最終更新:2026.09.07
この資料は、2007年に作成した資料を、その後の法令や施策等の改定変化に合わせてリメイクしたものです。
そのためまだ改定が必要なものが残っているかもしれませんので、ご指摘をこちらまでご連絡いただけるとありがたいです。
1.道路の区分
| 第1種 | ・地方部 ・高速・自動車専用道 | ・1級~4級まで ・山地部は平地部より1ランクダウン ・高速以外は高速よりランクダウンすることが多い | ・1種と2種は自動車専用道路 ・3種と4種は一般道路 計画交通量を考慮して細分 ・奇数種は地方、偶数種は都市部 ・1種4級、2種2級、3種5級、4種4級まで |
| 第2種 | ・都市部 ・高速・自動車専用道 | ・高速は1級 ・高速以外は都心が2級、都心以外が1級 | |
| 第3種 | ・地方部 ・高速・自動車専用道以外の道路 ・大部分の道路はこれに該当 | ・道路種別・計画交通量・地形によって決める ・国道は平地部1級~3級、山地部1ランクダウン ・県道は平地部2級~3級、山地部1ランクダウン ・市町村道は平地部2級~5級、山地部は1ランクダウン~同じ | |
| 第4種 | ・都市部 ・高速・自動車専用道以外の道路 ・「街路」とも呼ばれる | ・道路種別・計画交通量によって決める ・国道は1級と2級 ・県道は1級~3級 ・市町村道は1級~4級 |
2.道路幅員
| 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 5級 | ・普通道路における幅員である。 ・*は車線分離なし1車線道路、車道幅員4m。特例3m。 ・交通状況・地形により、特例0.25mの増減が可能なものもある。 | |
| 第1種 | 3.5 | 3.5 | 3.5 | 3.25 | - | |
| 第2種 | 3.5 | 3.25 | - | - | - | |
| 第3種 | 3.5 | 3.25 | 3.0 | 2.75 | * | |
| 第4種 | 3.25 | 3.0 | 3.0 | * | - |
3.車線の分離と中央帯
1種・2種・3種1級は往復方向に車線分離して中央帯を設ける。
中央帯幅は、1種3~4.5m、2種1.75~2.25m、3種1.75m、4種1m。ただし積雪地域では、除雪を勘案。
中央帯=分離帯+側帯。側帯幅は、1種0.5~0.75m、2種0.5m、3種・4種0.25m。
4.植樹帯
4種1級および4種2級道路には原則として植樹帯を設ける。
市街地の良好な道路交通環境の確保や景観向上が目的である。
5.路肩
| 車道左側路肩幅m | 車道右側路肩幅m | 小型道路 | 路肩側帯幅m | |
| 第1種 | 1.75~2.5 | 0.75~1.25 | 左1.0~1.25、右0.5~0.75 | 0.5~0.75 |
| 第2種 | 1.25 | 0.75 | 左1.0、右0.5 | 0.5 |
| 第3種 | 0.5~1.25 | 0.5 | 左0.5~0.75 | |
| 第4種 | 0.5 | 0.5 |
6.自転車道・歩道
| 種別 | 幅員m | |||
| 非専用道 | 自転車道 | 2以上、特例1.5まで縮小可 | 積雪寒冷地の冬期は自転車がほとんど通らない →自転車歩行者道の冬期有効幅は、自転車分の幅員不要 | |
| 自転車歩行者道 | 3以上、歩行者多いと4以上(4種1,2級) | |||
| 歩道 | 2以上、歩行者多いと3.5以上 | |||
| 専用道 | 自転車専用道 | 3以上、特例2.5まで縮小可 | 両側に側方余裕0.5確保 | |
| 自転車歩行者専用道 | 4以上 | |||
| 歩行者専用道 | 2以上 | |||
自転車ネットワーク計画の基本:自転車は「車両」であるため車道通行が原則であり、自動車交通量や走行速度に応じて「自転車道」「自転車専用通行帯(普通自転車専用通行帯)」「車道混在」を段階的に整備する。
7.建築限界
| 種別 | 建築限界H m | 建築限界内には、橋台・照明施設・信号機・街路樹・電柱・防護柵などの施設は設置してはいけない | |
| 車道 | 4.5 設計車両の高さ3.8m+余裕高 | オーバーレイやクリアランス減少が考えられる 場合には4.7m確保が望ましい 3種5級・4種4級普通道路特例4.0m | |
| 自転車道・自転車歩行者道・歩行者道 | 2.5 | ||
8.設計速度
| 1級 | 2級 | 3級 | 4級 | 5級 | ・最高設計速度は120km/h。 ・特例10~20km/h程度低く設定できる。 ただし1種4級は高速道路の場合は60km/h。 | |
| 第1種 | 120 | 100 | 80 | 60 | - | |
| 第2種 | 80 | 60 | - | - | - | |
| 第3種 | 80 | 60 | 40~60 | 30~50 | 20~40 | |
| 第4種 | 60 | 40~60 | 30~50 | 20~40 | - |
9.曲線半径
| 設計速度 km/h | 120 | 100 | 80 | 60 | 50 | 40 | 30 | 20 | ・曲線部の車線等は適切に拡幅する。 1種・2種・3種1級・4種1級はセミトレーラ、それ以外はバス・トラックを対象に。 ・特例設計速度40km/h以上の場合は曲線半径を小さくできる。(710→570、460→380など) |
| 曲線半径 m | 710 | 460 | 280 | 150 | 100 | 60 | 30 | 15 |
10.曲線部の片勾配
| 区 分 | 道路の存する地域 | 最大片勾配% | |
| 第1種・第2種・第3種 | 積雪寒冷地域 | 積雪寒冷が甚だしい | 6 |
| その他 | 8 | ||
| その他 | 10 | ||
| 第4種 | 6 特例として片勾配を設けないことができる | ||
11.緩和区間
| 設計速度 km/h | 120 | 100 | 80 | 60 | 50 | 40 | 30 | 20 | ・車道の屈曲部には緩和区間を設ける。 ・曲線部で片勾配・拡幅した場合は、緩和区間ですりつける。 |
| 緩和曲線長 m | 100 | 85 | 70 | 50 | 40 | 35 | 25 | 20 |
12.視距
| 設計速度 km/h | 120 | 100 | 80 | 60 | 50 | 40 | 30 | 20 |
| 視距 m | 210 | 160 | 110 | 75 | 55 | 40 | 30 | 20 |
13.縦断勾配
| 区分 | 設計速度km/h | 120 | 100 | 80 | 60 | 50 | 40 | 30 | 20 | 備考 |
| 第1種・第2種・第3種 | 縦断勾配% | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 特例=一般+3% |
| 〃(特例) | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | ||
| 第4種 | 縦断勾配% | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 特例=一般+2% | |||
| 〃(特例) | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
14.合成勾配
| 設計速度 km/h | 120 | 100 | 80 | 60 | 50 | 40 | 30 | 20 | ・車設計速度20~30km/hは特例12.5% ・積雪寒冷特例8% |
| 豪勢勾配 % | 10 | 10.5 | 11.5 | ||||||
15.積雪寒冷地
積雪地・・・・最近5年以上の最大積雪深の平均値が50cm以上の地域、またはこれに準ずる地域。
交通量
交通量に関しては、交通容量、計画交通量といったものが出ています。また、交通量の昼夜率なども知っておいたほうがいいでしょう。
1.交通容量
ある断面を1時間に通過し得る乗用車台数
(1) 基本交通容量…道路条件・交通条件が基本的な条件を満たしている道路での交通容量
日本の多車線道路では、一般に2,200pcu/時/車線を用いる。
(2) 可能交通容量…実際の道路・交通・制御条件を反映して基本交通容量を補正した容量
(3) 設計交通容量…可能交容量に各計画における交通量・交通容量比を乗じたもの。目標とするサービス水準(LOS)を満たすために許容される最大の交通量。
基本交通容量→可能交通容量→設計交通容量と補正していく。
2.計画交通量
計画設計を行う路線の、将来通行するであろう自動車の年平均日交通量。
なお、設計時間交通量(DHV)=計画交通量(AADT)×K値/100×D値/100である。
| 用語 | 意味 | 地方部での値 | 都市部での値 | 特徴 |
| K値 | 第30時間交通量比率 年平均交通量に対する30番目時間交通量の割合 | 10%台 | 7~9%程度 | 時間・方向のばらつきの目安。 都市部より地方部のほうが高い値を示す。 |
| D値 | 重方向スプリット 往復合計の交通量に対する重方向の割合 | 55~60% | 55%程度 |
3.昼夜率・混雑度・調査方法
昼夜率=1日24時間交通量÷昼間12時間交通量
混雑度=交通量÷設計(可能)交通容量…1.0未満が望ましい
調査方法は断面交通量調査が一般的だが、OD調査、パーソントリップ調査、物資流動調査といったものもある。
OD調査…自動車起終点調査。交通量・起終点・運行目的・積載品目・貨物量・乗車人数などの交通の内容を多面的にとらえることを目的とした調査。
パーソントリップ調査…都市圏において交通需要を発生させる人の動きに注目して実施する調査。
舗装
1.アスファルト舗装の特性
| 分類 | 舗装種別 | 使用材料 | 交通荷重の支持機構 | 注意事項等 |
| アスファルト舗装 | たわみ性舗装 | 道路表面に瀝青材料を使用 | 荷重を均一に下層に伝達して支持 | |
| コンクリート舗装 | 剛性舗装 | 道路表面にセメントコンクリート版を使用 | 主に舗装版の曲げ荷重で抵抗 | 地盤沈下等が予想される箇所では避ける |
2.アスファルト舗装の構造と役割
- 表層:平坦性やすべり抵抗性の確保、雨水浸透防止、交通荷重の下層への分散。
- 基層:路盤の不陸整正および表層からの荷重の均一な分散伝達。
- 路盤(上層・下層):伝達された荷重をさらに広く分散させて路床に伝える層。粒度調整砕石、セメント・瀝青安定処理材等を使用。
- 路床(約1m):舗装と一体となって荷重を支持する部分。路床の強度は設計CBR(通常3%以上)等で評価する。
3.構造設計の考え方(性能規定化)
- 従来の経験的手法(TA法:等値換算厚法)から、力学解析(多層弾性理論)をベースとした設計体系へと移行している。
- 設計期間:原則として20年(高速道路・重要幹線では40年を設定する場合もある)。
- 設計交通量(新交通区分:N1〜N7):設計期間内に走行する累積等価50kN輪荷重(疲労破壊輪数)を算定し、N1(極めて少ない)〜N7(極めて多い:3,000台/日・方向以上の大型車)の7段階等で区分する。
- 照査項目:舗装の「疲労ひび割れ率」「わだち掘れ量」「平坦性(IRI)」が、供用期間終了時に目標性能基準を満たすか照査する。
4.機能性舗装(排水性・低騒音舗装)
- 多孔質な開粒度アスファルト混合物を表層に配置し、路盤への浸透を防ぐ不透水層を下に設ける構造である。
- 雨天時の水跳ね防止、ハイドロプレーニング現象の防止、夜間の視認性向上、タイヤ騒音の低減効果を有する。高速道路や直轄国道では標準的に適用されている。
道路線形
- 線形の立体的一体性:平面線形と縦断線形を個別に設計せず、景観・視覚誘導・走行心理の観点からバランス良く組み合わせる。
- 避けるべき組合せ:
- 凹型縦断曲線の底部に背向曲線(S字カーブ)の変曲点を配置すること(滞水や線形のねじれ視覚を生む)。
- 凸型縦断曲線の頂部や凹型縦断曲線の底部に急曲線を配置すること(見通し不良・錯覚を誘発)。
- 同一方向の曲線の間に短い直線を挟むこと(直線部が逆曲がりに見える錯視の原因)。
基本的には土質及び基礎分野の問題ですが、道路の計画設計施工にからんで検討されることが多いため、一応代表的な工法をあげておきます。
その他、道路構造物(支持層・裏込め・土圧など)、斜面・法面安定(斜面崩壊など)、仮設構造物(土圧・ヒービング・ボイリングなど)も考えられます。
これらは、基本的には土質及び基礎に関する事項として勉強していただくことにして、ここでは割愛します。
| 工法種別 | 代表工法 | 主な効果・特徴 |
| 載荷工法 | 盛土載荷(プレローディング) | 事前載荷により圧密沈下を促進し、供用後の残留沈下を抑制する。 |
| 排水工法 | バーチカルドレーン(PBD、サンドドレーン) | 間隙水排水距離を短縮し、圧密沈下・強度増加を著しく促進させる。 |
| 締固め工法 | サンドコンパクションパイル(SCP) | 密実な砂杭を打設して地盤を締め固め、支持力向上・すべり防止・液状化防止を図る。 |
| 固化工法 | 深層混合処理工法 | セメント系固化材を原位置で攪拌混合し、固化改良杭を形成して沈下・すべりを抑止する |
| 荷重軽減工法 | EPS工法(発泡スチロール軽量盛土 | 盛土自重を大幅に低減し、軟弱層への荷重負荷を極小化する。 |