2026.05.22 最終更新
上下水道部門 問題I
2026(令和8)年度作問
Ⅰ-1
我が国では、令和6年能登半島地震において上下水道施設が甚大な被害を受け、代替水源の確保やインフラの耐震化といった課題が改めて浮き彫りとなった 。また、令和6年度には水道行政が厚生労働省から国土交通省及び環境省に移管され、上下水道一体での事業の効率化・高度化や官民連携(ウォーターPPP等)の推進が求められている 。さらに、気候変動に伴う水需給バランスの変化や脱炭素社会の実現に向けた水力エネルギーの活用も喫緊の課題となっている 。このような状況を踏まえ、健全な水循環の維持・回復に向けた今後の施策の方向性に関し、以下の問いに答えよ。
(1) 新たな水循環施策を推進するに当たり、技術者としての立場で多面的な観点から3つの課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その課題の内容を示せ。
(2) 前問(1) で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、上下水道の専門技術用語を交えて具体的に示せ。
(3) 前問(2) で示したすべての解決策を実行したうえで生じる波及効果と専門技術を踏まえた懸念事項への対応策を示せ。
(4) (1)~(3)を業務として遂行するに当たり必要となる要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
Ⅰ-2
近年、都市部の高度に利用された地下空間において、下水道施設等の老朽化や近接施工等に起因する大規模な道路陥没事故が発生し、社会的に大きな影響を及ぼしている。特にシールド工事等の地下開発に伴う周辺地盤の弛緩や、埋設管の破損に伴う土砂流出は、二次災害を招く恐れがあり、より高度な維持管理と施工管理が求められている。このような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1) 都市部の地下空間における上下水道施設の安全性を確保し、陥没事故を未然に防止するために、技術者としての立場で多面的な観点から3つの技術的課題を抽出し、それぞれの観点を明記したうえで、その内容を示せ。
(2) 前問(1) で抽出した課題のうち最も重要と考える課題を1つ挙げ、その課題に対する複数の解決策を、上下水道の専門技術用語を交えて具体的に示せ。
(3) 前問(2) で示したすべての解決策を実行しても新たに生じうるリスクとそれへの対策について、専門技術を踏まえた考えを示せ。
(4) (1)~(3)を業務として遂行するに当たり必要となる要件を、技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
上下水道部門 問題I
2024(令和6)年度作問
Ⅰ-1 我が国の上下水道インフラは1960年代から1970年代前半の高度経済成長期に作られたものが多く、それから約50年が経過した現在、これらの老朽化が大きな課題となっている。さらに我が国はかつてない人口減少・人口構造変化の時代を迎え、給排水人口減少に伴う財源不足や水道事業の担い手不足が顕在化しつつある。その一方で近年のICT/IoTの発達はめざましいものがあり、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿としてSociety5.0が提唱された。
上記のような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
(1) 社会の持続性確保のために上下水道インフラを適切に維持管理更新していくことが必要不可欠となっている。これについて、技術者としての立場で多面的な観点から上下水道事業に共通の課題を抽出して分析せよ。
(2) 抽出した課題のうち最も重要と考える上下水道事業に共通の課題を1つ挙げ、その理由を述べるとともに、課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) 解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述ベよ。
(4) 業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。
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Ⅰ-2 持続可能な社会実現に近年多くの関心が寄せられている。例えば、2015年に開催された国連サミットにおいては、2030年までの国際目標SDGs(持続可能な開発目標)が提唱されており、上下水道分野においても多様な取組みが行われている。
上記のような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
以下の問いに答えよ。
(1) SDGsの理念に沿った形で効率的に上下水道事業との両立を図っていく必要があることを踏まえて、技術者としての立場で多面的な観点から上下水道事業に共通の課題を抽出して分析せよ。
(2) 抽出した課題のうち最も重要と考える上下水道事業に共通の課題を1つ挙げ、その理由を述べるとともに、課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) 解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述ベよ。
(4) 業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。