RCCM試験の合格基準は、
 ①問題Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳのすべてが50%以上の得点であること
 ②全問題の合計点が60%以上であること
の2つですが、どこで不合格になる人が一番多いのか、よくわかっていません。感覚的には問題Ⅲで不合格になる人が一番多いように思うのですが、択一問題をあげる方もいらっしゃいます。
そこで、2022~2024年度試験で不合格であった方から、不合格原因に関するアンケートを行ないました。
これはその集計結果です。貴重な情報をご提供いただきありがとうございました。
なお、アンケート期間は2025年6月29日から8月21日です。



最も多かったのは河川砂防部門、次いで土質基礎、そして道路と鋼コンでした。


「総合点単」は総合点のみで不合格だったというもので、「総合点複」は問題Ⅰ~Ⅳで不合格で総合点も不合格だったというものです。


27人中7人(26%)つまり1/4が0点という結果でした。この原因としては、受験部門外と見なされる内容であった(たとえば対象インフラが受験部門のものであるだけで、業務内容は測量や工事の一般的な内容であったなど)、パクリと断定された、ルールを守っていなかった(業務実績証明書の業務を記載していないと判断された)などと思われます。
30~40点台が多いですが、これらは技術上の問題点対応や業務実施上の問題点対応の内容から、受験部門に関する専門技術力や体系的な管理技術力を身につけていないと判断されたものが多いようです。


極端に低い点数がありません。一般管理分野で取りこぼしが多かった人が不合格になっていると思われます。


この問題が不合格原因であった人が最多です。
0点という人が少しいますが、文字数が1200文字未満であったようです。この場合とキーワードが4つ未満であった場合は0点になると思われます。
それ以外では10点台、30点台、40点台と段階的にランク分けされているような印象です。
キーワードの正しい理解、実際の問題課題や施策との整合性、ロジックや文章といった採点基準ごとに点数の割り当てが行われた結果、こういった段階的な点数になっているのかなと思います。
最多は40点台で、おそらく実際の問題課題や施策との整合性、ロジックや文章といったところで少しずつ点数が低かった結果50点にわずか届かないという結果点数になったと思われます。


問題ⅣはⅣ-1が少々悪くてもⅣ-2でカバーできます。これができなかったという方が不合格になっているのではないかなと思います。


一部の例外を除いて50点台がずらりと並んでいます。つまり各問題は50点台取れたけれど、全体を引っ張り上げられるくらい得点できた問題がなかったということだと思います。やはりどこかで全体を引っ張り上げる必要があるのだなと感じました。


こちらも50~59点ばかりですが、このことから、複数の問題が極端に低かったという人は少ないことが分かります。例えば問題3が0点だったとしても、他の問題がそこそこ取れていれば総合点は50点は取れるような配点だということです。