2026.05.06 最終更新
建設部門 道路
2026(令和8)年度作問
Ⅱ-1-1
道路構造令において、車道の曲線部には設計速度および曲線半径に応じた片勾配を付すこととされている。この片勾配を設置する目的および算定の考え方について述べよ。また、適用に当たっての留意点を述べよ。
Ⅱ-1-2
令和7年4月の道路法改正により、道路の脱炭素化に関する基本方針および道路脱炭素化推進計画の策定が制度化された。この制度が創設された社会的背景を述べよ。また、計画に盛り込むことが想定される施策の内容を説明せよ。
Ⅱ-1-3
アスファルト舗装の設計において、路床の強さを評価する指標である設計CBRの概念と、その算定方法について説明せよ。また、路床が著しく不均一な場合の留意点を述べよ。
Ⅱ-1-4
道路土工構造物の点検において、補強土壁に変状(壁面のせり出しや目地の開き等)が発生する主な要因を1つ挙げ、点検時の着目ポイントを2つ述べよ。また、変状から崩壊に至るメカニズムについて述べよ。
Ⅱ-2-1
令和8年4月より、信号機のない生活道路における自動車の法定速度が時速30kmに引き下げられることとなった。これを受け、歩行者等の安全確保を目的に、市街地の生活道路において物理的デバイスの設置を含む交通安全対策を計画することとなった。この計画を担当する責任者として、下記の内容について記述せよ。
(1) 計画を策定するに当たり、調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2) 業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。
(3) 業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
Ⅱ-2-2
供用から50年が経過した大規模な橋梁において、今後の維持管理コストの縮減と長寿命化を図るため、予防保全型メンテナンスへの移行とあわせた大規模修繕計画を立案することとなった。この計画を担当する責任者として、下記の内容について記述せよ。
(1) 計画を立案するに当たり、調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2) 業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。
(3) 業務を効率的、効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
Ⅲ-1
令和6年能登半島地震では、道路の寸断により避難生活が長期化し、道路啓開の重要性が改めて認識された。これを受け、令和7年4月の道路法改正(令和7年法律第22号)において、平時からの備えと有事の初動対応を強化する措置が講じられた。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1) 大規模災害時における道路ネットワークの早期機能回復に向け、道路に携わる技術者の立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2) 前問(1) で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) 前問(2) で示した解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
Ⅲ-2
我が国では、物流の2024年問題に象徴される深刻な担い手不足や、カーボンニュートラルの実現が急務となっている。これに対し、高速道路における自動運転専用レーンの設置や、SA・PAにおける大型車駐車マスの拡充、さらには自動運行補助施設の整備など、次世代の物流・モビリティに対応した道路構造の変革が求められている。 このような状況を踏まえ、道路に携わる技術者としての立場で以下の問いに答えよ。
(1) 物流革新および自動化に対応した次世代の道路ネットワークを構築するに当たり、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2) 抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) 解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
2025(令和7)年度作問
Ⅱ-1-1
交通容量とは、ある断面を1時間に通過し得る乗用車台数であるが、基準交通容量、可能交通容量、設計交通容量のそれぞれについて概要を説明するとともに、交通容量補正にあたり留意すべき点について述べよ。
Ⅱ-1-2
「生活道路対策エリア」に地方公共団体が主体的に取り組む内容について、3つ以上の段階を示し、実施すべき内容について述べよ。
Ⅱ-1-3
アスファルト舗装は表層、基層、路盤からなるが、それぞれについて役割と材料・施工方法等について説明せよ。
Ⅱ-1-4
軟弱地盤対策工法について3つあげ、それぞれの概要と期待される効果について説明せよ。
Ⅱ-2-1
ある地方都市(人口10万人~30万人程度を想定せよ)の市街地にある信号交差点において、老朽化した歩道橋を撤去して横断歩道を新設することとなった。この交差点では歩道が狭く、通勤通学時間帯に歩行者と自転車が接触する事故が頻発していることも問題となっているため、歩道橋撤去に合わせて歩道拡幅も行うこととなった。
横断歩道撤去と歩道拡幅計画の担当者として、以下の内容について記述せよ。
(1) 調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2) 業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。
(3) 業務を効率的・効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
Ⅱ-2-2
暫定2車線で開通している高規格道路の土工区間において、4車線化事業を行うこととなった。橋梁構造物等、追加車線の線形を規定するような箇所は区間内にない一方で、事業区間の隣接区間には、施工時に切士のり面が地すべり性地山であると判明し、グラウンドアンカー工による対策を実施して供用している箇所がある。同様の地山を切土する、本事業の計画・設計を担当する責任者として、下記の内容について記述せよ。
(1) 調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2) 業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。
(3) 業務を効率的・効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
Ⅲ-1
我が国の地方都市における公共交通は、人口減少、高齢化、モータリゼーションの進展といった社会構造変化を背景に衰退しており、地域住民の利便性低下や高齢者運転による事故の増加など、様々な問題を引き起こしている。このような中、都市の将来ビジョンの上に立脚して、場当たり的でない地域公共交通計画を再編することが強く求められている。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1) 地域公共交通計画の再編に向けて、道路技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2) (1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) (2)で提示した解決策をすべて実行した上で新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
Ⅲ-2
大都市圏における慢性的な交通渋滞、地方都市における公共交通の衰退など、我が国における道路交通は多くの問題をはらんでいる。一方で近年のデジタル技術の発展を目を見張るものがあり、このデジタル技術を活用して交通システム全体を革新し、利便性や効率性、持続可能性を高める交通DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進が強く求められている。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1) 交通DX導入により解決が期待できる道路交通の様々な課題について、技術者としての立場で多面的な観点から抽出し分析せよ。
(2) (1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。 (3) (2)で提示した解決策をすべて実行した上で新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
2024(令和6)年度作問
Ⅱ-1-1 「道の駅」第3ステージについて、第1ステージおよび第2ステージと比較して、特に求められる役割を中心に説明せよ。
Ⅱ-1-2 無電柱化を低コストで推進するための手法を、低コスト埋設方法を含めて3つ以上あげて概要を述べよ。
Ⅱ-1-3 アスファルト舗装とコンクリート舗装について、コスト、施工性、維持管理、環境負荷の4点でメリット・デメリットを比較的に示せ。
Ⅱ-1-4 軟弱地盤上に道路盛土を構築する場合において、供用開始までに時間的余裕がある場合と余裕がない場合に考えられる対策工法をそれぞれ2つずつあげて概説せよ。
Ⅱ-2-1 地方都市(人口10万人)の市街地を貫通する一般道(3種2級、片側2車線、交通量20,000台/12h)がある。通勤等の生活交通による渋滞が日常化しているが、沿線は田畑と建物(民家や店舗)が半々程度で、建物が連担するところもある。早期の効果発現とコスト縮減のため、既存ストックの有効活用による一般道路の渋滞対策が求められた。
あなたが担当者として、当該道路の交通渋滞対策を立案することになったものとして、以下の問いに答えよ。
(1) 調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2) 業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。
(3) 業務を効率的・効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
Ⅱ-2-2 中心市街地にある幅員が5mの歩道のない、両側に民家が連担している生活道路において、通勤通学時間帯における、いわゆる抜け道利用があり、最近通学児童と抜け道利用乗用車の接触事故が発生した。当該児童は軽傷であったが、これを機に通学児童の安全対策が保護者及び学校関係者等から安全対策を強く要望されるに至った。
当該安全対策事業の担当責任者として、以下について述べよ。
(1) 調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2) 業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。
(3) 業務を効率的・効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
Ⅲ-1 「道の駅」は制度創設以来、四半世紀が経過し、全国で1160駅に展開、年間2億人以上の方々に利用され、提供するサービスに対して更なる期待が高まるとともに、防災や観光、福祉など多様な社会ニーズへの対応も求められている。これを踏まえ、2020年からを「道の駅」第3ステージとして位置づけ、さらなる役割の拡大、地域活性化の拠点となるべく取り組みを進めているところである。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1) 「道の駅」のさらなる役割拡大に向けて、道路技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2) (1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) (2)で提示した解決策をすべて実行した上で新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
Ⅲ-2 我が国の地域旅客運送サービスは、住民の豊かな暮らしの実現や地域の社会経済活動に不可欠であるにもかかわらず、近年、人口の急激な減少や地域公共交通を担う運転者不足の深刻化、ライフスタイルの変化等に伴い、地方部をはじめとして、民間事業者による運送サービスの提供の継続が困難となる地域が増加している。さらに、民間事業者による運送サービスの提供が可能なエリアにおいても、居住や都市機能の誘導といったまちづくり施策や、近年の訪日外国人観光客の急増も踏まえた、交流人口を増加させるための観光施策などと十分に連携して交通施策を進めることが重要となっている。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1) 地域旅客サービスの継続に向けて、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2) (1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) (2)で提示した解決策をすべて実行した上で新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
2023(令和5)年度作問
Ⅱ-1-1 道路事業と併せた電線共同溝整備について、推進に至った背景・経緯について述べるとともに、具体的な整備手法を複数あげて概説せよ。
Ⅱ-1-2 交通容量とは、ある断面を1時間に通過し得る乗用車台数であるが、基本交通容量、可能交通容量、設計交通容量のそれぞれについて概要を説明するとともに、交通容量補正にあたり留意すべき点について述べよ。
Ⅱ-1-3 アスファルト舗装のひび割れ、わだち掘れの破損について、それぞれ主な原因および補修方法について説明せよ。
Ⅱ-1-4 道路の切土のり面・斜面の崩壊を抑制・抑止する工法について3つあげ、それぞれの概要と期待される効果について述べよ。
Ⅱ-2-1 人口20万人程度の地方都市の鉄道駅にアクセスする生活道路がある。当該道路は4種3級で車道および路肩は道路構造令に沿っているが、歩道幅員は1.5mで自転車は歩道を走ったり路肩を走ったりしている。沿線は民家が連担しており、用地の追加買収は困難である。また横断信号が1カ所あり、自転車通学の中学生と信号待ちの小学生の接触事故が発生した履歴がある。
あなたが担当者として、当該道路の交通安全対策を立案することになったものとして、以下の問いに答えよ。
(1) 調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2) 業務を進める手順について、留意すべき点、工夫を要する点を含めて述べよ。
(3) 業務を効率的・効果的に進めるための関係者との調整方策について述べよ。
Ⅱ-2-2 市街地において、老朽化した渡河橋(L=100m、4径間、片側1車線)の改修工事を実施することとなった。高架橋の起点側は市街地、終点側は300mほど先に幹線道路との交差点があり、朝の通勤時間帯には2回程度の信号待ちが発生するが滞留長は高架橋までは延びていない。また橋梁は劣化が進行し床版打ち替えを余儀なくされている。迂回路は1kmほど離れた別の渡河橋がある。補修設計あるいは補修工事の担当責任者として、以下について述べよ。
(1) 設計担当者あるいは施工担当者の立場を明示したうえで、調査、検討すべき事項とその内容について説明せよ。
(2) 本業務をどのようにマネジメントするか述べよ。
(3) 業務を効率的・効果的に進めるために発揮すべきリーダーシップについて述べよ。
Ⅲ-1 新型コロナ禍でも物流交通は維持されたが、トラックドライバーの担い手不足が顕在化しつつある中、我が国は諸外国に比べ都市間連絡速度が遅く、高速道路・一般道における渋滞の発生もあって、高速道路と交通拠点とのアクセス向上が急務である。その一方で、新たな国土構造や経済のグローバル化、さらに自動運転実用化などのデジタル技術の発展といった物流を大きく変換し得る潮流もある。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1) 我が国の国際競争力を支える物流機能を維持向上させていく上で、道路技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2) (1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) (2)で提示した解決策をすべて実行した上で新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。
Ⅲ-2 新型コロナウィルス感染症の影響で、観光関係業界、交通関係業界等を中心に、利用者数や予約が大幅に減少し、経営に極めて大きな影響が出ている。特に地域の存続基盤として重要な地域公共交通は、コロナ禍以前から経営が困難化していたが、コロナ禍により利用者がさらに減少しているとともに、コロナ禍収束後においてもコロナ禍以前と同等まで回復しないおそれがあるなど、経営環境が非常に厳しい状況となっている。これにより、人口減少及び都市集中と相まって、生活必需サービスの維持が困難となり、地域の存続自体も危うくなるおそれがある。このような状況を受けて、地域公共交通の持続性を確保することが喫緊の課題となっている。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1) 地域公共交通維持に向けて、技術者としての立場で多面的な観点から課題を抽出し分析せよ。
(2) (1)で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) (2)で提示した解決策をすべて実行した上で新たに生じうるリスクとそれへの対策について述べよ。