口頭試験体験記 | 建設部門/トンネル(平成18年度以前) | Back |
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平成11年12月11日(土)13:00
金曜日に渋谷のフォーラム8へ下見に行き、四谷のホテルに宿泊しました。10時半にホテルをでて、渋谷には11時前につきました。試験会場近くのロイヤルホストでコーヒーを飲み最終のチェックをする。私の周りには、同じ境遇の人が4人なんともいえない顔でいたことを覚えています。
12時10分に7階の受付に行き、受付を済ませ、8回のA待合室に行くと、ここがなんともいえない雰囲気で、とても中に居る気はしなので部屋の横の喫煙場所でタバコを吸っていました。同じ考えの人が2〜3人いました。今日初めて話をするのが試験官だと緊張すると思って、朝起きたときに自宅に電話したのですが、時間が迫ってくるに従い緊張が高まり、我慢できずに他の受験者の人に話しかけたところ、同じトンネル部門を受験される人で、午前中に試験を受けた人の質問も教えてくれました。
また、私の会社が発注した工事の現場にいた事もあると言うことを聞き、緊張のほぐれるのを感じました。10分前に待合所に戻り、待っていると13時2分ぐらい前に案内の女の子が次々と名前を呼んでは人が出て行くのをどきどきしながら待ちました。13時3分頃、ショットカットでやさしそうな女の子が私の名前を呼びました。
先ほど話をした人に軽く手を挙げて部屋を出ました。エレベータで12階に行きました。部屋が近づくにつれて緊張し、足が遅くなりました。部屋の前で女の子が「いいですか?」と聞いたとき思わず「ちょっとまって」と言って深く深呼吸しました。すると女の子が「だいじょうですヨ、がんばってくださいネ」と言ってくれたので緊張が解けたような気がしました。
時計を見ると13時5分でした。中に入る時に「失礼します」と声をかけて、2〜3歩入ってから、受験番号と名前を言いました。試験官は3人で、一番右の人が主査で、50代のゼネコン風(厳しい顔)、真中が40前半のコンサル風(やさしい顔)、左は大学の先生風の40代前半(これもやさしそう)な状況です。(右からA,B,Cとする)
A1:あなたは、一次試験には合格し、今回二次試験の口頭試験を受けるのですが、色々と試験の情報等で準備していると思いますが、まず始めに技術士試験を受験した理由をお話ください。
私:(ちょっと緊張して)私は、近接施工の仕事をしている時や、震災の復興に従事しているときに、土木学会を始めとする他企業の方々のほとんどの人が技術士の資格を持っておられ、自分の意見に自信を持ち、的確な判断をされている事に感銘を受け、私も同じ立場で、土木技術の発展に貢献したいので受験しました。
A2:(うなずきながら)あなたは、合格すると技術士になるのですが、技術士の資格をどのように今後生かしていきたいですか。
私:2つあるのですが、一つは今JRのトンネル事故に伴い保全マニュアルの改訂をしているのですが、他企業の方々との交流があり、社会的責任をもった立場で対応するために生かしていきたいと思います。もう一つは、現在私は○○○に出向しているのですが、建設コンサルタントして登録し、○○○○のみならず、他企業のトンネルの設計を受注するために必要です。
A:わかりました。(そちらはと言いながら、横の人に写真票を手渡す)
B:トンネルの保守というのはどういうことをしたのですか?
私:開削トンネルとシールドトンネルの補修計画です。
B:どのような劣化があるのですか?
私:開削トンネルではひび割れ、漏水、鉄筋腐食などのコンクリート劣化です。シールドトンネルについては、立坑の坑口周辺が劣化するコンクリート劣化です。
B:そうですか。あなたは影響解析を経歴に書いていますが、これは誰かに指導したのですか?それともあなたがやったことですか?
私:私がやったことです。
B:影響解析はどのようなことをしたのですか?
私:それは解析方法の質問と解釈していいのでしょうか?
B:そうです。
私:FEM,とか平面骨組み構造解析で行いました。
B:縦断方向の解析はしないのですか?
私:掘削断面が大きく、影響がある場合には行います。
B:それでは、縦断方向の影響解析について説明してくれませんか?
私:○○○の設備に近接した事例について説明します。○○○のトンネルの上に地下鉄の駅舎を構築するという工事があったのですが、この場合、掘削により取り除かれる土砂の重量を除いて、弾性床上の梁の理論で行います。
B:そのときの○○○トンネルは梁で解くのですか?それとも円環梁ですか?
私:(答えを言ってくれた)円環梁です。
B:はい、わかりました。(どうぞ、と言って写真票をCに渡した)
C:阪神大震災の時、どのような影響がありましたか?
私:トンネルの影響でしょうか?
C:はいそうです。
私:開削トンネルでは、ひび割れ漏水が発生し、伸縮継ぎ手部が20〜30cm水平や段差が発生しました。(身振りを入れる)シールドトンネルは、立坑の坑口部分が1〜2mの範囲でコンクリートが圧壊しましたが、トンネル部分の被害はありませんでした。(これにも身振りが入る)
C:耐震性を考える上で軟弱地盤と硬質地盤では影響が違うと言われますが、シールドトンネルは同じ状況ですか?
私:(地盤条件によっては違うと思うが・・・現実を言おうと思い)私は耐震性については詳しくありませんが、○○には約15kmのトンネルがあるが、すべてにおいて被害はありませんでした。
C:あまり地盤による影響はなかったということですね。
私:はい。
C:復興はどのように行ったのですか?
私:通信設備の一刻でも早い復興を考えて、現状復旧をしました。しかし、開削トンネルの伸縮継ぎ手部については、今後阪神大震災と同様の変位量が発生しても吸収できる伸縮継ぎ手構造にしました。
C:あなたが、震災復興を行った結果、シールドトンネルはどうあるべきと思いますか?
私:(何を聞きたいのだろう?)という表情をすると、すぐに
C:耐震性を考えた上でのあなたの意見をおっしゃってください。
私:震災に対抗するには柔軟な構造と剛の構造の2種類の考え方がありますが、震災は今後、どのような大きさのものが起こるかどうかは分からない状況で すので、私は柔軟な構造の方が有利であると考えます。
C:わかりました。それではプレキャスト二次覆工について書かれていますが、(経験論文)開発をする時に二次覆工を省略するというような考え方はなかったのですか?
私:(予想してたけど頭の中でまとまらない・・・)○○○のトンネルはそのほとんどがスチールであるため、二次覆工は防錆等を考えると必要です。
C:スチールなら省略できないけど、一次覆工をコンクリートにして二次覆工をやめた方が安いんじゃないの?
私:その考え方については経済比較等の検討をしていないためわかりませんが、一次覆工そのものでは、レジンセグメントを用いて二次覆工を省略する開発 を同時に進めています。
C:(そうなんだという表情をして)○○○の覆工ではなく、あなた個人としては二次覆工は省略出来ると思いますか?
私:(個人的にはどうかとはどういえばいいのか?でも、省略した場合どうするのという問題は専門の問題であったからできないとは言えないなあと思い)二次覆工の施工費用を使って、二次覆工で必要な機能である防水等を二次覆工に持たせ、また推進精度を向上させた場合は可能であると、個人的には思います。
C:わかりましたと言い、写真票をA:に渡す。
私:(おわったかな?)と思ったとき、
A:これまでの経歴をみると、開発や研究が多いですが開発の目的はどのようなところに焦点を当てて実施するのか?
私:(何を聞きたいのか良く分からず、一瞬3秒ぐらい間があく)
A:すぐに、さっきのCとの話題をしゃべりだし、二次覆工の費用を一次覆工にかけたら、メリットがない。コストが下がらなければ何も意味がない。あなたは二次覆工がなくなると掘削断面は小さくなると思いますか?
私:はい。
A:ほんと!ほんとになる?(大きい声で)
私:はあ・・・なると思いますが(少し声が小さくなる。まずいこと言ったかなあ?)
A:二次覆工の目的は何ですか?(ちょっと、きつい口調で)
私:スチールセグメントの場合、防錆、防食、蛇行修正、防水、あと漏水が発生した場合の勾配の確保です。
A:あなたは、蛇行修正が目的であり、漏水による勾配が必要と言いましたが、それが推進精度から確保できると考えますか?(その後自分ですぐに)そんな推進精度は確保できないから、二次覆工が必要になるんだよ。どう考えますか?
私:(非常に神妙な態度で)開発や研究を進めていく上で、コストと言うのは非常に重きを置く項目であります。二次覆工の費用で一次覆工の機能及び推進精度を上げるなどと、直感的に答えてしまいましたが、この件につきましては持ち帰り再度詳細な検討を行いたいと思います。(と述べた後、Aに向かい頭を下げました。
A:(そろそろいいですかとB,Cに言った後)あなたの会社では、コンサルタント業務を今後行っていくようですが、○○○の仕事だけでなく、他企業の仕事もやっていくと思いますが、いやもし違っていたら修正してください、そこで他企業にも基準と言うものがたくさんあり、開放しているものもあれば秘密にしているものもあります。今後、そのような秘密の文献を入手して設計を行った場合、その秘密を漏れないようにするにはどうしたらいいですか、あなたの意見を聞かせてください。
私:(実際はこれよりずっと長くしゃべっていたと思います。聞いているうちに何を聞いているか、その意図がつかめなかったので)そのような文献を用いて業務を行う場合、責任者を指定しその人がその文献について管理する方法をとればよいと思います。
A:(そのような答えを期待しているんじゃないよという顔をして)あなたが言う方法を使っても漏れた場合はどうするの?
私:(あっこれを聞いていたんだと気が付いて)守秘義務がある文献についての管理は技術士が行う事にします。なぜなら、技術士には秘密保持銀があり、法律的にも罰則規定があり、それにより拘束されるためです。
A:(時計を見て)はい結構です。
私:(立ち上がり)本日はどうもありがとうございました。かばんを取り、扉の前で再度、失礼しますと答えて部屋を出ました。時間は13:33分 試験時間は約28分でした。 試験後は放心状態のまま、帰宅しました。
感想:最初は何も問題なく軽々と進みました。途中では女の子がごみ箱を持ってうろつく姿に目をやる余裕もありましたが、後半のA氏のひとつひとつの質問が長くて、意味が非常につかみにくいところから調子が崩れ、短い質問に「はい」と条件反射で答えたところが失敗と思います。今まで面接は大学とか入社試験で経験していますが、30分の間3人の試験官に対応したことはなかったので非常にいい体験だと思っています。来年の2月9日が発表ですが、新聞を朝一番に見ようと思っています。
00/12/10 Sun 09:52:34
昨日、9日、トンネルの口頭試験が終わりました。私の順番は、16:30からの最終組。
なんと、前の方が試験中、気分が悪くなって倒れてしまい、私の試験開始も15分ほど遅れてはじまりました。試験官の方から、試験場の前で、前の方の対応等でバタバタされていたときに、「すみませんね、もうすこし待っててください」という声をかけていただいて、本当ならば、扉を開けてから初対面となる試験官の方と、事前に短いけれど言葉を交わしてしまうという状況でした。(こんな経験をされる方は、まずいないのではないでしょうか)
試験の開始も、呼び出し(?)の女性と息が合わず、「入ってください」という言葉で入室すると、試験官から、「もうちょっと待って下さい」という言葉があり、室内の雰囲気も本番前に確認できてしまったという状況でした。試験は、「しもしもさんは受験されたのは、初めてですか?」との問いからはじまり、「受験の動機を教えてください」と続きました。そして、最後には「技術士の義務」について問われ、バタバタとして始まった試験は、30分かからずに終わったのではないでしょうか?退出時に、「お待たせしてすみませんでした」という声をかけていただき、なんだか、こっちが恐縮してしまいながらも、この雰囲気は「○」ということかな・・・なんて事を勝手に思ってしまいました。
昨晩から、緊張が高ぶって、ほとんど眠れず、新幹線の中も、待ち合い室の中でも心臓が口から飛び出すというのはこういうことか・・といわんばかりに緊張していました。試験室に入室して、試験官と話しをしだして、受験の動機を準備していたとおりに、完璧に答えた時点で、やっと動悸が治まってきた気がします。というのも、試験官の声が、エアコンの雑音で結構聞き取りにくかったので、そちらに集中していました。途中から、身を乗り出して、耳に手をあてて質問を聞き取るような場面もあり、たまりかねて、「もっと、近くにこられますか、どうも雑音で聞き取りにくいようですので」と試験官から声をかけられる始末・・・「だって、本当に聞こえにくいんだもの〜」そんな中で、経歴や論文に対しての突っ込んだ質問はほとんど出ず、まったく予想していなかった切り口からの質問が、2・3出てきて、知っている限りの言葉と、「それ以上はよく知らない、勉強不足です」との最終手段をもって、取り繕いました。
私の専門は、「マイクロトンネル」で、おそらく試験官は山岳かシールドの専門家だったと思います。細かい技術的なことよりも、「小口径推進の世界は、いまどういった状況なのか」といった質問が多かったです。時事的には「あまり専門ではないかもしれませんが、知っている範囲でお答えください」という言葉のあとに、「JRトンネルの覆工コンクリートの剥落事故についいて」問われました。これは、完全に予想していた問題で、トンネル安全問題検討会の報告書も事前にチェックしていたので、事故発生の経緯から、今後の対策、課題等を話せばよかったのですが、話の組み立てがうまくいかず、施工管理の徹底と点検と補修の徹底という一般的な応えしかできませんでした。今思えば、深く勉強をしているとアピールする絶好の質問だったのに・・・
3大義務を聞かれたら「○」というジンクスを信じて、発表を待ちます。
技術士2次 口頭試験
日時:2004年12月11日(土)
時間:10:30〜10:55(25分)
場所:渋谷フォーラム8 50○?会議室
建設部門 トンネル シールドトンネル
面接官:2名、A:40〜50代?、B:40代(両人コンサル風に見えました。)
※終始なごやかな雰囲気の中、面接が行われた。
※「経験論文」に対する質問が一切なかった。「経歴書」に書いた業務に係わる質問が80%以上。その他、倫理など20%。
女性に連れられ、会議室へ、女性がドアを開けてくれ、試験官二人と目が合う。
私:失礼します。荷物を置いて、「○番の○○です。よろしくお願いします。」一礼。
A:「おかけください。」
私:「失礼致します。」着席。
A「リラックスしてくださいね。」(笑)
私:「ありがとうございます。」(私も多少笑)
A:「受験は今回で何回目ですか?」
私:「旧体制も含めて、今回で○回目です。」
A:(おーといった感じで)「これまでと今回では何が違いましたか?どのような勉強をされたのでしょうか?」
A:「これまでの経歴を見ますと、ほとんどが設計ですね。設計は一人でやることは少ないと思いますが、これまであなたが一人の考えで行ったことについて教えてください。」
(経歴書を見ながらつぶやくように何度も設計がおおいですね〜と言われた。)
私:(○業務について説明した。)
A:「企業者はどちらですか?」
A:「土丹層での覆工設計荷重、鉛直荷重はどのように設定したのですか?」
A:「どの程度の緩み土圧ですか?」
A:「○層の様な良質な地盤では実際の荷重はどの程度作用していると思いますか?」
A:「それでは、ここで、これまでの業務経歴を簡単に説明していただけますか?」
A:「御社の技術士の方はどのくらいいらっしゃいますか?」
私:「会社全体でのことですか?」
A:「いえ、あなたの部署では?」
A:「あーそうですか。」(すごいですねえ〜と言った感じで。)
A:「出向期間中の業務を詳しく教えていただけますか?」
A:「それはどちらの現場ですか?」
私:「○県の○工事で、○○電力さんの○○発電所の放水路直下を横断するというものでした。」
A:「シールドの耐震設計については、どのようにお考えですか?」
(経歴でしゃべったからか?)
A:「今後のシールドの開発については、どのようにお考えですか?」
A:「それはかなりお金がかかるのではないですか?」
A:「デザインビルトは、今後、提案変更できるのですか?例えば、覆工の更なる縮小など・・・。仕様書などには明記されているのですか?」
A:「ISOについてはご存知ですか?」
A:「具体的にはどのようなことをされていますか?」
A:「○業務では、企業者に対して今おっしゃったDRのようなものはありませんでしたか?」
A:「コスト縮減策についてはどうですか?」
私:「○○○。」(的外れの答えであったのであろう。続いて。)
A:「コストを抑える対策で何か具体的なことは考えていますか?」
A:「例えば、覆工厚を低減するために限界状態設計法で設計されたことはありませんか?」
A:「限界状態設計法で合理的な覆工の設計を行うことについてはどう思いますか?」
(この辺まで、私の回答に対するお助け質問だったと思います。)
A:「現場経験がありますよね、現場ではどのようなことをされていましたか?」
A:「これまでに設計された現場にはいったことがありますか?」
A:「それは、経歴の中ではどれにあたりますか?」
A:「設計されたことと現場での相違を感じたことはありますか?」
A:「現場と設計の重要度の割合は何対何とお考えですか?」
―ここで、Bから質問がくる。―
B:「技術者の倫理についてお聞きしたいのですが、最近、倫理に反する事例がありますが、2点挙げてください。」
B:「某ゼネコンさんが、現場でのデータ捏造?を行った事件がありましたが、そのことについてはどのようにお考えですか?」
B:「内水圧トンネルの設計をされたとのことですが、留意点について教えていただけますか?」
B:「土かぶりはどのくらいでしたか?外荷重が作用してもですか?」
(質問の意味がよく分からなかったが、内水の卓越度についての質問と思い・・・。)
B:「内圧が・・・。そーですか(うなずきながら)。」
B:「先ほどの耐震設計のお話の中で、良質な地盤に・・・、とありましたが、実際には、下水道だとか、鉄道だとか、供用時のことも考えると浅くしなければならないことの方が多いのではないですか?」
―また、Aからの質問となる。―
A:「神戸でのシールドトンネルの被害は知っていますか?」
A:「それではレベル2など耐震設計は必要でしょうか?」
A:「それでは、最後に、すでに覚えてらっしゃるとは思いますが、技術士の3大義務、2責務についておねがいします。」(少し笑いながら聞かれました。)
A:「資質向上の責務について、あなたが現在なされていることはどのようなことですか?」
―AがBへ「よろしいですか?」と確認して―
A:「それでは、以上で終わります。お疲れ様でした。」
私:「ありがとうございました。」
よろしいですか?と聞いて、席をたった。荷物を持って出口へいき、振り返って、
「失礼しました」と一礼。退室した。
以上、時計を見ると、25分たっていた。
●技術士口頭試験模様(建設部門 科目:トンネル)
月日:平成17年12月
場所:麻布セミナーハウス
案内の女性にドアを開けてもらい入室。 | |
私: | ○○番、○○です。よろしくお願いします。 |
(試験官1:進行役。優しそう) | |
(試験官2:少し怖そう) | |
どちらも白髪の紳士でした。50〜60才くらいかな? | |
試験官1: | どうぞお座りください。 緊張してらっしゃるかもしれませんが、私たちも今回が始めての試験で、緊張しております(笑)リラックスしていきましょう。 |
試験官1: | 受験は何回目ですか? |
私: | 今回はじめての受験です。 |
試験官1: | それは、良く勉強されたのですね。 |
私: | はい、なんとか(合格しました)(苦笑) |
試験官1: | 試験勉強はいつごろから始めましたか? |
私: | 2月ころから始めました。 |
試験官1: | 長期間勉強されたのですね。 |
私: | 半年程度試験勉強を致しました。 |
試験官1: | 経歴を拝見しましたが、そうそうたる経験ですね。この経歴の中で、打合せをしたりする機会はあったのでしょうか。 |
私: | はい、発注先のお客様や、監督との打合せ、また工事場所付近の住民の方々への工事説明を行っておりました。 |
試験官1: | 今、住民の方々への説明とおっしゃいましたが、その際トラブルなどはありませんでしたか。 |
私: | 地元のお宅を一軒一軒回って工事を説明するのですが、不在などで説明しきれないこともございました。 以前、杭打工でモンケンを使用したのですが、住民への説明が足りず騒音の苦情が来たことがございました。 |
試験官1: | (ちょっと驚いた顔で)最近でもモンケンを使うことがあるのですか。 |
私: | (あ、ちょっとまずかったか?)はい、H鋼杭をオーガで削孔して建て込む工法でしたが、ある程度モンケンで叩かないと支持力が足りませんでした。 |
試験官1: | それは、いつごろの工事ですか? |
私: | えー…平成10年ころの工事です。 |
試験官1: | それじゃ結構最近の工事ですね。しかし、モンケンねえ… |
私: | (うーんモンケンはまずかったかと思いつつ)交通量の多い道路での工事でしたので、モンケンを使用しないと支持力が足りませんでした。 |
試験官1: | 周面摩擦だけでは不足ということですね? |
私: | はい、その通りです。 |
試験官1: | 技術士を受験した動機について説明してください。 |
私: | はい、主な理由は社内、社外の信用を得るためです。また、私の会社では、この10年間、技術士が一人しかおりませんでした。先輩になぜ技術士を受けないのかと聞くと、「技術士試験は難しくて受かりっこない」という事を皆が言っておりました。それで「それなら私が取ってやろう」と思ったということも理由の一つです。 |
試験官1: | 社内で、技術士を取って、偉くなったりとかいうことはあるのですか? |
私: | 特にえらくなったりすることは無いです。社内の信用はあがると思いますが… |
試験官1: | それでは、あなたの行った業務のうち、工夫して行った業務について説明してください。 |
私: | 経験論文で記載した業務について説明してもよろしいですか? |
試験官1: | はい、結構です。 |
私: | それでは経験論文1枚目について説明します。これは○○が開発していたシールド二次覆工の試行工事でした。この工法の概要は…… (と身振り手振りで話すが、試験官は私の論文を見ながら聞いているようで身振りを見てくれなかった) …問題点は……です。 ………… (少し説明が長くなったかな?説明途中だが切り上げよう。) そこで、○○と○○を行う事により、解決しました。 |
試験官1: | 二次覆工の業務ということですが、二次覆工で今後必要とされる機能はどういったことでしょう? |
私: | はい、最近はコスト削減のために、二次覆工を省略できる工法が増えております。 |
試験官1: | うーん、省略もそうなんだけど、二次覆工の機能的にはどういったものがあります? |
私: | (うっ…、機能ってどういう意味だろう…) はい、トンネルの使用目的に合わせた機能を持っていることが必要です。私は○○用トンネルにたずさわっておりましたので、このトンネルについて言えば、○○が最低限必要です。二次覆工についてもその機能が求められていると思います (なんだか支離滅裂になってきた;_;) |
試験官1: | (納得言っていない顔で) 例えば下水の二次覆工でどういうものがあるか、聞いたことはないですか? |
私: | 下水用トンネルですと、トンネルの中に鋼管などを挿入して、セグメントとの隙間にモルタルなどを注入する方式がございます。 (まずい、これは経験論文で書いた事、そのまんまだ…) 最近では二次覆工を省略してそのまま下水を流せるセグメントの開発も進んでおります (いかん、また二次覆工の省略の話に戻ってしまった!) |
試験官1: | ……(あんまり納得いってないような顔) (試験官2に)なにか質問はありますか? |
試験官2: | 経験論文2についてですが、この工法で、土質条件による適用の違いはありますか? |
私: | (抽象的な質問で、どうやって答えようかと少し悩み) はい、砂質土・粘性土など土質によって変わると考えられますが、現在のところ土質による大きな差は報告されていません。 |
試験官2: | 今、この工法はどのように展開されていますか? |
私: | はい、試行工事を数件行っております。また、製品化を検討しているところです。 |
試験官2: | 現場でのトラブルの事例はありますか? |
私: | (うーん、あんまり工事実績がないから突っ込んで欲しくないのだが) この論文部分についてのトラブルはありませんが、他の部分について問題がありましたので改善策を検討しております。 |
試験官2: | それは、どんな事ですか? |
私: | ○○が長尺物だったのですが、これだと一箇所破損しただけで全てを交換する必要があります。そこで、短いものをつなぐ方式を提案致しました。 |
試験官2: | ○○はそんな簡単に破損してしまうものなんですか? |
私: | (うっ、実際は破損した事は無いんだけど…) はい、通常使用では破損することはないですが、現場で引っ掛けたり、機械にはさまれたりして破損する恐れはございます。 |
試験官2: | ……(試験官1を向いて)ほかに何かありますか? |
試験官1: | さっき、土質によって変化がない、という事を説明されましたが、いや、別に疑っているとかそういう事ではなくて、純粋に興味があって聞くのですが…、○○という支障が出るのではないですか? |
私: | (やっぱりそこを突いてきたか!自分で納得しきれない点もあるのだが、どこまで論破できるか…) (準備していた答えを延々説明するも、支離滅裂で、どこまで納得してもらったのかわからなかった…) |
試験官1: | (ニヤニヤしながら)そうすると、やはり土質によって挙動は異なってくるのではないですか? |
私: | (こちらの負けです、と思いつつ) はい、挙動は異なってくると考えられますが、まだ実績データが少なく明らかな差を確認できませんでした。 しかし、○○などの設定を適宜変化させられますので、現場条件により変化させ、トラブルを回避できると考えております。 |
試験官1: | この工法で、工事管理上留意する点はなんですか? |
私: | 工事管理上、ですか…(それは考えてなかった!)うーん… |
試験官1: | 管理上注意するポイントがないと、現場では怖くて使えないのではないのですか? |
私: | (確かにごもっともなんだけど…) まず○○の管理、○○、○○の管理などがあります。 (と、その場の思いつきで答える) |
試験官1: | この工法でしたら、○○については管理しないのですか? |
私: | (はっ、それがあったか!) はい、この工法に限らず、○○については日々測定、管理を致します。 |
試験官1: | ごく当たり前のこと、という事でしょうか。 |
私: | はい、重要な管理ポイントですが、思いつきませんでした。申し訳ございません。(大汗) |
試験官1: | 経歴の中に、泥土圧シールドの実績がありますが、泥水式と泥土圧式の違いは何ですか? |
私: | はい、泥土圧式は、チャンバーの中に充満した土砂によって、切羽の安定を図る工法です。泥水式は、チャンバーを泥水で満たし、泥膜や泥水圧によって切羽を安定させる工法です。 |
試験官1: | うーん、工法の違いは確かにその通りなんだけど、適用のメリット、デメリットについて説明してもらえますか? |
私: | (土質の適用について説明したらいいのか…でも、最近はどちらも大抵の土質に対応できるしなあ、と少し悩む) 土圧式シールドは、地上設備が小さくてすむというメリットがあります。私の経験した泥土圧シールドも、地上面積が10m×20mと非常に小さく、2階建てにするなどして対応しました。泥水式では、とても適用できなかっただろうと考えております。 |
試験官1: | ……(試験官2を向いて)ほかに何かありますか? |
試験官2: | 現在はどんな業務を担当しておりますか? |
私: | はい、一般土木工事の積算業務を担当しています。 |
試験官2: | その業務であなたの立場はどのようなものですか? |
私: | 私の会社では、○○工事については人員がそろっておりますが、それ以外の工事で、積算できるのが現在私一人しかおりません。そのため非常に重要な立場に居ると認識しております。 |
試験官2: | 今の業務で、品質に留意している事はどんなことですか? |
私: | (うっ、積算だからコストのことは良く考えているけど、品質については何かあるか?) 品質についてですか、えー…(としばし悩み) 図面をもらいまして、図面に不備があることが良くございますので、それをよくチェックして、現場担当のものに引き継ぐようにしております。 (と、頭が白っぽくなりながら答える) |
試験官1: | (そろそろいいですか、と言いつつ) では、お決まりですが、技術士の三大義務と二大責務を言ってください。 |
私: | はい、信用失墜行為の禁止、秘密保持義務、名称表示の場合の義務、公共…いや、公益確保の責務、資質向上の責務です。 |
試験官1: | その具体的な内容について、ごく簡単で結構ですので説明してください。 |
私: | 5つ全てですか? |
試験官1: | はい。ほんとに簡単で結構です。 |
私: | 信用失墜行為の禁止は、技術士の信用を傷つけるような行為をしない、です。秘密保持義務は、業務上知りえた秘密を……… (と、非常に早口で説明) |
試験官1: | はい、結構です。ではこれで終わります。 |
私: | どうもありがとうございました。 |
時間についてはチェックしていなかったが、とても長く感じた。(25分以上?) 内容的にはとても試験官を満足させられるレベルではなかった。 なんかダメかも…(ノ_・。) |
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【反省点】 | |
・ | 経験論文2で、自分でも理論的に自信がない部分を、納得できるように説明することが出来なかった。また、ほとんど施工実績がないのに背伸びをして答えたので、深く突っ込まれて答えに窮してしまった。 (次回は経験論文2を別テーマとすることも考慮する必要がある) |
・ | シールド工法の一般的な知識について、勉強したつもりだが知識が不足していた。 |
・ | 現在の仕事(積算業務)について、品質の観点から深く考えていなかった。 |
※ | 口頭試験、無事合格でした(^−^; とても自信がない試験だったのですが、かなり甘く採点していただいたと考え、今後精進したいと思います! |
試験日時:12月9日(土) 13:30〜14:00(約25分程度)
場 所:NTT麻布セミナーハウス
試験管 :2名(A氏:研究者風50歳前後、B氏:役所風55歳前後)
私:地方コンサルタント 41才
着席してから、役所風55歳前後の方から、「寒いですね」と問いかけがあり、「そうですね、コートをきてきませんでした。」と返答する。少し笑いがでる。
(質問1)A氏:それでは、既に覚えていると思いますが、技術士の守らなければならない事項を教えて下さい。
−信用失墜行為の禁止、秘密保持の義務、名称表示の義務です。また責務として公益確保の責務、資質向上の責務があります。
(質問2)A氏:技術士のCPD教育に関しては何か行っていますか?
−切羽補強研究会という、○○大学の○○先生をリーダとする勉強会に参加しております。またNPO法人の○○研究所の会員となり
現場技術業務の知識習得を心がけております。
学会などの活動は、弊社においては技術士取得後となっており、現在はまだ行っておりません。
(質問3)A氏:最近環境問題など、社会に対し問題が生じる場合がありますが、その場合には会社が損害を受ける場合もありますが、そのような場合になったとき貴方はどのように考えますか?
−公表することで、一時的には会社が損害を受けると思いますが、長い目で見た場合には決して損害はないものと考えます。また公
益確保の観点からも適切に対処することが必要であると考えます。
(質問4)A氏:精神論はそうだと思いますが、技術者という観点からはどう思いますか?
−技術者としては、日頃から資質の向上や知識の習得を行い、環境に問題が生じないように配慮を心がけたり、代替案などを用意し、
常に公益の確保に努める必要があると思います。
(質問5)A氏:今までの経験の中で環境問題を扱ったものはありますか?
−はい、青森県に計画した道路トンネルで、国立公園内であったため、景観に配慮した坑門工設計や工事中の騒音・振動の計画を行
いました。
(質問6)A氏:実際に環境問題が生じた場合の住民との対処などありますか?
−トンネル設計ではまだ実際の経験はありませんが、トンネルとは異なりますが現在行っている砂防基礎調査などで、住民説明会や
立ち入り調査時において住民との話し合いを行ったことはあります。
(質問7)B氏:トンネルにおいては、環境に関してはどのようなものを検討するのですか?
−はい、施工中においては、発破や工事用車両による振動・騒音、工事排水に伴う水質汚濁、トンネル湧水に伴う渇水や地盤沈下で
す。またトンネル掘削に伴う地盤沈下や近接構造物への影響検討も含まれます。完成後においては、トンネル内に流入する湧水に
伴う渇水や地盤沈下、通行車輌による騒音振動です。また全般的な自然環境の保全に対し検討いたします。
(質問8)B氏:最近技術者倫理に関する話題が世間をにぎわしていますが、耐震偽装以外でここ10年間の中で知っているものはありますか?
−韓国のES細胞捏造事件が記憶にあります。我々が扱う高度な知識や専門的応用能力はその使い方を誤れば国民の安全や環境保
全に対し重大なダメージを与えます。そのため、その信用を失墜することは、技術者全体の信用を低下させ、健全な活動を妨げること
となり、結果として公益の確保が図れなくなるものであると感じました。
(質問9)B氏:技術士法はどうして制定されたと思いますか?
−技術士等の資格を定め、その業務の適正化を図り、もって科学技術の向上と国民経済の発展に資することを目的としていると考えて
おります。
(質問10)B氏:今後の技術士は海外において活躍すると思いますがそれに関してはどのように考えますか。
−APECにおいて、関係諸国間の技術者の相互承認プロジェクトが提案されたことにより、わが国においても技術者資格の国際化対応
を図る必要があると思います。
(質問11)A氏:では経験論文に移りたいと思います。対策案としてパイプルーフを選定していますが、他にはなにか検討していますか?
−はい、既設トンネルの拡幅に関して検討しました。既設トンネルは川側の斜面に位置しており、地滑りの影響を受け、トンネル周辺の
地山状況はかなり悪いものでした。そのため、拡幅工法とした場合にはトンネル施工時の本体の安定対策や周辺の斜面の安定対策
に費用がかさみ経済性に不利となること、完成後のトンネルの安定性に問題が多いことなどから、山側に新設トンネルを構築すること
がライフサイクルコストの面でも有利であると考えました。
(質問12)A氏:パイプルーフがだめであった場合にはどうするつもりでしたか?
−実際の解析結果からは、本来はパープルーフが必要ではないと考えられるとおもいますが、重要構造物であるため、設計では安全
側に考え導水路トンネルの沈下に対してはパープルーフの剛性が必要であると判断しました。
(質問13)A氏:では安全に考えているのでパイプルーフ以外の方法は考えていなかったということでしょうか?
−はい、ただし、実際の施工においては、許容沈下量の2mmに対し1.7mmの沈下が生じたので、剛性の高い支保と補助工法の採用は
正しかったと考えております。
(質問14)A氏:では、発破振動の抑制に関してはだめだった場合の対処法は?
−はい、実際の施工においては当初制御発破工法としていた区間はMS雷管いわゆる電気雷管を使用しましたが、変更した箇所に関し
てはEDD雷管という電子雷管を使用しました。
(質問15)B氏:経験文には細かい数値は記載していませんでしたが、K値はどの程度だったのですか?
−当初計画では900を使用しました。実際の施工時は計画とほぼ整合がとれており、850でした。試験発破によりK値を850に低減し対
策範囲の再設定をしました。予測式は日本化薬の式を用いております。
(質問16)B氏:振動規制値の2kineはかなり大きいようですが、大丈夫だったのですか
−振動規制値に関しては、覆工の健全度から2kine以内であればコンクリ−トに影響は及ぼさないものと考えられましたが、重要構造
物であることから1.5kineと設定しました。これに関しては管理者と協議を行い決定しております。
(質問17)B氏:管理基準値はなにを参考にして設定したのですか?
−鉄道総研で出版している、既設トンネル近接施工対策マニュアルに示される管理基準値から健全度に応じて設定を行いました。
(質問18)A氏:ではもう1つの経験文に移らせていただきます。何度もだめだった時の話で恐縮ですが、先受け工は短尺のフォアポーリングを使用していますが、駄目だった場合の対処法は?
−変位が大きくなった場合には、長尺ものの先受け工を使用するつもりでした。切羽補強工に使用しているものを天端付近に増し打ち
をすることを考えていました。
(質問19)A氏:対処法は考えていたのですね?
−考えていました。実際の施工においては、変位量も80mmと管理基準値内の管理レベルUでの施工が行えたので実際には問題は生
じませんでした。
(質問20)A氏:先行の地山が悪いと表記していますが、どのようにして判断したのですか?
−地質状況に関しては、施工中に地山資料試験、一軸圧縮強度試験や単位体積重量試験、X線解析などから地山強度比が0.8となり
ました。前方の地山はほぼ同様な地質状況と判断できたため、先行地山は土被りから地山強度比が約0.5まで低下することが予想で
きました。
(質問21)A氏:先行地山がほぼ同様であるとはどうして判断できたのですか?
−切羽前方探査などの調査は行いませんでしたが、ドリルジャンボによる探りのみを実施してクリコの状態から判断しております。
(質問22)B氏:最近、といっても2年前ですが、新潟で地震がありましたが、トンネルは地震に強いと言われておりましたが、実際は地震による影響を受け、変状していますが、それに関しては、どう思いますか?
−地震の影響に関しては、坑口部は地質状況が悪いため、地震による慣性力や地滑りの影響を受け変状したり、断層破砕帯部や地層
急変部において外力を受け変状したものと考えられます。断層破砕帯部などは、施工中は剛性の高い支保や補助工法にて施工しま
すが、二次覆工は通常無筋コンクリートであるため外力の影響を受けた場合に変状が生じるものと考えられます。
(質問23)B氏:その場合の対策方法はなにが考えられますが。
−鉄筋による補強が考えられます。また高強度コンクリートによる対処もあります。
(質問24)B氏:完成している場合はどうですか?
−その場合には内巻工法が考えられます。
(質問25)B氏:その場合には内空が侵されると思いますが?
−(少し考えてから)その場合には打ち替え工法があります。
(質問26)B氏:ボルトを打つなどはあると思いますが?
−ボルトを打つ場合には将来的な劣化を起こさない高規格製品が必要であると考えます。申し訳ございませんが現在、補修設計などは勉強
中でありますので今後勉強していきたいと思います。
(質問27)B氏:一般的なトンネルに関して教えて下さい。トンネルの掘削工法と掘削方式について述べて下さい。
−掘削工法については、機械掘削工法と発破掘削工法があります。掘削方式としては、上半先進ベンチカット方式や全断面掘削方式
があります。機械掘削工法に関しては、国土交通省やネクスコにおいても上半先進ベンチカット方式を標準としており、発破掘削にお
いては地山条件が良いため、全断面掘削とし、大型の機械などを採用し、効率良く施工することとしています。(間違っていましたが、
特に指摘はありませんでした)
(質問28)B氏:ちなみに今回の受験は何回目ですか?
−今回が3回目となります。口答試験は初めてです。試験の結果がでるようになってから受けており、前々回は専門がBで前回は建設一般が
Bでした。時間配分がうまくいきませんでした。今回は全て書ききれたので合格できたと思いました。
(質問29)A氏:もう一問くらいできそうですので、最後になりますが、都市NATMを施工する場合について述べて下さい。
−都市NATMにおいては、土砂地山中での施工が予想されますので、掘削に伴う湧水や地盤沈下、また立地条件から近接構造物があ
ると考えられますので、それに対する影響を検討する必要があります。またトンネル本体の切羽・天端の安定性に留意する必要があり
ます。