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建設部門T−1 再現論文
Name:2回目挑戦 2025/07/23(水) 08:22:02
1. 建設業が役割を果たし続けていく上での課題
1) 働き方改革
建設業は、他産業に対し労働時間は長いが賃金は低い水準である。これは建設業が現場一品生産で長らく労働集約型産業であったことが要因の一つである。少子高齢化、人口減少社会において今後も建設業がその役割を果たし続けていくためには、魅力向上が必要である。よって、持続可能性の観点から働き方改革が課題となる。
2) 適切な工期設定
建設業は、多様な職種により一つの構造物を作り上げていくため、重層下請け構造となりやすい。鉄筋工、型枠工、コンクリート工など多様な職種があり、前工程の遅れが後工程に影響する。後工程にしわ寄せが来ることで手抜き作業による品質低下、急ぐがために安全面のリスクが上がる。最近の人手不足や資材納期の遅れなどもある。よって、品質および安全面の観点から、適切な工期設定が課題となる。
3) 工事発注の平準化
建設業は、年度末に工期末が設定されている場合が多く、忙しい時期と閑散期がある。繁忙期には人手が足りず閑散期には人手が余る。企業は閑散期においても雇用を守る必要があり、これが金銭的に負担となっており、事業継続を断念するケースもある。よって、企業健全経営の観点から、工事発注の平準化が課題である。
2. 最重要課題と解決策
「1) 働き方改革」を最重要課題に選定し、以下に解決策を述べる。
1) 処遇改善
建設労働者は他産業に比べ労働時間が長いにもかかわらず賃金は低い水準である。これを改善する必要がある。例えば、CCUSを活用し技能者の技術レベルにあった標準的な賃金を設定する。技能レベルの向上によって将来の賃金が予想できるためモチベーションアップにつながり、労働者の定着に寄与する。
2) ICT、AI、センサーの活用
労働環境改善のため、ICT、AI、センサーを活用する。例えば、センサーを搭載した重機を快適なオフィス環境下で遠隔操縦する。これにより危険な作業が減り安全性も向上する。AIを活用し自動・自律作業ができるようになれば省人化・効率化も図れる。移動時間の削減や移動時のCO2削減にもつながり持続可能性に寄与できる。
3) 多様な働き方の推進
建設業は、現場作業のほかに様々な書類作成業務がある。なかには単純なデータ整理作業や写真整理作業があり技術者の負担となっている。体力の低下した高齢者や女性が代替できれば負担軽減になる。例えば、建設ディレクターを活用し書類作成支援を行う。遠隔で作業でき、時短勤務も可能であるため子育て中の女性や介護中の方も活躍できると考える。技術者の負担が軽減されるため労働時間が短縮され、長時間労働改善につながる。
3. 将来的な懸念事項とそれへの対策
1) 懸念事項
働き方改革を行ったとしても、人口減少社会においては地域の守り手としての役割を果たし続けていくことが困難になるリスクがある。
2) 対策
建設業の魅力を向上させ、外国人材の活用や女性・高齢者等、多様な人材を活用していく。さらなる効率化のため、新技術の開発も重要である。
4. 業務遂行において必要な要件
1) 技術者倫理の観点
業務遂行に当たっては、常に公衆の安全・健康・福利を最優先に取り組む。新技術導入等に当たり一部の企業の利益や個人の利益とならないよう留意する。
2) 社会の持続性の観点
業務遂行に当たり常に地球環境保全を念頭に置き行動する。建設業が自然環境に与える影響は大きいため、環境への負荷が少ない工法や資機材を選定し、自然が持つ回復力を損なわないよう持続可能性を確保する。
−以上−
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[8500]
Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:捲土重来 2025/07/25(金) 00:09:05
全体的には読みやすく、分かりやすい論文です。少しだけ気づいた点を。
働き方改革の中身は、主として長時間労働の解消や週休二日制です。他にも多様性等もありますが。
ですので、その解決策には、適正な工期設定はマストになります。
ですから、働き方改革は2番目の課題の方が相応しいように思います。
懸念事項が、明確な2次リスクではないように感じます。
2次リスクは、解決策を行った結果浮かんでくるリスクです。
人口減少時代において、人手不足により建設業の持続性が確保できないと述べられています。
ということは、人手不足という別のリスクですので、残留リスクになると思います。
余談ですが、1番目の課題設定は、人材の確保や人材不足への対応で良いように思います。問題文に人手不足で困っているとはっきり書いています。
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[8504]
Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:受験生その2 2025/07/25(金) 08:31:40
この再現論文を読んで、私も同じ部分が気になりました。
加えて、解決策の見出しはccus活用の普及がよかったかな?と思いました。
処遇改善は働き方改革の解決策ではなく、ccus活用の効果です。
一方で、題意に沿った解答になっており、求められているキーワードもたくさん盛り込まれていると思います。
文章がわかりやすく、読みやすいので、コミュニケーションは良い評価を得られると思います。
課題の抽出も妥当な印象です。
試験、お疲れ様でした。
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[8520]
Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:バケツ 2025/07/25(金) 12:54:23
総じて、この内容は一般事務の方でも書けるのではなかろうかと疑問を抱きました。
換言すれば、経験がなくとも書けるような内容というか、一般論に終始していて、深度もあるとは思えない。 という印象の内容です。
そこをスルーして気になるところをあげるとすれば。
1. 建設業が役割を果たし続けていく上での課題
1)「働き方改革」という課題設定
⇒働き方改革において具体的にどのようなことが課題なのか、具体性に欠ける。
2)適切な工期設定という課題設定
⇒前工程の遅れが後工程に影響しない適切な工期設定をするためにはどのようなことが課題なのか、具体性に欠ける。
3)工事発注の平準化
⇒工事発注の平準化においてどのようなことが課題なのか、具体性に欠ける。受注者側発注者側の視点も不明
2. 最重要課題と解決策
1) 処遇改善
⇒「建設労働者は他産業に比べ労働時間が長いにもかかわらず賃金は低い水準である」は実際そうなのだろうか?
などなど
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[8536]
Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:匿名p 2025/07/25(金) 20:00:10
建設業は、他産業に対し労働時間は長いが賃金は低い水準である。
と書かれていますが、流石に違うでしょ。
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[8538]
Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:マヒマヒ 2025/07/25(金) 20:38:37
建設業の労働時間と賃金について、
わたしは、新3Kを目指すんだから長時間労働の低賃金なんだろうと決めつけてましたが、
必ずしもそうでは無いみたいですね。ただ、ソースによって主張は色々で、、、
出所が確かな新しいデータとして日建連によると、
技能者は製造業よりも賃金が低い。
全労働者で言うと2015以前は低かったが近年は同等か上回っている。
労働時間は短縮傾向にあるがまだ長時間労働の傾向にあると言えるでしょうか。
https://www.nikkenren.com/publication/handbook/chart6-4/index.html
参照情報で見解分かれそうなのでソースを出すことが必要かと思います。
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[8539]
Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:はじめまして 2025/07/25(金) 20:56:36
話をそらして申し訳ございませんが、
SUKIYAKI塾のみなさまのやり取りを拝見しますと、T、Vに関して、相当の方が合格水準に達しているのだろうな〜と伺えます。かなりA評価の方が多いように思います。点数に差がつくのは、Uなのでしょうかね?
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[8540]
Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:捲土重来 2025/07/25(金) 23:23:38
主として技能労働者に関してと捉えれば良いと思います。
いずれにせよ、他産業に比べて労働時間が長く賃金が低いで良いと思います。
それを前提に国の施策が進められていると思います。
R6の担い手3法の改正の中でも、そういう表現になっています。
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[8541]
Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:捲土重来 2025/07/25(金) 23:32:17
追伸です。
3番目の課題設定は、それでよろしいかと思います。
私も3番目を施工の平準化を図る発注にしようかと思いましたが、いかに将来に渡って安定した経営環境の確保を図るか、にしました。要は安定した建設投資です。
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[8543]
Re: Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:たこやき 2025/07/26(土) 00:56:53
以下の厚生労働省の資料(令和5年賃金構造基本統計調査)では
建設業は他産業に比べて労働時間が長く賃金が低いとは言い難いです。
1時間当たり賃金(※)が参考に。
※労働者ごとに賃金を所定内実労働時間数で除したものを平均した額
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2023/dl/13.pdf
一方、
以下の国土交通省の資料(改正建設業法について P9)では、
「建設業は他産業より賃金が低く、就労時間も長い」と明記されています。
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/content/001855436.pdf
何が言いたいかというと、
一定の傾向を示すのであれば、出典を含めて根拠を明確にすることですね。
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[8551]
Re: Re: Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:匿名p 2025/07/26(土) 11:41:49
・なるほど、捲土重来さんやたこやきさんのおっしゃるとおり、担い手3法の改正資料では、賃金のことが法改正の背景にされています。
・指摘ありがとうございます。私の勉強不足でした。問2の解決策も概ね法改正に沿って良い気がします。
・ところで、少し調べてみました。(クラフトバンク総研が整理しているデータを紹介します)
https://souken.craft-bank.com/analisys/kyuryo2023/?utm_source=chatgpt.com
・厚生労働省「毎月勤労統計」によると、建設業の現金給与総額は2025年4月時点で約 39.2万円/月。全産業平均 30.2万円より高めです。所定内給与は約 34.5万円で、こちらも平均を上回る傾向 です。
※国交省の資料も厚労省ですが、それぞれ集計の仕方が違うのだと思います。
・一方で、収入に関しては国税庁が最も正確ではないかと思いますが、国税庁の統計によれば、年収ベースでも、建設業は、全産業平均を超えています。しかし、建設業の個人事業主(一人親方)の平均所得は月 24万円程度で、建設会社勤務の社員と比べ 大幅に低いことが示されています。職人の中でも個人事業主の割合は約11から12%あり、彼らの収入水準は特に低いと報告されています。
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[8552]
Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:やん 2025/07/26(土) 17:18:46
個人的な感想としては(失礼かもしれませんが)
課題抽出のところが「あと少し」って感じかもしれません。
なぜなら、@(1)にあった「構造上、制度上、管理上の課題」という
題意がおざなりになっているように感じるのと
(1)課題抽出の3つうち、2つが工期の内容になっているからです。
必須はおそらく多くの方がこちらの「T−1建設業の持続可能性」を選択している
ことを考えると、合格ライン上にひしめき合っている「群れ」から抜け出すには
「ガッチリ」題意にフィットしている必要があると、私は思います。
なので、例えば「制度上」だと、
「外国人労働者を登用しづらい制度(車の免許制度や5年で帰ってしまう在留制度)」
「女性登用が難しい制度(トイレ、更衣室が努力義務)」
「男性目線で考えられた安全制度」
また、「管理上」だといわゆるマネジメントなので、金、人などのリソースの管理、
つまり
「資材価格変動が大きくて実行予算の管理が大変」
「残業上限がある中でも成果を出さねばならず、労務管理が大変」
みたいなことも、課題設定で取り上げ、試験官に
「明確に題意にフィットしてますよ」
というアピールが大事なんじゃないかなと、個人的には思いました。
ただ、解決策のCCUSや遠隔操作、建設ディレクターなどは、近年日経Cにも
大々的に取り上げられていましたし、トレンドを押さえれてていいと思いました。
なので、考えすぎかもしれませんが(1)の課題抽出を見て試験官がどう捉えるか、
それが合否を分けるポイントじゃないかなぁと思いました。
何の資料も見ずに言っているので、間違っていたら申し訳ないです。
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[8565]
Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:2回目挑戦 2025/07/28(月) 08:18:50
皆様、勉強になります。 正直、1と2のどちらを選択するか かなり迷いました。どちらもそれなりに書けそうな感じでしたので。 ただ、働き方改革という課題設定は少し浅かったかなぁと思っています。 課題を処遇改善として、「賃金」、「適切な工期設定・週休二日」、 「遠隔・オフサイト化・自動・自律施工」、 のような感じで記述できればよかったかな と感じています。
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[8602]
Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:夜神月 2025/07/30(水) 07:52:41
こう言う奴が技術士講座とかにおける勘違い講師なんだよな
28で技術士取得した身として、滑稽でしかない
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[8604]
Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:良し―
2025/07/30(水) 11:57:54
この課題はそれぞれ対策だと思います。
以下のように課題を変更すればどうでしょうか?
1)働き方改革➡魅力向上
2)適切な工期設定➡品質確保
3)工事発注の平準化➡雇用継続
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[8606]
Re: Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:バケツ 2025/07/30(水) 14:58:52
「28で技術士取得した身として、滑稽でしかない」
という、駆け出し感が露呈しているのがなんとも滑稽です。
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[8607]
Re: Re: Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:ななしさん 2025/07/30(水) 18:31:30
でも「一般事務の方でも書けるのではなかろうか」はチクチク言葉ですね。
もっとやさしい言い方が出来るはずです。
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[8609]
Re: Re: Re: Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:バケツ 2025/07/30(水) 19:28:56
以下、ご参考までに。(老婆心ながら)
単に「題意に沿っているか」だけではなく、
これが良否の判断基準となることをお忘れなく。
■技術士法
https://laws.e-gov.go.jp/law/358AC0000000025
「(第二次試験)
第六条 第二次試験は、技術士となるのに必要な技術部門についての専門的学識及び
高等の専門的応用能力を有するかどうかを判定することをもつてその目的とする」
■技術士会HP 〜技術士になるには〜
https://www.engineer.or.jp/contents/become_engineer.html
「4.第二次試験
技術士となるのに必要な技術部門についての専門的学識及び高等の専門的応用能力
を有するかどうかを判定する試験であり、幅広い知識と高等な専門技術の豊富な経験による
総合的な判断能力が求められます」
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[8610]
Re: Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:豪快 2025/07/30(水) 20:56:06
でもそれが間違いだと言い切れる人はいないんですよね
人の好みで答えが変わってしまう
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[8612]
Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:鋼コン 2025/07/31(木) 08:34:48
問題文見返してたら
設問(4)は必要な「要件」なんですね…
いつものクセで見出しも中身も必要な要件・留意点て書いちゃってました。
さすがに減点ですかね…
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[8615]
Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:捲土重来 2025/07/31(木) 12:51:54
それは心配し過ぎではないですか。
○○○○に留意して取り組むとか、業務に当たって●●●●に留意する。
と記載しても、それが要件ということになると思いますが。
だめでしょうか。
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[8616]
Re: Re: Re: 建設部門T−1 再現論文
Name:鋼コン 2025/07/31(木) 13:10:59
ロックオン講座のyoutubuチャンネルで、問題文と論文でのリスク⇔懸念事項などの用語取り間違いは、論文試験では採点官が最も客観的かつ安易に減点できるポイントになるので
注意しましょうねと念押しされていました。
私は見出しとして、4.業務として必要な要件・留意点
本文ではスペースが厳しかったので、〇〇で業務を進める。△△しないように留意する。と記述していました。
おしゃる通り本文の内容はともかく、見出しはがっつりとアンダーラインまで引いてしまい目につきやすいので、心配です…
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1) 働き方改革
建設業は、他産業に対し労働時間は長いが賃金は低い水準である。これは建設業が現場一品生産で長らく労働集約型産業であったことが要因の一つである。少子高齢化、人口減少社会において今後も建設業がその役割を果たし続けていくためには、魅力向上が必要である。よって、持続可能性の観点から働き方改革が課題となる。
2) 適切な工期設定
建設業は、多様な職種により一つの構造物を作り上げていくため、重層下請け構造となりやすい。鉄筋工、型枠工、コンクリート工など多様な職種があり、前工程の遅れが後工程に影響する。後工程にしわ寄せが来ることで手抜き作業による品質低下、急ぐがために安全面のリスクが上がる。最近の人手不足や資材納期の遅れなどもある。よって、品質および安全面の観点から、適切な工期設定が課題となる。
3) 工事発注の平準化
建設業は、年度末に工期末が設定されている場合が多く、忙しい時期と閑散期がある。繁忙期には人手が足りず閑散期には人手が余る。企業は閑散期においても雇用を守る必要があり、これが金銭的に負担となっており、事業継続を断念するケースもある。よって、企業健全経営の観点から、工事発注の平準化が課題である。
2. 最重要課題と解決策
「1) 働き方改革」を最重要課題に選定し、以下に解決策を述べる。
1) 処遇改善
建設労働者は他産業に比べ労働時間が長いにもかかわらず賃金は低い水準である。これを改善する必要がある。例えば、CCUSを活用し技能者の技術レベルにあった標準的な賃金を設定する。技能レベルの向上によって将来の賃金が予想できるためモチベーションアップにつながり、労働者の定着に寄与する。
2) ICT、AI、センサーの活用
労働環境改善のため、ICT、AI、センサーを活用する。例えば、センサーを搭載した重機を快適なオフィス環境下で遠隔操縦する。これにより危険な作業が減り安全性も向上する。AIを活用し自動・自律作業ができるようになれば省人化・効率化も図れる。移動時間の削減や移動時のCO2削減にもつながり持続可能性に寄与できる。
3) 多様な働き方の推進
建設業は、現場作業のほかに様々な書類作成業務がある。なかには単純なデータ整理作業や写真整理作業があり技術者の負担となっている。体力の低下した高齢者や女性が代替できれば負担軽減になる。例えば、建設ディレクターを活用し書類作成支援を行う。遠隔で作業でき、時短勤務も可能であるため子育て中の女性や介護中の方も活躍できると考える。技術者の負担が軽減されるため労働時間が短縮され、長時間労働改善につながる。
3. 将来的な懸念事項とそれへの対策
1) 懸念事項
働き方改革を行ったとしても、人口減少社会においては地域の守り手としての役割を果たし続けていくことが困難になるリスクがある。
2) 対策
建設業の魅力を向上させ、外国人材の活用や女性・高齢者等、多様な人材を活用していく。さらなる効率化のため、新技術の開発も重要である。
4. 業務遂行において必要な要件
1) 技術者倫理の観点
業務遂行に当たっては、常に公衆の安全・健康・福利を最優先に取り組む。新技術導入等に当たり一部の企業の利益や個人の利益とならないよう留意する。
2) 社会の持続性の観点
業務遂行に当たり常に地球環境保全を念頭に置き行動する。建設業が自然環境に与える影響は大きいため、環境への負荷が少ない工法や資機材を選定し、自然が持つ回復力を損なわないよう持続可能性を確保する。
−以上−