15分テスト002(一次試験専門科目:鋼構造コンクリート)

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問題 1.

次の記述の中で誤っているものはどれか

鋼構造物で問題になる破壊形態の1つに疲労破壊(高サイクル疲労破壊)がある。これは、降伏応力より小さい応力であっても、繰り返し載荷により生じることがある破壊である。
梁に曲げモーメントを作用させて徐々に大きくしていくと、断面の下縁または上縁の縁応力が最大になり、塑性変形がはじまる点の応力に達する。この時の応力を降伏応力、曲げモーメントを降伏モーメントという。
AE(アコースティックエミッション)法とは、材料の亀裂の発生や進展などの破壊に伴って発生する弾性波(振動、音波)を利用した検査方法で、応力集中に敏感に反応するので、欠陥検出や強度推定などの材料評価に、また、破壊の進展過程をモニタリングできるので稼働中の構造物の保守検査に、新しい非破壊検査法として実用化されている。
荷重負荷からある時間が経過して後に破壊する現象を「遅れ破壊」といい、静的疲れ破壊ともいう。この破壊は、塑性変形がほとんど見られないのに、突然破壊するという特徴がある。
応力を繰り返し加えても、材料あるいは構造物に疲労が起きない応力度の限度を疲労限度または疲労限界応力度と言うが、これは材料のせん断破壊強度に比例する。

問題 2.

次の記述の中で正しいものはどれか

応力を繰り返し材料に作用させると、さほど変形していなくても破壊してしまう現象がある。これを「疲労破壊」といい、作用応力が、降伏応力<作用応力<極限(破壊)応力である場合にのみ生じる。
材料にある限界を超えた圧縮力を加えたとき、材料が急に横へ曲がる現象を「座屈」というが、これを防ぐ方法として、材料を細長くすることがある。
材料を引張り破壊させる時に、材料が伸びるように変形した後で破壊するのではなく、ある断面で分離したように破壊する現象があるが、これを「脆性破壊」という。小さな切り欠き傷があることのほかに、低温で引っ張ることも脆性破壊を生じる原因となる。
溶接部を詳細に見ると、中央に溶接金属部、その外側に融合部がある。そのさらに外側には溶接熱で軟らかくなり、じん性が高くなった変質部がある。
材料を引っ張り破壊させる時に、材料に小さな切り欠き傷があると、応力がそこに集中するため、傷のところで大きく伸びるように変形した後に破壊する。

問題 3.

次の記述の中で正しいものはどれか

アルカリ骨材反応は、その反応成分の違いからアルカリシリカ反応(アルカリシリケート反応も含む)・アルカリ炭酸塩反応の2種に分けられるが、我が国ではアルカリ炭酸塩反応による被害が主である。
アルカリ骨材反応対策として、アルカリ骨材反応に関して無害と判定された骨材を用いることの他に、セメントを適切に選択する方法がある。一般に、高炉セメント・フライアッシュセメントよりポルトランドセメントはアルカリ骨材反応を生じやすい。
細骨材の粒度が単位セメント量あるいは単位水量に及ぼす影響は、コンクリートにおいては顕著であるが、モルタルにおいてはその影響が緩和される。
AE剤とは、コンクリートのワーカビリティーおよび耐凍害性を向上させるため、コンクリートなどの中に発生する空気泡を消す作用のある混和剤である。
コンシステンシーとは、フレッシュコンクリート、フレッシュモルタルおよびフレッシュペーストのせん断に対する抵抗性を表す指標である。

問題 4.

次の記述の中で誤っているものはどれか

AE剤を混和剤として使用すると、コンクリート中に多数の微細な独立した空気泡(エントラップトエアー)を一様に分布させて、ワーカビリティーを向上させることができる。
セメント水比(C/W)とは、コンクリート中のセメントと水の質量比で、一般にコンクリートの圧縮強度との間に比例関係がある。
スランプコーンを引き上げた後の試料の直径の広がりも、フレッシュコンクリートの軟らかさの程度を示す指標である。これを「スランプフロー」といい、JIS A 1101「コンクリートのスランプ試験方法」に規定されている。
コンクリートなどに特別の性質を与えるために練り混ぜの前、または練り混ぜ中に加えられるセメント、水、骨材以外の材料を混和材料という、混和材料には、次のものがある。
「かぶり」(または「かぶり厚さ」ともいう)とは、鋼材、シースなどの表面とそれらを覆うコンクリートの外側表面までの最短距離のことである。

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結果: