2025.4.19 最終更新

2024(令和6)年度作問 

Ⅰ-1 我が国の上下水道インフラは1960年代から1970年代前半の高度経済成長期に作られたものが多く、それから約50年が経過した現在、これらの老朽化が大きな課題となっている。さらに我が国はかつてない人口減少・人口構造変化の時代を迎え、給排水人口減少に伴う財源不足や水道事業の担い手不足が顕在化しつつある。その一方で近年のICT/IoTの発達はめざましいものがあり、第5期科学技術基本計画において我が国が目指すべき未来社会の姿としてSociety5.0が提唱された。
上記のような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。

(1) 社会の持続性確保のために上下水道インフラを適切に維持管理更新していくことが必要不可欠となっている。これについて、技術者としての立場で多面的な観点から上下水道事業に共通の課題を抽出して分析せよ。
(2) 抽出した課題のうち最も重要と考える上下水道事業に共通の課題を1つ挙げ、その理由を述べるとともに、課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) 解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述ベよ。
(4) 業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。

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Ⅰ-2 持続可能な社会実現に近年多くの関心が寄せられている。例えば、2015年に開催された国連サミットにおいては、2030年までの国際目標SDGs(持続可能な開発目標)が提唱されており、上下水道分野においても多様な取組みが行われている。
上記のような状況を踏まえ、以下の問いに答えよ。
以下の問いに答えよ。

(1) SDGsの理念に沿った形で効率的に上下水道事業との両立を図っていく必要があることを踏まえて、技術者としての立場で多面的な観点から上下水道事業に共通の課題を抽出して分析せよ。
(2) 抽出した課題のうち最も重要と考える上下水道事業に共通の課題を1つ挙げ、その理由を述べるとともに、課題に対する複数の解決策を示せ。
(3) 解決策に共通して新たに生じうるリスクとそれへの対策について述ベよ。
(4) 業務遂行において必要な要件を技術者としての倫理、社会の持続可能性の観点から述べよ。