口頭試験体験記 | 建設部門/都市及び地方計画 (平成18年度以前) |
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日 時 平成10年 12月 6日(日) 13:25 〜 13:55
場 所 フォ−ラムエイト
前日の12月5日に東京に行き,渋谷に宿泊しました。試験当日は11時に会場に到着し,受付を済ませ控え室で待機しました。13時25分丁度に,受付の女性が迎えに来ました。試験官は2名で,どちらも建設省の方のように思いました。
M:「受験番号Kの8番,専門とする事項「都市交通施設」で受験いたしました,○○○○です。どうぞよろしくおねがいします。」
A:「どうぞお座りください。まず,今回技術士を受験した動機をお聞かせください。」
M:「建設コンサルタントの技術者にとって,最も大切なことは,発注者の信頼を得,良きパ−トナ−となって業務を遂行することです。そのためには,この技術士の資格を得ることが最優先と考え,是非合格したいと思い受験いたしました。」
A:「技術士となることで,信頼は得られますか?」
M:「技術士は社会的地位もありますし,コンサルタントの技術者にとって最高の資格でもあるので信頼は得られると思います。」
A:「はい,わかりました。それでは,現在進行中の仕事についてお聞かせください。」
M:松山の仕事と福山の仕事の概要を説明した。
A:「その仕事は,会社の中でどういう体制で行っているの?」
M:「私が管理技術者となり,私の上司の部長が業務全般を照査し,私の部下に2名おりまして4名体制で業務を行っております。」
A:「わかりました。」それでは,どうぞといって隣の試験官を見る。
B:「それでは,私の方から質問します。」といって○○と○○の仕事の内容について質問された。質問の内容としては,以下のとうり。
○○の仕事について
・路面電車についてどう思うか?
・○○温泉の再開発の可能性について
・幅員構成の考え方etc
○○の仕事について
・風致地区の通過についてどう対処するのか?
・計画の是非は誰が判断するのか?
・環境アセスメントは行っているのか?それに対し問題はないか?
M:どちらも,自分で担当している業務であったので答えられた。特に,路面電車については予想していたので助かった。
A:「それでは,私の方からもう少し質問します。○○さんは,これまで交通計画系の仕事を中心に行ってこられていますが,今後も都市交通関係の仕事を中心に行われるのですか?」
M:次の質問への伏線かな?と思いながら,「はい,公共交通も含めた都市交通計画を中心にしたいと思っています。」
A:「それでは,今後の都市交通計画はどうあるべきですか?」
M:車社会から歩行者中心にすること,バリアフリ−のこと,住民参加の問題等を答えた。
A:うなずきながら,時計を確認する。(この時点まで,経験論文のことには,一切触れていないので,そろそろかな?と思っていると)「では,技術士の道義規範を3つ 答えてください。
M:3大義務とその内容を説明する。
A:「これで質問を終わります。ご苦労様でした。」
M:「ありがとうございました。」と一礼をして部屋を出る。
エレベ−タ−で1階に下りて,○○次長に会って時計をみると1時55分でした。質問時間は20分程度だったと思います。経験論文の内容には全く触れていないので,予想とは随分違っていました。全体的には,ソフトな感じでした。
面接会場は,10室程度あるようでした。名前を呼ばれても返事のない方が2名おられました。たぶん,部屋を間違えていたのでしょう。また,都市計画の受験者の方はヒゲをのばす等した個性的な方が多いように思えました。
コンサルタント 43歳 2000.12.4
(試験官A)あなたの経歴をみると土地利用計画を行っている様だが、絵に描いた餅をやっているのか。
(私)市街化開発事業の事業化のため、地元と調整を図りながら土地利用計画を立案し、実現方策の検討を行っています。
(試験官A)仕事を受けているのは主に行政ですか。
(私)そうです。行政とか区画整理組合です。
(試験官A)地元と調整を行っているのなら、失敗例と成功例は何ですか。
(私)用意していた答えを説明。これから、専門的な質問が2〜3あって、私は実際やった業務を例に挙げ回答(余り記憶なし)
(試験官A)それでは新市街地における開発はこれから行わなくてもよいのではないか。
(私)そういう意見もあると思うが、インターなど大規模施設が計画されているならば、スプロール等が考えられるので、5年後10年後を見据えた整備が必要である。
(試験官A)区画整理をやった後でビルドアップしない問題はどう考えるか。
(私)この問題は20年来の問題である。ある面、区画整理は面開発なので仕方がない面もある。これには、建築物の整備計画等をあわせて検討しなければならないと考える。
(試験官B)土地利用と環境保全についてどう考えるか。
(私)実際行っている作業を例に挙げ説明した。
(試験官B)コストを度外視しても行うのですか。
(私)はい。事業のなかで、コストをかけなければならないものと、コスト縮減できるものとを整理し、検討しなければならないと考えています。
(試験官B)仮に技術士になったらどうするつもりですか。
(私)用意していた心構えを回答。
(試験官B)それでは最後に、技術士の3大義務は
(私)用意していた答えを回答
(試験官B)ごくろうさんでした。退出してもよいですよ。(14:05〜14:20)終了
「技術士第2次試験」受験記(口頭試験 編)
11月8日は筆記試験の合格発表日。
厳しい現実に直面するのが辛くて、午前中は作業所巡回の予定を入れて午後に出社。
合否は日本技術士会のHPにアクセスすれば知ることが出来る。結果を知るのは残業時間のお楽しみ...と思っていたが、いざ自席に付くと結果を知りたくて仕方がなくなる。恐る恐るHPにアクセスすると無機質な受験番号の羅列で名前が入力されていない。「受験票は大切に肌身離さず持っていたはずだから...」と鞄の中を捜すがない。机の中かしら?と思って引き出しを引っ掻き回すが忽然と消滅している。
「俺の受験番号は何番なんだ?そうだ!通信教育会社に問い合わせれば、講習修了時のアンケートで番号を記入した記憶があるのでわかるかもしれない。これも課題に対する『高度の専門的応用能力』ってか?」と一人で合点して電話。
通信教育会社に電話すると、極めて事務的に「受験番号は0903B0243です。えー…っとー………合格していますね。おめでとうございます」とのご回答。「えー、本当かな?」。再度日本技術士会のHPにアクセス。受験番号のスクロール。もどかしい。そして先ほどの番号を発見。なんとまあ合格してしまったのである。しかし、不思議なことに気持ちの高ぶりはほとんど無かったし、なによりも結果を信じることが出来なかった。
1.通信教育の添削結果は最後の最後まで「大いに努力」すなわち「見込みなし」であった。(経験論文のみが3回目にしてやっと「要努力」に昇格)
2.選択問題の1問の分量が不足。
3.A以外の分量は満足していたものの、記述した内容を誤字脱字のチェックを含めて見直す時間もなく「手が勝手に書いた」との印象があった。
4.自分の経歴が自他(:通信教育の先生及び社内の同部門の先輩技術士の方)ともに都市及び地方計画に該当するのかという疑問。
等がその理由であろう。
受験票は家を探しても発見されず、結局再発行することになった。会社から日本技術士会に電話して再発行を依頼、受取りに行くと(この間、約30分強)既に出来上がっていた。この時、日本技術士会にある名前入りの合格者名簿を確認することでやっと結果を信じることが出来た。
さあ、口頭試験に向けて準備しなければ...とテンションが上がるはずなのに、一向にそれがないことが口頭試験に向けての悩みであった。通信教育会社より今年度の筆記試験の復元問題を入手。
□必須科目は
U 次の2問題のうち1問題を選んで建設部門全体の問題として解答せよ。
1. 循環型社会の構築に向けた社会資本整備のあり方について、あなたの意見を述べよ。
2.建設分野における情報化技術の現状と今後のあり方について、あなたの意見を述べよ。
これは1.を回答。
□選択科目
T−2−1都市計画法の大幅な改正が実施されたが、そのポイントを列記し、現在の都市の現況と関連づけて、そのねらいと適用のあり方について述べよ。
T−2−2低成長下における既成市街地の再構築の課題とそのあり方について述べよ。
T−2−3中心市街地の活性化を推進する視点から、土地区画整理事業の課題と実施上の留意点について述べよ。
T−2−4環境学習の場として利用される都市公園の、計画、設計、管理にあたって配慮すべき事項について述べよ。
T−2−5高度成長期に整備された郊外のニュータウンの課題と今後の対策について述べよ。
T−2−6バリアフリーな都市形成の観点から、都市交通政策のあり方とその留意点について述べよ。
T−2−7都市内樹林が減少していくメカニズムについて解説し、それを保全・確保するための課題と方策について述べよ。
これについてはT−2−3、T−2−4について記述したように思う...というぐらいだから、当然記述内容など覚えていないし復元もしていない。いずれにしても今から思えばよくこの設問に対して回答できたものと自ら感心する。
技術は常に進歩するもの。よって、技術士第二次試験を受験するものは、筆記試験以後も「常に、その業務に関して有する知識及び技能の水準を向上させ、その他その資質の向上を図るよう努めなければならない(改正技術士法 第47条の2)」のにそれを全く怠っていた。
やや日が過ぎて合格通知票到着。試験日は12/3。口頭試験は12月上旬〜中旬の間にかけて各部門が任意に行われるが、もう少し後だったら対応と準備ができたのに...と怨む。また、一級造園施工管理技士の実地試験日と同日で、この試験の受験料は振込済みだったから「金返せー」と天に向かって吠える。自分としては、選択問題の公園緑地に関して言い足りなかった(分量不足)のでこれを主に勉強。
また、経験論文で訓述しなかった他の2物件の確認と、本年改正された都市計画法に関して遅まきながら勉強(これは本来筆記試験前に行うべきこと)。夏の汗と垢がこびりついた山海堂の図書や建設白書を「なつかしいな」と感慨を込めて紐解く。また、この間、社内の技術士の方々から暖かいメッセージを頂く。
12/03(日)6:30に出社。
毎日受信している占いのメイルによると、今日の行動の注意事項は「相手の言うことをよく聞きましょう」。「お〜っ!俺が今日技術士の口頭試験を受けることを知っているようなアドバイスやんけ」と心が共鳴する。口頭試験に向けての準備不足は否めないものの、この後に及んでは嘘偽りのない裸の自分を評価してもらおうと腹を決める。
一級造園施工管理技士の実地試験は13:15に開始され試験開始後1時間経過すれば退出できる。技術士第二次試験の口頭試験は15:20から。造園の神保町から技術士の渋谷までは造園を14:15に切り上げれば間に合う。技術士の口頭試験に関しては自分よりも先に棄権者が発生した場合、試験時間が繰り上げられるという情報もあった。しかし、日本技術士会に確認したところ「あくまで合格通知票の試験開始時間から口頭試験は開始されるのでご安心下さい。万が一繰り上げ等の事態が生じた場合は、受験票を提示していただければ対処いたします」とのことであった。「素直な気持ちで口頭試験に臨むためには、変な邪念を抱く余裕がない方がよかろう。(造園の受験料ももったいないし...)」と一級造園施工管理技士の実地試験は受験することとする。
一級造園施工管理技士の試験会場は明治大学のリバティータワー。私の部屋には128人の受験生がいたが欠席者は0。実地試験の合格率は技術士第二次試験と同様約90%。「皆さん一緒に頑張りましょう」と自らを励ます。予定どおり1時間で回答完了。技術士の過酷な筆記試験の経験が生かされた。書くことに全く抵抗がない。
「次は技術士だー!」と帝都高速度交通営団の神保町駅を目指し、そこから渋谷へ。渋谷から道玄坂のゆるい上りを技術士試験会場に到着(15:00)。7階で受付を済ませ待合室で待機。約12〜3名の方が思い思いに自分の時間をお過ごしである。私は手帳に書いた技術士法の五大義務(改正技術士法)を読んでこの試験の主旨の理解に努めた。
15:20過ぎに女の子が私を呼びに来て試験会場へ。女の子は学生のバイトであろうか?カジュアルなファッションでみんな可愛らしかった。席を改めておじさんの四方山話を聞いてくれないかな?などと不謹慎に思う。女の子に案内されて扉の前へ。開く前に社内の技術士の方から頂いた名刺(胸ポケットに在中)に手を当てて入室。あいさつと受験番号を正確に伝えるとあとは不思議に上がらなかった。
試験官の方はお二人。とてもやさしそうな方々で、口論に持ち込んで受験者の人格を試すようにはとても思えなかった。質疑内容は概ね以下のとおり。(質問はすべて「〜下さい」の丁寧なものであった)
1. 受験申込票に基づいて現在までの業務経歴を簡潔に述べて下さい。
2. 技術士制度を知った契機と受験動機について教えて下さい。
3. 「中心市街地活性化」に向けて換地手法等様々な方法があると思われますが、あなたの意見をお聞かせ下さい。
4. あなたは建築の設計という限定された分野で仕事をされて来たようですが、それを都市乃び地方計画に波及させるためにはどうしたらよいか考えをお聞かせ下さい。
5. 分譲マンションに関しての経験がご豊富なようですが(:いえいえとんでもありません(私の心中))、中心市街地活性化にむけて住宅の供給はいかにあるべきか教えて下さい。
6. 民間で仕事をなさっていて自治体に望むことはありますか?
7. 受験回数は何回ですか?
8. 最後に技術士の義務について述べて下さい。
上がらなかったせいか、口が独自の脳で勝手にしゃべっていた。先生方のまなざしがやさしかったせいか、調子にのってしまう。しかし、
・ 「具体的に」と問われた時には抽象的であったし、「簡潔に」と指示された時は冗長であった。(先方の質問意図を正確に把握するのは本当に難しい)
・ 中心市街地活性化については3回ほど質疑が繰り返された。これは、
・現在我が国が抱える喫緊の問題である。
・私の論文内容がそれに対して不十分であった(3回目には言葉に窮して沈黙の時間が生じてしまった)。
・先生の質問に対して的確な回答でなかった。
ためと思われる。
今回の口頭試験において筆記試験での言及不足内容を補足できなかったことが悔やまれる。
・ 都市計画に関する事項・用語の発言量が少なかった。
・ 技術士の義務に関しては三大義務に続いて改正技術士法で追加された内容について発言しようと思ったが、それについては制止された。
15:45に試験終了。
あっという間の出来事だった。席を立つ時、口が勝手に機能した。「今日はここに来れたのが夢のようです。貴重な経験をどうもありがとうございました」余計なことを言うなよと口を責めるが本心である。この言葉だけは用意したわけでもないのに一番淀みがなかった。
エレベーターで他の受験者の方3名と一緒になる。皆無言で自分の今の状況を噛み締めている様子。渋谷の風が気持ちよい。「ここは中心市街地が活性化してるな」と思う。
この試験、机上の勉強だけでは到底無理。経験と実務を通じての苦労・見識がなければとても太刀打ちできないと身にしみて実感。中心市街地活性化にしてもどれだけ自分が危機感を抱いているか?実務経験がなくても少なくとも感情移入は最低条件であろう。
技術とは、机上の操作ではなく実現を前提としていること、そのためには、実務で問題点にぶつかり独自の解決策を見出す繰り返しが必須条件であることを痛感した。
この試験はゲームではない。お楽しみで受験するのは試験制度に対する冒涜だと思う。
人間を試す、今時貴重な試験制度である。
そもそも私は何を目的にこの試験を受けたのか?確かに受験勉強を通じて知識の蓄えは増えたし、「あなたの意見」を持つ癖は身に付きつつある。しかし、手段としての資格の果てにある目標が「将来、土地区画整理士になりたいな」ぐらいの漠然としたものである。「ドラスティックに現在の執務状況と意識を変革しない限り、本試験を受ける意味は全く無いな」とあくまで晴朗に悟った。以 上
「技術士第2次試験」受験記(合否発表 編)
昨日−2/6−は、作業所巡回(青梅市)。
色々とご指導いただいた所長、工事課長、協力会社の方々と夜は作業所で楽しい宴会。
結局、深夜1:00頃まで飲んでいて、そのまま工事課長邸に泊めていただく。
2/7(水)合格発表の朝。
工事課長自ら作ってくださった朝食を2人でおいしく頂く。普段朝食を摂取しない私だが心のこもった食事に感謝。今日は良いことがあるかも...。
7:45頃作業所着。
昨晩一緒に飲んだ協力会社の何人かがすでに仕事中。お礼を伝えて東京本店へと向かう。小雨が降っている。電車の中で疲労により睡眠。
10:00過ぎに会社到着。
予め上司に連絡を入れたものの、遅刻は遅刻。少々気まずい。昨日巡回した物件の設計担当者と軽い打合せを消化。次の打合せまでの約15分の待ち時間中に日本技術士会のHPへアクセス。なかなか繋がらない。多くの受験者アクセスしているからだろう。自分のことを棚上げして「みんな仕事しろよな」と思う。日本技術士会→平成12年度技術士第二次試験合格者名簿→建設部門(選択科目別)そして、→都市及び地方計画 へ至るのに10分ほどかかってしまう。
今回の合格者は名前入り。
時間があれば、Wordにダウンロードの上、検索機能により探す手もあったが、時間がなくてかなわない。仕方なく、URL上で「松本、松本、松本…」と思いつつスクロール。「おっ、○○。なんだ“○○○”さんか...おやっ、“○○○”さんか...ややっ、なーんだ“○○”さんかよ...。まぎらわしいな」と思っているうちにスクロールバーが最下部で停止。「やはりだめだったか...」と思ってスクロールバーを逆行させると、ひょっこり「0903B○○○3 ○○○」−自分の名前−を発見。どうも受かったらしい。心臓に非常な負担のかかる行為であった。それよりも、大学時代の同級生Tの結果が気になる。
彼は私に乗せられて、おこぼれ教材で独習。私の何分の一かの労力で「鋼構造及びコンクリート」を受験。幸い二人とも筆記試験に合格。ところが、ともに筆記試験の手応えは芳しくなく、気力もやる気も低下、学習・準備を怠っていた。筆記試験合格発表後は「おい、受かっちゃたよ」とお互いに僥倖を喜び合い、気力・やる気を回復するべくゲキを飛ばし合っていた。しかし、二人とも準備らしい準備もしないまま口頭試験日を向かえ、その手応えは「あまりの出来の悪さ、己のふがいなさに、終わってから呆然としてしまい、渋谷の町を行くあてもなくさまよってしまいました」(:Tからのメイル抜粋)。私もよく似た状況。口頭試験終了後に「自分達には縁のない資格であった」と両者で傷を舐め合っていた。
鋼構造及びコンクリートのURLへはTime outでNG。11:00〜の打合せの間もTの結果が気になる。昼前に再度アクセスすると、今度はOK。Word上にダウンロードしてTの名前を検索。瞬時にTの名前をヒット。すごいぞWord!自分自身の合格については「落ちる1割に入らなくてよかった(どう言い訳・報告したら良いのだろう?)」。彼の合格の方が嬉しい。さっそく祝電メイルを送信。Tは○○Pf最後の愛弟子。当初、所属会社において構造設計を行っていたものの、近年経営企画部に配転(部長職)。私は○○品質チームに在籍(平社員)。年収と知能指数に大きな差がある両者に共通しているのは、受験分野が現在所属している部署と直接関連しないこと。
「取って果たしてどうするの?」という予め予想された疑問が待ち受けている...。以 上
技術士口頭試験(都市及び地方計画)の再現レポート2000年12月3日
私の口頭試験は12月3日(日),試験期間の序盤である。後半の方だったら色々と質問内容に関する情報が聞けるのに,と思いつつ準備を進めてきた。以下,当日の会場及び口頭試験の様子を示す。出きる限り正確にと思い,帰りの飛行機を待つ間に整理したものである。
1.受付と控え室
私の口頭試験開始時刻は13:00だったが,前日から渋谷に入り,当日も12:00前にフォーラム8に向い,7階の受付に向かった。受付には女性が一人居て,「合格証を見せてください」とのこと。合格証を見せると,待機する場所を示した紙をくれた。待機する部屋は3つ書いてあり,その一つに赤丸を付けてくれた。部門によって部屋が異なるのだろう。「試験時間の30分前には部屋に居るようにして下さい。」と付け加えられた。私の控え室は5階だった。入った時間が丁度12:00だったので,他には誰も居なかった。
そこで,この時間を利用してフォーラム8内部の撮影に出かけた。中を歩いている間に何人か試験官らしき人に出会った。「技術士会」の名札をつけた若い女性も何人か動き回っている。人目につかないように内部を何箇所か撮影した。(さすがに試験室内部は撮影できなかったが)控え室に帰ってくると,その間に何人か受験者がやってきていた。私も作って来た回答集を見ながら勉強をはじめた。その間,徐々に人が増えてきた。12:50頃ざっと確認したときは約20名,割と年配の人が多かったが,女性も2名(いずれも比較的若そう)居た。中では自分が一番若いだろうと思った。後ろの人(役人らしい)が知り合いと話をしており,「他の部門ではAPEC技術者の話が出た」などと情報交換をしていた。
2.呼び出し
12:57頃,ついに案内の女性が入ってきて私の名前を告げた。私の居た控え室では午後から最初の受験者であるため,部屋の中の注目を集めているのを感じた。
その女性に連れられて,同じ階の一番奥の部屋まで歩き,ドアの前で立ち止まった。
当初,そこで女性から説明を受け,私がドアをノックして入るものと思っていたら,いきなり女性がドアを空けて中に入り,私も続いて入った。試験管は既に着席していたが,一瞬挨拶のタイミングを戸惑った。それでも,早くしなければと思い,挨拶する。
「K00××番の○○です。□□から参りました。よろしくお願いします。」
荷物置き場と書かれた椅子に荷物を置き,試験官の前の椅子に座った。いよいよ,口頭試験のスタートである。
3.口頭試験開始 |
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部屋の中の試験官は2名であった。(詳細は以下のとおり) |
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左 | : | 40代後半ぐらいの紳士。眼光するどく落ち着きのある,いかにも切れ者というタイプ。建設省のキャリアと見て間違いないだろう。 (以下,「キャリア氏」と呼ぶ) |
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右 | : | 穏やかで人のよさそうな風貌のおじさん。服装や髪型が比較的ラフな感じで,大学教授風。50代前半ぐらいか。 (以下,「大学教授氏」と呼ぶ) |
キャリア氏 | : | それでは初めに,あなたのこれまでの業務経歴について簡単に説明して下さい。 |
私 | : | 私は平成5年に△△大学の◇◇学部を卒業し,現在勤務してい○○コンサルタントに入社しました。その後,5年間地域計画部というセクションに所属しました。私の入社した時期は,平成4年の都市計画法の改正(用途地域区分の見直し等)の直後で,都市計画基礎調査や用途地域の見直し業務が多く発注されており,それに従事しました。そのことで,法定都市計画に関する基礎知識を実践を通じて得ることが出来ました。 その後,継続した流れで都市計画マスタープランの策定業務や,街並み環境整備事業等のまちづくり計画を策定する業務に携わっていきました。この時期は,地方の小規模な地方自治体の業務を多く経験しました。一方で,平成7年の阪神淡路大震災を受け,都市防災に関する業務を受注する機会がありました。それが経験論文として回答した「□□市都市防災構造化対策事業計画」等です。この業務は,□□市における都市防災施設整備に関する基本計画を定めたもので,この業務は私の技術者としての転機になった業務として,非常に印象が強く思い入れをもっております。 そして,平成10年に現在の企画部に異動し,「技術担当」というセクションでPFI等の新しい建設生産システムに関する調査・研究や,○○系のコンサルタントであることから,電源地域における地域振興方策についての検討,また,広く地域活性化に関する様々な調査や会社としての地域活性化提言活動の推進等に携わっています。 (この回答は準備したとおり。しかし,緊張のためかやや言葉に詰まる。) |
キャリア氏 | : | それでは続いて,技術士を受験した動機について説明して下さい。 |
私 | : | 受験動機は3点あります。 1点目は,建設コンサルタントの技術者として,国家が認めた最高の資格であります技術士の取得はプロのコンサルタントを目指す上で不可欠であると認識しています。このため,是非取得したいと考え受験致しました。 2点目は,私は平成10年に我社の企画部に異動になりましてそれ以来,建設部門を取り巻く状況の変化について色々と考えさせられる機会が多くなりました。そのような状況下で自分の進む道を考える場合に,やるべきことの一つとして技術士の資格を取得することの必要性を強く感じました。その社会的信用やネットワーク等を活用して広く地域づくりに貢献していきたいと強く思うようになり受験致しました。 3点目は,私の所属する会社における都市及び地方計画部門の技術士は,社内で2名という現状でございます。一方,今後の社会資本整備は,単なる施設の計画・設計だけではなく,広くまちづくり全般を踏まえながら進めていく必要があると考えます。その中で,都市及び地方計画部門の技術士の果たすべき役割は非常に大きなものがあると考え,私が3人目の技術士となって我社及び我々の地域の発展に寄与したいと考え受験致しました。 (この回答も準備したとおり。しかし,まだ何箇所か言葉に詰まった。) |
大学教授氏 | : | そうすると,あなたの会社は造園関係,ランドアーキテクテュア等の業務を行う会社と理解してよろしいのでしょうか。 (ちょっと的外れな質問か。大学教授氏はコンサル業界には詳しくなさそうである。キャリア氏は資料を見たら分かるでしょう,という顔で大学教授氏を見ている。) |
私 | : | いいえ,私の所属する会社は,○○系のコンサルタントで,土木部門を中心としたコンサルタント会社です。私の所属していた地域計画部も,その土木部門の一部門として位置付けられています。 |
大学教授氏 | : | さて,あなたはこれまでの業務の中で,都市計画マスタープラン等の業務を行ってきたということですが,その中であなたの役割,あなたの会社の役割はどのようなものでしたか。 |
私 | : | 我々の会社は,地方自治体から計画策定の委託を受け,その地域の状況を踏まえて,都市計画マスタープラン策定の素案を検討・提案します。そして行政の方々との議論や住民の方々との合意形成を経て,計画を形作っていきます。いってみれば計画策定をプロデュース(「コーディネート」を言いたかったが思いつかなかった)する役割を持っていると考えます。 (質問の真意が今一つつかめないが,とりあえず回答する。) |
大学教授氏 | : | それでは,あなたがこれまで業務に携わってきた中で,仕事を進める上での社内的な体制はどのようなものでしたか。 |
私 | : | 業務処理の体制は,私の上に都市及び地方計画部門の技術士である上司がおり,その指導のもので業務を行ってきました。私の役割は,業務における計画検討の素案作りや,各種提案の立案,検討に必要な作業及び作業指示など,業務推進において全般的な役割を担っています。 (この質問も真意が今一つつかめないが,引き続き回答する。この回答で良いのだろうか。) |
キャリア氏 | : | ○○さん,あなたは□□市を対象に業務を行ってこられたということですが,□□市の都市計画上の課題についてあなたの知っていることを教えて下さい。 |
私 | : | はい。まず,□□市の都市計画上の特徴として,戦災復興によりセントラルパーク,100m道路,河岸緑地の都市施設,これを3点セットというと聞いておりますが,これを整備している点が特徴的な部分の一つです。しかし,これらの都市施設の有効活用が課題になっております。例えば,河川の水質問題等によって河岸緑地の利用が十分になされていないなどです。これをもっと有効活用する施策が求められていると考えます。 (これは大した課題ではない。もっと重要な課題について的確・簡潔に説明すべきだった。) また,□□市は,合併により市域を拡大してきた経緯から,都心部と郊外部では大きく市街地の状況が異なるのが実態です。そのことで様々な問題が生じています。 (一つ目の説明が長すぎたと反省し,2点目は短く切り上げる。) |
キャリア氏 | : | 後半の話についてもっと詳しく聞かせてください。 |
私 | : | □□市は,現在市域が740ku,都市計画区域が340ku,市街化区域が150
ku程度あります。市域の中で都市計画区域外の区域も多くあるわけですが,これらの地域は,いってみれば農村集落に近い状況の地域です。しかし,このような地域においても市域外に至るための幹線道路沿いでは都市開発圧力が高く,市街地のスプロール化が無秩序に進んでいるという実態があり,非常に問題になっています。 (市域面積のことなど別に言わなくても良かったかと思うが,準備していたのでつい言ってしまった。しかし,キャリア氏はうなずきながら聞いていた。) |
キャリア氏 | : | そのような都市計画上の課題に対して,あなたはどのような対策を講じたら良いと考えますか。 |
私 | : | はい。まず,都市計画区域外の地域についてですが,これらの地域に対しては,今回の都市計画法の改正によって導入された「準都市計画区域」の適用により,それらの区域における適正な土地利用規制が図られることが期待されます。 それから,市街化調整区域内についてですが,これについては,決定的な解決策を現時点では思いつきませんが,都市のマスタープランを作りあげる中で,市街化調整区域における整備のあり方について検討し,地域住民の方々との合意形成の中で方針を定めて行くことが必要であると考えます。 (後で考えると市街化調整区域のことについては別段話す必要はなかったと思うが,勢いで答えてしまった。ここでもキャリア氏はうなずきながら聞いていた。) |
キャリア氏 | : | あなたは,PFIについて調査・検討されているということですが,都市整備の観点からみて,PFIに期待されるのはどのようなことでしょうか。 |
私 | : | 都市整備という観点に直接的に結びつくかどうか分かりませんが,私の思うところを答えさせていただきます。 まず,PFI事業は,事業の枠組みさえ整えば,地方自治体において補助金や起債等に制限されず独自で事業を立ち上げることが可能であり,その意味で非常に可能性を秘めていると考えます。 また,地方においてPFI事業会社という新規事業会社が立地するということは,地域の産業振興という面でも大きなメリットがあると考えられます。 (日ごろ取扱っている分野の質問なのに,いまいち上手く説明できず。) |
キャリア氏 | : | 具体的にはどのような事業で効果があると考えられるのか,もう少し詳しく聞かせて下さい。 |
私 | : | 一般には,庁舎の建替え等が話題になっていますが,私は,もう少し「サービス」の提供を主体とした事業で大きな効果を期待出来ると思います。 例えば,自治体の給食センター等が考えられます。給食センター本体の維持管理とそのセンターによって供給される「給食」というサービスをPFIで実施するといったことです。この給食サービスの部分について民間のノウハウを活用することで,より低コストで高品質なサービスを提供できる可能性があると考えます。 (事例としてはあまり良くないと思いながらも,他に思いつかず,このように説明した。) |
キャリア氏 | : | あなたの話では,PFI事業は欠点のない,理想的な事業手法であるように聞こえますが,PFI事業に欠点はないのでしょうか。 |
私 | : | 理想の事業ということではないと思います。取り組みの方法によっては,うまくいかない場合もありえると思います。 以前,PFIについて事業化を検討したいという自治体の相談を受けて,話を聞きにいく機会がありました。その席では,PFI事業の理念を十分に理解されていない,言い方は悪いですが起債にかわる延払い手法という捉え方をされていると感じるような発言を(自治体の方から)聞くことがあります。そのような認識のまま,PFI事業が進められることがあれば,結果的にPFI事業会社の破綻等の問題も発生する恐れもあると考えます。 (これについても,もっと的確に説明したいところだが,どうも上手くいかないという心境。) |
キャリア氏 | : | 民間資金の活用ということについては,以前より第三セクター方式というやり方もあります。それとPFIとの違いとはどのようなものでしょうか。 |
私 | : | まず,第三セクター方式では,公共と民間とが一体となって事業を進めることで,公共と民間の良いところを活かした事業推進が期待されていました。しかし,実際には,民間は公共と一体になることで公共によりかかる姿勢が出たり,公共サイドも民間に任せきりになるといったことがあり,事業が破綻するといった状況も発生したと理解しています。 この点,PFI事業は,公共サイドと民間事業者が公共サービスの調達側と供給側に分かれて,明確な事業契約に基づいて公共サービスの調達を行う点が大きく異なると思います。 (この説明もやや不本意。リスク分担やプロジェクトファイナンス等の話もすべきだった。) |
キャリア氏 | : | これまでのあなたの話では,PFI事業は地方部において非常に期待されているように感じられますが,都市部では期待できないのでしょうか。 |
私 | : | いいえ,決して都市部において期待できないことはないと思います。 私は地方において仕事をしていますので,PFI事業について考える際にも,地方においてどのような活用が期待できるのかを,まず最初に考えてしまうということでございます。 (このような回答を求めていたのではなかったかもしれない。キャリア氏の表情からなんとなくそんな印象を受けた。) |
大学教授氏 | : | 先ほど,都市計画法の見直しの話がありましたが,今回の見直しは抜本的とも言える大改正であった訳ですが,その見直し結果は成功であり,効果が期待できるものと考えて良いのでしょうか。 |
私 | : | 現在は改正が行われたばかりであり,本当に成功だったかどうかは,現時点で言及はできないと思いますが,非常に期待できる部分は多いと思います。 私は,地方の未線引きの都市計画区域を持つ自治体を対象に多くの仕事をしてきましたが,そのような都市計画区域では,用途地域が指定されている区域よりもその外側の方が規制が緩やかなため,用途地域の外側で都市開発圧力が大きく及んでしまうという問題があり,非常に問題となっています。(身振り手振りで説明。) これに対して,今回の改正で導入された「特別用途制限地域」は,うまく活用すればこの問題を解決するための有効な手法の一つになりうると考えています。 私も機会があれば是非これらに関連する業務を受注し,取り組んでみたいと考えています。 (久々に良い感じの回答。二人とも興味深く,うなずきながら聞いていた。) |
(「もう良いですかね」という感じで二人顔を見合わせて) | ||
大学教授氏 | : | では最後に,技術士には守らなければならない事項があります。そのことについて,あなたの考えを聞かせてください。 |
私 | : | まず,守らなければならない事項について,技術士の三大義務として答えさせて頂きます。技術士には,「信用失墜行為の禁止」「技術士等の秘密保持義務」「技術士の名称表示の場合の義務」があります。 これらの義務を,我々の業務に当てはめて考えれば,発注者から業務上知り得た,開示されていない資料やデータなどが秘密保持の対象となりますし,それらの情報を不用意に外に漏らしたり,外部に知られることの内容に技術士が責任を持って管理して行くことが必要になると考えます。 (後半部分については,もっと技術士としての心がまえのようなことについての解答を期待されていたのかもしれない。) |
大学教授氏 | : | このたび技術士法が改正になりましたが,それに伴い技術士の義務が追加されていますが,ご存知ですか。 |
私 | : | 義務でございますか。(かなり「えっ」という顔をしていたと思う。) |
大学教授氏 | : | そうです。 |
私 | : | .......すみません。勉強不足で存じておりません。 |
大学教授氏 | : | はい。では結構ですよ。ごくろうさまでした。 (この質問の答えは,「資質向上の責務」と「公益性確保の責務」であるが,このときは本当に知らず,答えることが出来なかった。継続教育の追加については知っていたので,そのことでも答えておけば良かったかと思うが,「義務が追加されましたが」と聞かれ,すぐに思い当たることが出来なかった。もう少し考えてみるべきであったかと反省している。) |
私 | : | ありがとうございました。よろしくお願いします。 (突然の試験終了に一瞬たじろいでしまったが,すぐに立ち上がって一礼する。) |
私 | : | 失礼します。 (荷物を持ち,ドアのところまで行き,振り返って一礼する。このときも,キャリア氏はずっとこちらを見ており,最後の礼をしたときに目があった。最後の一挙手一投足までチェックしているという感じであった。) |
以上で口頭試験は,終了した。時間は20分弱であった,と思う。幕切れが唐突だったので,しばらくの間呆然としながらフォーラム8を後にした。
4.全体の印象と感想
1.業務経歴,受験の動機,技術士の三大義務については,やはり(予定どおり)質問があった。これについては概ね準備したとおりに対応できた。(やや言葉につまったが。)
2.経験論文の中身ついては,一つも質問が無かった。これをどう解釈するのか。
@筆記試験の成績が良かったので,細かいことは聞かれなかった。(善意に解釈)
A上記の逆。(あまり考えたくないが)
3.改めて整理してみると,@□□市の都市計画上の課題と都市計画法の改正を絡めた議論,APFIについての議論,の2つでほとんどの時間を使っている。いずれも最近のトピックスではあるが,もっと経験業務のことについて聞かれるものとばかり思っていた。しかし,それらの質問を通じて受験申込書に書いた業務経歴の内容や,きちんと仕事をしてきたのかを確認していたのだと捉えることもできる。
4.最後の終わり方がどうにも後味が悪かった。全く知らないことではなかっただけに,悔やまれる点である。不合格の決定打にはならないと思うが気になるところである。追加された義務とは,一つは「公益確保の責務」,もう一つは「資質向上の責務」(これを根拠に継続教育等が実施される)ということのようである。なお,新しい技術士法は施行前なので,知っていなくても問題ないという意見もある。
5.時間は20分弱と一般的な平均からすると短いように感じたが,技術士受験講座の情報では,都市及び地方計画を受験した人は何れも時間が短く,経験問題についての質問も少ない人が多かったようである。
6.全体的にみれば,序盤はやや硬め,中盤にかけては良い雰囲気もあり(キャリア氏はうなずきながら話を聞いていた),しかし最後の締めが決まらなかった。というところである。
7.2001年2月7日,合格発表で名前を確認することができた。自分自身の動機付け,様々な情報収集,論文作成のポイントなど,技術士受験講座のおかげでここまでこれたと思う。この口頭試験レポートも,今後受験される方の何かの参考になれば幸いである。
掲示板より: 00/12/03 Sun 22:28:04
1.入社してからの経歴を簡単に;経歴書の内容に一言づつ加えて回答(長くならないことに注意した)
2.大学での専門は今と同じ?
3.業務遂行上のあなたの立場と社内での仕事の進め方は?
4.失敗や反省した業務に関して
(ここの回答に対して何を質問何されてもいいように一番勉強しなおした経験論文の内容について話をしました。)
(その他、上手くいった業務など、この種の質問ではすべて経験論文で答える準備をしておきました。)
5.ここで経験論文の話になり(2問程度)(経験の内容なので割愛します)
(業務に関連して本日の日経に出ていた内容を挙げたところ、深くうなづかれていました。)
6.あとは、都市計画での一般的なことを2問聞かれ、
(2問とも「あなたの専門とする事項とは異なりますが」という前置きをされたので、私も「専門ではないので私の知っている限りで言えば、という前置きで謙虚に答えたつもりです。)
7.そして最後に三大義務でした。(3つを語句だけ並べたら、「はい、よろしいです。」で終わりました。)
(各々の意味+業務上では+(公益性確保、資質向上)を次に質問されるとかまえたところ、終了でした。
・まとめ
全部で短い質問も含め9問程度でした。(私も短く20分もありませんでした。)建設業界全体でのトピックスは何も質問ありませんでした。(環境、事業見直し等)答えたことにどんどん質問が来るのでなく、淡々と進められた。(試験官はとても紳士な方々でした。)これから本論!っと思ったら三大義務で終わりました。当日の朝までは少なくとも関連記事に目を通した方がいいかもしれません。(建設通信新聞(HPもあり))
・よかったこと
朝から何をするにも時間に余裕を見て行動しました。これが最終的に試験が始まっても自分を失わない秘訣だと思います。明日からのみなさん、「落ち着いて」「マイペースで」頑張ってください。
掲示板より: 00/12/04 Mon 11:52:41
初めて投稿します。このページは受験にあたり活用させていただいておりました。昨日、都市および地方計画で口頭試験を受けてきました。時間は20分ちょっとでした。試験官は非常にソフトな語り口の方で、逆につかみ所が無かったという感じです。これから受験される方は他分野のことで参考にならないかも知れませんが、質問された事項を列挙します。
1これまでの経歴
2経験で記述した内容それぞれ(3つ)の説明
3それぞれの内容に対する質疑
4技術者としてのこれからのテーマ
5技術士としての3大義務
以上です。改正都計法に関連した質問は無く、これまでの経歴に関する事柄に終始しました。これから受験される皆さん、がんばって下さい。
掲示板より:00/12/04 Mon 13:03:16
12月3日都市及び地方計画で受験してきました。質問内容を下記に示します。
1これまでの経歴
2技術士を受験した動機
3経歴で最も得意とする業務の説明(経験論文について説明)
4経験論文に関する関連問題1
5経験論文に関する関連問題2
6技術士としての3大義務
7秘密保持義務についての自分の業務における具体的な説明
経験論文に関する関連問題2で別の試験官から、経験論文等との矛盾をつかれてしまいあわてました。うまく弁明ができたか不安・・・二、三質問のキャッチボールがあり、その後3大義務となったので、中休みかなと思いましたが、その後直ぐに終わってしまいました。建設一般が来ると思ったが?私も15分程度でした。経験論文に対する質問がほとんどで、建設一般、専門に関する質問はいっさい有りませんでした。質問数は、キャッチボールも含めて9〜10程度だったと思います。
追伸:3大義務については、たく様と同じように、間接的な質問で聞かれましたので、今後受けられる方は気をつけた方が良いかもしれません。経歴や経験論文が本人のものかを、始終トレースされているような感じでした。試験時間が短かったので心配しましたが、都市計画は皆様も同様のようなので、少し安心しました。あとは神にいのるのみです。午後はかみさんに買い物を一日つきあわされました。(渋谷→新宿→銀座)
口頭試験体験記(34歳 職業:シンクタンク研究員)
日時:2001年12月8日(土)13:25〜約20分強。
場所:新宿ワシントンホテル新館6階
部門:建設(都市及び地方計画 専門:地域政策)
■口頭試験当日、試験会場の控え室までの道のり口頭試験当日、11月に購入し先日引越しを済ませた中古の新居の2階から妻と子供達に見送られ、13時25分からの試験目指し、11時15分頃家を出る。総武線に乗り一路新宿へ。新宿へ到着。南口から新宿ワシントンホテルまで歩く。その途中、財布を忘れてきたのに気付き、ちょっと自分が不安になる。途中昼食代わりに軽くお茶を飲むのは諦めて、11時55分頃ワシントンホテル本館へ到着。本館の1階がパチンコ屋になっており少し驚く。
本館の中から新館へ移動する際、昼食時に別館から出てくる試験官一同に遭遇する(皆胸に名札をつけており一目で試験官とわかる)。そんなに怖そうな人はいないようだが、気難しそうな人は数名見うけられる。どうかあの人が自分の試験官であたりません様に、と心の中で祈る。きっとあの気難しそうな人たちは土質の先生に違いないと言う、技術士を志す者にあるまじき妙な偏見で落ち付きを取り戻す。
新館の1階エレベーターホールには、受け付け階を示す張り紙がしてある。本来ならば都市及び地方計画の受け付けは6階のようだが、昼食の時間であることから、5階が受け付けになっているようである。わらわらとエレベーターから出てくる試験官達にビビリならが、エレベーターに乗り5階の狭いEVホールで受け付けを済ませ、6階の控え室へ非常階段で移動。控え室に着くと、時間帯もあってか一番乗り。ホテルのツインルームの一室に20席ほどのパイプ椅子と1人掛けのソファーが2つ。
入り口に一番近いパイプ椅子に少し座ってからロビーに下りてトイレへ入る。ホテルのロビーでも受験生らしき人が資料に目を通しているのを目撃。「おお、同士もがんばっている・・・」と気合を入れ直し控え室へ戻る。資料に目を通すうちに、だんだん人が増えてくる。13時が近づくにつれ、ほぼ満席。ほとんどが自分よりも年上だと思われる。女性も一人いる。13時5分前頃から次々と案内係が来て、番号と名前を呼び、試験会場へと連行。8名ぐらいの呼び出しが一段落すると、25分からの試験の人達が数名新に控え室に。
と、その中によく知った顔が・・・、なぜこの人が技術士を!?と驚いていると、その人は静まり返った控え室にはそぐわない大きな声で話しかけてくる。少し引きつりながら少し声を落して会話に付き合う。そうこうしているうちにその人は、この部屋は暑いねと廊下の方へと出て行ってしまう・・・(オイオイ、、、ああ、戻って来た、相変わらずだなこの人は・・・控え室のトイレにも入るし.。o○、別にいいんだろうけど・・・)
それから間もなく自分の時間帯の呼び出しが始まる。2番目に自分の番号と名前が呼ばれる。知人に挨拶をしていざ試験会場へ!控え室を出てすぐ右側の一室へ案内される。案内係が、窓をバックに座っている2名の試験官の前まで行き、「Bの○○○番、○×△の介です」と告げる。
その間、試験官の観察・・・向かって右側は、50代半ばぐらいで、大学教授か企業関係者だと思われる。貫禄があり、終始笑顔。向かって左側は、若い。見るからに切れ者、官僚かな?俳優の筧ナントかをハンサムにした感じ。両試験官ともに極めて紳士的対応で、ちょっとホットする。
■口頭試験開始 〜さて、試験の開始です。〜
「Bの○○○番、○○×△ノ介です。宜しくお願いします。」
【右側試験官】
Q1:(ニコニコしながら・・・)はい、ではまず、○○さんが技術士の資格のことを知り、これを志すようになった動機を聞かせて下さい。
Q2:○○さんの組織は、そうすると普段の業務においても技術士の取得を必要とする業務があり、あなたが技術士を取得すると、さらに幅広い業務に携わることが出来るようになると言う事ですか?
Q3:はい、では、今まで行ってきた業務の経歴を説明して下さい。
【左側試験官】
Q4:(爽やかな笑顔で・・・)経験論文に書いたものでも、それ以外のものでもいいですが、その業務の詳細と特徴について説明して下さい。
Q5:回答した内容に対するもう1つの質問あり。(この質問記憶があいまい・・・)
Q6:全然話しは変わるのですが、地域の問題をご専門で色々やってこられていると拝見するのですが、地域の課題の中では中心市街地の問題というのがあると思うのですが、中心市街地問題が生ずる理由と、それに対してどんな対応が考えられるのかを答えて下さい。
Q7:PFIの議論が大変盛んですが、今1つ実現には至っていないと思います。PFIがあまりすすんでいかないのはどうしてだと思いますか?
【右側試験官】
Q8:仮にあなたが技術士になったとして、今後どんな努力をするつもりですか?
Q9:技術士の責務として今回は、先ほど回答の中にあった資質向上ともう1つ公益性の確保というのがありますね、これに加えてもう1点、近年技術者の倫理が盛んに問われています。この背景にはどんなことがあると考えますか?
Q10:はい、では最後に技術者の3つの義務を言って下さい。
席を立ち、一礼「ありがとうございました、失礼します」ドアの前で再度一礼して退出。
この間、左側試験官氏はじっと私を注目している・・・「これも試験なんだろうな」、と思う。
■感想 〜試験を終えて〜
試験室から退出し、案内係の人にもう帰っていいのか確認し、エレベーターへ乗り込む。先に乗っていた方が、「いやー、用意してきたものがほとんど役に立たなかったよー」と話しかけてくれる。当方はまだ頭がボーっとしており、ジャパニーズスマイルしか浮かべられないのが情けない。これも試験だったらアウトだなと思う。その人は終った安心からか、出来映えがよかったのか、言葉とは裏腹に非常にいい笑顔をしておられる。エレベータを降りる際、後ろから思わず手を合わせて拝んでおこうかと思うがやめておく。
ホテル本館への渡り廊下の所には、先に試験を終え先ほど控え室に居た人が数名立っている。そのうちの1人の人には、控え室で受け付けはどこか聞かれた人だったので、一応軽く会釈してその場を立ち去る。
「ああ、終わった。。。」
一通り今出せる力は出せたはず。最後に3大義務の1つ、「秘密保持の義務」がどうしても出てこずに、「すみません緊張してしまい・・・」と言うと両試験官、特に右側試験官氏は笑いながら、「大丈夫ですよ、緊張しなくても」と思い出すまで待って下さった。その際両試験官とも温かい眼差しで見守っていてくれたと思います。全体を通して極めて穏やかなムードで進み、私の回答に真剣に耳を傾けながらなにやら机上で時々チェックなどされておられる様子でした。私の回答が少々長ったらしかったのだと思いますが、左側試験官氏は途中眉間に縦皺を刻みながらも何度も頷いて話しを聞いて下さいました。(眉間に皺が寄った時は怯みましたが・・・)
色々な技術士の受験本で口頭試験の再現が載っています。そして、多くの本では試験官が詰問調に問いただすような感じで書かれており、要らぬ不安を抱きます。しかし、私のケースがたまたまだったのかもしれませんし、また、過去の試験ではそのようなケースが一般的だったのかもしれませんが、本ホームページの体験談等から総合的に判断して、建設部門(都市及び地方計画)の試験官は極めて穏やかな対応だと信じます。
質問内容は全般的に日々業務を通して頭を悩ましていれば答えられる内容のものばかりだと思います。ただ、理路整然と説明出来るように、何度も頭の中で組みたてておくことは必要だと思います。時には口に出して想定問答をしてみるのは試験対策としていいかもしれません。私は、佐口さんのホームページに載っている口頭試験情報を整理し、ワープロで作文し、暗記すべきは暗記し、キーワードとして押さえる所は押さえ、あとは何度も頭の中で想定問答を繰り返しました。最後の方は風呂場でブツブツ口に出して回答の練習をしました。
ちょうど技術士法の改正時期にあたっているせいか、社会的な要請からか、技術士の倫理に関する質問では、倫理要綱の丸暗記を求められるのではなく、その要綱が作られた背景を理解しているか?という質問が出ました。これは丸暗記ではだめで、自分の考えをきちんと伝えるという本試験の意義が大きく出ている点だと勝手に解釈しております。
今、この体験記を書いて感じていることは、ちょっとテクニック的な話しですが、回答全般に、技術士としての義務や責務、倫理に照らして、自分の業務を行うにあたりどの様に対応したか、一言触れるといいのかなぁ〜と言うものです。
■おまけ
最後に私と同じようにまわりに技術士の方がいない境遇の方の参考になればと思い、論文試験に向けての自分の勉強方をお伝えします。
私は2000年に1度、試験を受けて失敗し、今回が2度目の挑戦でした。まわりに技術士の人がいないため、1年目は通信講座を受講し、添削をしてもらいながら経験論文やその他の論文の書き方を勉強しました。私のようなケースの人にとっては、通信講座は役に立つと思います。国から補助も出るので、個人的な負担は軽くすることが出来ます。
2年目は、昨年の経験論文を練りなおし、専門や一般、択一問題に関しては佐口さんのHP情報で勉強しました。このHPはとても優れています!先輩技術士の指導が受けられる人はこのホームページだけで充分では?
佐口さま、大変お世話になりました。私は現在、東京に住んでおりますが、生まれも育ちも名古屋で、時々佐口さんが掲示板で名古屋情報を書き込んでいらっしゃる時は、勉強中も懐かしく故郷のことを思い出しました。口頭試験に失敗したら再度このHPのお世話になると思いますが、益々情報を充実させ、科学技術の向上に本HPが役立つ様、お祈り申し上げます。
このHP利用者としては、3月に吉報をお伝え出来ることを今は祈るのみです。では。(2001年12月10日記す)
掲示板より:投稿日:2001/12/03(Mon) 11:42:08
平成13年度技術士口頭試験 速報
試験日時:平成13年12月2日(日)15:45〜16:05(約20分)
部門:建設部門(都市及び地方計画)都市施設
試験委員は2名で、学者風(45歳位)と役人風(50歳位)でした。
全般的に和やかなムードで、受け答えもやわらかく、攻撃的なところはありませんでした。
質問内容
1.業務経歴を簡単に説明して下さい。
A:入社から現在までの業務内容を説明。
2.経験論文に対する質問(経験論文が駅前広場基本計画であった)
A:駅前自動車動線の改良について
A:駅前広場面積見直しにおける面積算定について
3.都市計画法改定の項目を数点挙げて下さい。
A:線引きの選択性制度、容積率の緩和などを回答
4.区画整理事業における課題について、あなたはどう考えるか。
以上の質問までは役人風の委員からであった。以下は学者風の委員からの質問。
5.専門試験の解答した(環境に配慮した街づくりについて)内容で、都市部の緑化手法の提案と書いてあったが、どのような手法を実際にやっているかまたは提案しているか。
A:屋上緑化について、衛星計測技術を活用した屋上緑化可能面積の調査・解析について回答。
6.技術士の義務と責務
7.公益確保の責務における公益とは、どのような範囲と考えているか。
A:倫理の条文を回答
8.技術士となったら、資質向上のために何を行うか。
A:先輩技術士や技術士会のネットワークを活用し、都市計画学会やGIS学会に積極的に参加し、技術力向上に努めると回答。以上
平成13年12月2日
13:25〜13:45 (約20分くらいだった)
試験会場:新宿ワシントン新館5F
試験官:2人(共に40才代、中盤と後半?:比較的、好意的なムードだった)
■経歴について
Q:あなたの経歴を教えて欲しいのですが、最初にお勤めの会社では、どういうことをしていたのですか?
Q:(主に積算に携わったと、答えたことに対して)それは、公園全般に関わることですか?
Q:今の財団ではプロパー職員ですか?
■経験論文について
Q:経験論文に書いたことの中で、失敗を克服したようなことがあれば、それについて説明してください。
Q:(メインで書いたことを説明したら)もう一つの方はどうだったんですか?
→これについては植栽基盤の問題を具体的に答えた。
Q:(経験論文の中の)相談活動とはどういうことですか?
■専門分野について
Q:都市再生の問題について、日頃から緑を扱う立場として、どういう貢献ができると思いますか?
Q:まちづくりと緑行政との関わりで、重要だと思うことは何ですか?
■一般分野にていて
Q:あなたが民間人で、役所から、ある工事を請け負っていて、工事の途中で予想しなかった問題が発生し、その問題が環境に対する影響が大きな問題だったとした場合、あなたはどうしますか?
■技術士法関連
Q:技術士はどういう仕事をする人だと思いますか?
Q:技術士の倫理についてどう思うか?
Q:(私の返答「技術士法が改正された」を受けて)技術士法が改正されて今、なぜ、技術士の倫理が求められているのだと思いますか?
建設部門 都市及び地方計画 区画整理 公務員 31歳(H13口頭試験当時)
この再現は、平成13年度のもので1年遅れですが、口頭試験での不合格の事例として参考になればと思います。H15.3.15
////////////////////////////////
凡例
私:私が実際に試験で答えた内容
試:試験官の実際の質問
評:試験を振り返っての自己評価
答:試験を振り返っての回答
想:想定設問
(略):守秘義務等のため、ひとまとまりの部分を省略しています。 (それなりのことは言っています。)
////////////////////////////////
私:失礼します。○の○○番の○○○○ ○○○です。よろしくお願いします。
評:決まったことを言うだけだがここでの声の調子、高さ、早さが口頭試験全体の雰囲気を導入するとともに、試験官へのファーストインプレッションを決定する。そういう意味で非常に重要。
試:○○○の職員でいらっしゃいますか?
私:はいそうです
試:○○○へ出向と書いてありますが、これはこういう形で○の機関へ出られるということは...あるのですか?
私:はい、○のなかでも、建設関係の部署では、旧○○○・○○○とは交流を持っておりまして、継続的に人事交流をいたしております。
評:若干、無愛想でも、聞かれていないことには答えず、極力簡明に答え、質問のキャッチボールの回転率を上げた方が、30分を通じると結果的に質問の意図に沿った答えになると考える。単発の質問には、基本的には単発で答える。「考え」や知識全般を問われた際には、まとまりを持った内容を答える。
答:はい、ございます。○の中でも複数の部署で人事交流いたしております。
想:何人ぐらい、いらっしゃるのですか?
答:現在○○○では、○の機関では出先を含めると○、○名程度です。
想:例えば、どのようなところですか?
答:出向先としては、○○○などです。建設関係では、○○○などです。
試:ああそうですか
私:はい
試:どうですか?その...外の勤め先につかれての感想は。
私:○のなかではわからない...こういう言い方も失礼ですが、○の中だけではわからない...○の中では、やはり○○部分で仕事も完結しているところもあるのですが、○の方々の考え方ですとか、仕事に取り組む姿勢というか、まあ忙しいというところも含めて、大変勉強にさせていただきました
評:大減点。(×××)学生の感想文ではない。 ※1
答:はい。○の業務は、影響を与える範囲が大きく、担当者個人個人も非常に高度の専門性を持っており、それらの集合としての組織については、世界でも有数のシンクタンクであるということを実感し、畏敬の念を持ちました。反面、○の業務は、直接市民と対話し、まちづくりを最前線で実践できる楽しさがあると思いました。
試:わかりました。
試:どんなことをされたのですか
私:え〜出向の間にですか?
試:はい
私:出向のときは港○○○○におりましたので、2年間でそれぞれ違う内容のことをやったのですが、1年目は事業評価に関することを主に行いまして、2年目は○○計画も含めて、○○全般の予算○○も含めて取りまとめ的なことを行いました。
評:減点。(×)聞かれたことに答えるように。
答:主に、○○計画に関する○○評価を行っておりました。
想:○○評価とは?
答:具体的には、○○○と呼ばれる定量的な費用対効果の算出を主体とした、(略)
試:技術士というものはどこで知られましたか?また、今回技術士を受けられて、それから取ったあとの将来、どうするですとか抱負ですとかは?
私:学生の時の平成5年に第1次試験は合格していたのですけれども、学生の頃は単純に技術士というものはすごい資格だからと教授に進められたところがあるのですが、今は、私は○○○として○○○に勤めておりますが、○の方ですとか、各研究機関の方ですとか、本当に大変な技術を毎日一生懸命、研鑽されておりますので、これからの地方分権の時代に当たっては、○○○○にあっても、それらの技術を取り込んで行けるような姿勢が望ましいと思い、私は受けました。将来は、あくまでも○○○としての技術を身につけていきたいと考えております。
評:大減点。(×××) ※1
答:技術士制度の存在は、工学部の学生時代から聞いていました。今現在、○○○○における技術職を担う役割を考えますと、これまではどちらかというと専門とする事項についての技術の習得に重きが置かれてました。しかしながら、これからの時代の公共事業やまちづくりのあり方を考えますと、高度な専門知識とともに技術一般的なものの考え方も含めた、科学技術に関する高等の専門的応用能力が必要になると考えます。このために技術士制度は大変有用であり受験いたしました。今後は、これまでの業務や試験での経験も含めた専門能力や技術士としての人脈なども活用し、地域の発展に寄与し、公共の福祉の増進・公益の確保ひいては科学技術の向上・国民経済の発展に資して参りたいと考えております。
想:これまでは、専門とする事項についてのみで良かったのですか?
答:それだけとは言いません。しかし例えば、区画○○を例にとりますと、職員の役割としましては、○○計画や○○設計そして○○○指定を通じた○○○交渉などを滞りなくこなすことが求められていたと思います。今後は、これに加えて、これまではどちらかというと煙たがられていたような○○そのものに対する評価ですとか、広く市民全体に対する説明責任、環境や公共事業のあり方といったものに対しても、その能力がこれまでにも増して求められるものであります。
試:今は、どうですか?○の方では主に区画○○○○を担当されているのですか?
私:はい
試:履歴書を見ると出向前にも区画○○を担当されたようですが...
私:はい、出向前と現在とでは、少し形が違いまして、経験論文に書いたときには、現地の○○○におりまして、(略)
評:表現が少し甘い・あいまい(△)
答:はい。平成10年度には、○○○○の現地にある○○○に勤務し、○○○交渉などを含めた○○設計等を行いました。その後、平成11,12年度の出向を経て、平成13年度には再び○の区画○○○へもどり、今度は(略)などを行っております。
試:○○○の区画○○○○は、順調に推移しているのですか?
私:概ね順調に推移しております。○地区ございまして、○の施行地区は○○処分を目前に控えております。○○施行の地区も、そちらも収束を迎えておりますが、○○施行の中では○○地の処分がなかなか思うように進んでおらず、○○○○○などを○○に先駆けて導入されるとか、いろいろアイディアをだしながらやっているという、なかなか苦しいところもございますが、全体としては順調に進んでございます。
評:表現が少し甘い・あいまい(△)
答:○の施行分では、現在施行中の地区は概ね順調に進んでおります。しかし、○○施行の地区の○○○○○○○が芳しくない、あるいは、調査地区の事業化の見通しが○○○○、施行中の地区の進捗が計画より(略)
試:○○施行では?
私:○○は○地区ございまして、○地区は○○○地区もう○地区は○○地区で、論文にも書いたのですが、○○○地区は○○処分を控えて○○○○○も95%ぐらい終わっております。○○地区はこれからで、いま○○計画を決定して、これから1回目の○○○指定をしようというところでございますので、これからの時代、○○○処分も含めて大きな問題がたくさんございます。
評:内容に詰めるべき点はあるが、即答ではやむを得ないレベルか(オマケで○)
答:概ね順調ですが、いくつかの問題はございます。と申しますのは、(略)
試:先ほどおっしゃった、○○の事業で、○○○の○○がすすんでいないという話がありましたが、(略)
私:はい○○が(略)
試:その○○○が残っているということと、今後事業をやる、○○○でも○○○の処分が難しい様なこともあると、そういったことを考えますと、事業とか○○○の処分とかはどういう見通しですか?
私:全国的にも都市計画法の改正での「都市化社会から都市型社会へ」と、全国的にあります、地価の下落傾向、このようなものはやはり切実な問題として捉えておりまして、今市内で行っている○○地区は(略)の事業ですが、現在の情勢が続く限りにおいては、(略)になるのではないかと、われわれも○の中で議論しているところであります。今後は、論文の概述にも書いた、○○○○地区という(略)がございまして、そちらは(略)しておりまして、未だ○○できていない地区でありますので、そういうところも踏まえて、今のこの少子・高齢化時代そして地価が下がっている時代において、どのように区画○○を進めていくかということは、大きい問題だと思い、日々、○の内部でも検討しております。
評:比較的健闘したが、内容については問題がある(オマケで○)
答:○○○につきましては、現在○○施行地区の(略)また、このような状況も鑑みますと、(略)(略)のものと教訓を○○○得ています。
試:昭和○○年ですか?
私:はい、○○○○○になります
試:○○○の区画○○、既成市街地の区画○○の課題と申しますか、どういうような解決方法で望んでいけば良いか、その辺のお考えを聞かせていただけますか?
私:既成市街地、(略:長文)
評:そこそこ健闘したが、内容は冗長・低レベルで問題もある。口頭試験の佳境。(×)
答:(略:このような質問では、筆記試験レベル以上内容を求められると考える)
試:昔から出来なかったというところには、(略)?
私:今言っている○○地区というところは、(略:長文)
評:この場合、簡潔な方がベター。(×)
答:はい。当時は、(略)
試:(略)なのですね?
私:はい(略)です。
評:結果的に、まとめられて話が変わる。
試:○○港○に出向されていたときとかは、○○計画と書いてありますけれども、担当されていた○○はございますか?
私:え〜2年にわかれておりまして、1年目に○○○○というものをやっており(略:長文)
評:この場合、簡潔な方がベター。(×)
答:特定の担当○○はありませんでした。これは、○○○○を担当していたため、結果的に(略)について、携わることになったためです。
試:実際のところ、港○○○と都市○○との関連を考えますと、どういう問題があると考えますか。
私:これまでの時代ですと、右肩上がりの経済成長ということで、○○はまず先行投資という意味合いが多かったと思いますので、どちらかというと○にもよるのですが、まちづくりとかとはやや切り離された地区ということで○○地帯とか大きな国家的プロジェクトで進んできたところがあると思いますので、そういう意味ではこれからは、勿論○○物流ですとかは国策で進めていけばいいのでしょうけれども、そうでないような○○の港○ですとかは、もっと○○ですとか、市民に近い形での、まちづくりをとりいれていけるような形での事業がのぞましいと思いますし、現に、(略)、業務を改善しているところでございました。
評:内容に詰めるべき点はあるが、即答ではやむを得ないレベルか(オマケで○)
答:○○は、これまでは○○等の先行投資的な意味合いもあり、どちらかというと、まちづくりとはかけ離れたところで成り立っていた部分もあります。ストック・メンテナンスの時代に入った今後は、○○機能と○○機能の調和といった観点がより重要になって参ります。具体的には、○○等の親水空間や施設運用でのソフト的な対応も含め、市民に身近で親しみのもてる空間になるべきと考えます。
試:○○もいろいろ、○幹○が来るとかあると思いますが、地元のこれからの見通しについて、改善していかなければならないところですとか...
私:はい平成○○年度に新○○が開業するところでございますが、○○○にとっても大きな転換点と捉えているところでございますが、○○○の駅は、論文にもあるように、中心○○地とは約○kmほど郊外の場所にございます。そして、○○は○○○都市に指定されたときに港○の方からもだいぶ大きく発展させていただきまして、現在を見ると、港○○○と○○市街○○、そして○の地区という○つの大きい要所があるのですが、そこをどのような形で、どのような役割分担をして発展させていくかというところは難しい問題だと思っておりますし、また、他の地方都市でもございますように、郊外型のショッピングセンターも出来てきてございますので、そういう中において、やはりまず○○市街地の位置づけをはっきりとしたうえで整備していく必要があると考えております。
評:内容に詰めるべき点はあるが、即答ではやむを得ないレベルか(オマケで○)「結論から述べるように!」
答:○○○開業は、確かに地元の発展にとっては起爆剤になりえます。しかしながら、当初の開業効果というものはそう長く続くものでは無いとの認識のもと、地域に根ざした基本的な部分での対策が重要になると考えます。雇用促進・観光・産業経済の発展は、従来どおり大切でありますので、これら地域の発展を補完する意味合いも含めて、○○計画の役割は、今後益々重要であると考えています。このような考えに基づいた、対策を着実にとって行かなければ、○○○はストロー効果のような負の側面もあることを忘れてはならないと認識しています。
試:○の中では○○○も中心○○○にあるのですね?
私:はい。○○○も○○市街地にございます。
試:○○駅と中○○○○は離れてございますが、この間の交通をどのようにするのかについては考えていますか?
私:はい。話としてはございます。もともと、○○の○○○○線の○○線というものもございますし、中○○○○にあった○○○は残念ながら若干外れたところに移転してしまいましたが、そこを○○ターミナルにしていくとか(略)
評:内容に詰めるべき点はあるが、即答ではやむを得ないレベルか(オマケで○)
答:当面は○○を主体に考えるべきと思います。このために、訪問者にわかりやすい路線設定など運用面でのソフト的な工夫が、きわめて重要なポイントになります。長期的には、(略)の活用が大切です、しかしながら、こちらは(略:長文)
試:住宅地がどんどんどんどん周辺部に延びて言っているということもないのですか?
私:○○○は大きく○○haとかございますが、いままではドーナツ化現象と言いますか、本当の○○○○○を除いた地区で、半径せいぜい○kmくらいのところに調整区域とかがあっても宅地開発とかの○○は高かったのですけれども、現在の状況ですとその○○も弱まってきていて、落ち着いてきておりましたので、今後逆に現象に転じたときに、○としてはどの○○はどのように整備していくかについては、注意しなければいけないと考えております。
評:内容に詰めるべき点はあるが、即答ではやむを得ないレベルか(オマケで○)
答:大局的に見ますと、(略)今後はこれらの問題にどのように対処するかも含めて、コンパクト・シティーを目指していくべきものと考えます。
試:技術士になられた場合の倫理に関する問題で、法律の規定で設けられておりますが、このことについて説明してください。
私:技術士の義務と責務は、3大義務と、2大責務と聞いておりまして、まず義務としては、え、守秘義務...もう一つが...信用失墜行為の禁止...そして技術士の名称表示の義務と3大義務、2大責務としては、こ、公衆の、公共の福祉...すいませんちょっと文言を忘れてしまいまして、あ、あの、公の安全とかを守っていかなければならないことと、あと、資質の向上を努めていかなければならないという2つの責務がございます。
想:法律以外では倫理の拠り所とするところは、何かありますか?評:撃沈!(×××××)前半の部分で既に不合格かと思われるが、試験官にはこのことを確信をもって、決定づけたのではないか。答:まず、技術士法に定められている、三義務と二責務をはっきりと認識しなければなりません。三義務とは、まず技術士法第44条の信用失墜行為の禁止、次ぎに第45条の技術士等の秘密保持義務、次ぎに第46条の技術士の名称表示の場合の義務です。二責務とは、第45条の2の技術士等の公益確保の責務、そして第47条の2の技術士の資質向上の責務です。
答:このことは、(略)
試:はい。以上です。おつかれ様でした。
私:はい。本日は大変ありがとうございました。
評:はい、ご愁傷様でした。はい、トホホ
答:本日は、このような機会を与えられ大変光栄に思っています。試験の結果に拘わらず技術者としての義務や責務を、実践して参ります。ありがとうございました。
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不合格の試験内容を、活字にしてみると、単純な落ち度があったことが自覚できました。平成13年度の不合格を受け、同じ失敗をしないように十分研究しました。本質的なレベルはさほど変わっていないかもしれませんが、平成14年度は結果的に合格していました。2年目は設問内容は当然異なりますが全体的な流れは類似していたと思います。ただ、敢えて宣言された上で、特定の問題(中心市街地活性化関係)を集中的に再質問されました。試験官は1年目とは別の方で、平成13年度は3名だったのに対し、平成14年度は2名でした。平成14年度には明らかに事前に準備したと思われる個人毎のチェックシートのようなものがありました。義務についてはストレートに聞かれず、事例照会のパターンでした。平成14年度の再現はしていません。不合格となった平成13年度の方が、いろいろな意味で参考になりました。特に、「都市及び地方計画」を選択される方は、○や(略)で伏せている部分は自分なりに置き換えることが可能と思います。また、あやふやな部分があっても自分の体験を活字にされることをお奨めします。些かでも、参考になれば幸いです。以上
技術士口頭試問(都市及び地方計画)
日時:平成14年12月7日(土)午前
場所:NTTセミナーハウス
面接官:3人(大学教授風、国土交通省住宅局?、コンサル風)
試問内容
1) 現在の業務内容を教えて下さい。
2) 受験の動機は?
3) これまでに行った業務のうち、誇れる業務を説明して下さい。
4) (業務経歴の中の)○○について、業務の内容と果たした役割、良かった点、悪かった点について、説明してください。
5) ○○業務を行っている中で、一番苦労した相手先は誰ですか。
6) 社会実験という制度は良い制度だと思いますか?
7) 東京は様々な大規模開発(汐留、六本木など)が行われているが、開発の際にどのような点に気をつけるか考えを述べてください。
8) 都市開発の中では、行政や開発者など様々な関係者がいると思いますが、あなたの立場で何に気をつけなければならないですか?
9) 駐車場に関して、これまで住宅についての駐車場施策はあまり行われてこなかったと思いますが、今後どのようにすべきだと考えますか?
10) 技術士法に定める倫理規定を説明してください。
11) 技術士制度についてどう考えていますか?以 上
12月7日、午後9時02分です。
南麻布のNTT麻布セミナーハウスが会場でした。2時間も前に着いたので、1階のロビーでソファーに座ってボーッとしていたら、隣に座った二人が、質問の内容を話していたので、耳をそばだてて聴いていました。内容は、
1.技術士受験の動機
2.もし合格したら、どうするか。
3.業務の中で、倫理上困ったことはありますか。でした。
しめしめ、良いことを聴いたワイと、近くのレストランで昼食を摂っていると、隣のテーブルに座った二人が、ビールで乾杯した後、口頭試験の内容を話していました。内容は、
1.技術士の問題点は何ですか。でした。
ウーム、これは困った。こんな、抽象的な設問では答えずらいと頭を抱えましたが、まあイイヤ。「医者や弁護士と比べて、開業後の業務の独占ができない。」って答えようと店を出ました。
1時間前くらいから、控え室で待機していましたが、呼び出しは、指定の時刻より早い人で5分前ぐらい前から始まりました。呼び出しの女性は、22歳前後のカワイイ女性ばかりです。
面接会場へ歩いて行く途中、「試験会場に入りましたら、受験番号と氏名を言ってください。」と言われたので、「○の○○番の△△□□です。」と歩きながら答えたら、写真票を見ながら「そうです。」と笑っていました。入り口の引き戸は、案内の女性が開けてくれました。
試験官は2人です。40代前半と40代後半といった感じの紳士でした。
私は、過去(10年前)の受験体験から、試験官の前で、荷物を置いてから受験番号と氏名を言うものだと決めつけていたため、部屋に入って入り口に立ったまま「さあどうぞ、ここに荷物を置いてください。」と言われるのを待っていましたが、何も言ってくれないため、2歩ほど前進して、「気を付け」姿勢で、受験番号と氏名を言いました。
今から考えると、
1.部屋に入る
2.入った所で、受験番号と氏名を言う
3.「荷物はそこに置いてください。」で、前進し、荷物を置く
4.椅子の脇に立つ
5.よろしくお願いします。
6.着席して、手は軽く膝の上に置く
だったのですネ。質問は、
1.「遠くから来られていますが、会場は分かりましたか?」
と私の緊張を和らげるように気を遣って始めてくれました。しかし、心臓はなぜかバクバク言っていて、一向に収まってくれませんでした。
2.「いろいろ経験されているようですが、論文以外でも構いませんが、過去の経験で技術的に工夫した点についてお話ください。」
3.「今、あなたの、受験申込書を見ていますが、業務経歴について簡単に説明してください」
4.「受験の動機について、聴かせてください。」
私は、コンサルタントになりたくて、平成○年に△△部門で技術士を取得しましたが、活動範囲を広げる目的で建設部門を受験しました。と答えたら、急に向こうの肩の力が抜けた感じがしました。後は、専門分野に関する質疑応答を3回ほどやりましたら、最初の試験官は、「どうぞ」という仕草をして、隣の試験官に交代しました。
5.「既に技術士をお持ちなので、技術士倫理について聴くのはどうかと思いますが、技術士の義務がありますが、何ですか。」
6.「日頃、技術レベルの向上について、どのように実践されていますか。」
で、二人が目配せして、「いいですネ」という感じでしたが、
7.「まだ、時間がありますので、・・・・・」 と、世間話が始まり
8.「海外で活動することはありますか」
将来は、APECエンジニアとして活躍することも考えています。で、「ウンウン」と頷いて終わりました。
最後、退室するまで、片方の試験官は、ジッと私の仕草を見ていました。他の受験者の話と総合して、専門的知識と技術士取得後の将来構想をきちんと持っているか。技術者としての倫理観を有しているかが、ポイントと思われました。これからの人は、がんばってください。
技術士受験体験記(2,002.12.09)
1. 筆記試験
勉強は、平成8年度頃に通信教育講座を受講しており(その時は業務上の都合で受験出来なかった)大体のことは分かっていたので、参考書と佐口氏の講座で勉強した。主に、通勤電車を利用して特に建設白書や都市計画審議会の中間報告(国交省ホームページからプリントアウト)等を熟読した。
択一試験は、15問中自己採点で13問は出来た。筆記試験突破の要因としてこれが大きかったと思う。
経験論文は、通信教育時に作成したものを、平成○○年度に再度○○○の換地処分を担当した経験に基づき修正して作成した。前回の通信講座では、最初は「要努力」だったが最後に「有望」を貰っていた。
建設一般、専門については、準備不足で今一不満が残ったが、(建設白書や都計審中間報告書等で仕入れた)キーワードだけは目一杯入れ字数もギリギリいっぱい近く書いた。なお、受験時、隣の席の女性(多分造園の人)は試験用に作成した原稿用紙にきれいな字で書いた分厚い予想問題に対する回答書を持って試験開始間近まで勉強しており、こういう人が合格するのかなと思い、自己の勉強不足、準備不足を悔やむ。
@ 専門分野:都市及び地方計画(区画整理)
A 経験論文:○○○○の換地及び評価方針と権利者合意形成
B 建設一般:経済社会情勢が変化する中で、これからの都市部と地方部の社会整備のありかたについて、あなたの意見を述べよ。
C 専門選択:1)木造密集市街地の改善のための課題と対応策について述べよ。 2)既成市街地における土地区画整理事業の実施に関しての留意点を、新市街地での場合と比較して述べよ。
2. 口頭試験
@日時 :12月8日(日)13:30〜14:00(ほぼ30分一杯)
A場所 :広尾NTT研修センター
B試験官:2名(A:国交省B:年輩の人でコンサルの人?)
C質疑応答概要(0は私の回答概要)
ほとんどB氏が質問する。
B:現在までの経歴について説明してください。
O:経歴に書いた内容を説明するが、S○○年入団以来の経歴を話すので、途中で若干長くなりすぎかと思い、試験官の顔色を伺うが特に止めろという風でなかったので、平成○○年度現在まで話しきる。時計は見なかったが多分10分近く経ったのではないかと感じる。
B:現在、土地区画整理事業は非常に厳しい状況ですが、旨く行った例があったら教えて下さい。勿論、地価下落等現下の状況では、そんな例はないでしょうね?質問が悪かったので、今までの経験の中で、事業として旨く行った例を教えて下さい。
O:経験論文に書いた、○○新都市の例を話す。
B:○○の例は、詰まるところ、正当な評価で実施したと言うことですか?それでは、どこが技術的成果ですか?(と言うようなことを言われ、一瞬凍り付きそうになる。)
O:他地区の事例(評価差を付けないで、結局事業採算性が取れないで困っている事例等何とか話す。自分でも余り旨く説明出来ず焦るが、それ以上の追求はなかった)
B:これから既成市街地での事業を実施してゆくことになると思いますが、何に配慮すべきであると思いますか?
O:一通り以下の様なことを答えるが、満足に答えられたか自信がない。
・ 区画整理事業でも上物整備を見据えて事業化が必要である。
・ 事業に当たっては、権利者に将来の街づくりについて徹底した情報提供をして誘導を図ることが重要である。
・ 区画整理事業は一手法に過ぎないが、間口が広く手厚い助成措置があるのでそれらの活用を図る必要がある。
・ 権利者の生活再建・土地活用策等きめ細かい対策を講ずる必要がある。
B:大きな事業なので関連公共事業の調整が大変だと思いますが、どの様にして来ましたか?(経歴で古い事例ですが、○○(S51〜53)で関連公共事業の調整業務をしたとのことですが、この例でも構いませんので説明お願いします)
O:以下のようなことを答える。
・事業のプログラムを提示して、各事業者が着いてこられるか調整をする。
・この際、事業プログラムの必然性について十分理解出来るように説明し各事業者が被害者意識を持たないように努める。
・場合によっては、プログラムを修正する等柔軟に対応する。
・立替施行制度を活用する。
・国に対しても、事業関連と言うことで別途重点要望をする。
A:公団では、国土の均衡ある発展ということで大規模な開発を実施してきたわけですが、これからの地方都市の開発のあり方についてどう考えますか?
O:今後の公団事業について述べるが、A氏からそういうことではなく地方都市の開発のあり方について説明して下さいと言われ、再度下記のような内容について述べる。
・地方の資源を活かした身の丈にあった開発が必要。
・今までのような全国一律のミニ東京のような開発の時代ではなくなった
B:技術士受験の動機は?
O:以下2点述べる。
・発注者側として、技術士の数で業者を評価。担当者には技術士を求めてきた。発注者として当然同等以上の能力が必要と感じていた。
・公団事業が、街づくりのコーディネート事業等ソフトな方向に舵を切ることになるので、今まで以上により一層の自己研鑽が必要である。この為、技術者として最高の資格である技術士に挑戦しようと思った。
B:技術士の倫理について決まっていることを答えて下さい。
O:3義務2責務があり、1.信用失墜行為の禁止、2.守秘義務、3.名称表示義務、4公益確保の責務、5.資質向上の責務と答え、1から3まで条文に沿って回答し4まで行くとA氏から「もう良いですよ」と遮られ終わる。時間を見ると14時丁度だった。
その他気付いたこと
・ 会場の控え室は、狭くて混雑しており、12:30過ぎに行くとほぼ満席であった。以上
<口頭試験体験記>
平成14年12月8日 NTT麻布セミナーハウス 10:30〜11:00都市及び地方計画(土地区画整理)
試験委員
左側:メガネをかけた本省の専門官らしき人
右側:公団関係の人かな?
質疑応答内容
左・リラックスしてくださいね
左・広島からだと、昨日から来られているのですか
左・○○さんは、水道とかいろんな経験をされていますね。そして、区画整理ですか。
左・経歴書に区画整理の計画・指導と書いてありますが、具体的にはどんなことをされていますか
左・地下下落している状況で、どのような指導をされていますか
左・地下下落して、資金的にストップした事例がありますか
左・公管金が入らなくなったり、調整池が大きくなった事により、事業がストップした事例はないですか
左・受験の動機と、今後の抱負について何かありますか
左・国がプロジェクトを指定してやっていますが、それについてはどうですか
左・郊外型店舗が相変わらず増加していることについてどう思いますか
左・中心市街地の対応はどうしているのですか
左・じゃあ、どうぞと言って、右の試験委員にゆずる
右・経験論文ですが、○○本線ですよね
私・○○本線と△線があって、複々線となっています(以下については、私のコメントを加えます)
右・線路は、2本ですか
私・複々線構造なので、4本あります
右・仮線は、2本設置するのですよね
私・はい、現況は4本ありますが、仮線は上下線で2本としています
右・経験論文に書いてある3事業者とは、何のことですか
私・連立事業者と○○町施行の区画整理と△△市の区画整理事業者で3事業者として経験論文に区分けして書いています
右・飛び工区を設定されたようですが、飛び工区設定を行うとコミュニティが問題となるのではないですか
私・そのとおりです。仮線部分は種地に飛び換地するので、区画整理区域全体とすればコミュニティは確保できるのですが、仮線部分の住民と仮線部分以外の住民では、現在隣同士でも、飛び換地するとコミュニティが確保できません。連立事業の仮線を早期確保することと、地元から要望された仮住居期間の短縮とで、どうバランスをとるかが課題でした。
右・その問題をどうやって調整されたのですか
私・地元にメリットとデメリットを提示しながら調整しました
右・その後、この事業はどうなっていますか
私・5月に事業計画を縦覧したところ、○○○名の方から意見書が提出され、うち○○名から口頭意見陳述の希望が出されたので、8月に口頭意見陳述を行い、10月の都市計画審議会で意見書を不採択とすることになり、11月○○日に事業計画決定がされたところです
右・はい、結構です
左・それでは、質問を変えます。技術士としてしてはいけないことを言ってください
私・信用失墜行為の禁止、秘密保持義務、名称表示の場合の義務です
左・最近、新聞などで技術者の倫理観について問われる事例がありますが、それに対して、どう思いますか
私・(はて、何があったっけ・・思い出せない)普通の事が普通にできないことが問題だと思っています
左・広島と言えば、新交通の橋桁落下事故がありましたよね。それはどうして起こったと思いますか
私・現場責任者に技術的な知識がない事務職員で、ゲタの設置も通常の並べ方ではなかったので、挫屈する形で橋桁が落ちる事になりました
左・それはどのように改善した防げますか
私・きちんと施工計画を提出させ、それがきちんとできているか、忙しくても確認するということが大切だと思います
左・質問が悪かったですかね。うーん、そうですね、山陽新幹線のトンネル内のコンクリート剥落事故などについてはどうですか
私・私の知り合いにJRの技術職員、当時は国鉄ですが、昭和30年代後半から昭和40年代にかけて、新幹線を早く作れということで、トンネルだけでなく、高架などでもコンクリートに水を混ぜて施工したと聞いています。その結果、現在、下から足場を設置して、剥落部分を落として、補修し、カーボンを巻いたりしていますが、その費用は膨大なものとなっており、その損失、損害はものすごいものになっています。ちゃんと良好なコンクリート工事をしていれば、こういうことにはならなかった訳で、技術者が普通の事を普通にやっていれば、このようなことにはならなかったと考えています。
左・もし、合格したらどのような活動をするつもりですか
私・もし合格したらですが、役所の技術士会が毎年2回の研修会を主催しているので、講師の一員としてひとりでも多くの技術士及び技術士補が増えるように活動するつもりです
左・ぜひ頑張ってください
感想
・ 終始リラックスして話ができた
・ 一度に質問を2〜3問まとめてされるので、何と何について答えればよいのか覚えておくのが辛かった
・ 抽象的な質問があったので、結果的に私の回答では不十分だったようで倫理観については何度も質問されました。その結果30分まるまる質問されることになりました
・ 身振り、手振り、頷き、笑顔を織り交ぜながら説得力のある回答をした
・ 手ごたえ十分・・・かな?
その他
・ 待合室は406号室と408号室がある
・ 受験会場は、1つの待合室に対して18室ある(18人の女性が一度に迎えに来る)
・ 会場は1階から4階までバラバラです(私は3階)
・ 前日は控え室が寒かったようですが、今日は暑いくらいでした
・ 専門とする事項ごと、受験番号順に分類されているようです
・ 早く会場に行けば、ロビーや近くの喫茶店などで、試験が終わった人の意見が聞けます(知らない人でも、すぐ仲間になれます(笑))
都市及び地方計画(都市構成)
筆記試験 8月28日(水)**大学教育学部
口頭試験 12月8日(日)NTT麻布セミナーハウス
試験管2名、時間:約20分弱質問数:15問程度(経歴3問、経験5問、技術士法4問、都市計画一般3問)
試験までの経過
13年度合格の**部長が作成された経歴、体験、技術士に関するQ&について自分の立場で作成。試験日の4日前に**部長が試験委員となり模範試験を行った。ここでは、用意した回答文をそのまま読み上げる形で行ったが、回答文が長いことと、思い出す時間を加えると、試験管にあまりよい印象を与えないことがわかった。このため、回答文を2、3行に修正し、言いたいキーワードを中心に頭に残すようにした。
建設部門に関する一般知識や都市計画のあり方に関する質問が合った場合を想定して、合格した先輩と短い回答文を整理した。S口氏のホームページから、前年度口頭試験のログ及び既に試験を終えた人の質問事項について整理した。
経 歴:各年度ごとの代表的な業務の概要が言える程度
経験論文:立場と役割、業務概要(課題と対応策)、関連する一般的事項
技術士法:目的、定義、義務、責務、倫理に関する理解
前 日
先輩A、先輩B、私の3人で行動をともにする。
13:05:のぞみで上京。移動中はQ&Aを見ながらひたすら暗記。
17:30:渋谷シティホテル到着。チェックイン(トリプル)雨のため天候が悪く、会場の下見を行わず。
18:00:近くの焼き肉屋で食事。アルコールも少し入った。食事を終えたが、移動と人混みのせいか、持病の頭痛発生。フロントで薬をもらい1時間仮眠。緊張しないよう気を紛らわすため、近所のコンビニでアルコール類を入手し、各自ベッドで勉強、K−1 10周年ということもあり、しばしテレビ観戦。CMの間に勉強。ボブサップ最高!しかし、ホーストが優勝とは。骨を砕いた強い鎧に私もあやかりたい。試験官に打ち勝つための強い精神がほしい・・・・Zzzzz・・・・
22:30:就寝。23:00過ぎに**部長より、S口氏のHPに載った体験談について連絡あり。次の朝考えることにし、就寝。
口頭試験の概要
9:40受付、控え室は408と409号室の2部屋あり408を案内された。移動したが、空席が少なく、大変重苦しい雰囲気のためロビーへ移動(午前中は2部屋で100名程度か)
10:00控え室に戻る
10:25女性に名前を呼ばれた。廊下に出ると「受験番号と名前を言って下さい」と部屋に入った際の注意事項を言われた。3階なので1つ下の階へ階段で移動。妻と息子の写真を取り出し、胸ポケットにしまった。なにやら研究室のようなあまりきれいでない部屋へ案内された。
女性がノックしてドアを開けてくれた。「失礼します。」と一礼し、入室。「○○番 △△です。よろしくお願いします。」と力強く言いながら一歩前へ。当たりを見渡したが、荷物置き場はなく、試験管が目の前の椅子を指さし、「荷物はそこへ」と一言。ご丁寧に、椅子には「荷物置き場」と貼り紙がしてあった。
「どうぞおかけ下さい。」部屋は40uくらいの個室。試験官2名(官僚風:40代半ば、やせ形、目つき鋭い、教授風:50台前半、中肉、めがね、温厚)案内係の女性は試験が終わるまで私の後ろの椅子で待機してくれた。( )書きは、私の感じたこと、私が見た試験官の様子です。
B氏(教授風):@△?*さん?
はい、△△です。
A氏(官僚風):それでは、経験論文に書かれた技術士にふさわしいと思われる主な業務3つの概要を教えてください。Q1
(いきなり経験から?経歴を覚えてきたのに!「緊張しましたか」などの気の利いた質問もない?冷たい視線で、私を凝視し続けながらの質問に終始圧倒された。)経験論文に書いた3つの業務2行程度をそのまま答えた。(両試験委員は何かA4の質問用紙のようなものに私の言葉をメモっていた)
B氏:現在どのような業務をされているのですか?Q2
**県にあります都市計画区域マスタープランに携わっています。
B氏:具体的には?Q3
線引きの有無について、線引き検討委員会を開催し、資料提供・運営を行っています。市街化区域のあり方及び市街化調整区域のあり方について都市構造の観点から、開発許可立地基準などを提案しました。**市さんがちょうど総合計画でアンケートを実施する予定であったので線引きに関する質問も合わせて行いました。検討委員会の結果は、線引き継続の方向で動いております。
B氏:あなたは経験論文に「○○」や「△△」、「□□」を提案したと書かれていますが実現していますか?Q4
はい、3つもと実現しております。短く一つずつ説明を加えた。(「国土交通省のHPに成果が載ってます!」と言えば良かった・・)
B氏:「憩いの空間」の管理はどのようにされたのですか?Q5
「憩いの空間」については本来、市内部の道路管理者と公園管理者の問題ですが、安全で快適な空間は自分たちで作るためにも住民主体の管理となっています。
B氏:民地の公的利用と書かれていますが、固定資産税の減免などの検討は?Q6
経験論文に記述しているとおり、提案しております。ただ、私が担当から離れたことと、市の担当者が代わっているなどからどのような税徴収になったかまではわかりません。
B氏:ワークショップをされているようですがそのメンバーは?Q7
次代を担う若者の意見を取り入れるため、学校の先生に説明し、中学生を数名入れました。あと公募した人と自治会長、老人団体、青年団、警察、市の職員などです。
B氏:住民参加で重要なこと留意すべきことは何ですか?Q8
わかりやすい情報を提供し、合意形成の促進を図ることだと思います。また、幅広い意見を集約するためにも子供からお年寄りまで、また、様々な分野の人を入れることだと思います。住民参加の手法は良いことばかりではありません。ワークショップなど、人数が少なく特定の人しか集まらない場合があります。これでは公益の確保とは言えない部分もあります。ですから、このような仕組みについて我々技術者がその仕組みについて技術的に提案していくことです。
B氏:行政と住民の間に入って業務をされているようですが、コンサルという立場で注意すべき点は何だと思いますか?Q9
やはり、現状や課題などをわかりやすい指標で説明することだと思います。例えば、道路や公園などを整備するときの効果や、**市の例ですと、まちあるきをして自分の家からの危険箇所を視覚的に読みとり、課題を導いたなどの視点が必要だと思います。そして何よりも、公正、中立な立場で誠意ある行動をとることだと思います。(力強く)
A氏:それではなぜ、技術士になろうとしたのか。その動機とその後の将来目標などは?Q10
動機は、客先から技術的信頼を得られることと、専門技術を活かした社会的貢献。それと最近は自治体から発注される業務の多くに管理技術者が技術士であることが明記されている場合があります。技術士が技術力と判断されるため、やりたい仕事ができないです。このため、ぜひ技術士になりたいと思いました。将来目標は、専門の技術を活かして社会的貢献をしたいと思います。
A氏:技術士として守らなければならない義務とか・・・。Q11
はい、信用失墜の禁止、秘密保持の義務、名称表示の場合の義務、公益確保の責務、資質向上の責務です。(間違えずに言えたー)
A氏:では公益確保や資質向上について何か日頃からされていることは?Q12
はい、公益確保については、常に住民の安全を念頭に置き、常日頃から問題や課題を考え、その対応策を提案しております。その際に全ての住民の合意が得られるよう、状況を分かりやすく説明するよう心がけています。また、資質向上については業務において、自分の課題や弱点を見つめ、文献や雑誌、インターネットで情報を入手するようにしています。また、情報をとるだけではだめです。体系的に整理して初めて意味がある情報になると思います。(余計なことを言ってしまった・・・。)
A氏:では技術士はなぜ必要だと思いますか?Q13
(準備してなかった。技術士の定義?必要性⇒なぜ?⇒目的を言おう)はい、全ての人が安全安心にくらせるよう、専門技術を活かしながら、技術士としての名に恥じないよう責任感、中立・公正を心がけた技術者が必要だと思うからです。(いまいち意味が通じない・・)
A氏:では技術士の必要性はなんだと思いますか?Q14
(必要性?言い方を変えただけの質問か?回答になってないという念押しか?)はい、標準化できていない業務に対して、業務の実施方針を考え、業務遂行の方向性を打ち出し、課題への対応策を提案していくため、公衆の安全、健康、福利を最優先しながら、専門技術を活かしていく者が求められているからです。(またまた変な回答をしてしまった・・・)
B氏:最後に何か資格はお持ちですか。Q15
(突然だなあ。でも、さっきの回答は問題なかったのか。)土地区画整理士です。
B氏:ふーん。
(質問の意図が読めなかった。一級土木施行管理技士も言えばよかった・・・。先輩は技術士との違いを質問され「科学技術全般に関する責任をもつことです。」と答えたそうだが、私なら「国の最高の資格、権威があり信頼性がある」としか言えなかっただろう。よかった)
A氏:よろしいですかね。はい、以上です。ご苦労様でした。
ありがとうございました。お世話になりました。(と言ったような・・)。一礼して荷物を持つと女性が、ドアを開けてくれた。
感想
官僚風の人は鋭い目つきで終始監視し、教授風は手元の資料を見ながらこちらを見ないので、リアクションに困ると同時に、緊張感が漂った。なんとも手応えも、歯ごたえもない試験でした。全体的に細かい質問(意地悪な質問やひっかけ)はなかったと思います。単体の質問が多く、試験管が用意した質問項目が次々と読み上げられる感じでした。A4の質問用紙になにやらメモ書きをされているように見えました。
待っている間、非常に間緊張しましたが一問目の質問に答えられれば、流れに乗って何とかなるのではないでしょうか。また、事前に模擬テストを行ったおかげで、喋り過ぎないことや簡単な答えにも理由を含めて、回答できるよう短い文章をたくさん作るほうがよいと思いました。やはり模擬試験などで「見られる練習」、「短く的確に答える練習」は必要です。
また、別の分野ではデータ改ざんや隠蔽問題など技術者倫理についても問われていますので、その点も抑えるように。
気をつけなければならないのは、緊張しすぎて実力を発揮できない事です。落ち着いて、よく考えて、ゆっくり答えましょう。がんばってください!
口頭試験(公園緑地)
本日NTT麻布にて口頭試験を受けてまいりました。当HPではいろいろと情報をいただきましたので、ご参考に私の体験を書こうと思います。
場所:NTT麻布、控え室は暑かったです。
専門:建設部門 都市及び地方計画 公園緑地
年齢:32才
試験回数:初回
試験管の方は2名、A氏とB氏とします。私がしゃべりすぎたのか30分目一杯でした。
A氏:業務経歴について
A氏:独立した動機(私は既に独立してますので、この質問でした。)
A氏:経験論文について立場と成功、失敗について
A氏:現在進行中の業務について
B氏:都市計画全体としてみた公園緑地について
B氏:(こちらの答えを聞いて「なるほどね」と言われてから、その答えを受ける形で)民間緑地の推進策について
A氏:住民説明等での住民同士の対立について
A氏:技術士の禁止事項について
以上でした。
最新のトピックはありませんでしたが、受け答えの中に含めて答えました。いつもの癖でかなり長々と、早口(!)だったと思います。 口頭試験は覚えた事の7割程度の力しか出せませんね。まだまだ未熟な自分を認識できただけでも良い経験でした。
■平成17年度技術士第二次試験口頭試験
試験日 平成17年12月4日(日)
建設部門 都市計画(公園緑地)
受験者 37歳 男
受付12:40頃
予定試験時間13:30〜14:00
実質試験時間13:28〜13:53(25分間)
会場フォーラムエイト(渋谷)受付7階774号室前
控え室5階504号室、試験室5階506号室
試験官a:老年行政系氏
試験官b:国土交通省公園緑地課キャリアの方、業界誌等で既知
大阪から前日上京、土曜日に別打ち合わせがあったため。前夜ホテルで練習。当日は朝10:00にフォーラムエイトの前へ。場所確認後、坂を少し登ったドトールコーヒーで、2時間弱復習。疲れて店を後にし、マークシティ渋谷の中に丁度良い長椅子状ベンチを発見。1見で受験者と分かる先客もおり、3人分離れて座る。後で尋くと原子力での受験者とのこと。一緒に受付へ。受付とは別階の控え室は、想像したよりも沈んでない雰囲気。ただし私より真面目そうな人がほとんど。約2名、そうでない若い人もおり、コショコショと私語を続けていた。呼び出しは試験開始予定13:30よりややはやい13:26くらいから始まったように覚えている。試験室に入ると、試験官bは業界誌等で既知の方。親近感を覚えるが、先方はもちろんこちらのことは知らない。挨拶を終え、椅子に座る。
Qb: | 「経験論文で取り上げられた業務について、技術士としてふさわしい点を盛り込んで説明・・・、(やや微笑)アピールしてください。」 |
A: | 覚えていた内容で、はぼ書いた通りに説明。試験官は私の書いた論文をなぞっており、8割がた下を向いたまま。(8分くらいか/8分経過) |
Qb: | 「この業務で技術的に工夫を加えた点はなんですか。」 |
A: | 先程の質問と重なることに躊躇を覚えながら、すでに話した項目に詳細内容をプラスして回答。(2分くらい/10分経過) |
Qb: | 「マニュアル通りにならずに工夫されたと思いますが、その内容について説明してください。」 |
A: | これも質問としては重なりがあると感じたが、念押しになるよう「防災関連公園施設」といった単語も使って説明。(2分/12分経過) |
Qb: | 「非常用便所の容量はどうやって決めたのですか。何か規準のような、何人規模かといった設定はどういうふうに決められたのですか。」 |
A: | ある程度想定していた質問。広域避難地の規模要件を引き合いに、時間をかけて説明。(4分くらい/16分)時間をかけすぎたか、と反省。 |
Qa: | 「(やや割って入るように)論文に「町民の要望を反映し」とあるが、どういった形で反映しましたか。」(試験管a氏、初めて口を開く) |
A: | 想定外の質問。概略を述べる。(1分程度/17分経過) |
Qa: | 「町民の要望は具体的に、どういった内容でしたか?」 |
A: | 想定外でしたが、思い出しなから解答。試験官の意図とかみあっていない感触。ただし質問の重要度は低そう。相手の反応の低さをみて、内容にくらべてやや長めに話す。そのほうが気分的に納得できるのでは、という考え。(2分程度/19分経過) |
Qb: | 「技術士の義務や責務について説明してください。」 |
A: | 待っていた質問。そのまま即答。 |
Qb: | 「守秘義務とはなんですか。」 |
A: | 待っていた質問。そのまま即答。 |
Qb: | 「守秘義務は誰の為に秘密を守るのですか。」 |
A: | 覚えた内容を即答。 |
Qb: | 「公益とはなんですか。」 |
A: | 覚えた通り回答。(小計2分程度/21分経過) |
Qb: | 「業務をやっていて、発注者の意向と公益確保との間で困ったことがあると思いますが、そんな時、どうしますか。」 |
A: | 試験官の表情や場の雰囲気が柔らかくなってきたので、用意していたことにアドリブを加えて回答。(1分程度/22分経過) |
Qb: | 「具体的な例はありますか。固有名称は出さなくてよいですよ。(微笑)」 |
A: | 想定内の質問だったが的をしぼってなかった。難しいですねぇと考えこむふうにして、この日初めて考えこむ、5〜10秒か。民間マンションでの公開空地について回答。(2分くらい/24分経過) |
Qa: | 「民間のマンションの公開空地なんて仕事があるんですか!(本当に驚いたふうに)」 |
A: | ある程度期待していたリアクション。民間関連の業務が比率的に増えていること、緑化地域制度の創設などもあり、建築に付随した緑化に関する業務が増えていることを説明。この時b氏の表情を確認したかったが、a氏に凝視されており断念。(1分程度/25分経過)この後、姉歯に話題が波及する予想は外れた。 |
3秒ほど間をおきb氏がa氏に向かって、それじゃあこれくらいで、と小さな声で確認をとる。a氏頷く。 | |
Qb: | 「それではこれで終わります。」 |
A: | 挨拶をして立ち上げり、荷物を手に取る。 |
その際見やると、a、b両氏ともに下を見たまま。
そのままドアまで行き、一礼して退室。その時も両氏、下を向いたまま。
試験終了。
感想としては、思っていたより聞かれる内容が狭かったこと。経験論文に関すること、技術士の義務・責務に関すること、聞かれたのはこの二つ。その他のことについて聞かれなかったことが意外でした。これからすると、専門の論文は問題なしと評価されたのかと自惚れ評価。専門論文へのケア勉強をそれなりにやったのは水泡に帰しました。こんなことなら経験のほうをつっこんでやっておけばよかったと、残念な気持ちも。
これで落ちたら、敗因は喋り過ぎ、ということになると思います。
19 結局のところ運が良かった
@試験準備
私の場合、長期出張中で受験番号が判らなかったため、筆記合格が判ったのは口頭試験の11〜12日前でした。
即、本ページの支援ボランティア受講を申し込むとともに、社内の先輩技術士の方から資料を入手しました。
また、まさか受かってるとは思っていなかったため、慌てて筆記試験の内容を再現しました(記憶がかなり薄かったため、うろ覚えでしか無理でした............)。
特に、ボランティアの講師の方には大変お世話になりました(本当に感謝してます!)。
主な内容は、自分で作成した想定問答に対する、
・試験管の視点からのつっこみ
・他にこんな問答を想定しておいた方がよい
等のアドバイスでした。
対策本も購入しましたが、正直役に立ちませんでした。
試験の2日前には、社内で模擬面接を受けました(これも小心者の私が度胸をつける上では、かなり重要でした)。
A試験当日(日時:平成17年12月4日(日)14:00〜14:30 渋谷フォーラム8)
控え室には13:00頃に行ったのですが、かなり空気が重い!
その部屋におられる全ての受験者の方が、かなり優秀な人に見えて、私は間違った所に来てしまったと感じました。
控え室から試験室までは若い女性の方に案内されて行くのですが、あれって緊張を和らげるためですかね?
そんなことはおいといて以下試験顛末
1.
様 子
・ 試験官 2人(大学教授と役人風?)
・ 二人とも都市計画畑の方っぽかった
・
専門とする事項が「宅地造成」ということにお困りのご様子
・ 経歴への質問がなかったため、会話のキャッチボールがギクシャク
・
主立った内容は、経験論文の内容、住民参加業務のあり方、学会への参加意欲
・ 三大義務五大責務は質問されず
2.
やりとり(回答は、苦労したもののみ記載します)
Q1 東北支社(私の所属先)の技術士の数、技術者の数、全社での技術士の数、技術者の数
・
支社の人数は覚えてなかったため、動揺しながら適当に答える(動揺1)
Q2 受験の動機は?何回目の受験?
Q3
専門が「宅地造成」ということですが、新潟の地震の原因は?
・ 社内で説明を受けたが忘れた。帰って調べると答える(動揺2)
Q4
地震発生により、造成設計を行う上での技術面での影響はありますか?
・
基準類について地震時のものが追加されたり、厳しくなってると自信なさげに
Q5 経験論文の題材を選んだ理由は?
・
設計を行う上で、利用者の立場を考えるのが重要だから
(注)経験論文は専門とする事項の「宅地造成」とは全く関係のない、住民参加型の交通計画であった。
Q6
いつ、何をきっかけに利用者の立場を考えるのが重要だと考えるようになったか?
・
(覚えてな〜いと思いながら)経験を積む中で、自然にと答える(動揺3)
Q7 経験論文の内容について5問程度根ほり葉ほり質問
Q8
住民の合意形成を図る上で大事なことは?
Q9
発注者側のの意見はA、住民側の意見はB、相反する意見の場合、あなたはどうしますか?
Q10
あの時ああすれば良かったみたいな、今となって自分で反省すべきと思っていることはありますか?
・失敗談は準備していたものの、それはある設計の中身についてだった。
・ところが、質問で住民対応のことが続いていたため、その場のノリでアドリブで答えた(決してウソではなかったがかなりしどろもどろ......)(動揺4)
Q11
経験論文は大変面白い内容ですよね?
・これは質問なのか?とパニックに陥った!
・聞かれもしないのに、今後の課題・改善余地をべらべらしゃべってしまう。
※試験管明らかに激怒。
Q12
論文の内容を学会に発表したりしないのか?(という意味のことを言っていたはずだが、試験管も私も冷静ではなかったため意味通じず。聞き返す雰囲気でもない)
・わかりません・・・(動揺max)
※さらに激怒。もう一人の試験官がフォローして、質問の意味を説明
・勿論、そのような機会があれば発表したいし、また、発表できるよう今後も技術研鑽に努めたい。(もう必死!!!!)
Q13
技術者として、世の中のことで気になるトピックがあれば、話してください。
・
姉歯氏さんの話を、公益確保の責務と、信用失墜行為の禁止の義務に絡めて話す。
以上のような感じでした。はっきりいって失敗例です!
要は、試験は時の運ということだと思います。
あとは、終わってから後悔することのないよう、仕事の関係などから満足に準備できなくても、最後の最後まであきらめないことが大事ではと思います。
私は筆記の時も口頭の時も、準備する時間が満足に取れず敵前逃亡を企てて、社内の先輩技術士の方からこっぴどく怒られました。
日時など | |
平成17年12月(試験期間の前半) 渋谷フォーラムエイト 試験時間は28分 |
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質問内容 | |
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全体的な印象や対策 | |
試験官は二名。省庁の方?と、都市計画系?の教授風。両氏とも紳士的な対応で、交互にある程度まとまった質問をされました。 専門とする事項の一般的な知識とそれらに対する経験、見識を問われているようでした。試験時間のほとんどがそれらに費やされていたような気がします。 試験官の方は、受験申し込みの経歴書や筆記試験の専門論文を読み込まれ、事前に質問を用意し、経歴内容や仕事への取り組み方を確認していたように感じました。 抽象的な質問や意図が読めない(と私が感じた)質問については、最初の返答では一般的と思われる短い回答を行ない、返しの質問を受けて、自分の意見や経験を通じた回答をする形式を取りました。(返しの質問により意図がわかることもありました。) また、トピックスの用語や法令名は、普段口に出して使うことが少ないので、頭で覚えるだけでなくスラスラ述べる事ができるようにしておきました。 口頭試験準備においては、こちらのHPでも述べられているように、基本的な事項の整理と確認が重要と思います。 |
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以上 |
1.準備
@試験準備は、口答試験1週間前の日曜日から開始。初日にApecさんのHPや受けていた通信講座の資料から想定質問を作成した(所要時間3時間)。想定質問の数は下記のとおり。
(1)経歴・受験動機 8問
(2)技術士に関する知識 15問
(3)経験論文 5問
(4)専門知識 9問
(5)その他仕事に関すること 3問
A上記想定質問に対して、月曜から金曜日にかけて、やはりApecさんのHPなどを参考に自分なりの回答を作成。回答は覚えやすいように簡潔に箇条書きにした。(所要時間4時間10分)
B前日土曜日に自分で書いた解答を暗記(所要時間3時間30分)
2.口答試験のシチュエーション
日時 平成18年12月3日(日)
場所 渋谷のフォーラムエイト
40分ほど前に着き、会場近くのコーヒーショップで最後の暗記。隣の席でも同じ様な人が。10分前に会場で受付け。待合室(大きな会議室)に通され、15分ほど待つ。時間になると係の女性に名前を呼ばれ、試験会場の会議室に通される。
試験官 一人は50歳前後の国土交通省の方、もう一人は60歳前後のコンサルまたは大学の先生風の方。
二人で担当を分けていた。一人が経験論文と技術士の知識を担当。もう一人が建設一般と専門の論文及び経歴、スキルアップに関する質問を担当。筆記試験の論文答案もその分担でそれぞれ事前に読んでいるようで、手元で私の答案を見ながら質問していた。
質問 分担にあわせて試験官が交互に質問した。分担をきっちり決めているためか、一人の試験官がした質問に対する私の答えに対して同じ試験官がさらに質問することはあっても、もう片方の試験官がそれらの質問に関与してくることはなかった。
3.実際の質問(質問準でなくカテゴリーに分けて記述します。)
(1)経歴・受験動機 3問
@あなたの経歴について説明してください。
A技術士の受験動機は?
B技術士の資格は今の仕事に必要なのか?
(2)技術士に関する知識 2問
@技術士の義務と責務は?
A外国の技術士相当の資格を知っているか?
・技術士の倫理についていろいろ聞かれるかと思ったがあっさりしていた。
(3)経験論文 2問
@技術士としてふさわしいと思う点は?
A苦心した点は?
(4)建設一般論文 1問
@公共施設の維持管理に関して施設の計画段階で配慮するべきことは何か。
(5)建設専門論文 2問
答案に書いた論文の細かなことについて質問されたので、面食らった。
@論文には中心市街地活性化方策のひとつに「住宅の確保」をあげているが、それはどういうことか。
A街なかでの区画整理のあり方の中で他事業との合併施行について書いているが、論文に書いたもの(市街地再開発事業、優良建築物等整備事業を書いた)以外で他事業との合併施行はどういうものがあるか。
(5)その他 2問
@自身のスキルアップをどのように行っているか。
A今後とろうとしている資格は何か。
4.試験を終えて
・試験官は回答ごとにチェックを入れていた(○×か点数か)だけで、それ以外のメモは何もとっていなかった。
・試験時間は30分であるが、25分ほどで終わってしまい、試験官も残り時間をどうしたらよいか戸惑い気味で、早めに終わった。
・終わった時点では、建設一般及び専門論文に関する質問には苦心しながら答えたものの、それなりにこなした感じだったので落ちる気はしなかった。結局口頭試験では、筆記試験をボーダーラインで通った人がふるいにかけられるような気がした。それなりに筆記試験ができている人は、技術士の義務と責務を答えられなかったり、よっぽどバカなことを言う、あるいはウソを言うというようなことがなければ大丈夫なのではないかと思う。