技術士第二次試験 平成21年度 筆記試験問題(建設部門)
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次の2問題のうち1問題を選んで解答せよ。(解答問題番号を明記し、答案用紙3枚以内にまとめよ。)
- 地球温暖化を緩和するための低炭素社会について、以下の問いに解答せよ。
(1)低炭素社会の実現に向け貢献できると考えられる社旗資本整備の取り組みを3つ挙げ、それぞれについて概説せよ。
(2)前項で述べた取り組みの1つを取り上げ、その推進にあたっての課題と解決策についてあなたの意見を述べよ。
- 建設部門においては、解析・設計から管理に至るまでコンピューターの導入と併せ、技術の高度化・細分化が進展しており、計算結果の妥当性を総合的に判断することが困難となってきている。
このような状況を踏まえ、技術者として解析・設計や数値シミュレーション等の成果の合理性を総合的に判断できる技術力を維持するための課題と今後とるべき方策についてあなたの意見を述べよ。
土質及び基礎
次の10問題のうち2問題を選んで解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)
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- ある河川の河口から上流5kmの区間で、大規模地震(レベル2地震動)が作用したときの堤防の地震対策の必要性を判断するため、堤防に対する耐震性能照査の実施が計画されている。模式図は河口部付近の状況を示したものである。なお、対象区間の堤防形状は同一であり、堤体の土性も一様であると仮定する。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
- 河川堤防の震害事例として、被害形態を4つ挙げ、それぞれの被害発生原因を説明せよ。また、模式図の堤防に大規摸地震が作用したときの被害形態をその中から選び、被害に至る過程を基礎地盤の挙動変化と併せて説明せよ。
- 堤防の耐震性能照査結果として、20m間隔の断面での天端沈下量を算出することが求められている。この場合、あなたが採用する解析手法とその理由を述べ、解析結果から各断面の沈下量を推定する手順及ぴ方法を説明せよ。
- 上記(2)の耐震性能照査を合理的に行うための地盤調査計画(調査手順、調査・試験項目、内容、方法、数量等)を立案せよ。また、実施した調査結果の整理及びとりまとめに当たっての留意点を説明せよ。

- 直杭と斜杭を併用しフーチングで剛結した斜杭併用基礎について、以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
- 同じ杭本数の直杭基礎と斜杭併用基礎のフーチングに水平力を載荷したところ、模式図に示す荷重〜変位曲線が得られた。この曲線から、水平力を受ける直杭基礎と斜杭併用基礎の挙動について説明せよ。
- 斜杭併用基礎の適用が考えられるケースを2例以上示し、適用の理由と設計上の留意点を説明せよ。なお、それぞれのケースについて地盤と基礎の側面図を略図にて示せ。
- 斜杭の施工上の課題を列挙し、それぞれの概要を説明せよ。なお、課題ごとに該当する杭種や施工方法を明示せよ。

- 軟弱地盤の処理工法について(1)、(2〉の問いに答えよ。また、岸壁や護岸の重力式構造物の裏込めについて(3)の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
- 粘性土地盤の地盤対策の方法として、置換、圧密促進、固化処理がある。これらの方法のそれぞれについて一般的な原理を説明せよ。また、それぞれの方法について具体的な工法を1つずつ挙げ、それらの工法の特徴を説明せよ。
- 液性限界を超えるような高含水比の浚渫粘性土にセメント系固化材を添加して固化させた地盤材料について、密度特性、せん断特性、圧密特性のそれぞれの観点から説明せよ。また、このような地盤材料の適切な利用用途について説明せよ。
- 固化処理土を重力式構造物(前面水深10m程度)の裏込めに用いる際の断面形状の代表的なものとして、模式図に示す3つがある。それぞれの裏込め断面を設計する際の考え方を説明し、施工上の制限を踏まえて長所と短所を説明せよ。

- 模式図に示すような傾斜地において5階建ての建物を建設するにあたり、以下の問いに答えよ。建物荷重は切土による排土荷重を上回り、建物背面側には埋戻上上に道路を建設するものとする。なお、解答は各問いにつき1、5枚程度を目安とする。
- 模式図(a)に示すような直接基礎で支持した建物を建設する際、施工手順を踏まえた切り盛り造成計画及び基礎構造設計の考え方と留意点を述べよ。
- 模式図(b)に示すような杭基礎で支持した建物を建設する際、施工手順を踏まえた切り盛り造成計画及び基礎構造設計の考え方と留意点を述べよ。

- 模式図に示す軟弱地盤上に、高さ5mの道路盛土を構築する計画がある。当地区において無対策では盛土の安定を満足できないことが分かっており、軟弱地盤対策が必要である。このとき、以下の問いに答えよ.なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
- 盛土の安定と沈下の検討に必要な地盤パラメータを挙げ、それらの調査試験方法について記述せよ。また、各パラメータについて腐植土とシルト質粘土の一般的な傾向を述べよ。
- 当地区において、バーチカルドレーン工法を用いた段階載荷盛土を行うこととした。
バーチカルドレーン工法の設計手順を示すとともに、盛土載荷時の施工管理項目とその確認手法を説明せよ。
- 当地区において用地の制約上、模式図の下り線側を急勾配盛土とする区間が発生した。
バーチカルドレーン工法以外で急勾配盛土に対応できる軟弱地盤対策工法を3つ挙げ、その概要を述べよ。また、あなたが最も適切と考えられる工法を1つ選び、対策の範囲と仕様を略図にて示し、その理由を説明せよ。なお、上り線側はバーチカルドレーン工法のままとする。

- 我が国における地盤調査では、標準貫入試験が最も一般的な調査手法として用いられている。標準貫入試験に関連した以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
- 標準貫入試験で得られるN値の定義を示せ。また、我が国において長年にわたって標準貫入試験が普及し、土木・建築構造物の調査・設計に幅広く利用されている理由について、あなたの考えを述べよ。
- N値を利用してさまざまな設計定数を推定することが行われているが、砂質土のせん断抵抗角(φ)、粘性土の一軸圧縮強さ(qu)、及び変形係数(E)のでれぞれについてN値との関連性を説明し、推定に当たっての留意点を述べよ。
- N値からの推定ではなく、砂質土のせん断抵抗角(φ)、粘性土の非排水せん断強さ(Cu)、及び変形係数(E)を直接的に求める試験方法について説明し、それぞれについて試験を適用する際の留意点を示せ。
- レベル2地震動が作用しても、その機能性を確保することが求められているボックスカルバート(幅20m×高さ7.5m、延長500m)が計画されている。このようなボックスカルバートの計画・設計に関して、地盤工学的見地から以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。。
- ボックスカルバート本体の設計に必要な地盤調査・土質試験項目を挙げ、その結果得られる地盤パラメータとその使用目的を述べよ。
- 当該地盤が模式図のように推定されている場合、ボックスカルバート施工時における山留めの安定上の留意点を2つ挙げ、対処すべき方策を述べよ。また、本体完成後について検討すべき課題を2つ挙げ、問題が生じると仮定した場合の対処すべき方策を述べよ。
- 施工に先駆けて追加調査を実施したところ、延長100mにわたって第2粘性土層が無くなり、液状化の可能性が高い第1砂質土層が深度GL-6m〜GL-15mに分布していることが判明した。このとき、上記(2)以外で本体完成後に想定される課題を2つ挙げ、それを定量的に評価する手法と対処すべき方策を述べよ。

- 平坦な地表面上の比較的小規模なRC構造物(地上3階、地下なし、建物平面15mx20m)に発生した建物傾斜の修復について、以下の問いに答えよ。模式図の地盤条件は共通とし、2つの基礎形式を想定する。なお、解答は各問につき1枚程度を目安とする。
- 一般的に修復の可否判定の際に留意すべき点を上部躯体、基礎、地盤に分けて説明せよ。
- 建物傾斜の原因推定や修復計画(補強を含む。)の立案のために必要と考えられる調査項目を挙げ、その内容を述べよ。
- 基礎形式と傾斜原因を1つずつ想定した上で、原理の異なる修復工法を2つ挙げ、準備工を含めた施工手順と留意点をそれぞれ説明せよ。

- 模式図に示すような切土による道路の計画がある。予備調査段階では標準法面勾配で設計されている。以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度とする。
- 本格的な設計を行うに当たって必要な地盤調査及び室内試験項目について、崩壊性要因を踏まえて述べよ。
- 切土調査段階で、土壌汚染対策法の溶出量基準を超過した第二溶出量水準以下の自然由来の砒素が含まれていることが判明した。切り取りで発生した土は本線を利用して運搬し、盛土に流用して工事を行うこととする。適切な対応策について述べよ。なお、工事範囲一帯は土壌汚染対策法に基づく指定地域ではないものとする。
- 切土の施工を進めていたが、残り5mになったところで数目雨が続いた後、下から10m付近の法面にクラックが発生した。緊急的に行うべき内容を述べよ。また想定される原因を考察し、恒久対策までの手順及び留意点を説明せよ。

- 市街地周辺部において、模式図に示すような全長約100mの跨道橋の計画があり、橋梁区間の中央地点において実施されている事前調査により基礎構造を完全支持杭にて検討している。橋脚下端に作用する鉛直力は常時で約5、000kNである。基礎に関連した以下の問いに答えよ。なお、解答は各問いにつき1枚程度を目安とする。
- 杭設計時の留意点を述べ、必要な地盤調査・室内試験項目と検討の概要について述べよ。
- 当地区の設計・施工条件を勘案し、適用可能な杭種及び施工法を複数挙げよ。次にあなたが最も適切と考える杭種及び施工法を1組選び、その理由を説明するとともに、施工上の留意点について述べよ。
- 当該地付近にて本設用の杭とは別に試験施工を行い、載荷試験により杭の鉛直支持力を確認することとなった。あなたが選んだ杭施工法に関して、施工後の杭の鉛直支持力を現地で確認する方法を複数挙'げ、試験概要を説明するとともに、適切と考える2っの試験方法について、その理由を述べよ。

鋼構造およびコンクリート
次の18問題のうち、「鋼構造」を選択する者はAグループ(T-1〜T-5)から1問題とBグループ(T-6〜T-10)から1問題を選んで合計2問題、「コンクリート」を選択する者はCグループ(T-11〜T-14)から1問題とDグループ(T-15〜T-18)から1問題を選んで合計2問題について解答せよ。(問題毎に答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)
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(Aグループ)
- 高性能鋼と称される鋼材を3つ挙げ、汎用的に使用されている鋼材と比較して、その特徴と利用事例を述べよ。また、そのうちの1つの鋼材について実務で利用する際の留意すべき事項、将来の展望について具体的に述べよ。
- 新しい形式の構造物の性能を照会する方法は、一般に、解析を主とするものと実験を主とするものに大別される。これら2つの照査方法を概説せよ。また、鋼構造論造物における、これら2つの照査方法の課題と技術的解決策を述べよ。
- 風により発生する構造物の振動現象を2つ挙げ、それぞれの発生メカニズムと振動現象が構造物に与える影響について述べよ。また、2つの振動現象に対して、振動を抑制する方策(耐風安定化対策)、耐風設計あるいは耐風安定性の向上に関して今後開発が望まれる技術について述べよ。
- 鋼構造物の耐震設計におけるじん性(粘り強さ)確保の意義を述べよ。また、鋼構造物のじん性に影響する設計上のポイントを2つ挙げ、それぞれについて、じん性を確保するための課題と技術的解決策を述べよ。
- 高次不静定構造物の一般的な構造特性について説明せよ。また、高次不静定の鋼構造物を設計する場合において、設計品質を確保するための課穎を2つ挙げ、それぞれについて技術的解決策を述べよ。
(Bグループ)
- 工場溶接あるいは現場溶接で起こりうる品質不良の状態を2つ挙げ、発生する原因、不良状態が鋼構造物にもたらす影響、処置方法及び予防方法を述べよ。また、溶接品質をより確実あるいは効率的に確保するために、今後開発が望まれる技術についてあなたの考えを述べよ。
- 鋼構造物の製作又は施工の省力化につながる工法を2つ挙げ、概説せよ。また、それぞれの課題と技術的解決策を述べよ。
- 耐酸性鋼材を使用Lた既設構造物におけるさびの状態を評価する代表的な方法を挙げ、概説せよ。また、さびの状態が良好でないと評価された場合の対処法、留意点を述べよ。
- 鋼構造物に重大な損傷が発生した場合の対処と復旧における留意点について述べよ。また、復旧の効率化を実現するための課題を2つ挙げ、技術的解決策を述べよ。
- 鋼桁の補強工法を2つ挙げ、その工法の概要、補強効果及び留意事項を概説せよ。また、既設橋の実態を踏まえた補強設計のあり方についてあなたの意見を迷べよ。
(Cグループ)
- コンクリート充填鋼管造の柱部材に使用する充填コンクリートについて、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- 充填コンクリートに必要とされる特有の性能について説明せよ。
- コンクリートを充填する際の施工上の課題を幅広い観点から示し、それらを解決するための方策についてあなたの考えを述べよ。
- 鉄筋コンクリート構造物の乾燥収縮ひび割れについて、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- ひび割れの発生メカニズムと影響因子について説明せよ。
- 有害なひび割れの制御において、重要と思う課題を示し、今後どのようなことに取り組むべきか、あなたの考えを遂べよ。
- 複数の劣化作用が複合して生じるコンクリートの劣化(複合劣化)について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- コンクリート構造物で生じやすい複合劣化を1つ挙げ、劣化メカニズム及び変状の特徴について説明せよ。
- (1)で選択した複合劣化について維持管理上の課題を挙げ、今後どのようなことに取り組むべきか、あなたの考えを述べよ。
- スラグ細骨材について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- JIS A 5308:2009 (レディーミクストコンクリート)にコンクリート用細骨材としての使用が許されているスラグ細骨材を1つ挙げ、そのスラグ細骨材及びそのスラグ細骨材を用いたコンクリー
トの特徴を述べよ。
- (1)で選択したスラグ細骨材の普及を阻害している要因を、技術的視点を含め幅広い観点から示し、それらを解決するための方策についで、あなたの考えを述べよ。
(Dグループ)
- 鉄筋の継手について、以下の問いに答えよ。
- 鉄筋の継手方法について代表例を3つ挙げ、それぞれについて説明せよ。(1枚程度)
- 繰返し荷重を受ける鉄筋コンクリート部材を1例挙げ、その部材が所要の性能を発揮するため、鉄筋継手部を含む部位(鉄筋継手部)において照査すぺき性能を示し、その性能を確保するために設計上配慮すべき事項について、幅広い観点よりあなたの考えを述べよ。(2枚程度)
- 鉄筋コンクリート構造物の耐震性能について、以下の問いに答えよ。
- 棒部材のじん性確保が、耐震性能に与える影響について説明せよ。(1枚程度)
- 上記を踏まえ、地震時及び地震後のラーメン構造物に求められる主要な性能を3つ挙げ、それらを含め耐震設計のあるべき姿について、あなたの考えを述べよ。(2枚程度)
- コンクリート構造物設計へのFEM解析適用について、以下の問いに答えよ。但し温度応力解析は除くものとする。
- FEM解析について概説し、適用事例を1つ挙げその必要性について迷べよ。(1枚程度)
- 解析する際の留意点と対応策を幅広い観点から3つ挙げ概説せよ。また、それらを踏まえたうえで、FEM解析の今後のあるべき姿について、あなたの考えを述べよ。(2枚程度)
- プレストレストコンクリート(PC)構造物特有の問題について、以下の問いに答えよ。
- 耐久性が損なわれた事例を1つ挙げ、その損傷状況と推定される原因について述べるとともに、補修・補強方法について説明せよ。(1枚程度)
- 構造物の耐久性を向上させるための設計上の留意点と対応策について示し、それらを踏まえたうえでPC構造物の今後のあるべき姿について、あなたの考えを述べよ。(2枚程度)
都市および地方計画
次の2問題(T−1、T−2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて、それぞれ3枚以内にまとめよ。)
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- 次の2設問のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記すること。)
- 近年、いわゆる「エリアマネジメント」の活動が盛んになってきているが、その背景を述べよ。また、具体的なエリアマネジメントの事例を1つ挙げて概要を記述し、その取組がもたらす効果について多面的な視点から述べよ。
- 木造密集市街地については、防災性向上などの観点から早急な整備の必要性が指摘されてきたところであるが、未だ改善が進んでいない地区が多く残されている。その理由として考えられる事項を3つ挙げて説明するとともに、こうした現実を踏まえて、今後行政が木造密集市街地の改善についてどのように取り組むべきかあなたの考えを述べよ。
- 次の6設問のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記すること。)
- 昨今の景気低迷により、土地区画整理事業の中には資金計画上の収支悪化など経営上大きな影響を受けている事業がある。資金計画上の収支悪化の原因と考えられる事項を列挙した上で、その改善に有効と考えられる方策を事業進捗の段階ごとに複数述べ、それぞれの概要を説明せよ。
- 近年、我が国の都市整備において「歩行者空間の復権」について議論がなされている。このような議論がなされるようになった社会的背景を述べた上で、歩行者空間の現状における課題を挙げ、今後歩行者空間の整備を推進するためにどのような方策をとるべきか、あなたの考えを述べよ。
- 生態系に配慮した公園緑地を整備することの意義を述べるとともに、整備にあたって留意すべきであるとあなたが考える事項を、計画、工事、維持管理の段階ごとに2つ挙げ、それぞれについて具体的に説明せよ。
- 都市における緑地の保全、緑化の推進は、その大半を占める民有地での取組が重要である。そこで、平成16年に都市緑地保全法が都市緑地法に改正されたところであるが、この法律に規定する緑地の保全制度を3つ挙げてそれぞれ内容を説明せよ。また、都市の緑地が少ない地域において民有地の緑を増やすために、この法律を活用することの意義を述べた上で、具体的方策を2つ説明せよ。
- 我が国においてマンションは総人口の約1割にあたる約1、300万人が暮らす普遍的な居住形式の一つとなってきた一方で、築30年を超えるマンションがすでに約63万戸(平成19年末)にのぼっており、今後も増加が確実である。こうした中で、改修・建替えをすべき老朽マンションについて、その改修・建替えを推進する上での原状と課題を挙げて、課題解決のための方策についてあなたの考えを述べよ。
- 平成18年のいわゆる「まちづくり三法改正」による大規模集客施設に対する用途規制強化の内容について述べるとともに、大規模集客施設の建築が制限されている都市計画区域内の土地において、これを建築可能にしようとする場合に選択し得る手法から3つを挙げ、各手法について典型的な適用場面及び適用にあたり留意すべき事項を説明せよ。なお、手法は都市計画法又は建築基準法上の制度やその運用など幅広く考えて差し支えない。
河川、土砂および海岸
次の10問題のうち、Aグループ(T-1、T-2)から1問題とBグループ・(T-3〜T-10)から1問題を選んで合計2問題について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)
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(Aグループ)
- 以下は、社会資本整備審議会による「水災害分野における地球温暖化に伴う気候変化への適応策のあり方について」(平成20年6月)の答申の抜粋である。
人間活動に起因する地球温暖化に伴う気候変化は、その予測される影響の大きさと深刻さから見て、人類の生存基盤そのものに影響を与える重要な課題である。その影響は、生態系、淡水資源、食糧、沿岸と低平地、産業、健康など広範囲の分野に及ぶ。特に沿岸域や低平地では、海面水位の上昇、大雨の頻度増加、台風の激化等により、水害、土砂災害、高潮災害等が頻発・激甚化するとともに、降雨の変動幅が拡大することに伴う渇水の頻発や深刻化の懸念が指摘されている。
こうした中で、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第4次評価報告書が公表された。この報告書では、CO2等温室効果ガスの削減を中心とした温暖化の「緩和策」には限界があり、「緩和策」を行ったとしても気温の上昇は数世紀続くことから、温暖化に伴う様々な影習への「適応策」を講じていくことが「緩和策」と同様に重要であるということが指摘されている。 |
上記を参考にし、あなたの得意とする分野での、我が国における気候変化に伴うリスクの増加について記述したうえで、それを軽減するための「適応策」について具体的に述べよ。
- 洪水を流下させるという役割以外に都市域での阿川の果たすべき役割を列挙し概説した上で、特にまちづくり・地域づくりとの一体性からの課題について整理するとともに、地域の個性を活かし、観光の視点等から地域の活力を育むために今後の目指す方向性と具体的な取り組みについてあなたの考え方を述べよ。
(Bグループ)
- 河川堤防の特徴及び整備の経緯を踏まえ、また、我が国の自然的・社会的条件に関する最近の議論を考慮しつつ、河川堤防の点検及びモニタリングの必要性と実施すべき内容、結果の活用策について述べよ。また、これらを実施する上での課題とその解決策について幅広く論ぜよ。なお、解答に際しては、土堤を対象にすること。
- 近年頗発している局地的豪雨を踏まえ、都市中小河川の特徴、出水の特性を考慮した場合の河川管理上の課題を記述した上で、今後とるべき対策を幅広く論ぜよ。
- ダム基礎のグラウチングについて、その目的及び実施箇所に着目し、やの特徴を記述せよ。次に重力式コンクリートダムの基礎において、止水のためのグラウチングを実施する際の留意点について、各グラウチングの改良目標値並びに施工範囲等に着目して記述せよ。
- ダムの型式について、構造的特徴をダムサイトの地形・地質並びに経済性の観点から記述せよ。次に、重力式コンクリートダムの基礎処理工事において、河床部に連続した幅数メートルの弱層部が予想される場合、設計並びに施工で留意すべき点について記述せよ。なお。解答に際しては、弱層筋が上下流方向、ダム軸に平行方向(低角度断層についてはダム軸に平行方向のみとするjに分布する場合のそれぞれについて記述すること。
- 火山の噴火に伴う土砂災害の特則こついて述べるとともに、緊急的に被害を軽減させる対策計画の考え方を論ぜよ・
- 人口の減少が進む中山間地における土砂災害対策の課題を述べるとともに、対策の考え方についてハード、ソフトの両面から述べよ。
- 近年台風や冬季風浪によって海岸で発生した災害の特徴について述べ、これらの災害に対し海岸保全、水防活動、避難等の観点から減災対策のあり方についてあなたの考えを述べよ。
- 我が国で問題となっている海岸侵食の要因について述べ、これまで講じてきた対策を踏まえつつ砂浜の保全対策の今後のあり方について論ぜよ。
港湾および空港
次の2問題(T-1、T-2)について解答せよ。
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- 港湾整備及び空港整備、あるいはいずれかの整備において取り組むべき技術開発分野を挙げ、その背景を簡潔に説明するとともにそのうち重点的に取り組むべきと考える技術開発分野を3つ挙げ、それらの技術開発分野における技術開発項目とその内容を解説せよ。さらに、こうした技術開発を推進する上での課題と解決方策についてあなたの考えを述べよ。(問題番号を明記し、答案用紙3枚以内にまとめよ。)
- 次の5設問のうち1設問を選んで解答せよ。(答案用紙を替えて解答設問番号を明記し、3枚以内にまとめよ。)
- 港湾における国際海上コンテナターミナルあるいは空港における国際線旅客ターミナルのエプロンのいずれかを選び、その施設計画策定にあたって需要を予測すべき項目とその予測手順の概要を説明せよ。さらに、港湾整備あるいは空港整備に係る需要予測において重要と考える課題を2つ挙げ、その解決方策についてあなたの考えを述べよ。
- 港湾あるいは空港の整備プロジェクトを計画する際、その実現可能性を評価するため、プロジェクトを行った場合と行わなかった場合(WithケースとWithoutケース)を比較して費用対効果分析を行うことが一般的に行われている。本手法について公的主体が実施する以下の@〜Bに示す港湾あるいは空港の整備プロジェクトの中から1つを例として選び、その手順、算定項目、算定手法、評価方法について解説せよ。さらに、本手法を適用する際に重要と考える課題を3つ挙げ、その改善方法についてあなたの考えを迷べよ。(解答の書き出しには、選択した整備プロジェクトを明記せよ。)
@国際海上コンテナターミナルの新設
Aクルーズ旅客船ターミナルの新設
B空港滑走路の延長
- 重力式係船岸あるいは滑走路舗装の性能設計を行う場合の要求性能、性能規定、性能照査、及びそれぞれの関係、性能照査における作用と基本的要求性能との関係について説明せよ。さらに、性能設計手法の一つである信頼性設計を、港湾施設あるいは空港施設に導入する場合の課題及び解決方策について、あなたの考えを述べよ。
- 以下の@〜Aに示す港湾あるいは空港の建設工事のいずれかを選び、こうした工事を実施するにあたって、コスト縮減、品質確保、安全対策、環境への配慮の4つの観点から考慮すべき技術的課題を列挙し、そのうち重要と考える課題を2つ挙げ、その解決方策についてあなたの考えを述べよ。(解答の書き出しには、選択した建設工事を明記せよ。)
@大水深域におけるケーソン式混成堤構造の第一線防波堤建設工事
A供用中の空港における滑走路の延長工事
- 港湾及び空港は、国内外との運輸・交通に不可欠な社会資本として、日々その機能を継続して発揮することが期待されている。事故や災害など、機能を阻害する緊急事態に遭遇した場合でも、その機能を保持し、低下した機能を速やかに回復することが求められている。緊急事態として大規模な震災を想定し、港湾あるいは空港の機能を保持又は回復させるために必要な対応策を、施設整備及び管理・運営の観点から列挙しそのうち重要と考える対応策を2つ挙げ、その課題と解決方策についてあなたの考えを述べよ。
電力土木
次の2問題(T-1、T-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて、それぞれ3枚以内にまとめよ。)
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- 近年、電力土木部門においては、実務経験を培う事業現場が減少するとともに、技術を中心的に支えた団塊世代の大量退職に直面し、組織として所要の技術を維持・継承していくことが喫緊の課題となっている。このことを踏まえ、あなたが現在保有する電力土木に係る技術のうち、次世代に継承すべきものについてその概要と理由を述べ、当該技術の継承に係る具体的な方策について述べよ。(問題番号を明記すること)
- 次の3設問のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記すること)
- 電力土木施設を1つ挙げ、計画もしくは設計上の要点を整理し、そのうち、地震、洪水、波浪、風等の不確定性を有する事象に対する留意事項について具体的に述べよ。
- 電力土木施設を1つ挙げ、建設段階で考慮すべき事項の要点を整理し、そのうち、地震、洪水、波浪、風等の不確定性を有する事象に対すろ留意事項について具体的に述べよ。
- 電力士本施設を1つ挙げ、維持管理もしくは運用上の要点を整理し、そのうち、地震、洪水、波浪、風等の不確定性を有する事象に対する留意事項について具体的に述べよ。
道路
次の2問題(T-1、T-2)について解答せよ。(問題毎に答案用紙を替えてそれぞれ3枚以内にまとめよ。)
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- 道路の計画・設計に当たっては、必要に応じて道路構造令の規定を弾力的に運用することが求められている。このように規定を弾力的に運用する目的について、具体例を挙げて説明するとともに、その運用に当たっての留意点や課題についてあなたの意見を述べよ。
- 次の5設問(T-2-1〜T-2-5)のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記すること。)
- 魅力ある世界有数の観光地の形成などの観点から、無電柱化の推進が図られている。無電柱化に関する以下の問いに解答せよ。
- 無電柱化の目的と現状について説明せよ。
- 積極的な整備を進める際の課題を説明するとともに、その解決策についてあなたの意見を述べよ。
- 今後、重点的に整備を実施すべき箇所とその理由について、あなたの意見を述べよ。
- 道路の主要部材である鋼部材とコンクリート部材のそれぞれについて、主な損傷の特徴と原因を説明せよ。また、道路橋について、維持管理コストを抑えながら長期的な健全性を確保するために、今後とるべき方策についてあなたの意見を述べよ。
- 地域の実情を踏まえた真に必要な道路整備を進める上で、社会・経済的な側面から道路事業の妥当性を適切に判断することが重要である。その判断に際して、現在一般的に行われている費用便益分析の手法の概要と課題を説明し、今後より適切なものとするためするための工夫についてあなたの意見を述べよ。
- 高速道路をはじめ幹線道路で普及が進んでいる排水性舗装について、その技術的特長と期待される効果、並びにこれまでに明らかになってきた課題を説明せよ。また、これらを踏まえ、課題の解決策を含めて排水性舗装を今後どのように活用していくべきか、あなたの意見を述べよ。
- 道路土工において、環境保全の観点から考慮すべき事項に関して、計画・設計段階及び施工段階のそれぞれについて具体例を挙げて説明するとともに、環境保全のための方策についてあなたの意見を述べよ。
鉄道
次の12問題のうちAグループ(T-1〜T-3)から1問題と、Bグループ(T-4〜T-12)から1問題の合計2問題を選んで解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)
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-
(Aグループ)
- 安全で安定した鉄道輸送を実現するために今後取り組むべき課題を挙げるとともにその対応策についてあなたの意見を述べよ。
- 駅を拠点とした街の活性化・再生を推進する上での課題を挙げるとともに、その具体的方策についてあなたの意見を述べよ。
- 今後の鉄道施設の維持・管理のあり方について、鉄道事業を取り巻く経済社会環境の変化を踏まえて課題を挙げるとともに、その対応策についてあなたの意見を述べよ。
(Bグループ)
- 相互直通運転の意義について述べるとともに、実施に当たっての課題と対応策を述べよ。
- 我が国の都市鉄道ネットワークを有効に活用するために、今後取り祖むべき課題と対応策を述べよ。
- 既設鉄道高架橋の耐震補強について、優先度の考え方を述べるとともに、各種対策工法の得失を述べよ。
- 鉄道のコンクリート構造物における変状の実態について述べるとともに、長寿命化・耐久性向上のために、設計・施工において考慮すべき事項を述べよ。
- 鉄道構造物を計画・設計・施工するに当たって、環境保全の観点から考慮すべき事項と対策を述べよ。
- 営業線に近接して基礎杭を施工する場合の主要工法を挙げ、それぞれについて設計・施工において考慮すべき事項を述べよ。
- 最近の事故例を踏まえ、営業線の軌道工事の施工にあたって、安全対策上1留意すべき事項を述べよ。
- レール張り出しの原因とその防止対策を述べよ。
- 列車走行に伴う騒音・振動を低減する対策について、軌道の構造や保守の視点から述べよ。
トンネル
次の2問題(T-1、T-2)について解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えること。)
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- 次の8設問のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記し、3枚以内にまとめよ。)
- 山岳トンネルを施工する際に行われる観察・計測について、次の問いに答えよ。
- 日常の施工管理のために行われる観察・計測(計測A)と地山条件に応じて追加して実施される観察・計測(計測B)に分け、各々の概要を述べよ。
- 山岳トンネルにおける観察・計測の意義と課題を述べよ。
- 山岳トンネルにおける防水型のトンネルと排水型のトンネルについて、次の問いに答えよ。
- 設計上の留意点を述べよ。
- 施工上の留意点を述べよ。
- 山岳トンネルの掘削において発生するずり処理について、次の問いに答えよ。
- トンネル掘削で大量に発生するずりを処理するにあたり、計画段階において考慮すべき事項を述べよ。
- 坑内のずり運搬方式を3つ挙げ、その概要と特性を述べよ。
- 道路トンネルの換気について、次の問いに答えよ。
- 換気の目的と換気対象となる物質について概説し、その設計濃度について述べよ。
- 機械換気の方式を3つ挙げ、その特徴を概説し、坑口からの排気を抑制する方式について述べよ。
- シールドエ事における支障物件等について、次の問いに答えよ。
- ルート選定に先立ち、直接支障があるか又は影響範囲にある諸物件に関し、十分調査しておかなければならない項目と内容について述べよ。
- 掘進中に地中障害物に遭遇した場合の調査と対応策について述べよ。
- 特殊なシールド機について、次の問いに答えよ。
- 地中接合シールドの概要を述べ、設計及び施工上の留意点について述べよ。
- 親子シールドの概要を述べ、設計及び施工上の留意点について述べよ。
- 開削工法の路面覆工に関して、次の問いに答えよ。
- 覆工桁の設計方法について述べよ。
- 路面覆工の設置時及び撤去時に考慮すべき事項にっいて、それぞれ述べよ。
- 開削工法によるトンネル躯体の防水に関して、次の問いに答えよ。
- 防水工法の種別を3つ挙げ、それぞれの概要について述べよ。
- (1)で挙げた防水工法のそれぞれについて、施工上の留意点を述べよ。
- 次の8設問のうち1設問を選んで解答せよ。(解答設問番号を明記し、3枚以内にまとめよ。)
- 図-1に示す条件により、経年40年の既設の山岳トンネルに近接して新たな山岳トンネルの新設が計画された。この計画に対して検討を行った結果、事前に対策を実施しないと既設トンネルに有害な影響が生じることが予測された。この場合について、次の問いに答えよ。
- トンネルの新設によって既設トンネルが受ける可能性がある影響について考察せよ。
- この場合、どのような対策を行うことが考えられるか、新設トンネル側、既設トンネル側に分けて述べよ。

- トンネルと住宅地が図-2のような位置関係にある。トンネルは発破掘削により施工中で、これから住宅近くをトンネル掘削するにあたり、次の問いに答えよ。
- 発破振動による住宅への影響を評価するための予測・評価方法について概説し、影響を評価するにあたり、施工時に留意しなければならない点について述べよ。
- 影響評価の結果、通常の発破掘削では被害発生の可能性があることがわかった。発破振動を低減する具体的な対応を述べよ。
条件 @地質:花向岩で亀裂は少ない,弾性波速度3〜4 km/s,一軸圧縮強度70〜100N/mm2
A支保パターン:主に吹付けコンクリートとロックボルト主体の支保
(道路)CT〜B、(水路)B1〜A、(鉄道)VNP〜WNP

- 図-3のような新幹線に供用される4kmの長さの山岳トンネルがある。トンネル入口付近には、トンネルから20〜50mの範囲に10軒の人家がある。トンネル入ロからは砂岩・泥岩の互層の地質をなす台地(A区間)があり、その直上には田圃と畑地が広がり、山岳部から出口方向(B区間)には鉱化変質岩を主体とする地質の地山が形成されている。地山条件は、次のとおりである。
@A区間は、透水係数が1×10-3〜10-4cm/sec、一軸圧縮強度が10N/mm2程度
AB区間は、透水係数が1×10-4cm/sec程度、一軸圧縮強度が15〜30N/mm2
上記の条件を考慮して、次の問いに答えよ。
- A区間(坑口の人家の状況を含む)及びB区間の地質等を有するトンネルを計画するにあたり、環境保全上の留意すべき事項をそれぞれ述べよ。
- 上記のA区間及びB区間それぞれの環境保全上の留意すべき事項に対して、必要となる対策を述べよ。

- 図-4のような低土被りで3kmの山岳トンネルがある。A区間は約1kmに渡り住宅が密集しており、B区間には高規格の幹線道路が、またC区間には重要な幹線電力鉄塔が存在している。それぞれの区間における地山条件は下記のとおりである。
@A区間:土被り1.5D〜2D、一軸圧縮強度5N/mm2
AB区間:土被り1D、N値15
BC区間:土被り1.5D、N値20
上記の条件を考慮して、次の問いに答えよ。
- A、B、C地区の構造物を保全するために必要な設計・施工上の留意すべき事項を述べよ。
- (1)の留意すべき事項に対し、適切な対策工法を述べよ。

- 都市部において、図-5に示すように発進立坑から到達立坑に向けてシールドエ事を計画する。シールドエ事を計画する上で、平面線形、シールド、セグメントについて、この工事特有の重大となるリスクを洗い出し、リスクに対する対策を述べよ。
なお、以下に示す条件以外に、条件が必要な場合、適宜、仮定を記載すること。
条件 @土被り25m程度
A掘削地盤は, N値=3程度の粘性土地盤
Bシールド外径5m程度
C図-5の着色部は、幅員20mの道路

- シールドエ法によりトンネルを建設する場合の品質管理に関して、次の問いに答えよ。
- トンネル構築に使用するセグメント、シールド、一次覆工用防水材のそれぞれについて、必要な試験又は検査を列挙し、確認すべき事項を述べよ。
- 土圧式シールドの施工管理のうち、切羽の安定管理及び裏込め注入管理について、それぞれ管理方法と管理値設定にあたっての留意点を述べよ。
- 都市部において、図-6に示すように掘削床付け面下方に既設シールドトンネルが存在する場所で大規模開削工事を行う。この場合の掘削に伴うリバウンド予測方法として、簡易予測法を2つ説明せよ、また、既設シールドトンネルヘの掘削に伴う影響を軽減させる対策を記載するとともに、影響予測を精度よく評価、検証する方法について述べよ。
条件 @掘削幅30m、延長250m、掘削深さ25m
A床付け付近の地盤は、N値=10程度の粘性土
B土留めは、横断方向、縦断方向とも地下連続壁(厚さ=1,000mm)
C既設シールドトンネルは、セグメント外径5m、鉄筋コンクリート製、土被り30m

- シールドトンネルの発進部や到達部に築造する永久構造物としての矩形立坑又は円形立坑の設計に関し、それぞれ構造形式に応じた構造解析手法と留意点を述べよ。
施工計画、施工設備および積算
次の15問題のうち2問題を選んで解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)
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- コンクリート構造物に関して、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- コンクリート構造物が設計耐用期間にわたり所要の性能を確保するために行うべき耐久性に関する照査項目を4つ挙げて(塩害に対する照査を除く。)、そのうち2つについて照査方法を概説せよ。
- 塩害に対する照査方法を概説するとともに、照査に合格することが困難な場合にとるべき対策について述べよ。
- 現場の安全管理に関して、以下の問いに答えよ。
- 建設業労働安全衛生マネジメントシステムを適切に実施し運用するため、作業所において必要な運用に関する主要な取り決め事項(基本的事項)を6つ以上挙げて、それぞれについて、その実施・運用における留意点を述べよ。(2枚程度)
- 杭工事(場所打ち杭−アースドリル工法)の作業において、リスク評価点が高い災害の発生が予想される作業を工程順に5つ挙げて、それぞれの作業で予想される災害を列挙せよ。また列挙された災害のうちリスク評価点が最も高いと評価するものを1つ特定し、評価した理由を明らかにするとともに、防止策について具体的に述べよ。(1枚程度)
- 市街地の道路下において、仮土留め工を用いて深さ20m程度の大規模掘削を施工する場合について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- 掘削内に地下埋設物がある場合、工事着手前・掘削中・埋戻し時に講ずるそれぞれの保安措置について、その種類及び留意点を概説せよ。
- 掘削線に近傍する重要構造物(鉄道構造物等)の管理者と近接施工協議を行ったところ、近接判定が「要注意範囲」とされた。この場合、施工計画にあたり留意すべき事項を挙げて、その対処法について述べよ。
- 建設リサイクルに関して、以下の問いに答えよ。(各問1枚程度)
- 下の図は、建設副産物実態調査(国土交通省)をもとに建設廃棄物の品目別再資源化等の状況を示したものである。平成7年度から10年間の建設廃棄物のリサイクルの進展について、その背景を含めて概説せよ。
- 建設リサイクル制度は一定の成果を上げており、今後も循環型社会の形成に向けて建設リサイクルの取組を一層促進する必要がある。そのための課題を2つ挙げよ。
- そのうち、より重要と考える課題について、その理由を明らかにした上で、課題解決に向けて今後の具体的な取組について述べよ。

- 橋梁上部工に関して、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- 片側2車線で歩道及び中央分離帯のある道路にほぼ直角に交差する支間40m、幅員12mの合成桁(I型4主桁、場所打ちコンクリート床版、完成時桁下空頭5.5m)の架設工法を2つ挙げて、それぞれの特徴を簡潔に迷べよ。
- そのうち1つの架設工法に関して、施工中想定される重大なトラブルを1つ挙げて、その発生時の対応策を説明せよ。
- 橋梁基礎杭の施工に関して、以下の問いに答えよ。(各間1.5枚程度)
- オールケーシング工法について、粘性土層及び帯水砂層における施工管理の留意点を述べよ。
- 杭長約30mの場所打ち鉄筋コンクリート杭を施工中に鉄筋かごの共上がりが生じた。共上がりの事象を概説し、考えられる発生原因を3つ以上列挙せよ。また、共上がりが生じた杭の対処方法について述べよ。
- 作業船を用いた粘性上地盤の地盤改良工事について、以下の問いに答えよ。
- 地盤改良工法をその基本原理により3つに分類し、工法選定時の留意点について述べよ。(1枚程度)
- 地盤中に砂杭を形成することによる地盤改良工法を1つ挙げて、その施工手順を簡潔に説明し、施工管理上の留意点について述べよ。また、その工法において当初計画より工期の短縮が必要となった場合に検討すべき点について、項目を列挙して説明せよ。(2枚程度)
- 市街地における駅部を含む普通鉄道(複線、直流電化、自動信号)の連続立体交差化高架工事(高架化延長1.0km、基礎形式は径1.0m、長さ20.0mの場所打ち杭、躯体はRC構造)が1線ごとの仮線方式で計画されている。このエ事について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- 着工前の事前調査項目と施工計画策定上の留意点について述べよ。
- 仮線工事3年、高架工事4年で計画されていたが、仮線用地確保が遅れたため、着工時点で全体工期を半年短縮し、6年半で完成することが必要となった。工期短縮の方策を3つ以上挙げて、それぞれについて概要と目的を述べよ。
- 道路の舗装について、以下の問いに答えよ。
- 道路の排水性舗装について、その特徴と施工計画上の留意点を述べよ、(1枚程度)
- 供用中の道路でアスファルト舗装路面の広範囲にわたりひび割れが確認された。その考えられる原因について述べよ。さらに、対策工法を検討するために必要な調査手法について説明すると共に、対策工法の設計・施工を行う上での留意点について述べよ。(2枚程度)
- ダムの基礎処理グラウチングについて、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- コンクリート重力式ダムの基礎処理グラウチングの特徴を概説し、施工段階におけるグラウチング作業の管理上の留意点について述べよ。
- ロックフィルダムの基礎処理のため調査・試験を行ったところ、通常のセメントグラウチングでは改良目標値に達しない部分があることが判明したが、ダム位置の変更は不可能と判断された。この場合に採用可能と考えられる工法を3種類挙げて、それぞれの特徴について簡潔に述べよ。
- NATM工法によるトンネルの施工について、以下の各問いに答えよ、(各問1.5枚程度)
- ロックボルトの作用効果について述べよ。また、支保部材として十分な機能と効果を発揮するための設計・施工上の留意点について述べよ。
- 土被りの小さい未固結の地山で、掘削面積60m2程度のトンネルを施エしていたが、地権者との協議の結果トンネル直上の家屋(2階建て)の移転が困難となった。この区間を引き続きNATM工法で安全に施工するために設計・施工上配慮すべき事項について述べ上。なお、地下水の影響については考慮しないものとする。
- シールド工事の発進に関して、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- 発進防護工の代表的な工法を3つ挙げて、各工法の特徴と留意点を述べよ。
- 仮壁撤去作業の施工上の留意点を述べよ。また、仮壁撤去作業時に漏水が発生してその後砂が混じりだした。このとき取るべき対応策について述べよ。
- 公共工事に係る土木関係建設コンサルタント業務の調達方式について、以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- プロポーザル方式と総合評価落札方式について概説すると共に、それぞれの方式を選ぶ場合の考え方について述べよ。
- 総合評価落札方式における選定・審査・評価に関して、改善が必要と思われる事項を3つ挙げて、それぞれの改善策についてあなたの考えを述べよ。
- 以下の問いに答えよ。(各問1.5枚程度)
- 公共事業において、設計・施工一括発注方式の導入を試行するに至った背景とそのメリットを述べよ。
- 設計・施工一括発注方式を本格的に導入するにあたっての課題を3つ以上列挙して、それぞれの解決策について述べよ。
- 土木工事の工事施工段階で行う原価管理について、以下の問いに答えよ。
- 支払管理と収支管理について、それぞれの目的と具体的な業務について概説せよ。
- 調達管理で外注先を選定する際に勘案すべき条件を2つ以上挙げて、それぞれについてその理由を説明せよ。
建設環境
次の11問題のうち、Aグループ(T-1、T-2)及びBグループ(T-3〜T-11)から各1問題、合計2問題を選択し、解答せよ。(問題ごとに答案用紙を替えて解答問題番号を明記し、それぞれ3枚以内にまとめよ。)
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(Aグループ)
- 環境影響評価法に基づく環境影響評価制度に関して、以下の問いに答えよ。
- 方法書手続の概要を述べよ。
- 方法書手続が必要とされる理由を述べよ。
- 環境影響評価制度の意義を踏まえた上で、適切な環境影響評価はどのように実施されるべきかについて、あなたの考えを述べよ。
- 世界的なエネルギー・環境問題の状勢変化の下、我が国においても再生可能エネルギー利用拡大へ向けた技術動向が注目されている。これら再生可能エネルギーの内、今後の普及拡大への期待が大きい「太陽光発電」、「風力発電」、「バイオマス発電」、「中小規模水力発電」、「太陽熱利用」の新エネルギーの中から、あなたが特に重要と考える技術を2つ選び、
- その概要と利点について述べるとともに、
- それぞれの課題と普及へ向けた将来展望について、あなたの考えを述べよ。
(Bグループ)
- 我が国における自動車排出ガスに起因する大気汚染問題に関し、
- 大気汚染の現状及び課題について述べるとともに、
- あなたが必要と考える大気汚染対策を3つ挙げ、そのように考える理由及びその対策の課題について述べよ。
- 生物多様性国戦力を踏まえた上で、
- 都市における生物多様性の保全の課題と緑地の果たす役割について述べるとともに、
- 緑地の保全・創出における留意点を具体的に2つ述べよ。
- 近年において、各種特例制度により、用途地域の都市計画に定められた容積率(以下「基準容積率」という。)を越えて建築される建築物について、周辺環境との関係が適切でないと地域住民から指摘される事例が発生している。この特例制度と建設環境の関係に関して、以下の問いに答えよ。
- 基準容積率を越えて建築が可能とされる特例制度を2つ挙げ、その概要、及びその制度としての周辺環境との調和に関する考え方を述べよ。
- そのうちの1つの特例制度について具体的な地区での適用を想定して、周辺環境に与えるおそれのある影響を列記した上で、当該制度のあるべき姿について、あなたの意見を述べよ。
- 運輸部門での騒音問題について以下の問いに答えよ。
- 鉄道、道路、航空における騒音に関する環境基準の概要について述べよ。
- 鉄道について沿線環境保全の観点から、騒音を低減させる対策を述べよ。
- 我が国の砂浜海岸侵食について、建設技術者としてのあなたの意見を述べよ。
- 海浜の果たすべき3機能を列挙するとともに我が国の砂浜海岸侵食の現状を述べよ。
- 砂浜海岸侵食の原因を踏まえた対応策を1つ提案し、提案を実現するための技術的課題と解決方策を述べよ。
- 我が国の原子力発電に関して、
- 現状の技術課題を3項目挙げて、その概要を述べるとともに、
- その中からあなたが重要と考える技術課題を2項目選び、それぞれの解決へ向けた将来展望を述べよ。
- 我が国の河川について以下の問いに答えよ。
- 河川の自然環境に関する問題について2つ挙げ、それぞれの現状と課題を簡潔に述べよ。
- そのうち1つについて、どのように解決すべきかあなたの考えを述べよ。
- 湖沼の水質に関する以下の問いに答えよ。
- 平成17年6月に湖沼水質保全特別措置法(湖沼法)が改正された背景を述べるとともに、改正のポイントを2つ挙げ、簡潔に説明せよ。
- 今後湖沼水質を改善していく上で必要と考えられる方策についてあなたの考えを述べよ。
- 都市景観について以下の問いに答えよ。
- 良好な都市景観の意義を述べた上で、景観法に晟づく景観形成にかかわる主要な手法を3つ挙げ、その概要を述べよ。
- 都市景観の形成における住民等の参画・連携について、建設技術者としてのあなたの考えを述べよ。