建設トンネル〜kokoさん

この試験を終えて感じたことは、相当な合格への決意が必要な試験であるということです。「克己心」とでもいうのでしょうか?甘え誘惑に勝つこと、1年を通
して自分との長い戦いですから、早めの準備、モチベーション維持が重要です。
なにより自分を見つめなおす良い機会になります。
私の場合の学習スケジュールと対策について簡単にまとめます。

○学習スケジュール
1月:業務経歴の整理&経験論文テーマ選定
2月:経験論文作成(2題;たたき台)
3月:願書作成&経験論文推敲
4月:経験論文添削依頼(複数の技術士)&専門学習スタート(示方書熟読)
5月:専門過去問の傾向と対策(過去15年分を整理)&専門論文11題準備、随時書き始める。
6月:建設一般学習(白書熟読)、論文3題準備。
7月:200時間超のハードワークのため試験勉強が一切できなかった。
8月:試験前4日間休みをもらい、ひたすら暗記!そうそう暗記できず、ポイント整理に切り替える。
 (暗記できたのは、経験2題、専門1題、一般1題程度。)
8月8日:筆記試験!(専門、一般ほぼ予想通り、専門は、予想外な問題だったがポイント整理と用意した論文のあわせワザで何とか書くことができた。)
11月10日:筆記合格!
12月12日:口答試験!
2月18日:合格発表!

○筆記試験について
●経験:とにかく複数の技術士の方に添削していただくことが最適です。そのためにもはやめの経歴整理とたたき台作成が重要だと思います。
●専門:示方書熟読、予想問題準備とポイント整理が重要。
●一般:(択一)白書が命!ガチンコ学園は有効でしょう!(私は時間の都合上、2題しか出来なかった。)
    (記述)白書が命!本HPのアドバイスはかなり有効です!

○口答試験について
筆記が終わって、すぐに、専門の解答を再現した。対策としては、筆記合格から約1ヵ月で、5つの事項についての想定問答集を作成した。受験番号にちなんで番号分だけ作成。
基本的な事項、経歴、経験論文、倫理、義務責務などについてまとめておく必要があると思う。
当日:試験官2名、面接時間25分。
着席するなり、「緊張しないでくださいね!」と笑いながら言われ一気に和んだ。
経歴とそれに関する質問(どんな人物か見極められているような感じがした。)で8割、倫理、義務などで2割であった。終始和やかな雰囲気の中、終了した。ちょっと拍子抜けした。
経験論文、専門、一般など筆記に関する質問は一切なかった。(試験官とのやりとりは別ファイルで。こちら

以上、簡単ですが、お役に立てば幸です。是非、合格目指して頑張って下さい!


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鋼構造体験記〜チャリ通サラリーマンさん

 鋼構造の経験論文は、ここ10年以上の出題傾向は3件略記、内一件詳述が続いています。3件略記で求められている記述内容は、(1)業務名(2)時期(3)立場(4)技術的特徴です。この内容だけ記述すると3件で1枚半くらいに収まると思います。ただ、それだとメリハリのない文章になりがちです。
 技術士試験の経験論文は、自分の経歴を試験官にアピールすること。興味を持って読んで貰うことが、よい点数を獲得する上で大事であると私は考えています。そのため、私の経験論文の構成は、略記しか記述しない業務についても、
 (1)その業務の主題(技術的課題)は何か
 (2)その実現のための方策は何か
 (3)その方策を実施する上での問題は何か
 (4)その問題の解決策は何か
 (5)その結果どうなったか

までを記述しました。そのため、3件略記で2枚半くらいになっています。
 詳述する業務では、大体、技術的課題を3つ程あげて、それぞれを(1)〜(4)の流れにそって論旨を構成し、最後にまとめて(5)の効果を述べています。
 例えば、
鋼橋の設計における技術的課題:ライフサイクルコストの縮減
方策:鋼床版箱桁の耐久性のさせるために、工場・現場ともに現場溶接の採用
問題点:継ぎ手部に生じる角折れの影響・現場溶接の品質確保
解決策:角折れによる変形量やそれにより生じる応力度の検討や実績調査の結果を自分がどう判断したかについて記述。

 3件略記に2枚半、詳述に3枚、再評価に半枚程度の配分です。できれば、略記は2枚程度にまとめた方が、全体的な構成はいいと思います。

 口頭試験では、この方策に関連して、「溶接の工法は何を考えていますか」と問われました。業務実施時点では、下向きの自動(あるいは半自動)サブマージアーク溶接(?)程度のことしか想定していませんでした。
そのため、「建設コンサルタントですので、実際の溶接工法までは検討していません。しかし、○○橋や△△橋ではヤードですが実績例があり、技術的には十分可能であると考えています。」等と回答しました。
明確に分からないことはあやふやな回答をするよりは、分からないと答えた方がいいのでしょう。

文章を書く上での留意点として、
 (1)基本的に、3〜4行ごとに段落を設けるようにして、長文は避ける。
 (2)図表はシンプルにして手間暇書けない。
 (3)修飾語は極力避け、定量的な表現に努める。


 2次試験筆記に対する勉強法ですが、私は基本的に暗記型で望みました。大体2週間前まで、ワープロしたものを読む→赤書き→修正の繰り返しです。2週間前になったら、ひたすら書き続けます。
これは、覚えるためもありますが、腕の持久力を鍛えるためでもあります。更に読めるけど書けない漢字って結構あるので、誤字脱字の防止にも役立ちます。私は少なくても経験論文は10回以上書きました。

 その他、
(1)シャープペンの芯はHBやFではなく、柔らかいものを使う。これは、手の疲れ対策、はっきりとした濃い字で書ける、消すとき跡が残りにくい。
(2)疲れにくい筆記用語を使う。
(3)絶対あきらめない。

 専門問題ですが、ある程度準備していた問題が出題されなかったので、半分あきらめ欠けましたが、自分の記憶のあっちからこっちからかき集めて何とか記述しました。
 キャキャッチフレーズは「こんな辛い夏はもう嫌だ!!」です。


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私の受験体験記〜ケンケンさん

建設部門 − 施工計画、施工設備及び積算
平成14年度  2回目  37才で合格
ゼネコン勤務

1. 筆記試験対策
私が合格した年度は技術士法の改定によって7年以上の実務経験のみで直接二次試験を受験できる最後のチャンスだった。私にとって、まさに「背水の陣」の意気込みでの受験であった。筆記試験の準備を始めたのは通信教育の受講を申し込んだ3月からである。担当の講師は私と同業種の某ゼネコンの所長であった。「技術士(建設部門)」と印刷された名刺をもらい、受験に対するモチベーションが一気に上がった事を今も鮮明に覚えている。
技術士受験は願書の書き方から始まっているといっても良い。後の口頭試験では、願書と共に提出する業務経歴を基に試験が行なわれるからである。つまり、単なる業務の経歴ではなく、技術士にふさわしい業務の経歴を記述する必要があるのだ。その後、同講師指導のもと経験論文を中心に計11回のやり取りをおこなった。また、論文の構成や表現に行き詰まり、会社の同僚や上司、知人の技術士にまで論文を読んでもらいアドバイスを受けた。論文の完成度が高まり、合格ラインにたどり着いたのは7月の終わりだった。それほどにまで、経験論文に時間と労力を費やしたのであるが、その努力によって建設一般や専門選択の論文構成のテクニックが自然と身についていた。技術士試験が経験論文重視といわれるゆえんである。
専門選択については、教科書的な解答で十分であり示方書や専門書を中心に内容をまとめて解答例を作成した。基礎・掘削・コンクリート・維持補修・トンネル・近接施工・地盤改良・土工・ダムなど「施工計画」での問題は例年同じようなものである。想定問題は過去の問題から概ねの予想をたて、更に昨今の話題を勘案して応用が利くように構成した。
建設一般については、近代図書の「技術士二次試験論文作成テクニック建設一般」と国土交通白書が大いに役立った。白書は内容が堅苦しく読み辛いところがあるが、国や自治体がどのようにしていきたいのかという観点に立って読むと理解しやすい。論文の構成は、「はじめに」と「終わりに」をどんな設問にも対応できるような内容とし、「環境」「都市再生」「社会資本」などのテーマにあわせて本文を用意し、パーツを組み合わせる事で対応しやすいようにした。5択問題についても過去問題を中心に復習し、白書でその内容を確かめるといった勉強方法が効果的であった。また、建設一般の想定問題や建設新語については、技術士受験を支援しているホームページ等のウェブ情報が大いに役立った。

2. 口頭試験対策
想定問題の作成は、自分の考え方と違った角度での質問を準備すべきだと考え、会社の上司、同僚、他の会社の友人そして妻にまで、経験論文を見てもらい様々な質問に対する解答を準備した。なお、事前に用意した主な事項は次のとおりである。@受験動機と将来の展望A業務経歴の略説B経験論文の略説C論文中で使った専門用語の説明D技術士法と技術者倫理。
実際の口頭試験は、解答に窮する質問もなく、スムーズに終った。質問事項の9割は経験論文からであり、建設一般や専門選択の問題についての質問は一切なかった。口頭試験は、知識に加え、表現力や応用力が求められる試験である。自信を持って、堂々と返答する事が肝要だ。

3.受験生へのアドバイス
技術士試験は、特殊な試験である。制限時間内に論文を書ききるだけでも相当な体力が必要である。受験勉強も専門知識から一般教養に亘る幅広いものであり、モチベーションを維持し続ける事が困難な試験である。私の場合、技術士合格を公言すると共に「背水の陣」をプラスに考え完全燃焼を目指した。終わりのないような受験勉強は非常につらい。しかし、「あとひとつ想定問題作れば、ヤマが当るかも」と、いい聞かせ決してあきらめなかった。合格するためには、日常の業務をこなしながら、更に多大な努力が必要である。しかし、努力は決して裏切らない。それを証明出来る試験が技術士試験である。


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私が得たもの〜ケンケンさん

建設部門 − 施工計画、施工設備及び積算
平成14年度  2回目  37才で合格
ゼネコン勤務

1. 受験の動機
私は入社以来、現場での施工管理を担当してきた。日常の業務の中で技術士としてのテーマを見出し、合格に値する論文を作成するためには、巨大プロジェクトや最新工法に携わらない限り不可能だと考えていた。私にとって、技術士はまさに「高嶺の花」であった。ところが、ある知人から「技術士は遭遇した問題に対して、いかに考えて結果を出したかであって、テーマは関係ない。」と聞かされた。その言葉が、私の技術士への挑戦の始まりであった。その後、携わった業務に関する資料を整理し、論文作成の準備にとりかかった。
折しも、技術士制度の改定により、7年以上の実務経験のみで直接二次試験を受験できる最後のチャンスとなったことが拍車をかけ、本気で受験をする事となったのである。

2.合格によって得たもの
私が技術士に合格するまで、社内には技術士がいなかった。社内に初の技術士が誕生した事で様々な人から祝福の弁を受け、有頂天になりつつあった。また、名刺にも憧れの「技術士(建設部門)」と表明したことに優越感を感じたものだ。しかし、「これから、どうなるのだろう」と上気したものの、実際の業務内容や社内での権限が変わる事もなく、当社では技術士資格手当等の制度もなかった。
考えてみると、技術士は公的称号資格であって、業務独占的な資格ではない。ゼネコンの現場監督としての業務自体には必ずしも技術士の資格をもつ必要はないのである。実務に直接影響する資格ではないと言うのが当初の実感であった。
しかし、計画や協議、報告、検査等において発注者や設計コンサルタント、協力会社に対する説得力や信頼度が格段に強くなったと感じられた。やはり、技術部門での最高峰と言われるだけの資格なのである。更に、私が合格によって得た最も貴重なものは多彩な人脈である。技術士会やセミナーを通じて知り合った、他部門の技術士や専門家、経営者など現場業務では築く事が出来なかったような人脈が一気に広がったのである。また、そうして知り合った人たちは、皆一様に積極的で、前向きな技術者ばかりであると感じられた。
そこで、私は日常における自身の姿勢をより一層改める必要を強く感じたのである。技術士の取得により周りが変わるのではなく、自分自身が変わる必要があるのだ。技術士として活動する上で、今までより高度な技術的判断を求められたり、発言・行動に対する社会的責任が重くなる事から、技術研鑚を怠る事は決して許されないと考えている。つまり、技術士として活動することが資質向上そのものと考えている。

3.技術士を目指す人へのメッセージ
あるセミナーで、講師から「あなたの夢を全部書き出してください」と言われ、大きな夢・小さな夢・仕事・家族・趣味に至るまで30項目以上を書き出してみた。そして、気がついたことは、技術士の取得によって描いていた夢が現実にグッと近づいた事だ。今までは、日常の業務に忙殺され、夢を実現する可能性も少なく、夢に向かって行く気力もなくなりかけていた。しかし、「夢は捨てない。あきらめない。忘れない。」技術士の取得はそんな気持ちを奮い立たせてくれるのである。そして、夢に近づくために、また一歩づつ着実に前進していく自分が感じられるのである。


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建設(道路)体験記〜やるぞ!さん

以下に私の場合の合格への道筋を記します。良いと思った点は参考にしてください。
ポイントは、
強い動機付け・計画的にかつ諦めない・出題者の視点で予測する です。
皆さん、頑張って下さい。

<1 強い動機付けをする>
 数年前から、ぜひ技術士を取得したいと思い、2度申し込みをしましたが、運悪く?(受験していても不合格だったと思います)日程の調整がつかず、受験できませんでした。
「今回で合格出来なければ、技術士はあきらめる」ことにして、初詣で祈願しました。

<2 早いスタートを切り、問題を予想し、日程の管理をする>
 2月10日からスタートしました。試験の180日前です。
180日前〜130日前(2月〜3月)
 経験論文や専門の過去問収集、分析及び題材選びに終始しました。
(このプロセスは重要だと思います。経験論文は、自分の業務とはいえ、いざ書くとなると曖昧な部分が多いですし、専門についても、知っているという知識と書けるという知識は、大違いでした。)
(専門知識の再整理は、過去2年間の月刊「道路」を中心に行いました。)
130日前〜90日前(4月〜5月中頃)
 経験論文と専門論文を書いてみました。
(経験論文は、虎の穴で見て頂きましたが、玉砕して木端微塵状態でした。落ち込みましたが、厳しく見て頂いたお陰で、自分に厳しく内容を見直すことが出来たと思います。)
(専門論文は、5年程度の過去問を書いてみました。)
90日前〜50日前(5月中頃〜6月中頃)
 建設一般もスタートしました。
(この頃から、週末の1日は子連れで図書館通いをしました。子供はマンガ、親父はガリ勉。親の背中を見ても、子供は育たず。)
(勉強時間は、通勤電車の中の1時間と週末の図書館を基本にしました。)
50日前〜試験前日(6月中旬〜試験前日)
 建設一般(択一)もスタート。
(白書+ガチンコで準備しました。7月中旬〜下旬頃、仕事が忙しくなり、生煮えのまま試験を迎えました。)
試験当日
 筆記合格のポイントと考えていた専門のヤマ賭けは、全て外れました。あきらめる訳には行かないので、準備を全くしていなかった内容(道路の場合は、2問回答で1問必須、もう一問は5問の中から選択です。)に手を出し、なんとか埋めました。

<3 筆記試験を終えて>
 強い手ごたえを感じなかったので、回答論文の再現はしませんでした。(必ずやっておくべきです。筆記合格の通知を見て慌てました。問題用紙に、論文の項目を箇条書きにしてあったものが後で役に立ちました。)
 全体的な試験の準備は、このサイトの内容で必要にして十分だと思います。
 専門の効率の良い準備は、上述の資料に加え、国土交通省道路局のサイトが有効だと感じました。ヤマは外れましたが、資料収集の過程で斜め読みしたものが力になりました。

<4 口頭試験の準備>
 幸いにして、準備期間が1ヶ月ほど取れたので、口頭試験準備シートを作成しました。
 具体的には、「質問・一般的な回答・自分の意見」が1セットになったもので、自分の知識が薄く答えにくい再質問が来ないように工夫したものです。
 ここでも専門の予想は、外れました。(道路構造令の改訂及び地震・水害等の災害関係を十分に準備しました。)


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技術士受験日記〜ともともさん

まえがき
2回目の技術士二次試験、筆記試験の合格発表まであと1週間を切った。ここに至るまでに、たくさんの方に世話になった。それらの方々に感謝の意を示すと共に、受けた恩を返してゆくためにも、ここに、技術士受験に関する記録を残そうと思う。主に心の動きを記述しているため主観が相当入っていると思われるが、これがまぎれもない私の真の姿である。一部過激な表現が含まれているかも知れないが、それについてはお許し願いたい。そして、この記録が、これから技術士を目指す方を勇気づけることとなれば幸いである。

本文はこちら(PDFファイル)
サイズが大きいので、読めない場合は右クリック→「対象をファイルに保存」
として、お使いのPCにファイルをダウンロードして、それを閲覧してください。

【APEC記】
これは、ともともさんが平成15年度から16年度にかけて、悩み苦しみながらがんばりぬいた経過を記した、素晴らしい受験日記です。いただいた時、A427ページの大作ですが、一気に読みきってしまいました。
技術士受験には知識やテクニックも当然ながら大切ですが、何よりも必要なのは技術士になりたいという強い気持ちだと改めて思いました。そして「なせばなる」とも。
ぜひお読みください。

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環境部門(環境保全計画)の受験体験記〜パチスケさん

 私の合格までの軌跡を時系列に追ってまとめてみました。

2003年10月:技術士試験の概要を理解
 一次試験の合格を確信する。二次試験に向けて、準備を始める。
 二次試験の概要が全くわからず、途方にくれる。どのような問題が出題され、どのように答えたらよいかが全くわかっていなかった。
 とりあえず、「技術士第二次試験突破マニュアル 新試験制度完全対応 第3版」を購入。本書を、電車の中でじっくり読み、技術士の二次試験の概要を掴む。

2003年11月:業務の棚出し
 マニュアルに従い、業務の棚出しを行う。そして、業務論文となりうるネタを2つに絞る。(経験年が大学院を含めて8年なので、論文ネタは少なかったです。)
 これらの業務について、資料収集をはじめ、制限枚数(文字)など気にせずに、とにかく、論文として書き始める。

2003年12月:勉強せず
 環境計量士(騒音・振動関係)の勉強を中心とし、技術士の勉強はやや中断する。

2004年1月〜2月:無料説明会に参加したが、勉強はせず
 一次試験合格と同時に、無料説明会等に参加し、論文の書き方についてレクチャーを受ける。
 業務が忙しく、さらに環境計量士の勉強が重なり、ほとんど進まなかった。
 無料説明会に参加した通信教育講座のうち、最も安かったある講座を受講することにする。

2004年3月:経験論文の初の作成
 環境計量士の勉強が終了とともに、技術士の試験勉強を再開する。
 とある無料説明会では、経験論文を無料で添削してくれるとのことであったので、経験論文をとにかく作成してみた。

2004年4月:経験論文の骨格の作成とその他の論文のネタの準備
 経験論文について、H氏にびっしりチェックしてもらった。技術的問題点の切り出し方が悪い、ネタは良いが業務報告書になっているなどの指摘を受けた。それを元に、2回程手直しをして、通信教育の添削を提出する。
 一般論文について、構想を練る。
 専門論文について、建設部門の例を見つつ、幾つか準備を始めた。特に、環境関連の雑誌を数多く読み、専門論文ネタの収集を始めた。

2004年5月:経験論文の大幅修正と論文のネタの収集(今年のトピックを中心に)
 「虎の穴・添削」に添削の希望を出した。結果、私の論文の添削を行ってくれることになった。
(結果として、経験論文は、虎の穴の講師の方の2ヶ月強にわたる情熱的な指導により、ぐっと良くなりました。)
 5月〜7月の土曜、日曜は、午前3時間、午後3時間、夜2時間ぐらい勉強していました。
 「絵とき 環境保全対策と技術」を購入した。本書には、珍しく環境部門の技術士の受験ノウハウが載っており、本書の書き振りの一部を論文にも導入した。
 5月末に、通信教育のスクーリングがあり、講師の先生から、専門論文と一般論文の書き方のレクチャーを受けた。
このレクチャーにより、これらの論文の書き方や骨格が固まり、それを応用していくことで、準備した専門論文の数が飛躍的に増えた(2論文程度から12論文程度)。

2004年6月:経験論文の修正とその他の論文の作成
 虎の穴により経験論文の精査を行い、6月すべての土曜及び日曜の午前中に一通り書いた。
 6月土曜の午後及び夜は、専門論文と一般論文を準備した。日曜の午後は、家庭サービス等を行い、夜に専門論文等の勉強を行った。
 7月の最初に、模擬試験を受けることにしたので、6月時点での作成論文の暗記を始めた。

2004年7月:論文の暗記
 模擬試験を受けた。とにかく、時間内にすべての答案の最終行まで書くことができたので、論文を書くことはできると確信した。(トイレに行く余裕もあった)
 模擬試験の結果は、経験論文が合格まで今一歩で、その他は十分合格圏内とのことだった。
 そこで、一般論文と専門論文は、少しずつ修正しつつも、暗記を始めた。
 経験論文については、経験論文の指摘事項を踏まえて修正し、通信添削に提出した。
 それらを総合的にまとめつつ、更に虎の穴の添削もお願いした。このころになると、虎の穴の指摘事項も細かな点になりつつあり、経験論文の大枠はほぼ固まったように感じた。
 7月の土曜、日曜と海の日は、午前中は経験論文、午後は一般論文と専門論文2本を書き、本番のシミュレーションを行った。この頃は、近所のスーパーに買い物に一緒に行くぐらいで、家族サービスもほとんどしなかった。
 7月の後半になると、さすがに手が痛くなりつつあったので、本番に備えて、書く作業はやや減らし、カセットに録音して聞いたり、論文を隠しながらブツブツ唱えたり、パソコンで覚えた文章を打ち出したりもした。
 7月31日に妻に見てもらった。結果、「読んでいて面白くない、引き込まれない、ドラマティックでない」と言われ、最初の書き振りを微調整した。これだけで、(以前に比べて)試験官にグッと引き込まれる論文になったように感じた。

2004年8月:試験に向けた準備
 試験直前の金曜日は有給をもらい、午前中は経験論文、午後は一般論文と専門論文2本を書き、本番のシミュレーションを行った。
 試験前日は、軽く経験論文、一般論文、専門論文の確認を行い、翌日に備えた。
 試験当日は、専門論文は、1問はまさに準備したそのものが出て、準備したものと近いものが1問あったので、何とか書けた。
 一般論文は昨年とほぼ同様の傾向であったので、準備したものそのものを書いた。経験論文は業務の目的を書かせるなど若干の違いはあったが、準備したものを少し手直ししてすぐに書き出した。経験論文は、途中トイレに行く余裕があった。
 論文は、最終行まで書き切ることができたので、手応えは何となくあった。
 その日に、書いた論文のポイントを書き出し、翌日には書いた論文について、手書きはとても無理な状況だったので、ワードを用いて再現しておいた。

2004年11月:口頭試験準備
 筆記試験合格の知らせを受け、口頭試験の準備に入った。
 想定問答を考え付く限り書き出し、それに対する回答を準備し、何度も何度も口に出し、練習した。更に録音し、風呂に入っている時や、食器を洗っている時、朝御飯の時などに聞いた。
 口頭試験は、シミュレーションが大事だろうと思い、シミュレーションをやっている講座(名古屋、私は東京在住)を申し込んだ。本講座で、自分の幾つかの弱点と準備すべき内容について再度確認することができた。

2004年12月:口頭試験
 口頭試験当日。かなり緊張したが、コンサルタントとして、クライアントに説明に行く気持ちで望んだ。本番は、それほど緊張もせず、受け答えに何とか答えることができたように感じた。

2005年2月:合格発表!!
 さすがに発表前夜の眠りは浅かったです。朝5時に起きて確認しました。確認後、ベットに入ったのですが、嬉しくて、興奮して寝付けなかったです。


利用した書籍、制度などの役立ち度
経験論文
 1位 虎の穴
 2位 某講座のH氏の採点(無料説明会と模擬試験)
 3位 通信添削の講師(2回の添削)
 4位 「技術士第二次試験の解答例 建設部門平成16年版(技術士試験シリーズ 3) 」(土木技術研究会編)
(虎の穴で3回、通信添削で2回、無料説明会で1回、模擬試験で1回の計6回程、技術士に見てもらいました。やはり、この程度は見てもらわないと、私のような初受験者には歯が立たない試験だと思います。)

一般論文、経験論文
 1位 通信添削の講師のスクリーニングでの指導(スクリーニング前に1回添削)
 2位 会社で購読している雑誌(かんきょう、産業と環境、環境管理、環境技術など)
 3位 「絵とき 環境保全対策と技術」(吉野昇 オーム社)
 4位 環境省web
 5位 「技術士第二次試験の解答例 建設部門平成16年版(技術士試験シリーズ 3) 」(土木技術研究会編)
(通信添削で1回(専門のみ)、通信添削のスクリーニングで1回(一般のみ)、模擬試験で1回(両方))

択一試験
 一次試験と二次試験の択一の過去問と「技術士第一次試験 演習問題 環境部門100問」(テクノブック)程度です。一次試験を受けてすぐに二次試験を受けたので、特に対策は立てませんでした。というより、時間がありませんでした。環境白書もざっと目を通すぐらいです。

口頭試験
 1位 口頭試験講座(名古屋)
 2位 上司の受けた口頭試験講座(東京)の資料
 3位 通信添削の講座の第3回のスクリーニング(口頭試験対応で8月の末に開かれました。)
 4位 口頭試験関連の書籍

合格までに掛かった費用
通信講座 6万4千円(4割戻ってきたので、実質3万8千円ぐらい)
模擬試験 4万2千円
口頭試験講座 4万2千円+交通費2万円
各書籍代 約2万円
で、諸々15万円弱掛けたと思います。
ちなみに、技術士となれば月5千円の手当てが付きます。2年半の投資回収が見込まれます。でも、もう少し欲しいです(笑)。
 また、技術士に受かると一時金として10万円が出ますが、すでに環境計量士の資格を持っているため、一時金の上限を超えており、全く出ません。残念!!

終わりに
 技術士試験に合格するか否かは、やはりやる気次第だと思います。
 私は、昼休みも弁当を早々に食べ、すぐに試験勉強をしておりました。通勤電車の中では、ドア付近に立ち、外を見ながら作成論文をブツブツ小声で読みつつ暗記に励みました。かなり怪しい人ですが、そんなことはどうでも良く、受かりたい一心でした。
 6月、7月の週末は、ほとんど勉強ばかりしておりました。家内には迷惑を掛けましたが、非常に協力的でした。
 正直、試験当日はやるだけのことはやってきたという妙な安心感を持って望めました。弊社でも6名受けましたが、2名しか受かりませんでした。他の人は、端から見ても勉強しているように見えませんでした。
 しかし、社内でも若手の部類に入る私(31歳)が試験に合格したことで、現在では、落ちた人たちのモチベーションがそれなりに上がっているように感じます。
 口頭試験の某スクリーニングで、著名なK氏は私の経験論文を一瞥するなりボロクソに言い、「まだ若いんだし来年頑張れば。」と言いましたが、結果としては合格していました。自分自身でも経験論文にはそれなりの自信はあったので、彼の実力の程を垣間見た気がしました。ちょっと歳を取りすぎたのかもしれません。それに比べてH氏はエネルギッシュで、ポイントも正確で好感が持てました。

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技術士試験対策アドバイス〜nodameさん

私が受けた科目
  H15の1次試験、機械部門  →合格
  H16の2次試験、機械部門、加工・FA・産業機械 →合格

以下は私がこのように心がけたという内容であり、多くの人が実践して効果が
確かめられたということではありません。
ご参考まで、です。
皆様のご健闘をお祈りします。

1.<1次試験準備>
  ・2次の択一まで範囲に含めて勉強し、暗記ノートを作る。
     2次直前には論文系の準備で忙しい。
  ・基礎、適性は過去問題にあたってみる程度。
     基礎については必要なら公務員試験、就職試験などの問題集で勉強。
   

2.<1次試験本番>
  ・基礎は長考すると意外に時間が足りなくなる。配分に注意。
  ・式を選ぶ問題は変数に極端な値(ゼロ、+無限、−無限、微小、他の何
   かと同一、等)を入れると選択肢が絞られることがある。

3.<2次筆記試験準備>
  ・出願
      過去問題傾向や筆記および口頭試験の合格率を調べてから選択科目
      を決める。
      業務経歴票の各項目は幅広いながらも「売りの技術」につながるよ
      うな表現とし、かつ業績論文に対応する項目がはっきり表現されて
      いること。
  ・業績論文として目指す姿
      「泥臭い地道な改良」は不適。
      「ハイテク、最先端、独創的」の雰囲気を出す。
      採点者が知らない事項を入れて、「なるほど、そんな工夫がある
      のか」と思わせる。
      経済、社会的な効果効用をアピールする。
      製品紹介ではなく、自身の技術と論理的思考をアピールする。
      何の専門家であると主張するのか、売りの技術を冒頭で短くはっ
      きりと表現する。
  ・業績論文の準備
      パートごとにブロック化して、行数も意識して暗記する。
      出題に応じて入れ替え、変化(課題と成果→失敗とリカバリ、等)
      できるようにする。
      最初は長めにどんどん書いて、後で削る。(PC活用)
  ・午後の論文準備
      部門、選択科目によって準備が異なる。
      標準的な準備方法
        問題を多数想定して関連キーワードと自身の見解を考え、覚
        える。
        標準的なストーリー展開(=章立て)を準備し、文章化の練
        習をする。
  ・準備のスケジュール管理
      いつまでが「情報収集、作成」で、いつから「暗記」に入るのか、
      はっきり決める。
      大量のノートを作っても、覚えなければ無意味。

4.<2次筆記本番>
  ・受験番号等の記入は全部書いた直後に落ち着いてもう一度全てチェックす
   る。終了間際にも問題番号を含めて確認する。  
    (誤記入、未記入で結構落ちているらしい)
  ・用紙種類、問題ごとの枚数を初めにきちんと確認する。
  ・書き出す前に、章立て見出しと概算行数を決めて、用紙左余白に印をつけ
   る。ここで3分間ほど使うことが重要。
  ・問題文に従った解答論文の章立てとする。(見出しの名前は非常に重要)
    例 問題  ・・・のキー技術を解説し、応用例を挙げ、今後の発展に
          ついて見解を述べよ。    
      解答章立て   1.・・・に用いられるキー技術
                 1.1 ・・・技術
                 1.2 ・・・技術
              2.・・・の応用例
              3.・・・の今後の発展についての見解
    採点者はおそらく問題文の各要素を意識しながら採点すると私は想像し
    ます。
  ・解答用紙、最後の1行の右側まで書く。
    心理的な問題ですが、やはりミッシリ書いてある答案には不合格点を付
    けにくいのではないかと私は想像します。
  ・時間配分をきちんと管理する。
    何枚目を何時何分に書き終わるべきか事前に決めておき、遅れてきたら
    改行、図表拡大などで調整する。
  ・筆記具(シャープペンシルの芯)は濃く書けるものを選ぶ。
     私は0.4mm、2Bを使いました。
  ・筆記する手の手首から肘にかけての内側を「冷えピタ」で冷やす。(疲労
   軽減にかなり有効)
  ・午後が始まる前にチョコレートなど甘い物を食べて血糖値を上げる。

5.<口頭準備>
  ・インターネットなどで自部門、選択科目の質問例をあつめ、解答骨子を準
   備する。(PC活用)
  ・「経歴の説明」「業績論文の内容説明」「得意技術の紹介」は基本かつ重
   要なので、3〜4分間での解答をきっちり準備する。
  ・「各筆記論文に対する補足」を準備する。
    (これを問われて、答えられなければNGの可能性大)
  ・3義務、2責務を覚える。
  ・「技術者としての」倫理のポイントは、「世の中に新しいものを送り出す
   のに伴う社会的な影響や危険をあらかじめ予見対策し、公衆の利益を確保
   すること」であると理解する。(ルーチンワークの順法的な倫理より上のレベル)
  ・必ず実際に声を出しての練習をする。
   (ビジネスホテルの部屋を取ってでも練習する価値あり)
  ・不安があれば、有料のセミナーも検討する。
   (講義内容的には常識の範囲レベルではありましたが。)

6.<口頭本番>
  ・私の場合、定刻より35分早く始まりました。その時点で未着でも合否に
   影響なかったとは思いますが、いったん控え室に入ったら出ないほうが良
   いでしょう。
  ・聞かれた内容に対し、まずストレートに答える。
     詳しさは不要。端的に、ズバリと。
     補足的なこと、前提条件的なことはなるべく言わないか、後に加える。
  ・技術的質問に対しては、専門的に答える。
     分かりやすくしようとして幼稚、冗長にならない。
  ・業界動向などの話を振られたら、一般に知られていない情報を交えて自分
   の考えを述べる。
   (こういった大局的な話で時間を潰すのが望ましいと想像します。)
  ・同じ質問が2度来たら要注意。押し問答にならないように、相手が聞きた
   いであろう内容に方向を変化させて答える。
  ・部門や科目により異なるでしょうが、私としては合否は実態としては全体
   的な印象で決まり、加点方式ではないと想像しています。
   (各項目の点数は、結論が出た後で適当につける場合が多いのではないか)
   したがって、堂々と、穏やかに、リズム良く会話出切ることがポイントと
   考えます。語尾が不明瞭だったり、話がエンドレスにならないように。
  ・繰り返します。「解答は詳細にではなく、まず端的ストレートに」です。


7.参考書の例
  ・国家試験「技術士」合格は紙一重 合格ラストチャンス!模範論文&ノウハウ―
    過去五年間の出題傾向 総合技術監理部門併願対策付
  ・中部技術支援センター教育事業部 (著) 単行本 (2002/02) 日工フォーラム社
    業績論文の例が19ほど載っており、自分にあったストーリー展開を探して
    応用することが出来る。図表の入れ方や項目見出しの番号の振り方、アンダ
    ーラインの使い方なども参考になる。 
  ・技術士第二次試験 合格のための実力養成読本 川崎紀久雄 新技術開発センター
    総合的な解説書としてよく出来ていると思います。

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不合格体験記〜知床世界遺産さん

H16年、無惨にも不合格だったしがない建設業者の者です(ちょっとお茶目な36才)。
不合格の原因は準備の順序を誤った事に尽きます。といっても今年の目標は「経験論文以外は合格」でした。しかし受験準備を進める内に、ついつい欲が出てしまい、あわよくば今年合格しちゃえと思ってしまいました。人間、欲の皮が突っ張ると良いこと有りませんね(笑)。結果ですが(Tー1)経験B,(Tー2)専門A,(U)一般Aでどうやら目標は達成できました。しかし前述のとおり欲をかいてしまい、「もしかしたら?」と淡い期待をしたため、年内はブルーになってました。全くもって馬鹿者で〜す。
という事で、結果論からいえば、経験論文軽視の受験準備が不合格につながった感は否めません。今年は経験論文を徹底的に鍛え、必ず合格したいです!

前置きが長かったですが、16年度対策、一応専門問題・一般問題の合格したようなのでその点だけに注目して参考にして下さい。
全体日程
H16.12月〜 図々しくも1次試験合格してるものとして白書読み始める
    〜2月 等サイトの我師匠T氏他、皆様の指導により一般論文仮完成。
    〜4月 参考書2冊から専門論文対策のまとめ作成。
  5月〜6月 経験論文本格始動。(遅すぎ?)
   7月末〜 実践練習(3回)

使用参考書
 一般対策:白書(15・16年版)+APEC、HPのみ
 専門対策:技術士二次試験の解答例(近代図書)+APEC、HPのみ
 経験論文:自分の過去業務の資料+偉大なる先輩技術士の皆様の指導

以上、大変シンプルにまとめてみましたが、2〜5月は社内で一大事が発生し殆ど勉強してません(笑)。経験からいうと本気でやれば、専門も一般も各1月で準備は可能かと思います。私は無知故、白書も非常に興味深く読み進められて、確か1週間で2回程度読めたはずです、おもしろくて。白書を読破すれば、概ね一般はOKでしょうか?一般の論文は恥も外聞もなく、白書を読んだ後、まとめ的に書き綴って、色んな人に助言してもらえば合格圏クリア可能です。専門は3題に絞って論文的な物を作らずフレーズをまとめ、柔軟に対応できるように準備しました。これは日々の業務に近い物を選択すれば意外と楽に準備できます。問題集等で過去問を5題程度用意し、「こんな問題でたらこれとあのフレーズ使おう」という感覚を養い、自信がつくまでやれば、合格できます。

今年初めて受験される方は、経験論文を5月まで仕上げ、6・7月で専門・一般を潰す手法がベストでしょうか?
私は昨年の「貯金」を生かし、たっぷり5月まで経験論文に力を注ぎ、6月で昨年の復習で専門・一般を思い出し、7月は実践・実践・実践の予定です。

実践は今年3回ほど土日を利用して実行しました。1回目は「これはムリ」と思うほど腕が疲れまくりでした。筋力アップのため、1週間ほどゴルフに打ち込み(ウソです)筋力を鍛え、書ききれるだけの力を養いました(本当にしたのは毎晩の腕立て伏せ50回)。2回目で腕は持っても、時間配分が厳しいことを痛感しました。3回目で時間配分の感覚を養えて、本番は精神的に自信を持って臨めました。自分が上記のように「あわよくば合格」と思えたのは、このように論文の内容はともかく、「書く力」を養えた点が大きいですね。(技術士=記述士かな?)皆さんも実践練習されてはいかがでしょうか?
※実際、北海道試験場(北大)は空調無しの過酷な条件でした(推定室温30℃)。自分の隣の50代風の方は午後2時頃リタイアしてました。気の毒です。あの状況で書ききるには、実践練習無くしてはムリでした。ヒ熊と友達の私でさえアップアップでしたから・・・。

1次体験記に書きましたが、難しく考えず、「受かる力」をつければ良いだけですよね。人が1年で身につくとこを自分は2〜3年かけてもいいんですよ。それは自分が努力してなかったのですから。受かった人は過去に自分よりも努力してたんですよ。力がないなら力をつければよい、只それだけです。つべこべ言わず勉強しよ〜っと。

皆さん、一緒に今年こそ「技術士」になりましょうね!!

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総監体験記〜リザードンさん

U―1
 自己採点、27問正解、67%
1.C・・・○   2.D・・・○   3.B・・・○   4.C・・・○
5.B・・・○   6.A・・・×C・D  7.@・・・○  8.A・・・×B
9.B・・・○   10.A・・・○   11.A・・・×B・C 12.B・・・○
13.B・・・×A  14.A・・・○   15. B・・・○   16. B・・・○
17. @・・・×A  18.C・・・○   19.@・・・○  20.@・・・×ACD
21. A・・・×?  22. D・・・○  23. B・・・×A  24. C・・・×B
25. C・・・×@  26. C・・・○  27. D・・・○   28. @・・・○
29. B・・・○  30. A・・・×B  31. C・・・○   32. A・・・○
33. B・・・○  34. C・・・○  35. C・・・○   36. C・・・○
37. @・・・×D  38. B・・・○  39. B・・・○   40. D・・・×B

30.間違えたのは痛かった・・・HAZOPとわかっていたのに早とちりだった。しかし、迷ったもので正解も結構あった。


U−2
経験論文は予定どおりでほぼ原稿どおりかけた。しかし、経済性管理と人的資源管理を指定してほしかった。

U−2−2 合格答案はこちら(Word版はこちら
@誤字を何回も使用した。「あらかじめ:予め」→「矛め」
A問題文に「小さなトラブルの予兆」とあるので「その報告の重要性について日頃から教育する」という記述をしたが、ハインリッヒの法則やヒヤリハット・ZD運動などについて記載がほしかった。
BISO・QC活動や今後へのフィードバックについての記載もほしかった。
Cなぜアンカーボルトなのかとアンカーボルト特有のトラブルについての記述に欠けていたかも・・・記載内容が別にアンカーボルトに限ったことではなかった。
Dコンプライアンスについての記述ももう少しあったほうがよかった。
E管理責任者、検査責任者、担当責任者・・・等の名称をもっと明確に表現すべきだった。

口頭試験体験記はこちら

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総監(建設)〜ホッケーの開きさん

私は2回目の挑戦で何とか合格することができました。
1回目は問題文章を充分に理解しない(読まず)で、だだ時間を気にして記述してしまい、あわてて修正をかけたたこと、課題問題については文章記述の構成が沸かず、ととりとめのない文章になった事に尽きると思います。で、今回はこの反省を元に試験に挑みました。

(筆記試験)
真夏の暑い、蒸し風呂の様な部屋での戦い。試験官は脱服を許してくれましたが、滴る汗、ベタベタ感は「腕抜きタオル」で何とか対応できました。
択一問題は40問、これは記述問題の時間を残した時間配分で対応しましたが見直しする時間はありませんでした。次に経験論文(予定時間どおり)、課題問題は前回の失敗を教訓に、問題用紙に論旨、キーワードを20分ほどかけて記載し、それから答案用に肉付けして記述しまた。ここで試験終了10分前、誤字・脱字をチェック。やはり、時間配分が重要な鍵と思います。
最後に今回の試験の明暗を分けた場面がありました。それは試験中に試験官が何度も注意を喚起していただいた「試験番号、ページ番号の記載を」を見直した結果、もう終了時間間近に受験番号のマークシートの記載もれに気づき、血の気が引いた場面です。今回の試験で「失格」になった人は数多くいたことと思います。本当に試験官に感謝しております。それと、正解数が22でした。

(口頭試験)
前回の試験と同じホーラム8、場所と時間に余裕を持って対応。
試験室に入ると正面に女性、試験官が3人かなと周りを見回すが2人(こんな話しは聞いた事がない)
どちらも40歳代(若いな)、男性は国土交通省、公団?、女性は情報(経営?)工学の先生だろう、女性の方が試験のイニシアテャブを握っていた。
先ずは「経歴について?」、続いて経歴票を見ながら問題を考えている様子。私は想定問題を青本、時事、建設関係から考えていたのですが、唯一当たったのがこれだけ。昔の担当した業務について突いてくるので・・・もう忘れているのに・・・
そうすること、35分を経過、倫理・義務も聞かれず「よろしいです(女性)」これで落ちたら・・・訴えてやる・・・・
以上、受験の感想を述べさせて頂きましたが受験の一助となれば幸いです。

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