2025.4.19 最終更新
建設部門 電力土木
2024(令和6)年度作問
Ⅱ-1-1 水力発電施設、火力発電施設、原子力発電施設、送変電施設のうち2つを選び、耐震基準について考え方を説明せよ。
Ⅱ-1-2 水力発電所には様々な発電形式があり、それに応じて様々な土木構造物が設けられている。発電形式を3つあげ、それぞれに応じた土木構造物をあげるとともにその内容・特徴について概説せよ。
Ⅱ-1-3 災害時における風力発電設備の特性を踏まえた注意点を2つあげて説明せよ。
Ⅱ-1-4 太陽光発電および小水力発電について、その発電機構と再生可能エネルギーとしての長所と短所について述べよ。
Ⅱ-2-1 あなたが担当責任者として設置から30年以上を経過した電力土木施設の維持管理・更新計画を行うことになってとして、水力発電所の水路トンネル、火力発電所の取・放水路、送電鉄塔あるいは変電所基礎、地中送電洞道から1つを選択して、その名称を明記の上、以下の内容について記述せよ。
(1) 選択した施設を述べるとともに、詳細条件を設定して記載し、可能性のある劣化内容・機構について列挙せよ。
(2) (1)であげた項目を踏まえて、維持管理・更新計画の策定手順について述べよ。
(3) (2)であげた計画の策定にあたり留意すべき点を述べよ。
Ⅱ-2-2 盛土や切土、構造物基礎等である地盤・岩盤は、自然物であるため不均質であるとともに、たとえば乾湿繰り返しによりスレーキングを生じたり、降雨に伴って間隙水圧が上昇してせん断強度が低下したりと不安定でもある。あなたが担当責任者として電力土木施設の建設に伴う盛土・切土・構造物基礎のいずれかの調査・設計・施工全般を担当することになってとして、施設を1つ選択し、その名称を明記の上、以下の内容について記述せよ。
(1) 自然地盤の不均質性・不安定性を踏まえ、調査把握すべき地盤特性等をあげよ。
(2) 不均質性・不安定性を踏まえて要求される品質を確保した業務実施手順を述べよ。
(3) (2)の業務を実施するにあたって留意すべき事項を述べよ。
Ⅲ-1 我が国では、近年、連続する大規模地震、津波や集中豪雨に伴う洪水・土砂災害のように、いままで経験したことのない自然災害が発生している。このような状況を踏まえ、あなたが電力土木施設の建設又は維持管理の担当責任者になったとして、ダム、水路(取放水設備、水槽、水圧管路を含む)、発電所並びに港湾、燃料、送変電等に係る電力土木施設の中から1つを選んで以下の問いに答えよ。
(1) 電力土木施設については、台風・降雨・地震・津波等による最大規模の外力が作用することも考慮して建設や維持管理をしていかねばならない。こうした対策における問題について、幅広い視点から概説せよ。
(2) 上述した問題に対し、電力土木の分野において、あなたが最も重要な問題と考えるものを1つ、理由とともにあげ、その問題の原因・機構等について分析することにより、解決するためになすべき課題を抽出せよ。
(3) あなたが抽出した課題について、その遂行にあたってのリスクや留意点をあげるとともに、それらを踏まえた方策を提案せよ。
Ⅲ-2 近年、建設業界においては、就労者の高齢化や若手入職者の減少等に伴う担い手不足が顕著になっており、生産性向上による省人化・省力化が強く求められている。このような状況を踏まえ、あなたが電力土木施設の建設担当責任者になったとして、ダム、水路(取放水設備、水槽、水圧管路を含む)、発電所並びに港湾、燃料、送変電等に係る電力土木施設の中から1つを選んで以下の問いに答えよ。
(1) 電力土木施設の建設において、建設現場の生産性を向上させる上での問題について多様な観点から記述せよ。
(2) 上述した問題に対し、電力土木の分野において、あなたが最も重要な問題と考えるものを1つ、理由とともにあげ、その問題の原因・機構等について分析することにより、解決するためになすべき課題を抽出せよ。
(3) あなたが抽出した課題について、その遂行にあたってのリスクや留意点をあげるとともに、それらを踏まえた方策を提案せよ。