農業部門 最終更新:2019.06.23

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2019年度試験問題について(APECの考察)
  • 問題Tについて
    • やはりTPPが鉄板のテーマか。農業競争力強化の視点での出題が最も考えられる。
    • まずはほ場の大区画化と汎用化を中心とした生産基盤整備、そして企業経営(2009年農地法改正について、趣旨をしっかり理解しましょう。面積緩和・貸借期間緩和・農業生産法人要件緩和などにより、企業の営農参画を容易にしました。たとえばこちらを参照)による経営基盤強化、さらにここに食品加工も加えた付加価値化と、6次化を含む販売まで考えた新しい営農スタイルについて、理解するとともに、問題解決ロジックの中で整理しておくとよい。
    • 5月28日公表の食料・農業・農村白書の第1章〜第3章をしっかり読みこもう。

  • 問題U-1について
    • 農業食品科目
      5月28日公表の食料・農業・農村白書の特集とトピックスの、スマート農業、農福連携、輸出拡大、規格認証知的財産、ジビエについて押さえておくといいかもしれない。
    • 農業農村工学科目
      旧農業土木科目の過去問題を整理すると以下のようになります。
      分類 2013 2014 2015 2016 2017 2018
      かんがい・水路等 かんがい計画水量算定手法 畑地かんがい Con開水路機能保全対策 農業用水組織の水管理方式 地下かんがい ポンプ設備予防保全・事後保全
      農業用管水路機能低下 農業用開水路の機能 パイプライン使用管種
      ほ場整備 水田汎用化ほ場整備 ほ場整備大区画化 水田ほ場整備区画計画 水田汎用化 傾斜地区画整理計画
      災害対策 ため池災害被害軽減対策 ため池災害被害軽減対策 農地地すべり防止工法 防災に関わる湛水防除 土地改良施設の耐震性能
      洪水時排水計画
      その他 農道整備計画 農業農村振興基盤整備 農業土木工事施工計画 農地水食保全対策
      • かんがい・水路等は近年出題多い。水管理組織や地下かんがい、維持管理など幅広く出題される傾向があるので幅広く勉強しておく
      • ほ場整備は水田汎用化・大区画化を中心に過去問題を参考に知識を整理
      • 災害対策は異常出水に伴う水害対策を中心に

  • 問題U-2について
    • 農業農村工学科目
      旧農業土木科目の過去問題を整理すると以下のようになります。
      分類 2013 2014 2015 2016 2017 2018
      かんがい・水路・排水等 かんがい用水計画策定 かんがい地区の機能保全計画策定 排水計画策定 パイプライン機能保全計画 
      幹線水路の耐震補強
      ほ場整備 農業生産基盤整備 農業生産基盤整備 水田大区画化
      ため池 災害対応ため池改修 老朽化ため池改修  
      農業農村整備 中山間地活性化農業農村整備 中山間地活性化農業農村整備  
      • かんがい等は施設等の維持管理や水田汎用化等生産基盤強化に寄与するという視点での出題が多いので、計画策定にあたっての視点を正しく読み取って題意に沿った答案を書くことが重要
      • ため池は災害と老朽化の視点。今年は出題注意
      • ほ場整備は水田汎用化・大区画化を中心に過去問題を参考に知識を整理
      • 中山間地活性化は生産基盤と生活基盤を併せて整備する視点で

  • 問題Vについて
    • 5月28日公表の食料・農業・農村白書の第1章〜第3章について、各科目の該当箇所ををしっかり読みこもう。
    • 農業食品科目
      • 2018年度は輸出力強化とGAP導入、2017年度はスマート農業と温暖化リスク、2016年度は輸出拡大(攻めの農業)と精密農業、2015年度は耕畜連携と大規模園芸施設生産について出題。
        • TPPを踏まえて、農業生産運営を中心に、先進技術活用、攻めの農業(輸出)を志向した問題が出題されていく可能性が高い。
        • 旧農芸化学科目が加わるので、食品の視点も含めた出題が考えられる。1問が農産、1問が加工中心の出題?
        • 問題Tも踏まえると、農産・加工だけでなく、市場の視点も含めた見識形成を。6次化もあり?
    • 農業農村工学科目
      • 2018年度はため池の防災・減災対策と新たな農業水利システムの構築について出題。
      • 生産基盤整備(大区画化・汎用化と水利施設を中心としたテーマが続く可能性が高い。
      • 旧農村環境科目が加わる。以下のいずれかのケースか。
        • 農業土木と農村環境1問ずつ
          この場合は旧農業土木としては水田大区画化・汎用化を中心とした生産基盤の整備、老朽化インフラ維持管理、生産性向に関する出題が考えられるので、その準備を。
        • 農業土木と農村環境を包括した出題
          生産基盤整備と里地里山環境保全・グリーンツーリズム・農泊等を組み合わせた農村活性化への取組み。中山間地農業ルネッサンス事業や再生可能エネルギー等まで広げて準備を。
    • 植物保護科目
      • 2018年度は農薬適正使用説明と生態系サービス、2017年度は防除費用低減とドローンの病害虫防除利用、2016年度は輸出農作物の病害虫対策と温暖化影響について出題。
      • 農業競争力強化の視点での効率的な植物保護について問う問題が目立つ。また地球温暖化や生物多様性などの多面的視点での植物保護の技術者として応えさせる問題も見られる。
      • 競争力強化の視点での出題が続く可能性が高い。また、働き方改革や改正入管法の視点、SDGsの視点での出題といった多様な視点での出題についても準備を。

受験対策情報
アグリナレッジ
gooodsoilさんご紹介の、農林水産省 農林水産技術会議事務局筑波産学連携支援センターが運営する農林水産研究に関する国内の論文・情報が探せるデータベースです。キーワードを入力することで論文や研究情報(PDF、リンク先、所蔵機関等)が得られます。
緊急事態食料安全保障指針(2015年10月改定版)
gooodsoilさんご紹介の、日本の食料安全保障(食料危機が発生した場合の対応)についての指針です。タイトルに緊急という言葉が入っていますが、危機が発生してから対応するためのものではなく、日頃からの準備に重心が置かれています。
過去の受験問題
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 一次試験:平成21年度専門科目問題・解答及び解説
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