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Re: 技術士と建コンについて意見交換

Name:おじさん技術士  2020/09/19(土) 00:06:10  
社会人としてスタートし3、4年たった頃、技術者にとって「技術士資格はネクタイのようなものだ」、「電卓のようなものだ」と、持っていて当たり前のものだと言われました。
ある時は、NEXCOとの詳細設計打ち合わせ時に、「技術士となって初めて技術屋から技術者になるんだ」と言われたこともありました。

発注者から高い評価を得るには、高度な専門的知識が不可欠です。
コンサルタントの技術者全てのレベルが低いというわけではないですが、設計コンサルタント、施工会社にかかわらず基礎学力の劣った土木技術者が多いのは確かだと思います。

土木構造物に関しては、「標準設計図集」や「設計マニュアル」が整備されているので、これらを見れば構造力学や土質力学などの知識がなくても設計ができます。
そして、最近では構造解析用ソフトが普及しているので、ほとんどの構造物は、入力データの作り方さえ覚えていればパソコンで簡単に計算ができます。
しかしながら、パソコンからアウトプットされた結果が適切かどうかを判断したり、マニュアルに示された計算式の適用性を判断するには基礎学力と専門的知識が不可欠なのです。

一昔前の公共土木事業においては、技術マニュアルに基づいて設計・施工が行われ、設計思想を統一して、マニュアルを熟知した技術者が高く評価されていました。
このようなマニュアルには、経験に基づく有益な知見が盛り込まれています。私が以前勤めていた建設会社(設計部)でも、「設計マニュアル」を作成し、それを活用することが技術を継承してゆく上で重要なものでした。
でも、マニュアルに縛られてしまうと技術の進歩は止まり、そればかりか考える能力が衰えてしまいます。これも以前勤めていた会社ですが、言葉は悪いが、いつの間にか若い技術者のほとんどが、設計とはマニュアル通りに行うものだと思ってしまうようになってしまった。また、構造計算書は電算、図面と数量計算書は自動製図機というもので一層育たなかった。
「設計マニュアル」に記載されている計算式を用いて構造物を設計すれば、不具合を生じない。だからといって、その計算式が妥当であるとは限りません。安全側により過ぎた不経済な設計になっている可能性があり、逆に、厳し過ぎると構造物の耐久性に問題が生じるおそれがあります。
土木技術者に求められているのは、実際の実情を詳しく分析し、マニュアルの問題点を見抜き、従来のものよりさらに技術的な、かつ、合理的な手法や工法を提案する能力だと思います。つまり、コスト縮減に関する数値目標等を達成するための新しい技術開発や技術提案が求められているのです。

現代はパソコンが普及し、各種の解析用ソフトやCADソフト等が安価に購入できるようになり、また、インターネット等で最新の情報等も入手できるようになりました。
なので、技術力さえあれば、地方の小さなコンサルタントでも格子解析やFEM解析などの高度な数値解析ができる時代です。コンサルタントの優劣が企業の大小や中央、地方ということではなくて、技術者の能力で決まる時代になってきたのではないでしょうか?

だから、今の時代は、技術力が適切に評価される時代なのだと受け止め、技術を高める努力をすれば必ず良い方向に進むものと信じて、そういう意味でも若い技術者に技術士取得を勧めています。

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