- 1 名前:APEC 投稿日: 2006/10/09(月) 22:39:29
- 2−11 次の会話は,映画『訴訟』(Class Action)を見た二人の技術者によるものである。会話の[ ]内に入る言葉として,最も適切なものを� 銑イ涼罎�ら選べ。
A「昨日の夜,テレビで映画『訴訟』をやっていたけれど見た?」
B「見たよ。ジーン・ハックマンが出ていたね。ひどい話だ。あれはモデルになった事件があるんだろ。たしか,フォード・ピント事件と言ったかな。」
A「そうなんだ。映画のあとで,いろいろと調べたよ。」
B「あの映画でどこが腹が立つかと言うと,アルゴ・モータース(自動車メーカー)の行った計算だよね。欠陥車をすべて修理したときの費用と,修理しないで炎上事故を起こしたときの裁判費用を比べて,修理しないで売り出した方が車を回収するよりも安くてすむというわけだ。一人の人間の命の重さを考えてないよ。アルゴの人間たちは。」
A「たしか『簡単な保険数理さ』なんて言ってたね。でもそもそもこの話のどこに問題あるんだろう。」
B「そりゃあ,人の命をお金で計算したことさ。人の命はそんなものじゃないよ。J
A「言いたいことはよくわかるよ。でも『保険』とはどう違うんだろう。たとえば生命保険の場合,残りの人生をお金で計算していると言えるだろ。君の主張だと保険制度自体がダメだということにならないかな。」
B「いや,保険はいいけど,アルゴ・モータースはだめだよ。」
A「でも,生命をお金で計算しているという点では同じだよ。僕の考えでは,ここで大切なのは[ ]なんだ。つまり,アルゴの車メリディアンを買った人は,その車に欠陥があることを知らなかったんだ。情報を与えられていなかったんだ。一方,保険の場合は,会社の人から説明を受けて同意してから保険に入るだろう。それはある意味で,自分の命がお金で計算されることに同意しているんだ。でも,映画の中で事故にあった人,あるいは,実際にフォードのピント車の火災で事故にあった人は,車の欠陥について知らされていなかったんだ。」
B「なるほど,そんな気もするけど,でも僕は人の命の重さということはそんなもんじゃあないと思うな。」
A「映画の中で,技術者パベルは気の毒な感じで出ていたけど,でも披はあの電気系統の欠陥について一番よく知っている者としての責任があったと思うんだ。」
B「いや,技術者パベルは一応会社には欠陥についての報告書を出しているんだから,あとは会社の責任だよ。」
A「でも,事故が起こって人が焼死していることはニュースなどで知っていたはずだよ。よく黙っていたなあ。あきれるよ。同じ技術者として。」
(1) リスクマネジメント(risk management)
(2) トレード・オフ(trade-off)
(3) カズイストリー(casuistry)
(4) インフオームド・コンセント(informed consent)
(5) ホイッスル・ブローイング(whistle blowing)
- 2 名前: No Name 投稿日: 2006/10/09(月) 22:48:35
- 5
- 3 名前: k 投稿日: 2006/10/09(月) 22:51:06
- 4
- 4 名前: M 投稿日: 2006/10/09(月) 22:52:03
- 4でしょう。
- 5 名前: Acer 投稿日: 2006/10/09(月) 22:53:54
- �い砲靴泙靴拭�
説明を受けて同意をしてから保険にはいるだろ?から。
- 6 名前: 高脂血症 投稿日: 2006/10/09(月) 22:54:41
- 4
- 7 名前: No Name 投稿日: 2006/10/09(月) 23:02:27
- 4にした
- 8 名前: たー 投稿日: 2006/10/09(月) 23:03:54
- 4ですね。
- 9 名前:YOSHI 投稿日: 2006/10/09(月) 23:11:38
- ここは警笛鳴らしですよ。話題が車ですから。というのは冗談としても、警笛鳴らしの5です。
- 10 名前:APEC 投稿日: 2006/10/09(月) 23:15:51
- これはインフォームドコンセントですね。インフォームドコンセントといえばチャレンジャー号かフォード・ピントかというくらい有名な事例です。
- 11 名前:まさぱ 投稿日: 2006/10/09(月) 23:16:16
- 4.にしました
たとえ話が生命保険だったので
- 12 名前:レディオス 投稿日: 2006/10/09(月) 23:23:04
- 4にしました^^
- 13 名前:ゲーテルフンケン 投稿日: 2006/10/09(月) 23:36:15
- やはり4 すね
- 14 名前:婿どの 投稿日: 2006/10/09(月) 23:48:45
- 4にしてまつ
- 15 名前:No Name 投稿日: 2006/10/10(火) 00:16:00
- 4
- 16 名前:3度目なのであてにしないで 投稿日: 2006/10/10(火) 00:58:27
- 4にしました。
- 17 名前:ああ 投稿日: 2006/10/10(火) 01:00:11
- �い任后� ずっと読んでると、�イ�と思いそうだけど
- 18 名前:No Name 投稿日: 2006/10/10(火) 01:55:07
- 5だと思います。
インフォームドコンセントって、医師と患者間の話ですよね?
この会話では不自然な気が・・・。
- 19 名前:No Name 投稿日: 2006/10/10(火) 03:08:09
- 「情報を与えられていなかったんだ」
Aのこの一言でインフォームド・コンセントと確信
オレもこのページの適正科目対策読むまでインフォームド・コンセントは医療用語だと思ってました(汗)
- 20 名前:No Name 投稿日: 2006/10/10(火) 11:29:03
- インフォームド・コンセント(informed consent・説明と同意)です。
information(情報・説明)を与えられた上でのconsent(同意・承諾)
です。皆さんは設計上の欠陥から、事故を起こしたとき、火災を起こし
死亡することの確率が高い、欠陥のある車に説明を受けて同意して買い
ますか?
4ではないでしょう。医療の場合、リスクとベネフットのトレードオフ
で説明に納得すれば同意しますよね。
- 21 名前:YO 投稿日: 2006/10/10(火) 11:30:21
- 20は小生のカキコです。
- 22 名前:だいけい 投稿日: 2006/10/10(火) 13:21:35
- 4問目にwhistle blowingがあるじゃん!(こんな言葉知らなかったけどさ)
- 23 名前:No Name 投稿日: 2006/10/12(木) 11:12:22
- �イ�whistle blowingは「内部告発」という意味ってことで
私は�い砲靴泙靴拭�
- 24 名前:YOSHI 投稿日: 2006/10/14(土) 12:43:00
- whistle blowingについては、奥田 太郎さんの「ホイッスルブローイングの何
が問題なのか―哲学的ホイッスルブローイング論の試み」に下記の記述があり
ます。「内部告発」ということではありません。
通常ホイッスルブローイングが問題にされる時には、組織を越えた集団として
「公衆」が強く意識されている。より正確に言うなら、「公衆」の利益や安全
に関わるからこそホイッスルブローイングは問題になるのである。したがって、
組織内部で処理され決して外部に知らされることのない不正の報告は、ホイッ
スルブローイングという問題の圏外にある。これについては、ジョンソンのア
イディアを借りてジャブが支持する「公化条件(going public condition)」が
有効な理論装置として使えるだろう。「公化条件」とは、「情報開示は公の場
に届かなければならない」というホイッスルブローイングの帰結に関する成功
規準である。不正の予防や是正といったホイッスルブローワーの主観的な目的
が達成されるかどうかとは別に、受け取られた情報は公の場に出されなければ
ならない。
- 25 名前:YOSHI 投稿日: 2006/10/16(月) 12:25:17
- 正解は4でしたね。小生の考えと違っていました。実はアメリカのいくつかの
倫理を見ていたのですが、ホイッスルブローイングで当該事件関連は良くでて
くるのですが、インフォームドコンセントでは出てきません。例えば、
「Ethics Handbook」: Building Ethical LeadersCopyright © 2006 by
Northern Illinois University などでもホイッスルブローイングの問題です。
どうも釈然としない解答です。
- 26 名前:YOSHI 投稿日: 2006/10/16(月) 22:49:18
- くどいようですが、下記を読んでください。事件の起こったアメリカでは、
whistle blowingとして論議されていることが何故日本ではinformed consent
になるのかわかりません。
Whistle-blowing: encourage it! - editorial Business Horizons,
Jan-Feb, 1989 by Janet P. Near による文章です。
On January 28, 1986, a nation watched in horror as the space shuttle
Challenger exploded and all seven crew members died. Within days,
engineers from Morton Thiokol, the manufacturer of the booster rockets,
alleged that defective O-rings--responsible for the disaster--had been
used on the space shuttle with the knowledge of both company managers
and NASA officials. The engineers claimed to have blown the whistle
internally prior to the shuttle launch, protesting the launch under
the exceptionally cold weather conditions prevailing at the time.
According to the engineers, Morton Thiokol managers overruleed their
protests. After the shuttle exploded, the engineers made their
accusations public during Congressional hearings. Would that they had
done so sooner! Yet, while unique in its details, the whistle-blowing
drama revealed by the space shuttle tragedy is often played in other
arenas.
Other controversial cases include the Chevrolet Corvair--whose
safety problems were made public by Ralph Nader--and the Ford Pinto--
whose exploding gas tanks resulted in several deaths and expensive
lawsuits. These are the best known of many recent cases of whistle-blowing
by employees, all of which incited hardship and difficulty for those
involved. Given the pain involved, why would an employee blow the
whistle? Why would managers want to encourage whistle-blowing?
Finally, what benefits or detriments to society result from whistle-blowing?
- 27 名前:APEC 投稿日: 2006/10/17(火) 10:13:06
- 長文失礼します。YOSHIさんの問題提起に関して、私の意見を述べます。
まず最初に謝罪から。「フォード・ピントといえばインフォームドコンセント」は取り消します。申し訳ありません。
フォード・ピントは功利主義の3手法(今年の試験の問題2-2に出ています)の1つである費用便益分析を考える上で取り上げられることが多い事例です。これは、
リスク=生起確率×被害の程度
という、映画「訴訟」での「計算屋」(リスクマネジ専門家)言うところの「簡単な保健数理」です。
事例は様々な側面を持っており、フォード・ピントもインフォームドコンセントの側面は持っているのですが、一般的には功利主義に関する代表的事例です。私の勘違いでした。
さて、YOSHIさんが引用された英文は、チャレンジャーとシボレーおよびフォードを事例として提示しています。チャレンジャーにおけるボイジョリー技師は、上司に打ち上げ反対の要求はしたものの警笛鳴らしには至りませんでした。YOSHIさん引用文献にあるとおり、チャレンジャーが爆発してから連邦公聴会で暴露したわけです。フォード・ピントも同じで、事故後の製造者責任訴訟で退職技術者が暴露しています。
これらを踏まえ、YOSHIさん引用文献著者は、Why would managers want to encourage whistle-blowing?と言い、encourage it!と言っているのではないでしょうか。
さて、問題文に戻りますが、会話の中身を見てみましょう。
最初、Bが憤慨しています。これは、フォードピント事件の教訓のコア部分、倫理でいう功利主義の費用便益分析(効用計算)と、企業の費用便益分析の区別の問題です。これについては、先ごろの談合問題も絡めて考えることができるのですが、長くなりますので、適性科目を過去問題に整理するときに解説部分で述べたいと思います。
やがてAが「そもそもこの話のどこに問題があるんだろう」と言います。事例の中に倫理上のテーマを探ろうとしているわけです。
その後の一回りの会話は、保険というシステムの持つ功利主義的な部分についてです。これも省略します。
その後、設問を含むAのセリフですが、これは、メリディアンのユーザーが情報を与えられていないということ、その後の保険加入者の「説明を受けてから同意」という対比から、メリディアンユーザーが公衆であったということを言っていますね。つまりメリディアンユーザーはインフォームドコンセントを与えることができなかったということになります。この部分は、そういう話です。
そして、Aの最後2つのセリフ、バベルに対する批判は、警笛鳴らしをしなかったことへの批判です。この部分がまさにYOSHIさん引用文献と重なる部分です。
整理すると、この会話には、功利主義に関する問題(倫理上の費用便益計算と経営うえの費用便益計算の違い)、インフォームドコンセント、警笛鳴らしの3つのテーマが含まれていると判断されます。そして設問は、真ん中のインフォームドコンセントの部分についてです。
ということで、3つの倫理上のテーマを盛り込んだ会話の中の一部についての設問なので、フォード・ピントの話が出てきているにもかかわらず、インフォームドコンセントの話が設問になっていると判断します。
事例にはいろいろな側面からのアプローチができます。
チャレンジャーはインフォームドコンセントの代表的事例ですが、
乗務員はO-リングのリスクを知らされた上で搭乗したわけではない。・・・・インフォームドコンセント
その点で乗務員は「公衆」の立場であった。・・・・インフォームドコンセントを与えられない立場の人が公衆
O-リングのリスクを上司に訴えたボイジョリーは、その後を上司に委ねた。彼はそこで引き下がるべきだったか。・・・・警笛鳴らしのあり方
上司であるルンドは、副社長に「技術者の帽子をぬいで経営者の帽子をかぶれと言われ、従った。・・・・公益優先原則、技術者倫理の放棄
というように、様々な教訓を含みます。
フォード・ピントは、前述のように、功利主義とは(特に費用便益分析とは)何かということを考える上での教材として取り扱われることが多い事例ですが、チャレンジャーと同じように、様々な見方ができます。そのうちインフォームドコンセント部分を今回は設問にしたということだと思います。
- 28 名前:YOSHI 投稿日: 2006/10/17(火) 19:59:23
- APECさん、有難うございます。なるほど。その部分での話しですか?
APECさんにはお知らせしましたが、小生は昨夜、技術士会に問い合わせ
したことを皆さんにもお伝えしておきます。
英文まで持ち出して、長く引っ張ってしまいました。すっきりしたとは言え
ないのですが、ここで打ち止めにしましょう。
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