   8. 鉄道 (1)・・・・○ もっともらしい。 (2)・・・・○ もっともらしい。 (3)・・・・○ PCまくら木は道床抵抗が大きい。【参考:http://lavender.system.nitech.ac.jp/cgi-bin/rl_term.cgi?`pcsleep】 (4)・・・・? 目的が経費節減というのが怪しい。分岐器はかなり神経を使うところだと思うが・・・・。 (5)・・・・○ 本線で地形上やむをえない場合、最小曲線半径を100mまたは160mにできる。【参考:http://member.nifty.ne.jp/clubant/siki6/rail/rail.html】 解答は(4)(自信なし) ※消去法ですが、知らないと歯が立ちませんね。   9. トンネル (1)・・・・? (2)・・・・? (3)・・・・○ そのとおりっぽい。 (4)・・・・? 「十分に締め固め」はそうだろうが、使用機械と施工部位は? (5)・・・・? **********皆様からの情報・ご指摘*****ずけさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 解答は(5)です。「変位を早期に収束させるために」の部分が誤りで、覆工コンクリートは変位が収束したのを確認してから打設するのが原則です。 ********** 解答は(5) ※ずけさん、ありがとうございました。   10. 施工計画・施工設備及び積算 (1)・・・・○ そのとおり。 (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・× ヒービングは粘性土地盤のせん断強度不足により起こるもので、地下水位はあまり関係ない。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおりだと思う。要は調査ボーリングと似たような感覚。 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 Dのリバースサーキュレーション工法は掘削孔内水位を自然水位より2m高く保つことが優先だと思うのですが・・・.徹底すべき点はこの点なのでは? ********** 解答は(3)か(5) ※ヒービング・盤ぶくれ・ボイリングは根切り工事における地盤変状3セットとして覚えておきましょう。 ※(5)も怪しいと思います。もう少し調べたいと思います。 (1−2)記述問題(略) ////////////////////////////////////////////////////////////////////// 技術士第一次試験 平成10年度 専門科目《建設部門》 解答案 平成11年度専門科目(建設部門)について、私なりに解答を出してみました。 後でインターネットなどで正解を調べたものもありますが、何の勉強もなしに解いてみたものが多いので、正解であるかどうかは保証できません。できれば皆さんの情報・ご意見をいただき、より参考になる解答案にしていきたいと思います。 問題はこちら (4−1)択一問題 1. 土質及び基礎 (1)・・・・× 相対密度D=(emax-e)/(emax-emin)=(1.20-1.00)/(1.20-0.90)=0.2/0.3=0.66=66% (2)・・・・○ そのとおり。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。垂直圧は壁に関係なくγ・z、壁に働く水平圧はKo・γ・z。【参考例:http://www.con-pro.net/readings/soil/chapter06-01.html】 解答は(1) ※相対密度は砂質土のもっとも基本的な性質の1つなので、この式は覚えておきたいところです。大きいほど締まっていること、0〜1の値であることが基本的性質です。   2. 鋼構造・コンクリート **********皆様からの情報・ご指摘*****nomuさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 (1) 延性破壊は、大きな変形(伸びや絞り)などが起きてから破壊する現象を言います。鋼材の応力〜ひずみ曲線で示される破壊です。また、脆性破壊は変形を伴わない破壊現象を言います。ガラスなどは、延性現象を見せずに脆性破壊しますが、金属材料では、温度やひずみ速度などが、脆性破壊の因子となる様です。従って、低温で衝撃的な荷重によって、脆性破壊が起きやすくなることから、問題の記述は正しいと思われます。 (2)疲労破壊は、降伏応力以下の応力が繰り返し発生することで起きることから、問題になるのであって、そのため、設計荷重に近い荷重が繰り返し、作用する構造物(鉄道橋など)では、疲労破壊を考慮して、許容応力度を低減しています。 従って、正解は(2)です。 ********** 解答は(2) ※延性破壊とはグニャッと曲がるような破壊形態、脆性破壊はバキッといきなり壊れる(もろい)破壊のことです。延性破壊の「グニャッ」が塑性変形です。   3. 都市計画 (1)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.toshikei.metro.tokyo.jp/bosai/kuka_01.htm】 (2)・・・・? 一般にはそのとおり。【参考:http://www.toshikei.metro.tokyo.jp/bosai/kuka_01.htm】 (3)・・・・? 保留地が出ないなんてあるの?財源はどうするの? (4)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.mlit.go.jp/crd/city/sigaiti/si015.html】 (5)・・・・○ インターネットで「飛び換地」で検索するといっぱい出てくる。 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 A一般的には,事業後の宅地総価格は上昇するが,公共施設の新設・拡張が大きく,宅地単価の上昇が少ない場合,宅地地積が大きく減少するため宅地総価格が減少することがあるらしい. BAの場合に,減価補償金を交付することで埋め合わせされることから,保留地なしでも事業は可能 (解答はA) ********** **********皆様からの情報・ご指摘*****ライアンさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 減価補償地区では、保留地をとることができません。 詳しくは、土地区画整理法第96条第2項および109条をご参照ください。 区画整理事業後の宅地総価額と事業前の宅地総価額の差額範囲内でしか保留地をとることができません。(もちろん、事業後の宅地総価額が高い場合のみです。) ********** 解答は(2) ※土地区画整理の問題はH11年度以降は出ていません。都計法を勉強すればいいと思いますが、「念のため」という人は土地区画整理法法もチェックされるといいでしょう。   4. 河川、砂防及び海岸 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 A洪水調節ダムや遊水池等の洪水調節施設は存在しないものとして算出するのが基本高水で,施設の能力も含めて算出するものが計画高水. C土石流が大きな破壊力を持っているのは,泥流に押し流されるようにして巨石などが先頭部にあるからなのでは? (解答は@) ********** **********皆様からの情報・ご指摘*****三連星さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 (1)計画高水と基本高水 これは用語の定義のみでケリ。伏龍さんの書いたとおり。 http://www.thr.mlit.go.jp/bumon/b00037/k00290/river-hp/kasen/study/yougo/kadou.html (2)トンネル河川 トンネルが満流になると流下能力が低下するのが普通の河川と異なる。よって、余裕を大きく取る必要がある。 (直径の8割くらいのときに最大流量になる。) (3)フィルダム堤体上の水路構造物 堤体が不動沈下すると構造上の弱点となるため、沈下のおそれが無いよう、 地山に取り付けるのが原則。 (4)土石流 土石流とは、水を含むかゆ状の土砂が土砂自身の力で移動する現象のこと。 http://kasen.eolas-net.ne.jp/project/sabou/page-b.htmそして、土石流の先頭部分に巨礫が集中しているのは本当です。 土石流の先頭部分の写真がありますが少し見づらいか?http://www.qsr.mlit.go.jp/osumi/sabocenter/pdf_j/index_j.htm (5)地滑り防止のための排土 滑り面の下部の土砂は抵抗力として働く。その土砂が除かれるので、 かえって危険となる。そのような滑り面の存在がありうる。 ********** 解答は(1) ※通常は礫が泥より先に流下することはありませんが、土石流は混濁流で水(泥水)と礫の密度差がさほどないため、礫も泥流とともに運ばれ、流れの先頭にも礫が混在します。  礫は混濁流の中でぶつかりあう反発が大きいため流れの上部(表面)に集まります。こういう性質のため先頭に礫が集中しているように見えるようです。  したがって、(4)の記載は、厳密に言えばどうかとは思いますが、誤りでもないと思われます。   5. 港湾及び空港 (1)・・・・? わからない。 (2)・・・・○? 保有耐力法と震度法があると思うが、岸壁だからそうだろう。 (3)・・・・○? そのとおりっぽい。 (4)・・・・○? そのとおりっぽい。 (5)・・・・○ そのとおり。【参考:http://www.pa.kkr.mlit.go.jp/osakaport/kukou/osaka/kouji/h14/gurubingu.html】 **********皆様からの情報・ご指摘*****伏龍さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 @混成堤の直立壁に作用する波力は合田式を用いるのが一般的らしい.(港湾工学より) B港湾工事において,砂質土系,粘性土系いずれにも適用可能なサンドコンパクションパイル工法が最も多用され,深層混合処理工法は徐々に使用例が増えているらしい. (解答はB) ********** 解答は(3) ※深層混合処理は確かに増えています。   6. 発電 (1)・・・・×? 負荷を容量で割る?なんだかよくわからないが、それは「利用率」とは言わないのでは?        設備利用率=発電電力量/(認可出力×暦時間数)×100(%) 【参考:http://aec.jst.go.jp/jicst/NC/hakusho/wp1979/ss10104.htm】 (2)・・・・? わからない。たった6%? (3)・・・・? わからない。 (4)・・・・○ そのとおりっぽい。 (5)・・・・○ そのとおりっぽい。 **********皆様からの情報・ご指摘*****三連星さんに情報をいただきました。ありがとうございます。 (1) 発電所の設備利用率とは、ある期間内の発電所の平均負荷をその発電所の設備容量で除した値をいう。 負荷と発生電力(発電電力)、設備容量と最大出力は同義語。 平均負荷÷設備容量の分子、分母に時間(365日×24時間)を掛けると 可能発電電力量÷フル運転したときの発電電力量となるので、正しい。 (2) 第五次包蔵水力調査によれば、日本の未開発包蔵水力(混合揚水自流分を含む)は約500億kWh/年で、この量は 平成8年度総需要電力量(卸・自家発分を含む)の約6%に当たる。 5次調の結果をリンクします。但し、既開発/工事中分については、最新データに更新されているので、 5次調当時の未開発包蔵水力は若干大きい値です。 http://www.enecho.meti.go.jp/hydraulic/data/stock/top4.html なお、未開発+工事中の発電所を本当に全部作ると、既設発電所の減電(取水の流域変更、ダムによる発電所水没など) が生じるものがありますが、この表には現れていません。但し5次調の報告書には記載されており、工事中+未開発で90億kWh/年。 減電を考えないものとして、500億kWh/年は正しい。 また、平成8年の電力需要は8700億kWhであるので、包蔵水力は、その6%になります。 http://www.fepc-atomic.jp/basic_study/energy/energy_04.html (3) 自流式の無圧導水路と水圧管路との接合点に設ける水槽をヘッドタンクと呼び、サージタンクとは機能、構造の面で著しく 異なる。ヘッドタンクは問題文の定義どおり。サージタンクは、圧力管路の途中に設け、水車の起動/停止時に発生する水撃を緩和するもの。 よって、 サージタンク:タンクより上流にも、水撃圧は伝達する。 ヘッドタンク:タンクより上流には、水撃圧は発生しない。(そもそも、タンクより上流は開水路。) ので、この2つは機能が異なる。 (4) 火力発電所の油タンクやLNG地上タンクでは、万が一の流出に備え、防油堤や防液堤を設けることが必要であるが、その容 量はタンク容量の80%以上でなければならない(防油堤で囲まれるタンクが2基以上の場合は、容量が最大のタンクの80%以上) 。これはわかりません。全然、やったこと無い。でも、満タン時に漏れたら外部に溢れる可能性がありますが、いいのか? (5) 鉄塔基礎の設計は、上部横道(鉄塔、無線、がいしなど)に作用した荷重によって基礎に発生する圧縮力、引揚力、水平力 をもとに、土圧、水圧、場合により車両荷重等の外部荷重を考慮し、所定の安全率を得るように行う。 圧縮力、引揚力(引張力?)、水平力 というのはどこか変。 座標を基準にすれば、鉛直力、水平力、モーメント。 部材を基準にすれば、軸力、せん断力、モーメント。 このどちらかの記述になる筈です。 結局、(4)(5)のどちらかを選ぶことになりますが、 (4)は私が基準を知らないだけ。(5)としておくのが無難のようです。 ********** **********防液堤に関する私のレス 「ガス工作物技術基準の解釈例」【参考:http://www.nisa.meti.go.jp/text/gasuanzenka/140528-2.pdf】に、以下のようにあります。 ------------ 第95条 省令第38条第1項に規定する『適切な防液堤』とは以下の各号に掲げる規定に適合する防液堤をいう。 ただし、第三号及び第四号イ(3)、(4)の規定は、液化ガス用貯槽(以下この条において「貯槽」という。)の外槽と防液堤が一体となった構造(内槽と防液堤が強度的に独立したものに限る。)の貯槽にあってはこの限りでない。 一 1の貯槽に対し1の防液堤を設置する場合の当該防液堤の容量は、貯槽内の液化ガスが瞬時に流出した場合に液体として残留する量(以下「貯蔵能力相当容量」という。)を全量収容できるものであること。 二 2以上の貯槽に対し1の防液堤を設置する場合(貯槽ごとに間仕切りを設けた場合に限る。)の当該防液堤の容量は、当該防液堤内の貯槽のうち最大貯槽の貯蔵能力相当容量に他の貯槽の貯蔵能力相当容量の合計の10%を加えて得られた容量以上を全量収容できるものであること。 ------------ これから見ると、選択肢の容量では不足だと思われます。 ということで、(4)が解答ではないかと思います。 ********** **********皆様からの情報・ご指摘*****nomuさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 「危険物の規制に関する規則」によると防油堤の容量は屋外貯蔵タンクの場合、タンク容量の110%が正解となります。複数のタンクの場合、最大タンク1基分の110%となり、設問の記述では、80%が誤りとなります。 ********** 解答は(4) ※防油堤・防液堤に関しては、製造所・発電所など施設によって容量の規定が異なっているのでしょうか?現時点では(4)が解答ではないかと思います。   7. 道路 (1)・・・・? 「14,000km」がどうかという問題。 (2)・・・・○ そのとおりだと思う。 (3)・・・・× 構成は良いが、剛性舗装ではなくてたわみ性舗装。剛性舗装はコンクリート舗装など。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 解答は(3) ※「剛性」というイメージとやわらかいアスファルトのイメージでだいたいわかります。   8. 鉄道 (1)・・・・○ そうだと思う。 (2)・・・・× 継ぎ目の「ガタコン」が少ないから、振動は少ないはず。 (3)・・・・? 用語の問題。知らなければわからない。 (4)・・・・○ そのとおり。緩和曲線のそもそもの目的。 (5)・・・・? 磨耗しやすいというのはそうだと思うが、熱処理レールを使うかどうかはわからない。 解答は(2)(やや自信なし) ※知識ではなく常識感覚で解いてみました。   9. トンネル (1)・・・・○ そんな気がする。 (2)・・・・? わからない。 (3)・・・・○ そのとおりっぽい。 (4)・・・・○ そのとおりっぽい。(3)の記載と合致するから、もしこれが違えば(3)と共倒れだから、きっと違わないんだろう。 (5)・・・・? わからないが、安全率はとると思う。1.5〜2.0でいいかどうか。 解答は(2)か(5)(自信ぜんぜんなし) ※トンネルはよくわかりません。どなたか助けてください。   10. 施工計画・施工設備及び積算 (1)・・・・○ 細粒分が多いと、締固め効果が落ちる。 (2)・・・・× 下位に軟弱層があったりするので適当でない。打設時の支持力は動的荷重で測定するが、施工後にかかるのは静的荷重。 (3)・・・・○ そのとおり。 (4)・・・・○ そのとおり。 (5)・・・・○ そのとおり。 **********皆様からの情報・ご指摘*****nomuさんに情報をいただきました。ありがとうございます。 (1) SCP工法は、液状化対策における緩い砂地盤の改良工法として最も代表的な工法です。低改良率(15〜30%)で砂杭を打設し、砂杭間の地盤を圧縮と振動で締め固める方法で、細粒分含有率の少ない地盤であれば、N値10以下の緩い地盤でも換算N値15以上(液状化しない地盤)にすることができます。 ところが、設問の様に細粒分含有率が高い砂地盤では、締固め効果が少なく、SCPの設計では、細粒分含有率が大きなファクターとなります。 また、液状化対策において、砂層とシルト・粘性土の互層になっている地盤では、SCPによる効果は非常に少ないと考えていいと思われます。 (2)の設問の解説は、「解答例」が的を得た解説となっていますので、概要だけ説明すると「杭の支持力は、軸方向と軸直角方向で必要となるが、軸方向支持力だけ確認できても軸直角方向の支持力が得られたことにはならないことから、設問の記述は適当ではない。」 ********** 解答は(2) ※nomuさん、ご指摘ありがとうございました。 (1−2)記述問題(略)