RCCM試験の合格基準は、
 ①問題Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳのすべてが50%以上の得点であること
 ②全問題の合計点が60%以上であること
の2つですが、どこで不合格になる人が一番多いのか、よくわかっていません。感覚的には問題Ⅲで不合格になる人が一番多いように思うのですが、択一問題をあげる方もいらっしゃいます。
そこで、2022~2024年度試験で不合格であった方から、不合格原因に関するアンケートを行ないました。
これはその集計結果です。貴重な情報をご提供いただきありがとうございました。
なお、アンケート期間は2025年6月29日から8月21日で、回答数は100です。


受験部門はどこか

  • 最も多かったのは河川砂防部門、次いで土質基礎、そして道路と鋼コンでした。

どの問題が不合格だったか

  • 「単」はその問題のみで不合格だったというもので、「複」はその問題の他にも不合格だった問題があるという意味です。たとえば「Ⅲ単」は問題Ⅲのみが不合格で総合点も60点以上あるということであり、「総単」は問題Ⅰ~Ⅳはどれも50%以上あるが、総合点のみが60%に満たなかったということです。
  • アンケートに回答していただいた方の中には複数問題で不合格という例もあったりするので、たとえば各問題不合格人数と総合点のみ不合格人数の合計は100人より多くなっています。
  • これをみると、問題Ⅰ~Ⅳのどれかが不合格で総合点も不合格である人が最多で31人(3人に1人程度)です。つまり不合格者のうち3人に1人は個別問題不合格&総合点不合格です。そしてそういう人がどの問題が不合格だったかは、問題Ⅲ>問題Ⅰ>問題Ⅱ>問題Ⅳとなっています。
  • 一方で、単独では問題Ⅲのみが50%に満たない(総合点は60%以上取れている)人が最多の21人つまり不合格者のうち5人に1人程度で、次いで問題Ⅰ~Ⅳは50%以上取れているものの総合点が60%に満たない人(これも5人に1人程度)、次いで問題Ⅰ・問題Ⅱが11人で同数(10人に1人程度)となっています。
  • 以上のように、やはり問題Ⅲが最難関で、次いで合計点、次いで問題Ⅰとなっており、逆に問題Ⅳだけで落ちる人は50人に1人程度、問題Ⅱだけで落ちる人は10人に1人程度となっています。

問題Ⅰの不合格点数

  • 単独すなわち問題Ⅰのみが不合格であった(総合点は60%以上取れていた)人は11人(100人中11%)、複合すなわち問題Ⅰも不合格で、他の問題あるいは総合点も不合格であった人は16人(100人中16%)でした。
  • 複合(問題Ⅰ以外にも不合格があった人)の内訳は、問題Ⅰ・Ⅲ・総合点が不合格だった人が3人、問題Ⅰ&Ⅱ&総合点が2人、問題Ⅰ&Ⅲ&Ⅳ&総合点が1人、問題Ⅰ&Ⅲ(総合点は60%以上)が1人で、残り9人は問題Ⅰ&総合点が不合格でした。つまり、問題Ⅰが50%に満たないと総合点も60%取れないことが多いということです。
  • この中で注目されるのは0点や10点台という極端に低い点数の人で、問題Ⅰ単独では0点と10点台が2人ずつ、問題Ⅰ複合では0点が5人でした。問題Ⅰが0点だと総合点も60%はなかなか難しいのですが、それでも問題Ⅰが0点~10点台なのに総合点が60%以上あった人も4人いることも注目されます。
  • 問題Ⅰが0点であった人もコメントをみると、受験部門外と見なされる内容であった(たとえば対象インフラが受験部門のものであるだけで、業務内容は測量や工事の一般的な内容であったなど)、コンサルティングと見なされなかった(たとえば河川砂防で受験したが内容は河川許認可だった)、パクリと断定された、ルールを守っていなかった(業務実績証明書の業務を記載していないと判断された)などのようです。
  • それら極端なものを除けば30~40点台が多いですが、これらは技術上の問題点対応や業務実施上の問題点対応の内容から、受験部門に関する専門技術力や体系的な管理技術力を身につけていないと判断されたものが多いようです。

問題Ⅱの不合格点数

  • 単独が11人、複合が11人(100人中10~11%)でした。点数をみると、いずれも極端に低い点数がない一方で、単独の平均は45.0%、複合の平均は40.6%で、明瞭な差があります。
  • 単独の人は問題Ⅱのみが少し足りずに不合格になった(総合点は60%取れていた)わけで、惜しい不合格ですね。一般管理分野で取りこぼしが多かった人が不合格になっていると思われます。
  • 複合の(問題Ⅱ以外にも不合格があった人)の内訳は、問題Ⅰ・Ⅱ・総合点が不合格だった人が2人で、残り8人は問題Ⅱ&総合点が不合格でした。特に問題Ⅱと総合点のみ不合格の人は、総合点が57点以上の人が大部分で、おそらく問題Ⅱが50%を超えていれば総合点も60%に達していたものと思われます。
  • 注目されるのは、問題Ⅱの得点が5%刻みではないことです。20問の択一問題なのですから、得点は5%刻みになるはずですが、そうではなく、どうも0.5%刻みになっているようです。このことから、択一問題ごとの割当点数が均等ではないことがうかがえます。したがって、20問中10問ギリギリ正解では得点50%を割り込んで不合格になる可能性があるため、6割以上(12問以上)は正解しておかないと安心できないということがいえます。

問題Ⅲの不合格点数

  • この問題が不合格原因であった人が最多です。単独が21人(100人中21%)、複合が18人(同じく18%)で、単独の方が複合より多い問題はこの問題だけです。
  • 0点という人が4人、いずれも文字数が1200文字未満であったようです。この場合とキーワードが4つ未満であった場合は0点になると思われます。文字数とキーワードの下限値は必ず守る必要があります。
  • それ以外では10点台、30点台、40点台と段階的にランク分けされているような印象です。おそらく、キーワードの正しい理解、実際の問題課題や施策との整合性、ロジックや文章といった採点基準ごとに点数の割り当てが行われた結果、こういった段階的な点数になっていると推定されます。
  • 最多は40点台で、おそらく実際の問題課題や施策との整合性、ロジックや文章といったところで少しずつ点数が低かった結果50点にわずか届かないという結果点数になったと思われます。このことから、出題テーマに関する問題課題・施策をしっかり理解するとともに、ロジックや文章を正しく書くトレーニングが必要であることがうかがえます。

問題Ⅳの不合格点数

  • 単独が2人(100人中2%)、複合が4人(同じく4%)で、つまりこの問題が50%に満たない人は全体の6%程度でごく少ないということです。
  • 問題ⅣはⅣ-1が少々悪くてもⅣ-2でカバーできますが、これができなかったという方が不合格になっているのではないかなと思います。コメントをみてもⅣ-2の取りこぼしが響いたというものが目立ちました。
  • このことから、Ⅳ-2をしっかり取れば問題Ⅳで不合格になることはほぼないといえます。

総合点の不合格点数

  • 単独が19人(100人中19%)、複合が31人(同じく31%)で、どの問題も50%は割り込まなかったけれど上乗せもできずにトータル60%に届かなかったという人が20%ほど、不合格の問題があって、それを他の問題でカバーできずトータルでも60%に届かなかったという人が30%ほどということです。
  • 単独・複合とも、一部の例外を除いて50点台がずらりと並んでいます。つまり全体を引っ張り上げられるくらい得点できた問題がなかったということだと思います。やはりどこかの問題で全体を引っ張り上げる必要があるのだなと感じました。
  • 一方で、複合でも50~59点ばかりであることから、複数の問題が極端に低かったという人は少ないことが分かります。どこかの問題が極端に悪くても他の問題でカバーすれば総合点は50点は取れるような配点だということです。

アンケート結果一覧

アンケート結果集計表です。Googleスプレッドシートを閲覧のみ可能な形でそのまま掲載しています。