〜その4〜

ついに!川で水にさらしたドングリを回収する日がきました。

ドングリの渋みの原因であるタンニンが水溶性、つまり水に溶ける性質があるので、「水にさらしておけばアクが抜けるのではないか」と安直に考え、実行してみたのです。殻と渋皮をとっただけで砕いてもいないドングリを2週間川の中につけておきました。これだけでアク抜きができるんなら楽なんだけどな〜。

さて、その結果やいかに?

■ステップ5■アクは抜けたか?

川の中につけておいた土のう袋を引き上げます。
きれいな川でも、泥や葉っぱの破片などがけっこうついています。

さて、まずは渋皮の汁で黒くなってしまったコナラを・・・・おー!白くなってる!
普通のコナラも、クヌギ、マテバシイも、けっこう白っぽくなってるじゃないですか!
これはいけそうだ。

ためしに恐る恐るコナラをかじってみる・・・・お?味がしない?風味はないけど、渋みもなくなってる!
おー、アク抜き成功だあ。

喜び勇んで、すぐに帰宅したのでありました。
水にさらした後のコナラ。
さらす前のこげ茶色から比べれば、けっこう白っぽくなっている。
どのドングリもけっこうきれいになった。
左上:マテバシイ
左下:クヌギ
右上:コナラ
右下:黒かったコナラ

■ステップ6■食べてみる

帰宅後、すぐにコナラを試食することに。
・・・って、何でいきなり炒ってるの?
シイの実(スダジイ)のイメージが強烈にあって、「これは炒るしかあるまい!」と思ってしまったんですね。

炒ってると、だんだん茶色っぽくなってきました。
だけど、「うまそー」とは思えない。うーむとうなりつつ3分ほど炒って、いよいよ試食。
ポイと1個つまんで口の中へ。ポリポリ。

ん?うーむ・・・・こ、これは・・・・ま、まず〜!

そうなのである。
マズイ!のである。
渋いとか苦いとか辛いとか、そういったはっきりした味ではない。もう本当に木の一部分を食ってるというか、とにかくうまくない!のである。
うーむ、弱った。いや、まだマデバシイがあるじゃないか!クヌギもあるじゃないか!

というわけで、次回へ続く!
コナラを炒ってみる。
しかしこういうことにIHヒーターは似合わない・・・
炒ったコナタ(右)
炒る前のコナラ(左)と比べるとずいぶん茶色っぽくなっている。